35 / 40
35話
しおりを挟む
「ジャーファル、仲間になるんだ」
「はい?」
「仲間になるという条件で魔法の扱い方を教えたんだ。拒否は許されない!」
「・・・」
ジャーファルはあらぬ方向を向いて「フーフーフー」と出来もしない口笛を吹く。
そして、「あれ?なんのこと?」みたいな顔をしてスッとぼけている。
「おい、何か喋りらんかい!」
そう問いかけてみたが、ジャーファルは知らんぷりを続けている。
「・・・分かった。もういいよ、仲間にならなくて。俺が仲間になれって強要したのが悪かったんだ、ごめんな」
そう言うと、俺は「行くぞ」とエマ達に言い、その場を後にすることにした。
すると、
「・・・えっ」
とジャーファルがこちらをキョトンとした顔で見つめている。
「ねぇ!待ってよ!なんでそんな簡単に諦めるの?」
そうジャーファルが言ってきたので、「仲間になりたいっていう意思が見えなかったから諦めただけ」と伝えた。
それを聞いたジャーファルは、
「いや、そうじゃなくて.....もっとこう.....ないの?」
とソワソワしたがら言ってきた。
このとき、俺は察した。
(こいつ、かまってちゃんだ)、と。
これを知った俺は無視した仕返しに意地悪をしてやろうと考えた。
「・・・ないよ」
きっぱりとそう言う俺。
これも作戦のうちだ。
ジャーファルの性格上、これを続けていくうちに自分から仲間にしてくださいと頭を下げるだろう。
まぁ、それまでいじりまくってやろう....グフフ....。
「ほ、本当にないの.....?」
「うん」
「へ、へぇー.....そ、そっかぁー.....ないんだぁー.....ふーん.....」
ジャーファルの表情には少し焦りが見える。
俺はその光景を見て楽しんだ。
このとき、「【Sadist(サディスト)】、通称【S(エス)】」というエクストラスキルが覚醒した。
・
・
・
しばらく、こんなくだらない会話が続いた後、とうとうその時がやって来た。
「・・・ごめんなさい。調子に乗ってました。仲間にしてください、お願いします.....」
深々と長い首を下げた。
意外と時間がかかった。
てっきり、俺は10分くらいで懲りると思ったが1時間もかかってしまった。
でも、まぁ、無事に仲間になったのだからよしとしよう。
「・・・ところで、ジャーファルさん?そろそろその頭を上げてくれるだろうか。さっきから俺の頭の上に乗っているんですけど?」
そう言うと、ジャーファルは下げていた頭を上げた。
「てか、さっきまで【擬人化】してたよね?」
「まぁ」
「なんで、やめちゃったの?」
俺はジャーファルにそう質問をしてみた。
3mを超える蛇を見上げて話すのは首が疲れる。
それに本音を言うと、ジャーファルの【擬人化】が見たいだけだけど.....。
このことはみんなに黙っておこう。
そう思ってなんとなく、ホワイトさんの方を向いて見る。
すると、ニタァーっとした顔でこちらを見つめていた。
(そういえば、トライドは心が読めるんだったぁぁぁぁぁあああ!!!!!)
と、今になって思い出し、少し恥ずかしくなった。
「慣れてないと変な感じがする.....それに疲れるから」
そうジャーファルが言ってくる。
(そういえば、ジャーファルと話していたんだ。数秒前に質問していたのにホワイトさんに気を取られて忘れていた.....)
「・・・そ、そっか」
俺は気を取り直して話した。
「まぁ、街に行ったら【擬人化】しないといけないから今のうちに慣れるのも大切だぞ」
そう言うと、ジャーファルは「分かった」と言い、【擬人化】をした。
「・・・やっぱり、慣れないと変な感じがするなぁー」
んー、最高だね。
大人の魅力を感じる!
