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同じ道を奔走した先に得たもの
8.処刑②
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杉沢は自室の布団に頭を伏せていた
あの地獄絵図を観て数時間は経ったかな…
待機命令出されてから原稿書き続けてたけど…
あんなこと起きてからじゃやる気起きないやぁ
亡くなった親友を思い深べる
ねぇ茜…あなたならこんな時もペンを握ってるんだろうね…
部屋に入って早々に枕に置いた『死人の声』の五巻を握る
すると、コンコンコンッと戸がノックされた
「はーいー」
いやいや立ち上がって部屋の戸を開ける
そこには千鶴がいた
「杉沢さん カフェルームでお茶しません?」
「え、なんで私…」
「それがーー…」
千鶴が千雛を誘った時を思い出す
「やだーー 私ミナミンと一緒にいたいしー」
ため息をついた
「とか抜かすので…」
それに他の女性は誘いにくいし…
詩音は隆明の死を哀れんで部屋におり、三鷹と亜久里は誘いにくい雰囲気を放っている
「私でいいのなら」
と杉沢は許可して部屋を出る
部屋を出ると輝人が自室から活気のない顔で出てきてこちらに気づいてから一礼した
2人も礼を返す
2人は階段へ向かい、輝人は真部の部屋である8番室をノックした
2人はそれを横目に2階へ降りる
千鶴が口を開いた
「輝人くん可哀想ですよね」
「そうですね…お母さんが目の前であんな…」
杉沢は首を振って思い出すことをやめた
「私たちの中に人殺しがいると考えると少し怖いですね」
「その割に人を誘うんですね…」
「いや、あんなことの後だし気分転換したくて話し相手がいたらなーと」
その気持ちは分かると頷く
2階に到着すると階段を上ろうとする豊代と鉢合う
「杉沢さんと千鶴さんの方で間違ってないですかね」
「間違ってないですよ」
「すいません まだ見分け方が曖昧で」
「それなら簡単な見分け方がありますよ」
そう言って自分の前髪を指す
「前髪で左目が隠れているのが私なんですけど、千雛は右目が隠れてるんですよ」
「ほう」と頷く豊代と「へー!」と少し驚く杉沢
その杉沢が豊代の手元を見た
そこには雑誌と小説が1冊ずつある
「手に持っているのはなんですか」
2冊を持ち上げてみせる
「雑誌は忘れられたスポーツ選手の歴史、小説は『屍の宴』の1巻です」
『屍の宴』というタイトルに杉沢が肩を震わせた
「それ…私の作品です…」
豊代が無言で瞬時に首を動かして作者名を確認する
「佐和木 春? これがあなたということですか」
「ハンドルネームですけど…」
と気まずく頷いた
豊代が 佐和木 春 が 杉沢 遥 の1部を除いて並び替えたものと気づく
同じことに気づいた千鶴が気まずそうな杉沢を覗き込む
「かなり安直な名付けですね」
「や、やめてください…」
と少し恥ずかしそうになる
豊代が「ははっ」と苦笑いして質問する
「あなた達はどうされたんですか」
それに千鶴が応える
「カフェルームでお茶でもしようかなーと」
「もう夜の8時ですけど」
「いや気晴らしですよ!!それに!夜にお茶してはいけないなんて決まりはありません!!」
昼の半ばに嗜むものを夜に行おうとしている2人に引け目を感じたが人が2人も死んだ後だと気を逸らしたいのも分かった
「僕もご一緒してよろしいでしょうか」
「構いませんけど大丈夫なんですか?」
「暇ですのでね、それに1人になって殺されたくありませんから」
その一言を笑顔で言う豊代に少し不気味さを2人は覚えたが息を飲んで平然に振る舞う
「じゃ、じゃあ一緒に紅茶でも飲みましょー!」
3人でカフェルームに入り、1番奥の端の円型の机を囲む3つの席に腰掛けた
「飲料メーカーが注いでくれるみたいですね」
と杉沢が飲料メーカーの横に重ねられた紙コップを3つ取って言った
自分が飲みたいカフェオレを注ぎながら2人に聞く
「何飲みますか」
「僕はブラックで」
「私は紅茶ならなんでもいいです」
と注文し、杉沢が手際よくブラックコーヒーとオレンジベースの紅茶を注いだ
「はいどうぞ」
と二人の前に紙コップを置き、自分も席に着く
「杉沢さんってどんな小説書いてるんですか」
と気を逸らすための会話が始まった
一方、1階の運動ルームでは黒木がマットの上で上体起こしをしている
