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18. 企画決め

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次の日も俺は美咲と登校した。
「その様子だと仲直りできたんだね」
「うん、何でわかったんだ?」
「だって顔に出てるもんっ」

そんなにわかりやすいのか?
今日は顔が緩まないように気をつけないとな。

* * * * *

「蒼馬、おっはよ~!」
「おはよう」
「美咲ちゃんもおはよ!」
「っ、お、おはよ!」

美咲と湊斗は確か話した事がないはずだ。
湊斗はいつも俺といるし、基本教室では静かだ。でもたまに、俺は湊斗のコミュ力に驚かされる。こういう時いつも羨ましいなと見ているが、美咲とも打ち解けてくれたらいいなと思った。美咲には俺と違って色んな人と仲良くなってほしい。これは中学の頃からの俺の願いだ。

「蒼馬っ、おはよ!」
「っ、おはよ」

湊斗と話した後すぐ翔が来てくれた、それも満面の笑みで。

(はぁーーー、可愛すぎんだろ)

心の声が漏れそうになったが、ギリギリで踏みとどまって俺は翔に返事をした。

「おはよ!」
「っ、おはよ」
「かけるくん…だよね?」
「うん……」
「私とも仲良くしてほしいな~………だめ?」

美咲が突然翔に話しかけた。
ただ翔と仲良くしたいだけか?

「……いいよ」
「ありがとっ、翔君って呼んでもいい?」
「うん、良いよ、じゃあ俺も名前で呼んでいい?」
「うんっ、うれしい!よろしくね!」
「っ、………よろしく」

美咲がとびっきりの笑顔で答えると翔が少し動揺した様に見えた、いや、終始美咲の質問に戸惑っている様にも見えた。

俺は、
(美咲の笑顔に惚れたとかじゃないよな…?翔好きな奴いるって言ってたし……)
とか考えていたが、そう思っていたのは俺だけだったと、もうしばらく後に知る事になる。



そして、午前の授業が終わりお昼は翔と屋上で過ごし、午後の授業が始まった。

「文化祭のクラス企画を決めます!」
と、先生が仕切り始めた。

「何かやりたい物はありますか?」

「「「はい!!!」」」

美咲が最近仲良くしているグループが勢いよく返事した、そこに美咲も含まれていて、もう打ち解けたのかと、俺は驚きと嬉しさに浸っていた。

「そんなにやりたい企画があるのか?」
「はい!」
「そうか、でどんな案なんだ?」
「「「ホストクラブとメイド喫茶です!」」」

「「「えっ?」」」

クラスのみんなが困惑している。

「最初にホストクラブっていう案が浮かんででもそれだと男女で不公平かな~って思ったんでホストとメイドのコラボはどうかなって思ったんです。」
「……うん、じゃあそれを一つ候補に入れて、俺は良い案だと思うけど他に何かあるか?」

「俺もそれで良いと思う、面白そうだし」
「私も賛成!」

「そうか、じゃあホストクラブとメイド喫茶のコラボに決定します!」

正直そんなに目立つ事はしたくなかったが、翔のホスト姿が見れると思ったら俺は楽しみになってきた。

この時俺は何の疑いもなくそう思っていた………翔がスーツを着ると……そう思っていた
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