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「それはそうなんだが……」
パトリックの言葉に自信がなさそうに口ごもるレオン。
直感的に疑問を感じただけで、明確な理由があっての意見では無かった。
「ーー君の考えが知りたい」
「……ただの勘だとしか」
「それでも君の考えを聞かせてほしい……この中で彼女と一番長い時間を過ごしているのは君なんだぞ?」
フィリップは冗談めいた口調で言いながらレオンの発言を促した。
「羨ましいなら、次は是非とも一緒に会話を楽しもうじゃないか?」
そんな軽口で返すレオンに、フィリップは肩をすくめながら両手を見せ、降参だと行動で示した。
それを見てレオンは大きく鼻を鳴らすと、少し迷うように話し出す。
「……本当に違和感を感じただけなんだ。 守護のギフトを誇らしく思っていることもリアーヌ嬢に対してあまり良くない感情を向けていることも事実だと思う。 ……しかし、その理由が“リアーヌ嬢に自分のギフトをコピーされてしまうから”だと言われるとーーやはり違う気がしてしまうんだ」
レオンの言葉を聞いたパトリックたちは困惑しつつも視線を交わし合い、返答を探していた。
フィリップだけはなにかを考え込みながらゆっくりと口を開く。
「ーー彼女の真意を探れるか?」
「……リアーヌ嬢とのことか?」
「それもあるが――彼女の考えが知りたい」
「やれる限りはやってみるが……」
そう答えながらも拒否感を示すレオンにフィリップは慌てて「もちろん無茶はしないでくれ。 クラリーチェ嬢にもシャルトル家にも不快な思いをさせたいわけではないんだ」と付け加えた。
フォルステル家が王妃となんらかの密約を交わしたことが濃厚となった今、シャルトル家にへそを曲げられるわけにはいかなかった。
(あちらとしてもレオンを王太子に推すことに異論は無いだろうが、それでもユリアが側にいるのは面白くはないだろう――守護持ちであるならば尚更……)
しかし……と、フィリップはさらに考えを巡らせる。
(一体ユリアの望みはなんだ? ……――まさかユリアとフォルステル家の望みが違えている……? ……どちらにしろユリアの真意が分からなければ、交渉のしようもないな……)
シャルトル家にヘソを曲げられたくは無かったが、手に入れられる可能性が残されているのであれば、その手段を模索してしまう程度には、やはり守護のギフトは魅力的であった――
「ーーしかし……入学当初は君もユリアにまとわりつかれていたと記憶していたが……いつのまにか寄りつかなくなっていたなぁ?」
フィリップがそんな考えを巡らせていると、いつのまにかレオンは目を細め、恨みがましい視線をフィリップに向けていた。
パトリックの言葉に自信がなさそうに口ごもるレオン。
直感的に疑問を感じただけで、明確な理由があっての意見では無かった。
「ーー君の考えが知りたい」
「……ただの勘だとしか」
「それでも君の考えを聞かせてほしい……この中で彼女と一番長い時間を過ごしているのは君なんだぞ?」
フィリップは冗談めいた口調で言いながらレオンの発言を促した。
「羨ましいなら、次は是非とも一緒に会話を楽しもうじゃないか?」
そんな軽口で返すレオンに、フィリップは肩をすくめながら両手を見せ、降参だと行動で示した。
それを見てレオンは大きく鼻を鳴らすと、少し迷うように話し出す。
「……本当に違和感を感じただけなんだ。 守護のギフトを誇らしく思っていることもリアーヌ嬢に対してあまり良くない感情を向けていることも事実だと思う。 ……しかし、その理由が“リアーヌ嬢に自分のギフトをコピーされてしまうから”だと言われるとーーやはり違う気がしてしまうんだ」
レオンの言葉を聞いたパトリックたちは困惑しつつも視線を交わし合い、返答を探していた。
フィリップだけはなにかを考え込みながらゆっくりと口を開く。
「ーー彼女の真意を探れるか?」
「……リアーヌ嬢とのことか?」
「それもあるが――彼女の考えが知りたい」
「やれる限りはやってみるが……」
そう答えながらも拒否感を示すレオンにフィリップは慌てて「もちろん無茶はしないでくれ。 クラリーチェ嬢にもシャルトル家にも不快な思いをさせたいわけではないんだ」と付け加えた。
フォルステル家が王妃となんらかの密約を交わしたことが濃厚となった今、シャルトル家にへそを曲げられるわけにはいかなかった。
(あちらとしてもレオンを王太子に推すことに異論は無いだろうが、それでもユリアが側にいるのは面白くはないだろう――守護持ちであるならば尚更……)
しかし……と、フィリップはさらに考えを巡らせる。
(一体ユリアの望みはなんだ? ……――まさかユリアとフォルステル家の望みが違えている……? ……どちらにしろユリアの真意が分からなければ、交渉のしようもないな……)
シャルトル家にヘソを曲げられたくは無かったが、手に入れられる可能性が残されているのであれば、その手段を模索してしまう程度には、やはり守護のギフトは魅力的であった――
「ーーしかし……入学当初は君もユリアにまとわりつかれていたと記憶していたが……いつのまにか寄りつかなくなっていたなぁ?」
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