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第十六章
We need we.
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しばらくすると、ボクたちは不思議な部屋に案内された。そこはとても狭くて、部屋のほとんどが機械で埋め尽くされていて。そして部屋の中央に、綺麗な椅子が二つあった。
メアはボクたちに、ここで待つように言った。だからボクたちは、椅子に座っているんだけど。……落ち着かない。なんだか周りにある機械に、押し潰されてしまいそうで。だからボクはずっと、シロの手を離さなかった。
『あー。あー。クロ、聞こえる?』
すると、どこからともなくメアの声が聞こえてきた。
『もう終わったから、お部屋に戻っていいわよ。お疲れ様』
「え……?」
呆気なかった。というより、何も起こらなかった。何かこう、実験をされるのとかと思ったけど……。
「……何だったんだろう。ねえ、シロ……?」
ボクはシロに聞いた。でもシロは、ずっとうつむいてて。元気がなさそうだった。
「クロ。覚えてる? あの時のこと」
「あの時……?」
「ほら。ボクたちが誓いあった、あの日。……僕に言ってくれた約束だよ」
「あ……うん。覚えてる、けど……」
シロの手が、少し震えてる。
「僕、嬉しかったよ。色々あったけど、こうして約束を守ってくれたんだもの。……本当に、嬉しい」
「シロ……」
「でも怖いんだ。……僕はもう、クロには……っ」
ボクは無意識のうちに察した。シロが何を言おうとしてるのかを。……だからボクはキスをすることで、シロの口を塞いだ。
「……お願い。言わないで。……どんなに汚れてても、ボクはシロが好きだから。……だからそれ以上、言わないで」
聞きたくなかった。シロが何を思っているのかなんて、嫌と言うほど伝わってきたから。
……シロのお洋服の隙間から、傷が見える。首元に、手首に。経験があるからわかる、これは自分でつけた傷だ。こういう傷のつき方は、そういうもの。
それにシロがメアの所に居た時、何があったのか。想像なんかしなくてもわかる。……まだシロには、時間が必要だ。
「ごめん、クロ。……ありがとう」
シロの手の震えが止まった。ボクはシロを抱きしめて、優しく撫でて。……ボクたちはお互いに、お互いを必要としているんだと改めて思った。
「これからどうしようか。……お部屋に、戻る?」
「そう、だね。他にすることもないし……」
「あらお暇なのォォォォオ????? ならアタシと遊びましょうよォオォオォオクロォオオオ!!!!!」
その時だった。後ろの方から、聞き覚えのある嬌声がして。……ボクたちは身をすくめてしまう。
「久しぶりねえエェェェァ!!!! そのドスケベな身体を見るの、いつぶりかしらァアアアア!?!?」
マカ先生だった。なぜか先生が、ここに居て。ボクたちを色目で見ていた。
「そんなに怯えないでよォ!! アタシだっていつも発情してるわけじゃないんだからァア!!!!!」
「……。ならどうして、勃ってるんですか……?」
「バレてたァアアアア!!!! 白衣を盛り上げる内なる衝動を見せつけてしまったァアアア!!!! あッひゃーーッッッ!!!!」
シロが怯えてる。……それもそうだろう。少しの間とは言え、シロはマカ先生の治療を受けてたんだ。その時に、きっと……。
「……ボクはどうなってもいい。でもシロを傷つけたら……許さないから」
「そんなつもりないわよォ!!! 私はただ、あなたたちと仲良くしたいだけなの!!! 仲良くイチャイチャドスケベセックスしたいだけェェェええ!!!!! ハッ!!!」
マカ先生は既に、感じてるみたいだった。視線だけでボクたちを犯しながら、髪の毛をかきむしってる。
「まあそれより、暇なら箱舟の中を案内してあげようかァアアア???? どうせこの後は、お部屋でイチャイチャするだけでしょおォオォオォオ!?!?!」