・・・おっと、こんな事を考えていたらまたホワイトさんに心を読まれ、笑われてしまう。
俺は何も考えないように心がけた。
- ユニークスキル【無心(むしん)】の獲得に成功しました -
「はい?」
「仲間になるという条件で魔法の扱い方を教えたんだ。拒否は許されない!」
「・・・」
ジャーファルはあらぬ方向を向いて「フーフーフー」と出来もしない口笛を吹く。
そして、「あれ?なんのこと?」みたいな顔をしてスッとぼけている。
「おい、何か喋りらんかい!」
そう問いかけてみたが、ジャーファルは知らんぷりを続けている。
「・・・分かった。もういいよ、仲間にならなくて。俺が仲間になれって強要したのが悪かったんだ、ごめんな」
そう言うと、俺は「行くぞ」とエマ達に言い、その場を後にすることにした。
すると、
「・・・えっ」
とジャーファルがこちらをキョトンとした顔で見つめている。
「ねぇ!待ってよ!なんでそんな簡単に諦めるの?」
そうジャーファルが言ってきたので、「仲間になりたいっていう意思が見えなかったから諦めただけ」と伝えた。
それを聞いたジャーファルは、
「いや、そうじゃなくて.....もっとこう.....ないの?」
とソワソワしたがら言ってきた。
このとき、俺は察した。
(こいつ、かまってちゃんだ)、と。
これを知った俺は無視した仕返しに意地悪をしてやろうと考えた。
「・・・ないよ」
きっぱりとそう言う俺。
これも作戦のうちだ。
ジャーファルの性格上、これを続けていくうちに自分から仲間にしてくださいと頭を下げるだろう。
まぁ、それまでいじりまくってやろう....グフフ....。
「ほ、本当にないの.....?」
「うん」
「へ、へぇー.....そ、そっかぁー.....ないんだぁー.....ふーん.....」
ジャーファルの表情には少し焦りが見える。
俺はその光景を見て楽しんだ。
このとき、「【Sadist(サディスト)】、通称【S(エス)】」というエクストラスキルが覚醒した。
・
・
・
しばらく、こんなくだらない会話が続いた後、とうとうその時がやって来た。
「・・・ごめんなさい。調子に乗ってました。仲間にしてください、お願いします.....」
深々と長い首を下げた。
意外と時間がかかった。
てっきり、俺は10分くらいで懲りると思ったが1時間もかかってしまった。
でも、まぁ、無事に仲間になったのだからよしとしよう。
「・・・ところで、ジャーファルさん?そろそろその頭を上げてくれるだろうか。さっきから俺の頭の上に乗っているんですけど?」
そう言うと、ジャーファルは下げていた頭を上げた。
「てか、さっきまで【擬人化】してたよね?」
「まぁ」
「なんで、やめちゃったの?」
俺はジャーファルにそう質問をしてみた。
3mを超える蛇を見上げて話すのは首が疲れる。
それに本音を言うと、ジャーファルの【擬人化】が見たいだけだけど.....。
このことはみんなに黙っておこう。
そう思ってなんとなく、ホワイトさんの方を向いて見る。
すると、ニタァーっとした顔でこちらを見つめていた。
(そういえば、トライドは心が読めるんだったぁぁぁぁぁあああ!!!!!)
と、今になって思い出し、少し恥ずかしくなった。
「慣れてないと変な感じがする.....それに疲れるから」
そうジャーファルが言ってくる。
(そういえば、ジャーファルと話していたんだ。数秒前に質問していたのにホワイトさんに気を取られて忘れていた.....)
「・・・そ、そっか」
俺は気を取り直して話した。
「まぁ、街に行ったら【擬人化】しないといけないから今のうちに慣れるのも大切だぞ」
そう言うと、ジャーファルは「分かった」と言い、【擬人化】をした。
「・・・やっぱり、慣れないと変な感じがするなぁー」
んー、最高だね。
大人の魅力を感じる!
・・・おっと、こんな事を考えていたらまたホワイトさんに心を読まれ、笑われてしまう。
俺は何も考えないように心がけた。
- ユニークスキル【無心(むしん)】の獲得に成功しました -
0
あなたにおすすめの小説
悪徳領主の息子に転生しました
アルト
ファンタジー
悪徳領主。その息子として現代っ子であった一人の青年が転生を果たす。
領民からは嫌われ、私腹を肥やす為にと過分過ぎる税を搾り取った結果、家の外に出た瞬間にその息子である『ナガレ』が領民にデカイ石を投げつけられ、意識不明の重体に。
そんな折に転生を果たすという不遇っぷり。
「ちょ、ま、死亡フラグ立ち過ぎだろおおおおお?!」
こんな状態ではいつ死ぬか分かったもんじゃない。
一刻も早い改善を……!と四苦八苦するも、転生前の人格からは末期過ぎる口調だけは受け継いでる始末。
これなんて無理ゲー??
異世界に転生したので幸せに暮らします、多分
かのこkanoko
ファンタジー
物心ついたら、異世界に転生していた事を思い出した。
前世の分も幸せに暮らします!
平成30年3月26日完結しました。
番外編、書くかもです。
5月9日、番外編追加しました。
小説家になろう様でも公開してます。
エブリスタ様でも公開してます。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
転生令息は攻略拒否!?~前世の記憶持ってます!~
深郷由希菜
ファンタジー
前世の記憶持ちの令息、ジョーン・マレットスは悩んでいた。
ここの世界は、前世で妹がやっていたR15のゲームで、自分が攻略対象の貴族であることを知っている。
それはまだいいが、攻略されることに抵抗のある『ある理由』があって・・・?!
(追記.2018.06.24)
物語を書く上で、特に知識不足なところはネットで調べて書いております。
もし違っていた場合は修正しますので、遠慮なくお伝えください。
(追記2018.07.02)
お気に入り400超え、驚きで声が出なくなっています。
どんどん上がる順位に不審者になりそうで怖いです。
(追記2018.07.24)
お気に入りが最高634まできましたが、600超えた今も嬉しく思います。
今更ですが1日1エピソードは書きたいと思ってますが、かなりマイペースで進行しています。
ちなみに不審者は通り越しました。
(追記2018.07.26)
完結しました。要らないとタイトルに書いておきながらかなり使っていたので、サブタイトルを要りませんから持ってます、に変更しました。
お気に入りしてくださった方、見てくださった方、ありがとうございました!
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる