66 / 69
王都トリスタニア
side 没落男爵 ローラルフ
しおりを挟む
私はローラルフ=ウォーカーだ。
私の元に一通の手紙がやってきた。
王家の印が刻まれた、この国で最も重要な手紙だ。
だが、これが我が家の最大の不幸を呼び込むものだとは想像もつかなかった。
「おめでとうございます。あなた。ついにコンテストの審査委員長だなんて。鍛冶師の世界であなたの右に出るものはいないと王家が認めてくださったんですわ」
それは次に開かれる王国コンテストの審査委員長に任命するものだった。
毎年、しのぎを削り、優勝を勝ち取る苦労をしなくても済む。
そして、審査の立場に立つということは……
私は鍛冶師としての最高の名誉を手に入れたのだ。
息子のベイドもメレデルク工房で修行を積んでいる。
これで我がウォーカー家も安泰だな……。
だが、浮かれていた気持ちは一気に吹き飛んでしまった。
……ライルが一位通過?
信じられなかった。
あの、鍛冶師としての才能が一切ない……ライルが?
しかも、出場している鍛冶師は誰もがこの国で第一線で活躍する者たちばかりだ。
私でも一位通過は難しいと言うのに……。
「ウォーカー卿」
「これはレイモンド殿下」
横にいる豚の存在を忘れていた。
「あれは君に息子だそうだな?」
誰のことを言っているんだ?
「すみませんが、ライルとベイド……二人共、我が息子ですが」
「ちっ!! ライルというやつのことだ」
第二王子にまで名を覚えられているのか……。
ライル……追放したのは失敗だったか?
いや、今更、後には引けない。
それに『鍛冶師』スキルがないのだ……必ず、どこかでボロが出るはず。
それにベイドがいる。
3位通過は相当なものだ。
これに期待するしか……。
「ライルを負けさせる……それが出来るとしたら、どうだ?」
「……」
そんなことが出来るのか?
「沈黙は同意と受け取るぞ?」
「……どうやって、行うというのですか?」
第二王子の作戦は実に巧妙だった。
剣術の腕のない弟を無理やり、近衛騎士見習いにしたあげく……。
この大会に潜り込ませたのだ。
弟殿の実力は、どう見ても見習いの中では最低だという。
「どうだ?」
「どうだ? と言われましても……私に何をしろと?」
第二王子は悪魔の囁きをしてきた。
「いいか? 弟の番号はここに入れない」
参加者が見習い剣士を選ぶための抽選箱だ。
「一位通過は必然的に最後に呼ばれる。つまり……」
ライルの剣がその弟殿に手渡されるということか。
「ウォーカー卿には、その采配をしてもらいたい。審査委員長としての権限でね」
私はなんとなく察した。
この為に呼ばれたのだと……。
私ならば、この不正に対してイヤとは言えない。
なぜなら、ライルが勝利をすれば……私に見る目がないと露見するから。
ベイドが優勝すれば……もしくはライルを上回ればいいが……。
その確証も得られない。
「分かりました……」
「それは結構!! 頼むぞ」
私は、私の手で王国コンテストの由緒ある歴史に泥を塗った。
だが、全てはウォーカー家を守るため……。
だが……信じられない光景が広がっていた。
「レイモンド殿下!! 話が違うではないか。弟殿は弱いのではないのか?」
弱いどころの騒ぎではない。
誰もが弟殿に注目を始めている。
彼の剣技が素晴らしいからだ。
これでは、何のために不正を働いたというのだ……。
「これは何かの間違いだ……あいつが、こんなに強いはずがないんだ」
使えない……。
手元の点数表を見ると……
弟殿がメレデルク殿の剣士に勝たなければ、ライルの優勝は大きく遠のく。
ベイドは今のところ、暫定二位。
このまま、いってくれ……。
私はまだ、神に見放されていなかったようだ。
「同時破壊……」
救われた……。
両者の剣が粉々になり、試合が終わった。
結果はベイドが二位のまま。
ライルは三位と言う結果。
これでいい……私にとっては最高の結果だ。
「レイモンド卿。最善ではなかったが、最高の結果でしたな」
「ふん!! それでも、奴が入賞しては意味がないのだ」
……まぁいい。
「最善……とは何のことですかな? ウォーカー男爵」
……なんで、ここに。
「スターコイド公爵。このようなところに、なぜ」
だが、私の声を無視し、レイモンド卿に視線を送っていた。
「これは、お久しぶりです。レイモンド殿下」
「ちっ!!」
この二人の間に何があったんだ?
