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6章 ヘソ曲がりとチョコレート
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しおりを挟むしばらくそこで4人かたまってぽそぽそ話していたが、やがて寒くなったりお腹が空き始めたので、みんなでお風呂に入り、ご飯を食べることにした。
いつもはご飯を食べてからお風呂なんだけど――今日は全員がぺしょぺしょだったからね。 先にさっぱりしてからご飯よ。
暖炉に火を入れてあったかくしながら、テーブルにご飯を並べていく。
「……ご飯食べたらご本読む?」
「うん。 今日はちょっとだけ時間があるからたくさん読んじゃお」
「本当⁉︎」
「今日はちょっと騒いでも平気かもよー?」
「楽しみ!」
泣き腫らした顔に笑顔が戻り、きゃらきゃらと楽しそうに絵本を選別し始める。
そんなプリムをみてお風呂から上がってロランもつられるように元気になって、私たちがお風呂から帰ってくる頃には、一晩じゃ読み終わらないほどの絵本が並べられていた。
――でも結局、最初に読んだ絵本のすぐ後に、その本のごっこ遊びが始まってしまい、なぜかプリム姫を拐うはずの悪いドラゴンな私の元に、姫自ら「一緒に寝ちゃうもんねー!」と乗り込まれ「だったら俺たちも! ね、兄ちゃん!」とドラゴンを倒すはずのロラン勇者とウィリム賢者も押しかけてきて、なんの争いも起こらないままにハッピーエンドがやってきたのだった……――え、このごっこ遊び楽しいの? ……君たちが楽しいならいいけど――本当に楽しいの⁇
こっちが不安になるくらいきゃらきゃらと楽しそうに笑う弟たち。 いつのまにかそれにつられるように私も笑っていて――気がついたら4人で団子になって朝を迎えるくらいにはじゃれ合っていたようだった――
……私の精神年齢で笑い疲れて寝ちゃうとかちょっと問題な気もするけど――昨日は私のメンタルもピリピリだったんでね。 セラピーみたいなもんよ、チャイルドセラピー。
◇
「――え、半分でいいの?」
「うん。 まだ心が痛いから半分でいいの」
朝起きて、今日の仕込みのためウィリムから飛ばされた質問に淡々と答える。
なんなら昨日の分の野菜や肉も余ってるから半分だって多いくらいだよ。
「そう、なの?」
「それに塀も直さなきゃでしょ?」
……本当は次の癒の日に兵士さんたちが直してくれるって言ってたけど――わざわざお休みの日に悪いからね。 迷惑かけられないから自分たちでやらないと!
「――なら……忙しいのかも?」
私の態度に少し戸惑った様子のウィリムだったが、首を傾げながら合わせるように言葉を紡ぐ。
「そう! 今日からしばらく忙しいからね、ずっと半分でいいよ」
「……エルベルトさんたちも半分?」
「まさか! 兵士さんたちの分は今まで通りだよ! もちろん私たちのご飯も」
「――そっか!」
私の答えに安心したように顔を明るくするウィリム。
――そっか、全部半分になっちゃうかもって不安だったのか。
――私たちと兵士の分は今まで通りですよ。
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