「97、98、99、100!!」
ダラダラに汗をかきながら100回目が終わり、立ち上がる
横に置いてあるスポーツドリンクをごくごくと喉に通す
「基礎トレかい?」
黒木が声がした運動ルームの入口に目を向けるとそこには倉宮がいた
「あ、、はい、」
と荒々しく息を吐きながら応える
遠藤が黒木の方に歩きながらタオルを投げた
それをキャッチして首に巻く
「ありがとうございます、」
「キミ、いくつかね」
黒木の横に並んで聞いた
「25です」
「若いね~ それでもうプロでしょ」
「高卒なんで、、」
高卒、つまり、高校卒業からずっと陸上に明け暮れていたのだと今の一言でわかる
「僕も若い頃は走ったもんだ」
「選手だったんですか」
「なぁに もう30年も前の話だ 56歳になった今では衰えているよ」
「何歳まで走っていたんですか」
「40くらいまでかな そこからはガタが来たよ」
陸上選手として40歳まで走り抜くというのはそれだけですごいことだと分かっていた黒木は驚き口をあけた
「す、すごいですね、、僕は多分30半ばで力尽きます」
「僕もそう思っていた」
それに「え、」と相手を見て返した
そして静かに上を見ている遠藤は言った
「僕も若い頃はそれくらいで終わりにしようと思っていたんだけどね 人間、自分の好きなことはやめ時を失うもんだよ」
ただ当たり前のその言葉に黒木は充てられた
遠藤の目がまだ走りたいと言っているように見えたからだ
あ、かっけぇな…
「ま、5年くらい前まで選手としてじゃなくても走ってたんだけどね」
「俺もそれくらい没頭できると思いますか」
「いけるさ まだ若いだろ?」
「もう10代には おじさん って言われる歳ですけどね」
「はははっ!僕はもう クソジジィ だよ」
9号室
ベッドに横たわり布団に包まれた父を椅子に座って眺める娘
静かに見つめる詩音の目には虚無を感じさせる
何も鳴らない室内、ただ穏やかに時間が流れている
そんな中、虚無な女は微かの音をたてて口角をあげた
すると、隣の部屋から怒鳴り声が聞こえる
「だから!!」
その声で壁の方向を向き驚く
確か隣は…真部さんの部屋…でも聞こえたのは輝人さんの…
カフェルーム
3人がそれぞれに注がれた飲料を口に含みながら雑談にふける
「あ、千鶴だー!」
げ、この声は、、
カフェルームの扉に目をやると妹とそれに引きずられた最上がいた
最上が疲れきってペラペラになっているように見える
「あんたどれだけ最上さんを使い回したの」
「えー、一緒にカードゲームしたり、囲碁したり、人生ゲームしたりしてただけだよー」
「勝率は」
「全部私の勝ち」
「そりゃそうなって当たり前だわ」
千雛が最上を引きずってこちらに歩み寄る
「遥ちゃんとMr.トヨーもやっほー」
まさかの呼ばれ方をした2人がめを見開く
「あんた 年上には敬語を使いなさい!」
「やだー」
姉は半ギレである
「ち、千雛………!!」
怒りの怒号をあげようとした時、妹の目の色が褪せた
違和感だ
千雛は姉に叱られる時でさえ、飄々とした態度で全く反省の意をみせない
そんな女の目が褪せた
カフェルームはこの館の入口方向には窓ガラスが張り巡らせており、2階から外の風景は見える
しかし、千雛の視界の先にあるのは夜8時の真っ黒な外景色ではなかった
「千鶴、、あれって、、」
座る杉沢と豊代の背後にある窓ガラスに指を指す
恐る恐る3人が視界を指の方向へ向ける
瞬間、杉沢と千鶴の甲高い悲鳴が上がった
「「キャーーーーーーー!!」」
窓ガラスの向こうには体が逆さになり、顔が真っ青に変わった小学生が吊るされていた
そして、豊代が咄嗟に発した
「遺体発見」
続いて館内にあのドス黒い声が響く
『MerryXmas 15番 豊代 竜司 が2階カフェルームにて 05番 倉宮 輝人 の死体を発見
60分以内に会議を発令し、処刑人を吊るせ』
その報告の瞬間、豊代が気を戻した最上に指示する
「8号室に行きなさい!この真上は8号室だ!」
「は、はい!!」
最上が走った
カフェルームを飛び出して階段を上る
そのまま8号室の方に体を捻る
すると部屋を飛び出した真部と目が合った
2人が見合い、固まった
「あんた何してんだ!」
最上が怒り口調で相手を睨んだ
「死体を拝見するためにカフェルームに迎おうとしていたところだ!」