「ちょ、ちょっとっ……」
「いいからいいからァアアアアアァアアチッチャナオテテェェェェェェェ!!!!! 抜けるッッッ!!!!」
メアはボクたちに、ここで待つように言った。だからボクたちは、椅子に座っているんだけど。……落ち着かない。なんだか周りにある機械に、押し潰されてしまいそうで。だからボクはずっと、シロの手を離さなかった。
『あー。あー。クロ、聞こえる?』
すると、どこからともなくメアの声が聞こえてきた。
『もう終わったから、お部屋に戻っていいわよ。お疲れ様』
「え……?」
呆気なかった。というより、何も起こらなかった。何かこう、実験をされるのとかと思ったけど……。
「……何だったんだろう。ねえ、シロ……?」
ボクはシロに聞いた。でもシロは、ずっとうつむいてて。元気がなさそうだった。
「クロ。覚えてる? あの時のこと」
「あの時……?」
「ほら。ボクたちが誓いあった、あの日。……僕に言ってくれた約束だよ」
「あ……うん。覚えてる、けど……」
シロの手が、少し震えてる。
「僕、嬉しかったよ。色々あったけど、こうして約束を守ってくれたんだもの。……本当に、嬉しい」
「シロ……」
「でも怖いんだ。……僕はもう、クロには……っ」
ボクは無意識のうちに察した。シロが何を言おうとしてるのかを。……だからボクはキスをすることで、シロの口を塞いだ。
「……お願い。言わないで。……どんなに汚れてても、ボクはシロが好きだから。……だからそれ以上、言わないで」
聞きたくなかった。シロが何を思っているのかなんて、嫌と言うほど伝わってきたから。
……シロのお洋服の隙間から、傷が見える。首元に、手首に。経験があるからわかる、これは自分でつけた傷だ。こういう傷のつき方は、そういうもの。
それにシロがメアの所に居た時、何があったのか。想像なんかしなくてもわかる。……まだシロには、時間が必要だ。
「ごめん、クロ。……ありがとう」
シロの手の震えが止まった。ボクはシロを抱きしめて、優しく撫でて。……ボクたちはお互いに、お互いを必要としているんだと改めて思った。
「これからどうしようか。……お部屋に、戻る?」
「そう、だね。他にすることもないし……」
「あらお暇なのォォォォオ????? ならアタシと遊びましょうよォオォオォオクロォオオオ!!!!!」
その時だった。後ろの方から、聞き覚えのある嬌声がして。……ボクたちは身をすくめてしまう。
「久しぶりねえエェェェァ!!!! そのドスケベな身体を見るの、いつぶりかしらァアアアア!?!?」
マカ先生だった。なぜか先生が、ここに居て。ボクたちを色目で見ていた。
「そんなに怯えないでよォ!! アタシだっていつも発情してるわけじゃないんだからァア!!!!!」
「……。ならどうして、勃ってるんですか……?」
「バレてたァアアアア!!!! 白衣を盛り上げる内なる衝動を見せつけてしまったァアアア!!!! あッひゃーーッッッ!!!!」
シロが怯えてる。……それもそうだろう。少しの間とは言え、シロはマカ先生の治療を受けてたんだ。その時に、きっと……。
「……ボクはどうなってもいい。でもシロを傷つけたら……許さないから」
「そんなつもりないわよォ!!! 私はただ、あなたたちと仲良くしたいだけなの!!! 仲良くイチャイチャドスケベセックスしたいだけェェェええ!!!!! ハッ!!!」
マカ先生は既に、感じてるみたいだった。視線だけでボクたちを犯しながら、髪の毛をかきむしってる。
「まあそれより、暇なら箱舟の中を案内してあげようかァアアア???? どうせこの後は、お部屋でイチャイチャするだけでしょおォオォオォオ!?!?!」
「ちょ、ちょっとっ……」
「いいからいいからァアアアアアァアアチッチャナオテテェェェェェェェ!!!!! 抜けるッッッ!!!!」
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