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「イエスマンとか良くないと思うな……」
数えきれないほど繰り返したやりとりに、リアーヌは大きなため息をつき、うんざりとした内心を隠そうともせずに、顔をしかめた。
「ーーあらダニエラ様、こちらのケーキはお食べになられまして? フルーツがとっても新鮮ですのよーー……お客様のお相手は私がしておくから、リアーヌはレジアンナのお相手だけに専念なさい?」
ビアンカはとても良い笑顔でそう告げると、席を立ち会場内を見回す、そして客人たちにお菓子やお茶を進め、そのドレスやアクセサリーなどを褒めて会話を盛り上げ始めた。
(……もはや悔しさなんて感じないほどに、ビアンカが対応した方がお茶会は上手くいくんだよ……ーーただ……やっぱり貴女がそっち側なの、納得したくないんだよなぁ……)
「ーー専念なさい?」
遠い目をしているリアーヌのほうにズイッと身を乗り出したレジアンナは、ニヤリと笑いながらイタズラっぽく首を傾げる。
そんなレジアンナに軽く肩をすくめると、リアーヌは恭しく頭を下げながら口を開く。
「仰せのままに、スカーレット様」
「まぁ、ダメよダメ! その名はフィリップ様だけが使うものなのっ!」
「はいはい。 じゃあレジアンナ様ね」
「様はいらないのっ」
「じゃあ、レジアンナ!」
「それで良いのよ。 あ、そうそう! フィリップ様といえばね⁉︎ この間前髪をお切りになられたんだけど……ーー」
「ハハッ……ーーキャー、フィリップ様カッコイー!」
またループ何始まった……と、ゲンナリした表情を浮かべたリアーヌは、投げやりな態度で相槌を打つ。
「もう! リアーヌはフィリップ様を褒めてはいけないの‼︎」
「ーーフィリップ様カッコ悪ーい!」
ぷりぷりと怒り始めたレジアンナを揶揄うように反対の言葉を口にするリアーヌ。
「ビアンカ‼︎ リアーヌがイジワルするのっ」
母親に言い付ける幼子のように、レジアンナはビアンカの名前を呼んだ。
その声にビアンカはすぐさま反応して、レジアンナたちの座るテーブルまでやってくると、誰からもなんの説明も聞かずにリアーヌに向かって言った。
「そうですね。 リアーヌ、レジアンナに謝って」
「……ごめんなさーい」
(今のは確かに私も悪かったけど、お茶会的には自分の話を止めないレジアンナだって相当なマナー違反ですけどね⁉︎)
「もっとちゃんと謝って!」
ビアンカという心強い味方を背中に貼り付けて、レジアンナは胸を張るように要求する。
「ごめんなさい!」
ヤケクソのように謝るリアーヌにクスクスと楽しそうに笑いを漏らすレジアンナ。
「んふふっ 許して差し上げてよっ ーーでね⁉︎ 髪をお切りになられたフィリップ様がーー」
再び始まってしまったフィリップ様が前髪を切った話に、リアーヌの顔が絶望に染まるのと、ビアンカが華麗なターンを決めて席を離れたのは同時だったーー
(誰か……誰か助けてください……)
数えきれないほど繰り返したやりとりに、リアーヌは大きなため息をつき、うんざりとした内心を隠そうともせずに、顔をしかめた。
「ーーあらダニエラ様、こちらのケーキはお食べになられまして? フルーツがとっても新鮮ですのよーー……お客様のお相手は私がしておくから、リアーヌはレジアンナのお相手だけに専念なさい?」
ビアンカはとても良い笑顔でそう告げると、席を立ち会場内を見回す、そして客人たちにお菓子やお茶を進め、そのドレスやアクセサリーなどを褒めて会話を盛り上げ始めた。
(……もはや悔しさなんて感じないほどに、ビアンカが対応した方がお茶会は上手くいくんだよ……ーーただ……やっぱり貴女がそっち側なの、納得したくないんだよなぁ……)
「ーー専念なさい?」
遠い目をしているリアーヌのほうにズイッと身を乗り出したレジアンナは、ニヤリと笑いながらイタズラっぽく首を傾げる。
そんなレジアンナに軽く肩をすくめると、リアーヌは恭しく頭を下げながら口を開く。
「仰せのままに、スカーレット様」
「まぁ、ダメよダメ! その名はフィリップ様だけが使うものなのっ!」
「はいはい。 じゃあレジアンナ様ね」
「様はいらないのっ」
「じゃあ、レジアンナ!」
「それで良いのよ。 あ、そうそう! フィリップ様といえばね⁉︎ この間前髪をお切りになられたんだけど……ーー」
「ハハッ……ーーキャー、フィリップ様カッコイー!」
またループ何始まった……と、ゲンナリした表情を浮かべたリアーヌは、投げやりな態度で相槌を打つ。
「もう! リアーヌはフィリップ様を褒めてはいけないの‼︎」
「ーーフィリップ様カッコ悪ーい!」
ぷりぷりと怒り始めたレジアンナを揶揄うように反対の言葉を口にするリアーヌ。
「ビアンカ‼︎ リアーヌがイジワルするのっ」
母親に言い付ける幼子のように、レジアンナはビアンカの名前を呼んだ。
その声にビアンカはすぐさま反応して、レジアンナたちの座るテーブルまでやってくると、誰からもなんの説明も聞かずにリアーヌに向かって言った。
「そうですね。 リアーヌ、レジアンナに謝って」
「……ごめんなさーい」
(今のは確かに私も悪かったけど、お茶会的には自分の話を止めないレジアンナだって相当なマナー違反ですけどね⁉︎)
「もっとちゃんと謝って!」
ビアンカという心強い味方を背中に貼り付けて、レジアンナは胸を張るように要求する。
「ごめんなさい!」
ヤケクソのように謝るリアーヌにクスクスと楽しそうに笑いを漏らすレジアンナ。
「んふふっ 許して差し上げてよっ ーーでね⁉︎ 髪をお切りになられたフィリップ様がーー」
再び始まってしまったフィリップ様が前髪を切った話に、リアーヌの顔が絶望に染まるのと、ビアンカが華麗なターンを決めて席を離れたのは同時だったーー
(誰か……誰か助けてください……)
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