「黙れ!あんたの部屋から輝人くんが吊るされてんだよ!!」
「な、なんだと…!」
20時25分 罪人称呼番号 05番
処刑人の餌食となり、処される
あの地獄絵図を観て数時間は経ったかな…
待機命令出されてから原稿書き続けてたけど…
あんなこと起きてからじゃやる気起きないやぁ
亡くなった親友を思い深べる
ねぇ茜…あなたならこんな時もペンを握ってるんだろうね…
部屋に入って早々に枕に置いた『死人の声』の五巻を握る
すると、コンコンコンッと戸がノックされた
「はーいー」
いやいや立ち上がって部屋の戸を開ける
そこには千鶴がいた
「杉沢さん カフェルームでお茶しません?」
「え、なんで私…」
「それがーー…」
千鶴が千雛を誘った時を思い出す
「やだーー 私ミナミンと一緒にいたいしー」
ため息をついた
「とか抜かすので…」
それに他の女性は誘いにくいし…
詩音は隆明の死を哀れんで部屋におり、三鷹と亜久里は誘いにくい雰囲気を放っている
「私でいいのなら」
と杉沢は許可して部屋を出る
部屋を出ると輝人が自室から活気のない顔で出てきてこちらに気づいてから一礼した
2人も礼を返す
2人は階段へ向かい、輝人は真部の部屋である8番室をノックした
2人はそれを横目に2階へ降りる
千鶴が口を開いた
「輝人くん可哀想ですよね」
「そうですね…お母さんが目の前であんな…」
杉沢は首を振って思い出すことをやめた
「私たちの中に人殺しがいると考えると少し怖いですね」
「その割に人を誘うんですね…」
「いや、あんなことの後だし気分転換したくて話し相手がいたらなーと」
その気持ちは分かると頷く
2階に到着すると階段を上ろうとする豊代と鉢合う
「杉沢さんと千鶴さんの方で間違ってないですかね」
「間違ってないですよ」
「すいません まだ見分け方が曖昧で」
「それなら簡単な見分け方がありますよ」
そう言って自分の前髪を指す
「前髪で左目が隠れているのが私なんですけど、千雛は右目が隠れてるんですよ」
「ほう」と頷く豊代と「へー!」と少し驚く杉沢
その杉沢が豊代の手元を見た
そこには雑誌と小説が1冊ずつある
「手に持っているのはなんですか」
2冊を持ち上げてみせる
「雑誌は忘れられたスポーツ選手の歴史、小説は『屍の宴』の1巻です」
『屍の宴』というタイトルに杉沢が肩を震わせた
「それ…私の作品です…」
豊代が無言で瞬時に首を動かして作者名を確認する
「佐和木 春? これがあなたということですか」
「ハンドルネームですけど…」
と気まずく頷いた
豊代が 佐和木 春 が 杉沢 遥 の1部を除いて並び替えたものと気づく
同じことに気づいた千鶴が気まずそうな杉沢を覗き込む
「かなり安直な名付けですね」
「や、やめてください…」
と少し恥ずかしそうになる
豊代が「ははっ」と苦笑いして質問する
「あなた達はどうされたんですか」
それに千鶴が応える
「カフェルームでお茶でもしようかなーと」
「もう夜の8時ですけど」
「いや気晴らしですよ!!それに!夜にお茶してはいけないなんて決まりはありません!!」
昼の半ばに嗜むものを夜に行おうとしている2人に引け目を感じたが人が2人も死んだ後だと気を逸らしたいのも分かった
「僕もご一緒してよろしいでしょうか」
「構いませんけど大丈夫なんですか?」
「暇ですのでね、それに1人になって殺されたくありませんから」
その一言を笑顔で言う豊代に少し不気味さを2人は覚えたが息を飲んで平然に振る舞う
「じゃ、じゃあ一緒に紅茶でも飲みましょー!」
3人でカフェルームに入り、1番奥の端の円型の机を囲む3つの席に腰掛けた
「飲料メーカーが注いでくれるみたいですね」
と杉沢が飲料メーカーの横に重ねられた紙コップを3つ取って言った
自分が飲みたいカフェオレを注ぎながら2人に聞く
「何飲みますか」
「僕はブラックで」
「私は紅茶ならなんでもいいです」
と注文し、杉沢が手際よくブラックコーヒーとオレンジベースの紅茶を注いだ
「はいどうぞ」
と二人の前に紙コップを置き、自分も席に着く
「杉沢さんってどんな小説書いてるんですか」
と気を逸らすための会話が始まった
一方、1階の運動ルームでは黒木がマットの上で上体起こしをしている
「97、98、99、100!!」
ダラダラに汗をかきながら100回目が終わり、立ち上がる
横に置いてあるスポーツドリンクをごくごくと喉に通す
