異世界に転生したけど、自由気ままに生きてます!

美影

文字の大きさ
5 / 40

5話 「修正11/29」

しおりを挟む
「・・・そ、そうですよね。レベルを上げればいいんですよね。俺、誰が何と言おうとも冒険者として頑張ります!」

「その意気です!レベルが上がれば色々な職業に転職することも出来ますから。上級職目指して頑張ってください」

「・・・は、はい!」

  ・・・ってこんなはずはなかっただろぉおおおおお!!!
 俺は何の為に異世界まで来たんだ。
 いや、目的があるわけではないが.....。
 でも、初っ端(しょっぱな)から冒険者人生を否定され、挙げ句には能力値が最低値・・・。
 それはないでしょぉぉお.....!!!!!
 これじゃ、ダンジョンに潜ることすらままならないじゃんか.......。



「あの人、能力値が最低値なんだって」

「へぇー、可哀想だね」

「冒険者として頑張るって言ってたけど能力値が最低値なら無理じゃね!?笑えるわぁー」

「ははは、確かに笑えるよねー」



  周りからヒソヒソと話し声がする。
  ヒソヒソ話といっても本人に丸聞こえなんだけど。
 
 ・・・せめて、聞こえないようにはしてくれよ。
  でも、まぁ、それもそうだよな。
 スライディング土下座を公衆の面前でかまし、お金を女の子から借り、そして能力値が最低値..........。
  は、恥ずかしいぃぃぃ.....。
  穴があったら入りたい気分だ.....。


  せめて、俺だけの凄いスキルがあればいいのだけれど。
  ・・・まぁ、そんな都合のいい話あるわけないよねー。
  
  とか言いつつも少しは期待するタケル。
  すると、

  「タッ、タケルさん!」

  エイミーさんは驚いきながら俺の方を向く。

  「はい、なんでしょうか?」

  と、俺はつい反射的に返事をしてしまう。

  「凄いです!ユニークスキルが沢山見受けられます!!!」

  ・・・都合のいい話あったぁぁああああ!!!
  ユニークスキルと言えばあれだろ?
  

  「どんなユニークスキルですかっ!?」

  「・・・そっ、それがですね..........」

  エイミーさんはなんだか困っている様子だった。

  ・・・なんだ?この雰囲気は。
  もしかしてユニークスキルとか言って期待を持たせつつ、実は凄ーく弱いスキルでしたぁー、てか?
   いやいや、それだけ勘弁してくれよ...........。

  「スキル名が書いてないんですよ。それにスキルの説明も書いてないんです。普通はこんな事あるはずないのですか・・・」

  スキル名がない?確かにおかしいな。俺は元いた世界で結構ロールプレイゲームなど数々のゲームをやり込んでいた。いわゆる隠れゲーマーだった。しかし、どのゲームもこんな事はなかった。一種のバグか?いや、ありえない。ここはゲームの世界じゃない。異世界、今の俺にとっての【現実世界】だ。こんな事があってもおかしくはないか。とはいえ、スキルが気になるなぁ。こればかりはモンスターと戦って明かしていくしかないか。
・・・この世界ではユニークスキルはどんな扱いなのかな。俺が知っている限り、仮説だが出現条件がなく、さらに熟練度を上げても得ることが出来ず、発生条件は謎、という事ぐらいだ。この仮説と同じなのだろうか。

「ユニークスキルとは、選ばれし者だけが獲得することが出来るスキルです。どんなに自分の腕を磨こうがどんなに辛い鍛錬をしようが関係ありません。獲得条件は謎なんです。なので、私たちがユニークスキルを《神の力》と呼んでいます。これまでにこの《神の力》を獲得した者は私の知る限り3人しかいません。この3人の方々は素晴らしい偉業を成し遂げております。いずれも伝記などの本で読んだものですけど・・・。冒険者は約1億人ほどいます。そんなに沢山の冒険者がいるにも関わらず、たったの3人だけなのです。それほど凄い能力なのです。しかし、500年ほど前の話です。本当にユニークスキルがあるのか私は信じきれていませんでした。一種の仮説かとずっと思っていました。しかし、目の前に《神の力》を有する冒険者が現れました!これは信じるしかありませんよね!」

  ・・・これ、来たんじゃね!?!?最初はこの先どうしようかと悩んでいたけどこれならやっていけそうだ!!!

  「しかし、ユニークスキルは1人につき1つなんです。過去の3人がそうだったんです。1人の冒険者が複数のユニークスキルを保持しているだなんて聞いたことない!凄いです!でも、スキル名が書いてないなんて珍しいですね。凄い能力だったりして・・・」

  ・・・しかし、自分で言うのもなんだが俺はとても不運な冒険者だと思ってる。だって、今までロクな目にあってないから......。
  凄いスキルだと言うけど実際には使いどころが分からないクソスキルかもしれない。
  まぁ、ユニークスキルに限ってそんなことないよねっ!!!
  なんてったって、俺を含めてまだ4人しか獲得していないスキルなんだから!
  だから絶対、強力なスキルに決まってる!!!!!
  
  ・・・別にフラグ回収してるわけじゃないから!!!



