Wachsh×Hur

春蠶 市

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Brother in Wonderland

■狂ったお茶会では兄様ミルクが人気です_01

▼ミカ×ナオ(獣人×ヒト、大人×少年)
 アリスパロ、乳首ズリ、搾乳、ウィッピング、玩具

「ねえロキ。ロキはユキヒョウの獣人だよね? なんで兎の耳があるの?」
「ハア? 俺白兎だし!」

 アリスは二足歩行で走る兎を見てビックリしました。しかもその白兎は赤いチョッキを着て胸元を大きなリボンで飾るお洒落さんです。
 薄く微笑んだままですが、アリスは内心ではきっとビックリしていました。
 ええ、ビックリしています。

「ねえロキ。どうして空から声が降ってくるの?」

 アリスは空を見上げました。
 メタ発言はご都合時空ではよくあること。
 なのでアリスの発言は白兎にはまったく気にされず、白兎はアリスを置いて走って行ってしまいました。

「あっ、ロキ。どこに行くの?」

 アリスの制止も虚しく、白兎は小さくなっていきます。

「にーさま! こッち!」

 白兎はけして立ち止まってアリスに大きな手招きなどしていません。

「ほら、おいで兄様! 俺を追いかけて来んの!」

 なんて叫んではいません。

「うん。分かった」

 ようやくアリスも足を動かします。
 白兎はアリスを待ちます。あっ、いえ、とっとと走って行ってしまいます。しまってください。ほら早く。

「うるせーな! 兄様を待ッてんだよ!」
「いま行くねロキ」
「あッ兄様! 俺とは距離取ッてついてきて!」
「? うん」

 アリスと白兎は一定の距離を保ちながら走ります。
 ご都合時空はもっとスムーズに進むはずです。
 こんなにトロトロと始まるなんてナンセンスでしかありません。

「ねえ、ロキ。今日は一緒にピクニックに行くんだよね? これがピクニック?」

 アリスは自分をチラチラと確認する白兎を追い掛けます。

「僕はナオだよ? それか、ロキの兄様だから。変な名前で呼ばないでね」

 ナレーションにツッコミを入れているせいでアリスは足元の穴に気付きませんでした。
 アリスは兎穴へと真っ逆さまに落ちていきます。

 ■ ■ ■

 気が付くとアリスは長テーブルに座っていた。
 目を丸くするアリスの周りではたくさんのティーセット達が踊り、美味しそうな茶菓子達が私を食べてと芳ばしい体躯を自慢し合っている。
 まさにお茶会の真っ只中。

「ありゃ? お客様ぁ?」

 兎穴の終着点がお茶会というご都合主義についていけないアリスは呆然としていたが、帽子屋に声を掛けられて我に返る。

「ミカ様?」

 ゆっくりと持ち上がった黒い瞳に映ったのはお茶会主催者の三月帽子屋。三月兎と帽子屋が混ざった、これまた都合の良いキャラクターである。
 彼はアリスの問いに首を振る。柔らかな金髪が揺れた。

「違うよぉ。帽子屋は帽子屋だよぉ。まぁ、三月兎でもあるんだけどぉ、面倒だから帽子屋って呼んでねぇ」
「ミカ様も兎? ユキヒョウじゃないんですか?」
「あのねぇナオちゃん。これは夢だよ、夢」
「夢?」
「そぉ。ご都合時空でぇ夢オチが待ってるのぉ」

 帽子屋は自らに生える垂れ下がった兎耳を見せつけるように摘み上げた。
 現実世界では彼の耳はユキヒョウだ。

「夢って不思議なことがたぁくさん起こるでしょぉ? だからいまミカ達はユキヒョウじゃなくて兎なのぉ。起きたら戻ってるから、ごっこ遊びだと思ってぇ」
「ごっこ、遊び?」
「そお。ミカのショーでも色んなお洋服着てフリをするでしょぉ?」
「はい。します」
「それと一緒ぉ。これはアリスごっこなのぉ」

 帽子屋はメタ発言を駆使してアリスを丸め込んでいく。
 そしてどこからともなく絵本を一冊取り出した。

「はぁい、これカンペ。読んでねぇ」
「はい」

 アリスは渡された絵本を速読。
 丁度読み終えたタイミングで絵本を奪われた。
 帽子屋がポイッと絵本を放り投げてしまう。絵本は虚空で蝶となって飛び去った。

「内容覚えたぁ?」

 有り得ない光景を目にして硬直するアリスだが、眼前で帽子屋に手を振られる。
 アリスの黒い瞳がゆっくりと帽子屋の視線と重なった。

「はい。でも、少し違うような……? お茶会は後半のシーンで、その前に僕は大きくなったり小さくなったりして泣くんじゃないんですか?」
「こっちはアレンジしてあるからねぇ。とにかくナオちゃんはアリスの役だから、お城まで歩いていけばいいんだよぉ」
「分かりました」

 現実世界で従順なペットであるアリスは、夢の世界でも従順に帽子屋の言葉を受け入れた。
 どんなヘンテコな内容でも飼い主達の言葉を受ければアリスは従うしかない。
 むしろ精神面が弱く融通の利かないアリスにとっては不思議の国などストレスの塊でしかなく、こうして無理矢理にでも話を進めてくれるほうがまだ受け入れられたのだった。

「その前にお茶会のシーンをミカとやろっかぁ。ミカのことは帽子屋さんって呼んでねぇ。ミカはアリスちゃんって呼ぶからぁ」
「はい」

 帽子屋の手がアリスに伸びてくる。

「じゃ、ヤろっかぁ」

 アリスは長テーブルに押し倒された。
 首を捻るアリスを無視してエプロンドレスの下へと帽子屋が無作法に手を突っ込んできた。

「ティーパーティーで一番美味しいのはアリスちゃんかなぁ」
「っ……僕、甘露だったから美味しいと思います。あの、こんなシーン絵本には……」
「アドリブだよぉ」
「んっ……」

 私利私欲のアドリブなのだが、従順なアリスはそう言われたら従うしかない。
 例え内腿をいやにねっとりとした手付きで撫でられても、アリスはされるがまま。

「アドリブ……っはあ、っ僕はなにをすれば……っあ」

 むしろ自分のすべきことを問う。
 帽子屋は大人しくしているアリスの下着のラインをなぞるように指を這わせた。
 未成熟の華奢な少年体が身に付けるには卑猥すぎる女性物の、紐で支える薄布の下着。しかも中心には割れ目があり、陰部への侵入を許す構造になっていた。

「アリスちゃんはあまぁいお菓子。そのままでいいよぉ」

 帽子屋は性を煽る下着を避け、するするとアリスの白肌だけを手の平で愛でる。一番敏感な場所にはけして触れないため、アリスはこそばゆい摩擦に官能的な鳥肌を立たせた。

「ふ……っ、っ……」

 柔肌をくすぐられ続け、性的なむず痒さにアリスは反射的に息を飲む。
 しかし、ただでさえ小さいのに力むと余計にキツいと叱責された経験からすぐに意図的に呼吸を繰り返した。

「はっ、はあ……っん」
「帽子屋にぜぇんぶ任せて」
「あ、ありがとうございます……ふぁっ、っ」
「ふふっ、生クリームみたいに白くてムースよりも柔らかくて美味しそぉ」
「はあ、っふ、っはあ……っ」

 呼吸を繰り返す度にアリスの吐息は熱を孕む。それを煽るように帽子屋の手は際どい位置にまで滑り込んだ。股関節をなぞる。
 だが、やはり下着に包まれる熱には触れてくれない。

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