「さて……これから表彰式が始まるね?」
「え? ええ。その予定です」
なんだ?
何か、胸騒ぎがする。
「ベイド君、実に優秀な鍛冶師に成長したね。親としては鼻が高いんじゃないか?」
……。
なぜか、背中から汗が吹き出す。
公爵の目からは祝いを言っているような雰囲気を微塵も感じなかった。
「はぁ……ありがとうございます。これで我が家も後継者が……」
「それはどうかな? 私の情報では、ベイド君の剣は盗品の疑いが掛かっている」
なっ……。
……だが、あり得る。
考えてみても、おかしな話だ。
駄作しか作れなかった者がたった一年程度の修行で……。
前に一度だけ見た、信じられない輝きをした剣……。
あれが作れたと思ったが、盗品と言われると、そっちのほうが納得がいってしまう。
「そ、それは真ですか!!?」
だが、それを認めることは出来ない。
それをしてしまえば……。
「間違いないと思う。盗賊は捕まり、その者はベイドに剣を手渡したと言っている。剣の特徴も同じだ。それに……彼にあれが作れると本気で思っているのかな?」
私は言葉に窮してしまった。
「これはね、王の耳にも入れてある。そして、こちらに向かっている。これがどう言う意味か分かるよね?」
終わった……。
「ウォーカー男爵、君にはそれを隠蔽し、コンテストで不正を行ったという疑いがある。そして、王が自ら、それを糾弾しにやって来るということだよ。バカをしたね。ウォーカー男爵」
私はウォーカー家を守ろうとしただけなんだ……。
なんで、こんな目に。
全ては……。
「私は悪くない!! レイモンド殿下の差し金なのだ!!」
「ふっ……ふざけるんじゃねぇよ。どこにそんな証拠が!」
「あるではないか。弟殿を無理やりねじ込んだ。それが何よりも!」
「くっだらねぇ。父上がこっちに向かっているんだろ? だったら、俺は用済みだ。じゃあな」
「レイモンドぉぉぉぉぉ!」
後日、王からの処罰が下った。
蟄居が命じられ、鍛冶師としての今までの功績を全て抹消されたのだった。
私の元に一通の手紙がやってきた。
王家の印が刻まれた、この国で最も重要な手紙だ。
だが、これが我が家の最大の不幸を呼び込むものだとは想像もつかなかった。
「おめでとうございます。あなた。ついにコンテストの審査委員長だなんて。鍛冶師の世界であなたの右に出るものはいないと王家が認めてくださったんですわ」
それは次に開かれる王国コンテストの審査委員長に任命するものだった。
毎年、しのぎを削り、優勝を勝ち取る苦労をしなくても済む。
そして、審査の立場に立つということは……
私は鍛冶師としての最高の名誉を手に入れたのだ。
息子のベイドもメレデルク工房で修行を積んでいる。
これで我がウォーカー家も安泰だな……。
だが、浮かれていた気持ちは一気に吹き飛んでしまった。
……ライルが一位通過?
信じられなかった。
あの、鍛冶師としての才能が一切ない……ライルが?
しかも、出場している鍛冶師は誰もがこの国で第一線で活躍する者たちばかりだ。
私でも一位通過は難しいと言うのに……。
「ウォーカー卿」
「これはレイモンド殿下」
横にいる豚の存在を忘れていた。
「あれは君に息子だそうだな?」
誰のことを言っているんだ?
「すみませんが、ライルとベイド……二人共、我が息子ですが」
「ちっ!! ライルというやつのことだ」
第二王子にまで名を覚えられているのか……。
ライル……追放したのは失敗だったか?
いや、今更、後には引けない。
それに『鍛冶師』スキルがないのだ……必ず、どこかでボロが出るはず。
それにベイドがいる。
3位通過は相当なものだ。
これに期待するしか……。
「ライルを負けさせる……それが出来るとしたら、どうだ?」
「……」
そんなことが出来るのか?