  「うおぉぉぉぉぉぉぉおお!!!!」

  「ユニークスキル保持した冒険者が現れたぞぉぉぉぉおお!!!」

  「これはめでたいことだ!パァッとパーティーでもしようぜ!!!」

  「おぉぉぉお!!!」

  「賛成!!!」



  周りの視線が一変、歓喜の渦に包まれた。あれほど蔑(さげす)んだ視線だったけど今は違う!!!
 俺を歓迎してくれている。これで冒険者としての生活が始まる!

  「おい、エマ。やったぞ!俺は遂に冒険者としての生活が始まるんだ!」

  「良かったですね、タケル」

  「もっと無いのか?こう....褒めてくれるとか!」

  「・・・・・」

  「なんか言ってくれよ!」

  「・・・頑張ってください」

  「ありがとぉぉぉお!」


 改めて俺の冒険者としての人生が幕をあけるのだった。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

悪徳領主の息子に転生しました

アルト
ファンタジー
 悪徳領主。その息子として現代っ子であった一人の青年が転生を果たす。  領民からは嫌われ、私腹を肥やす為にと過分過ぎる税を搾り取った結果、家の外に出た瞬間にその息子である『ナガレ』が領民にデカイ石を投げつけられ、意識不明の重体に。  そんな折に転生を果たすという不遇っぷり。 「ちょ、ま、死亡フラグ立ち過ぎだろおおおおお?!」  こんな状態ではいつ死ぬか分かったもんじゃない。  一刻も早い改善を……!と四苦八苦するも、転生前の人格からは末期過ぎる口調だけは受け継いでる始末。  これなんて無理ゲー??

異世界に転生したので幸せに暮らします、多分

かのこkanoko
ファンタジー
物心ついたら、異世界に転生していた事を思い出した。 前世の分も幸せに暮らします! 平成30年3月26日完結しました。 番外編、書くかもです。 5月9日、番外編追加しました。 小説家になろう様でも公開してます。 エブリスタ様でも公開してます。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

転生令息は攻略拒否!?~前世の記憶持ってます!~

深郷由希菜
ファンタジー
前世の記憶持ちの令息、ジョーン・マレットスは悩んでいた。 ここの世界は、前世で妹がやっていたR15のゲームで、自分が攻略対象の貴族であることを知っている。 それはまだいいが、攻略されることに抵抗のある『ある理由』があって・・・?! (追記.2018.06.24) 物語を書く上で、特に知識不足なところはネットで調べて書いております。 もし違っていた場合は修正しますので、遠慮なくお伝えください。 (追記2018.07.02) お気に入り400超え、驚きで声が出なくなっています。 どんどん上がる順位に不審者になりそうで怖いです。 (追記2018.07.24) お気に入りが最高634まできましたが、600超えた今も嬉しく思います。 今更ですが1日1エピソードは書きたいと思ってますが、かなりマイペースで進行しています。 ちなみに不審者は通り越しました。 (追記2018.07.26) 完結しました。要らないとタイトルに書いておきながらかなり使っていたので、サブタイトルを要りませんから持ってます、に変更しました。 お気に入りしてくださった方、見てくださった方、ありがとうございました!

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ

如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白? 「え~…大丈夫?」 …大丈夫じゃないです というかあなた誰? 「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」 …合…コン 私の死因…神様の合コン… …かない 「てことで…好きな所に転生していいよ!!」 好きな所…転生 じゃ異世界で 「異世界ってそんな子供みたいな…」 子供だし 小2 「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」 よろです 魔法使えるところがいいな 「更に注文!?」 …神様のせいで死んだのに… 「あぁ!!分かりました!!」 やたね 「君…結構策士だな」 そう? 作戦とかは楽しいけど… 「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」 …あそこ? 「…うん。君ならやれるよ。頑張って」 …んな他人事みたいな… 「あ。爵位は結構高めだからね」 しゃくい…? 「じゃ!!」 え? ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

空手馬鹿の俺が転生したら規格外の治癒士になっていた 〜筋力Eのひ弱少年治癒士が高みを目指す!?〜

くまみ
ファンタジー
 前世は空手部主将の「ゴリラ」男。転生先は……筋力Eのひ弱な少年治癒士!?  「資質がなんだ!俺の拳は魔法を超える!……と、思うけど……汗」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  俺は五里羅門(ごり・らもん) 35歳独身男だ。硬派すぎて女が寄り付かず。強すぎる空手愛と鍛え抜かれた肉体のせいで不本意ながら通称「ゴリラ」と呼ばれていた。  仕事帰りにダンプに跳ねられた俺が目覚めると、そこは異世界だった。だが転生した姿は前世とは真逆。  病弱で華奢。戦闘力最低と言われる職業の「治癒士」(ヒーラー)適正の10歳の少年・ノエル。  「俺は戦闘狂だぞ!このひ弱な体じゃ、戦えねぇ!  「華奢でひ弱な体では、空手技を繰り出すのは夢のまた夢……」  魔力と資質が全てのこの世界。努力では超えられない「資質の壁」が立ちふさがる。  だが、空手馬鹿の俺の魂は諦めることを知らなかった。  「魔法が使えなきゃ、技で制す!治癒士が最強になっちゃいけないなんて誰が決めた?」  これは魔法の常識を「空手の技」で叩き壊す、一人の少年の異世界武勇伝。    伝説の騎士、美少女魔術師、そして謎の切り株(?)を巻き込み、ノエルの規格外の挑戦が今始まる!    

処理中です...