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2章 森からの脱出
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「あと、買い取って欲しいものがあるんですけど……」
そう言いながら風呂敷の中に手を突っ込む。
「……薬草は買い取ってないぞ?」
その言葉に驚く。
顔すらあげなかったと思ってたけど、ちゃんと見てたんだ。
「あ、薬草だけは他の人に買っていただいて、でも他にも持っているので……」
そう答えながら布袋や葉っぱでまとめてきたカモの羽ならを、カウンターの上に乗せていく。
リドリーの粉だけはきめが細かいので、袋をさらに葉っぱで包んである。
「これはリドリーか?」
「はい」
ふーん……と答えた店主は、そこでようやく本を置き、袋を開けて中を確認し始めた。
「リドリーの粉に魔物よけ――これは……カモかぁ」
そんな店主の呟きに少しガッカリしたような色を感じ、少し心配になる。
――でも、売れなかったら売れなかったでもいい。 あと欲しいのはパンだけだし、他のが売れるなら、それだけでかなりの節約になる。
「悪いな。 カモの羽は買い取ってない……山ほど持ち込まれるし、この村で買うヤツなんかそうそういないんだ」
「あー……」
そりゃそうなるか。 だってウィリムでも仕留められる獲物だもんなぁ。 この村でも弓矢が上手な子供だって取れるだろうし、大人なら数匹仕留めることもあるだろう。 それだけ捕まえられるならお金にはならないかー。
納得しつつも、残念だなぁと肩を落としていると、急に隣から声が聞こえ肩を跳ね上げる。
「そんなにあるのに金にならないのかい?」
「こんなにあるから金にはならない。 少なくとも俺の店ではな」
「なるほどねぇ……」
その男性は店主の言葉に残念そうに眉を下げた。
……ってか、この人いつの間に店内にいて、いつの間に隣に立っていたんだ……?
一見、普通の探索者のような格好をしているが――……一目見ただけで金持ちだということがはっきり分かる男性だった。
髪は帽子で隠すわけでも、油で撫でつけるわけでもなく、見事な金髪がさらりふわりと揺れていて、手や爪には泥の一欠片もついておらず――なによりもこの人の全身から石鹸のいい香りが漂っていて……
絶対にお金持ちだこの人!
ポカン……と見上げていると、垂れ目ぎみの綺麗なアイスブルーの瞳がニコリと細められる。
「――君さえ良ければ僕に売ってくれないかな? そうだな……キャラメル――もう四つでどうだろう?」
その申し出が意外にしっかりした金銭感覚で、そのことにビックリした私は、そこでようやく口を閉じることを思い出した。
……いや、うん。 値段もつかないものに4銅貨も出してくれるのは充分にお金持ちなんだと思うけどさ……?
そう言いながら風呂敷の中に手を突っ込む。
「……薬草は買い取ってないぞ?」
その言葉に驚く。
顔すらあげなかったと思ってたけど、ちゃんと見てたんだ。
「あ、薬草だけは他の人に買っていただいて、でも他にも持っているので……」
そう答えながら布袋や葉っぱでまとめてきたカモの羽ならを、カウンターの上に乗せていく。
リドリーの粉だけはきめが細かいので、袋をさらに葉っぱで包んである。
「これはリドリーか?」
「はい」
ふーん……と答えた店主は、そこでようやく本を置き、袋を開けて中を確認し始めた。
「リドリーの粉に魔物よけ――これは……カモかぁ」
そんな店主の呟きに少しガッカリしたような色を感じ、少し心配になる。
――でも、売れなかったら売れなかったでもいい。 あと欲しいのはパンだけだし、他のが売れるなら、それだけでかなりの節約になる。
「悪いな。 カモの羽は買い取ってない……山ほど持ち込まれるし、この村で買うヤツなんかそうそういないんだ」
「あー……」
そりゃそうなるか。 だってウィリムでも仕留められる獲物だもんなぁ。 この村でも弓矢が上手な子供だって取れるだろうし、大人なら数匹仕留めることもあるだろう。 それだけ捕まえられるならお金にはならないかー。
納得しつつも、残念だなぁと肩を落としていると、急に隣から声が聞こえ肩を跳ね上げる。
「そんなにあるのに金にならないのかい?」
「こんなにあるから金にはならない。 少なくとも俺の店ではな」
「なるほどねぇ……」
その男性は店主の言葉に残念そうに眉を下げた。
……ってか、この人いつの間に店内にいて、いつの間に隣に立っていたんだ……?
一見、普通の探索者のような格好をしているが――……一目見ただけで金持ちだということがはっきり分かる男性だった。
髪は帽子で隠すわけでも、油で撫でつけるわけでもなく、見事な金髪がさらりふわりと揺れていて、手や爪には泥の一欠片もついておらず――なによりもこの人の全身から石鹸のいい香りが漂っていて……
絶対にお金持ちだこの人!
ポカン……と見上げていると、垂れ目ぎみの綺麗なアイスブルーの瞳がニコリと細められる。
「――君さえ良ければ僕に売ってくれないかな? そうだな……キャラメル――もう四つでどうだろう?」
その申し出が意外にしっかりした金銭感覚で、そのことにビックリした私は、そこでようやく口を閉じることを思い出した。
……いや、うん。 値段もつかないものに4銅貨も出してくれるのは充分にお金持ちなんだと思うけどさ……?
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