「沈黙は同意と受け取るぞ?」
「……どうやって、行うというのですか?」
第二王子の作戦は実に巧妙だった。
剣術の腕のない弟を無理やり、近衛騎士見習いにしたあげく……。
この大会に潜り込ませたのだ。
弟殿の実力は、どう見ても見習いの中では最低だという。
「どうだ?」
「どうだ? と言われましても……私に何をしろと?」
第二王子は悪魔の囁きをしてきた。
「いいか? 弟の番号はここに入れない」
参加者が見習い剣士を選ぶための抽選箱だ。
「一位通過は必然的に最後に呼ばれる。つまり……」
ライルの剣がその弟殿に手渡されるということか。
「ウォーカー卿には、その采配をしてもらいたい。審査委員長としての権限でね」
私はなんとなく察した。
この為に呼ばれたのだと……。
私ならば、この不正に対してイヤとは言えない。
なぜなら、ライルが勝利をすれば……私に見る目がないと露見するから。
ベイドが優勝すれば……もしくはライルを上回ればいいが……。
その確証も得られない。
「分かりました……」
「それは結構!! 頼むぞ」
私は、私の手で王国コンテストの由緒ある歴史に泥を塗った。
だが、全てはウォーカー家を守るため……。
だが……信じられない光景が広がっていた。
「レイモンド殿下!! 話が違うではないか。弟殿は弱いのではないのか?」
弱いどころの騒ぎではない。
誰もが弟殿に注目を始めている。
彼の剣技が素晴らしいからだ。
これでは、何のために不正を働いたというのだ……。
「これは何かの間違いだ……あいつが、こんなに強いはずがないんだ」
使えない……。
手元の点数表を見ると……
弟殿がメレデルク殿の剣士に勝たなければ、ライルの優勝は大きく遠のく。
ベイドは今のところ、暫定二位。
このまま、いってくれ……。
私はまだ、神に見放されていなかったようだ。
「同時破壊……」
救われた……。
両者の剣が粉々になり、試合が終わった。
結果はベイドが二位のまま。
ライルは三位と言う結果。
これでいい……私にとっては最高の結果だ。
「レイモンド卿。最善ではなかったが、最高の結果でしたな」
「ふん!! それでも、奴が入賞しては意味がないのだ」
……まぁいい。
「最善……とは何のことですかな? ウォーカー男爵」
……なんで、ここに。
「スターコイド公爵。このようなところに、なぜ」
だが、私の声を無視し、レイモンド卿に視線を送っていた。
「これは、お久しぶりです。レイモンド殿下」
「ちっ!!」
この二人の間に何があったんだ?
「さて……これから表彰式が始まるね?」
「え? ええ。その予定です」
なんだ?
何か、胸騒ぎがする。
「ベイド君、実に優秀な鍛冶師に成長したね。親としては鼻が高いんじゃないか?」
……。
なぜか、背中から汗が吹き出す。
公爵の目からは祝いを言っているような雰囲気を微塵も感じなかった。
「はぁ……ありがとうございます。これで我が家も後継者が……」
「それはどうかな? 私の情報では、ベイド君の剣は盗品の疑いが掛かっている」
なっ……。
……だが、あり得る。
考えてみても、おかしな話だ。
駄作しか作れなかった者がたった一年程度の修行で……。
前に一度だけ見た、信じられない輝きをした剣……。
あれが作れたと思ったが、盗品と言われると、そっちのほうが納得がいってしまう。
「そ、それは真ですか!!?」
だが、それを認めることは出来ない。
それをしてしまえば……。
「間違いないと思う。盗賊は捕まり、その者はベイドに剣を手渡したと言っている。剣の特徴も同じだ。それに……彼にあれが作れると本気で思っているのかな?」
私は言葉に窮してしまった。
「これはね、王の耳にも入れてある。そして、こちらに向かっている。これがどう言う意味か分かるよね?」
終わった……。
「ウォーカー男爵、君にはそれを隠蔽し、コンテストで不正を行ったという疑いがある。そして、王が自ら、それを糾弾しにやって来るということだよ。バカをしたね。ウォーカー男爵」
私はウォーカー家を守ろうとしただけなんだ……。
なんで、こんな目に。
全ては……。
「私は悪くない!! レイモンド殿下の差し金なのだ!!」
