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「ーーだったとしても、来年からの採点方法が変わったら間違いなく貴女のせいよ」
「そう言われたって……」
「……アピール合戦になってしまうからと減点式が採用されましたのに……また無駄に見栄を張り合う試験になってしまいましてよ……」
そう言ったビアンカは心底残念そうに大きなため息を漏らした。
「ーーあぴぃる合戦……⁇ え、何その地獄みたいな合戦……そんなんしたらすぐにごまかしてることがバレちゃうよ⁉︎」
「だからこそね」
「ーーかわいそう……」
リアーヌは眉を寄せながら眉間にシワを寄せて、心底気の毒そうに呟いた。
そんなリアーヌの様子にゼクスとビアンカは視線を交わし合って、もんにょりとした表情を浮かべる。
「ーー……貴女が心底、気の毒に思わなくてはいけないのは、貴女が合格したせいで、試験に落ちてしまったお方に対してでしてよ……」
「試験ってそういうものなのに⁉︎」
(なにその理不尽なご意見⁉︎)
リアーヌのある意味では真っ当で、ある意味ではとても理不尽な主張に、ビアンカは思い切り顔を顰め、ゼクスは思い切り吹き出して大笑いを始めた。
「ええ……? カオスじゃん……」
二人がどうしてそんな態度を取るのか、全く理解できないリアーヌは首をかしげることしか出来なかったーー
◇
「ーー……あれ? ゼクス様⁇」
リアーヌはついさっきまですぐそばにいたはずのゼクスの姿を探してキョロキョロと辺りを見回した。
人の多い王都で若者の人気が高いこのクルエス通りは、平日であってもそれなりに人がいて、はぐれてしまった同行者を見つけるのはそう簡単ではないようだった。
(ーーどうしよう……私的にはもう、美味しいエルレアや可愛くて綺麗な他のお菓子を楽しんで、今回もたくさんのお土産を買っていただいて……ーーもう大満足で帰るだけなわけだけど……正直、ここからだったら私、歩いて帰れる気がしてる……ーーでもそしたらゼクスが預かっててくれてるお土産、貰えないかも⁉︎ ……いや、太っ腹なゼクス様のことだから、あとからちゃんと届けてくれるはず! ……だけど私が帰ったあと、ずっと私のこと探し続けちゃったりしてたら、かなり気まずい、よね……?)
リアーヌとゼクスは本日、二度目のデートを楽しんでいた。
約束通りエクレア店にやってきて、一通り楽しんだあと、腹ごなしも兼ねて少し通りを散策してから帰ろうか? というゼクスの誘いにリアーヌが頷き、クルエス通りをキョロキョロと見渡しながら、あれが可愛い、こっちはなんだろう⁇ と話に花を咲かせていた。
(本当、ついさっきまで喋ってたはずなのに……ーーお店の前に飾られてた髪飾りを眺め、ゼクスを振り返ったらそこにいたはずのゼクス様がいらっしゃいませぬ……)
「ーーえっ、私ってばこの歳にして迷子なんでしょうか……?」
リアーヌのその小さな呟きは、誰の耳にも届くことはなかったーー
「そう言われたって……」
「……アピール合戦になってしまうからと減点式が採用されましたのに……また無駄に見栄を張り合う試験になってしまいましてよ……」
そう言ったビアンカは心底残念そうに大きなため息を漏らした。
「ーーあぴぃる合戦……⁇ え、何その地獄みたいな合戦……そんなんしたらすぐにごまかしてることがバレちゃうよ⁉︎」
「だからこそね」
「ーーかわいそう……」
リアーヌは眉を寄せながら眉間にシワを寄せて、心底気の毒そうに呟いた。
そんなリアーヌの様子にゼクスとビアンカは視線を交わし合って、もんにょりとした表情を浮かべる。
「ーー……貴女が心底、気の毒に思わなくてはいけないのは、貴女が合格したせいで、試験に落ちてしまったお方に対してでしてよ……」
「試験ってそういうものなのに⁉︎」
(なにその理不尽なご意見⁉︎)
リアーヌのある意味では真っ当で、ある意味ではとても理不尽な主張に、ビアンカは思い切り顔を顰め、ゼクスは思い切り吹き出して大笑いを始めた。
「ええ……? カオスじゃん……」
二人がどうしてそんな態度を取るのか、全く理解できないリアーヌは首をかしげることしか出来なかったーー
◇
「ーー……あれ? ゼクス様⁇」
リアーヌはついさっきまですぐそばにいたはずのゼクスの姿を探してキョロキョロと辺りを見回した。
人の多い王都で若者の人気が高いこのクルエス通りは、平日であってもそれなりに人がいて、はぐれてしまった同行者を見つけるのはそう簡単ではないようだった。
(ーーどうしよう……私的にはもう、美味しいエルレアや可愛くて綺麗な他のお菓子を楽しんで、今回もたくさんのお土産を買っていただいて……ーーもう大満足で帰るだけなわけだけど……正直、ここからだったら私、歩いて帰れる気がしてる……ーーでもそしたらゼクスが預かっててくれてるお土産、貰えないかも⁉︎ ……いや、太っ腹なゼクス様のことだから、あとからちゃんと届けてくれるはず! ……だけど私が帰ったあと、ずっと私のこと探し続けちゃったりしてたら、かなり気まずい、よね……?)
リアーヌとゼクスは本日、二度目のデートを楽しんでいた。
約束通りエクレア店にやってきて、一通り楽しんだあと、腹ごなしも兼ねて少し通りを散策してから帰ろうか? というゼクスの誘いにリアーヌが頷き、クルエス通りをキョロキョロと見渡しながら、あれが可愛い、こっちはなんだろう⁇ と話に花を咲かせていた。
(本当、ついさっきまで喋ってたはずなのに……ーーお店の前に飾られてた髪飾りを眺め、ゼクスを振り返ったらそこにいたはずのゼクス様がいらっしゃいませぬ……)
「ーーえっ、私ってばこの歳にして迷子なんでしょうか……?」
リアーヌのその小さな呟きは、誰の耳にも届くことはなかったーー
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