「基礎トレかい?」
黒木が声がした運動ルームの入口に目を向けるとそこには倉宮がいた
「あ、、はい、」
と荒々しく息を吐きながら応える
遠藤が黒木の方に歩きながらタオルを投げた
それをキャッチして首に巻く
「ありがとうございます、」
「キミ、いくつかね」
黒木の横に並んで聞いた
「25です」
「若いね~ それでもうプロでしょ」
「高卒なんで、、」
高卒、つまり、高校卒業からずっと陸上に明け暮れていたのだと今の一言でわかる
「僕も若い頃は走ったもんだ」
「選手だったんですか」
「なぁに もう30年も前の話だ 56歳になった今では衰えているよ」
「何歳まで走っていたんですか」
「40くらいまでかな そこからはガタが来たよ」
陸上選手として40歳まで走り抜くというのはそれだけですごいことだと分かっていた黒木は驚き口をあけた
「す、すごいですね、、僕は多分30半ばで力尽きます」
「僕もそう思っていた」
それに「え、」と相手を見て返した
そして静かに上を見ている遠藤は言った
「僕も若い頃はそれくらいで終わりにしようと思っていたんだけどね 人間、自分の好きなことはやめ時を失うもんだよ」
ただ当たり前のその言葉に黒木は充てられた
遠藤の目がまだ走りたいと言っているように見えたからだ
あ、かっけぇな…
「ま、5年くらい前まで選手としてじゃなくても走ってたんだけどね」
「俺もそれくらい没頭できると思いますか」
「いけるさ まだ若いだろ?」
「もう10代には おじさん って言われる歳ですけどね」
「はははっ!僕はもう クソジジィ だよ」
9号室
ベッドに横たわり布団に包まれた父を椅子に座って眺める娘
静かに見つめる詩音の目には虚無を感じさせる
何も鳴らない室内、ただ穏やかに時間が流れている
そんな中、虚無な女は微かの音をたてて口角をあげた
すると、隣の部屋から怒鳴り声が聞こえる
「だから!!」
その声で壁の方向を向き驚く
確か隣は…真部さんの部屋…でも聞こえたのは輝人さんの…
カフェルーム
3人がそれぞれに注がれた飲料を口に含みながら雑談にふける
「あ、千鶴だー!」
げ、この声は、、
カフェルームの扉に目をやると妹とそれに引きずられた最上がいた
最上が疲れきってペラペラになっているように見える
「あんたどれだけ最上さんを使い回したの」
「えー、一緒にカードゲームしたり、囲碁したり、人生ゲームしたりしてただけだよー」
「勝率は」
「全部私の勝ち」
「そりゃそうなって当たり前だわ」
千雛が最上を引きずってこちらに歩み寄る
「遥ちゃんとMr.トヨーもやっほー」
まさかの呼ばれ方をした2人がめを見開く
「あんた 年上には敬語を使いなさい!」
「やだー」
姉は半ギレである
「ち、千雛………!!」
怒りの怒号をあげようとした時、妹の目の色が褪せた
違和感だ
千雛は姉に叱られる時でさえ、飄々とした態度で全く反省の意をみせない
そんな女の目が褪せた
カフェルームはこの館の入口方向には窓ガラスが張り巡らせており、2階から外の風景は見える
しかし、千雛の視界の先にあるのは夜8時の真っ黒な外景色ではなかった
「千鶴、、あれって、、」
座る杉沢と豊代の背後にある窓ガラスに指を指す
恐る恐る3人が視界を指の方向へ向ける
瞬間、杉沢と千鶴の甲高い悲鳴が上がった
「「キャーーーーーーー!!」」
窓ガラスの向こうには体が逆さになり、顔が真っ青に変わった小学生が吊るされていた
そして、豊代が咄嗟に発した
「遺体発見」
続いて館内にあのドス黒い声が響く
『MerryXmas 15番 豊代 竜司 が2階カフェルームにて 05番 倉宮 輝人 の死体を発見
60分以内に会議を発令し、処刑人を吊るせ』
その報告の瞬間、豊代が気を戻した最上に指示する
「8号室に行きなさい!この真上は8号室だ!」
「は、はい!!」
最上が走った
カフェルームを飛び出して階段を上る
そのまま8号室の方に体を捻る
すると部屋を飛び出した真部と目が合った
2人が見合い、固まった
「あんた何してんだ!」
最上が怒り口調で相手を睨んだ
「死体を拝見するためにカフェルームに迎おうとしていたところだ!」
「黙れ!あんたの部屋から輝人くんが吊るされてんだよ!!」
「な、なんだと…!」
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