「ふっ……ふざけるんじゃねぇよ。どこにそんな証拠が!」
「あるではないか。弟殿を無理やりねじ込んだ。それが何よりも!」
「くっだらねぇ。父上がこっちに向かっているんだろ? だったら、俺は用済みだ。じゃあな」
「レイモンドぉぉぉぉぉ!」
後日、王からの処罰が下った。
蟄居が命じられ、鍛冶師としての今までの功績を全て抹消されたのだった。
0
あなたにおすすめの小説
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
【状態異常耐性】を手に入れたがパーティーを追い出されたEランク冒険者、危険度SSアルラウネ(美少女)と出会う。そして幸せになる。
シトラス=ライス
ファンタジー
万年Eランクで弓使いの冒険者【クルス】には目標があった。
十数年かけてため込んだ魔力を使って課題魔法を獲得し、冒険者ランクを上げたかったのだ。
そんな大事な魔力を、心優しいクルスは仲間の危機を救うべく"状態異常耐性"として使ってしまう。
おかげで辛くも勝利を収めたが、リーダーの魔法剣士はあろうことか、命の恩人である彼を、嫉妬が原因でパーティーから追放してしまう。
夢も、魔力も、そしてパーティーで唯一慕ってくれていた“魔法使いの後輩の少女”とも引き離され、何もかもをも失ったクルス。
彼は失意を酩酊でごまかし、死を覚悟して禁断の樹海へ足を踏み入れる。そしてそこで彼を待ち受けていたのは、
「獲物、来ましたね……?」
下半身はグロテスクな植物だが、上半身は女神のように美しい危険度SSの魔物:【アルラウネ】
アルラウネとの出会いと、手にした"状態異常耐性"の力が、Eランク冒険者クルスを新しい人生へ導いて行く。
*前作DSS(*パーティーを追い出されたDランク冒険者、声を失ったSSランク魔法使い(美少女)を拾う。そして癒される)と設定を共有する作品です。単体でも十分楽しめますが、前作をご覧いただくとより一層お楽しみいただけます。
また三章より、前作キャラクターが多数登場いたします!
【完結】スキルを作って習得!僕の趣味になりました
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》 どんなスキル持ちかによって、人生が決まる。生まれ持ったスキルは、12歳過ぎから鑑定で見えるようになる。ロマドは、4度目の15歳の歳の鑑定で、『スキル錬金』という優秀なスキルだと鑑定され……たと思ったが、錬金とつくが熟練度が上がらない!結局、使えないスキルとして一般スキル扱いとなってしまった。
どうやったら熟練度が上がるんだと思っていたところで、熟練度の上げ方を発見!
スキルの扱いを錬金にしてもらおうとするも却下された為、仕方なくあきらめた。だが、ふと「作成条件」という文字が目の前に見えて、その条件を達してみると、新しいスキルをゲットした!
天然ロマドと、タメで先輩のユイジュの突っ込みと、チェトの可愛さ(ロマドの主観)で織りなす、スキルと笑いのアドベンチャー。
能力『ゴミ箱』と言われ追放された僕はゴミ捨て町から自由に暮らすことにしました
御峰。
ファンタジー
十歳の時、貰えるギフトで能力『ゴミ箱』を授かったので、名門ハイリンス家から追放された僕は、ゴミの集まる町、ヴァレンに捨てられる。
でも本当に良かった!毎日勉強ばっかだった家より、このヴァレン町で僕は自由に生きるんだ!
これは、ゴミ扱いされる能力を授かった僕が、ゴミ捨て町から幸せを掴む為、成り上がる物語だ――――。
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
病弱少年が怪我した小鳥を偶然テイムして、冒険者ギルドの採取系クエストをやらせていたら、知らないうちにLV99になってました。
もう書かないって言ったよね?
ファンタジー
ベッドで寝たきりだった少年が、ある日、家の外で怪我している青い小鳥『ピーちゃん』を助けたことから二人の大冒険の日々が始まった。
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる