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8章 冬市と流行り病
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最初に買いに来てくれた兵士が「こいつらにほとんど食われちゃってね……」なんてグチりながら、追加でクッキーとサンドイッチを買ってくれた時だった。
少し離れたところから「ダリア来たぞおぉぉ!」というの太い声が聞こえてくる。
「……レオさん?」
聞き馴染みのある声にあたりを探すと、そこそこの木箱を頭の上に掲げ、道ゆく人を避けながらこちらに向かってくるレオさんの姿があった。
その後ろにはトニーさんとなんと姉妹の姿もあった。
……病気がどうのこうのってことで冬市とか来られないって話しは……?
「2人も来たの?」
「良かったね!」
弟たちもそう思ったのか、びっくりした顔をしながら、楽しそうにニコニコしている姉妹に話しかける。
「そうなの!」
「来たいってゴネたのはそうなんだけど……――だって個数制限があるでしょう?」
「行くのがダメならドーナツもクッキーも全部ちょうだい! って言ったら――ね?」
「気をつけるんだぞって!」
初めての冬市が楽しいのか、キャラキャラと上機嫌な姉妹が交互に答える。
「――先にいいかい? こちとら果物持って来ててね?」
「ああ……?」
いい笑顔で木箱を抱えたトニーさんが、まだ品物を吟味していた緑門の兵士に声をかける。
その言葉に当然順番通りだと思っていた兵士たちが不穏な声を返し――判断を仰ぐようにバッとこちらに顔を向ける。
「あー……一応今回の目的は果物だったので、あちらを先にさせていただいても……?」
もうすでにジャムの材料には困っていなかったけど、果物探してるって言っちゃってるし、姉妹には毎日手伝ってもらってる恩もある。 報酬を出してないわけじゃないけど、それでも当てにしてるし姉妹が持って来てくれるウワサ話もありがたい。
その辺りからの忖度でトニーさんたちを優先させる。
まだ買えていない兵士たちからのブーイングを蹴散らすように、トニーさんとレオさんが木箱をうちの店の前に置く。
そしてトニーさんは勝ち誇ったような顔つきで姉妹に声をかけた。
「好きなもん選んどけ」
それに続くようにレオさんが周りの兵士を煽るように言葉をかける。
「交換で商品無くなっちまっでも勘弁してくれよなぁ?」
その言葉にギョッとなった緑門の兵士たちは確認するようにこちらを見つめる。
私は胸を張りながら差し出された木箱の中身を確認しながら、それもあながちウソじゃ無さそうだなぁ……と苦笑を浮かべる。
トニーさんたちが持ち込んだのは、そこそこ新鮮な果物で量もそこそこ。
……ぶっちゃけ今までの交換を元にすると、持って来てたの全部出してたぐらいなんだけど――……せっかく出来た緑門の兵士さんたちとのご縁も大切にしたいよなぁ……と、苦笑いを浮かべたまま兵士たちに話しかける。
少し離れたところから「ダリア来たぞおぉぉ!」というの太い声が聞こえてくる。
「……レオさん?」
聞き馴染みのある声にあたりを探すと、そこそこの木箱を頭の上に掲げ、道ゆく人を避けながらこちらに向かってくるレオさんの姿があった。
その後ろにはトニーさんとなんと姉妹の姿もあった。
……病気がどうのこうのってことで冬市とか来られないって話しは……?
「2人も来たの?」
「良かったね!」
弟たちもそう思ったのか、びっくりした顔をしながら、楽しそうにニコニコしている姉妹に話しかける。
「そうなの!」
「来たいってゴネたのはそうなんだけど……――だって個数制限があるでしょう?」
「行くのがダメならドーナツもクッキーも全部ちょうだい! って言ったら――ね?」
「気をつけるんだぞって!」
初めての冬市が楽しいのか、キャラキャラと上機嫌な姉妹が交互に答える。
「――先にいいかい? こちとら果物持って来ててね?」
「ああ……?」
いい笑顔で木箱を抱えたトニーさんが、まだ品物を吟味していた緑門の兵士に声をかける。
その言葉に当然順番通りだと思っていた兵士たちが不穏な声を返し――判断を仰ぐようにバッとこちらに顔を向ける。
「あー……一応今回の目的は果物だったので、あちらを先にさせていただいても……?」
もうすでにジャムの材料には困っていなかったけど、果物探してるって言っちゃってるし、姉妹には毎日手伝ってもらってる恩もある。 報酬を出してないわけじゃないけど、それでも当てにしてるし姉妹が持って来てくれるウワサ話もありがたい。
その辺りからの忖度でトニーさんたちを優先させる。
まだ買えていない兵士たちからのブーイングを蹴散らすように、トニーさんとレオさんが木箱をうちの店の前に置く。
そしてトニーさんは勝ち誇ったような顔つきで姉妹に声をかけた。
「好きなもん選んどけ」
それに続くようにレオさんが周りの兵士を煽るように言葉をかける。
「交換で商品無くなっちまっでも勘弁してくれよなぁ?」
その言葉にギョッとなった緑門の兵士たちは確認するようにこちらを見つめる。
私は胸を張りながら差し出された木箱の中身を確認しながら、それもあながちウソじゃ無さそうだなぁ……と苦笑を浮かべる。
トニーさんたちが持ち込んだのは、そこそこ新鮮な果物で量もそこそこ。
……ぶっちゃけ今までの交換を元にすると、持って来てたの全部出してたぐらいなんだけど――……せっかく出来た緑門の兵士さんたちとのご縁も大切にしたいよなぁ……と、苦笑いを浮かべたまま兵士たちに話しかける。
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