【完結】成り上がり令嬢暴走日記!

笹乃笹世

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「あそこに人をたくさん呼んだり、金を稼ぐ方法って、なにか思い付くか?」
「……ーーそれって今の話となんか関係あるの?」

 あまりにも噛み合わない父との会話に、リアーヌは白旗を上げるかのように、父に向かって肩をすくめながらたずねた。

「そうなんだが……ーー聞いてみたくなった」

 サージュはそう言いながら気まずそうに口を窄めると、申し訳なさそうな視線をゼクスに送りながら答えた。

 サージュとしても失礼な態度だと言うことは充分に理解していたが、これまで生きてきた経験から、こう言った直感にはできうる限り従っていたため、あまり深く考えずに質問を口にしてしまっていたのだ。

「ーーそっか……?」

 そんな父の答えに納得したような諦めたような返事を返して、リアーヌは眉を下げながらゼクスを見つめる。
 そんなリアーヌにゼクスは軽く微笑むと、なんとも思っていないよ。 と言うように少し首をすくめて見せた。
 リアーヌはそんなゼクスの態度に安心したように微笑むと、少しいたずらっぽい表情になって首をすくめ返した。

「ーーで、なんか思いつくか?」

 笑顔で見つめ合う娘とその婚約者の仲睦まじい様子に、少し憮然とした様子のサージュが声をかけた。

「えー? 人を呼ぶだけなら、来てくれた人全員になにか配ったらそれなりには人が集まるんじゃない?」

 リアーヌの答えにサージュは顔を顰めつつ首を横に振り「それじゃダメなんだ」と言って、詳しい説明を始めた。

「なんでも、うちの花園にくる奴らが減ってるだとか、そもそも収益が少ないだとか言って、来年の予算を大幅に減らそうとしてるヤツらがいるらしいんだ」
「ーーまぁ、大変じゃない⁉︎」

 父のそんな説明に、リアーヌが反応するよりも早く、少し離れた場所に座っていた母リエンヌが反応した。
 目を丸めてあんぐりと口を開けて説明を求めるように手を広げながらサージュを見つめていた。

 そしてリアーヌは気が付かなかったが、使用人たちもヴァルムを中心に視線を交わし合ってその憤りを共有していた。

「そのことを教えてくれた奴が言うにはな? 早急に来場者を増やす、もしくは収益が上がれば、そんな文句を言ってるヤツらは黙るしか無いだろうってことらしいんだが……ーーリアーヌなにか考えつくか?」

 サージュは身振り手振りを交えて主にリエンヌに向かって説明していたのだが、やはり意見を求めるのはリアーヌだった。

「そんないきなり言われても……」

 そう言いながらリアーヌは必死に頭を回転させ始めた。
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