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誰の目から見ても無理をしていることが丸わかりの態度で答えるリアーヌに、ビアンカはため息混じりにたずねていた。
「……それが分かっていて、なんでそこまで心を寄せてしまったのよ……?」
ビアンカの言葉にリアーヌは地位か姿をするわせると、キョトキョトと視線を彷徨わせた。
その視線が揺れるたびにリアーヌの瞳にはどんどん涙が溜まっていき「なんでかなぁ……?」と答える頃には、再び大粒の涙が瞳から溢れ始めていた。
そんなリアーヌにビアンカは眉を下げながらも、優しい手つきで抱きしめ、その背中をゆっくりと撫でた。
そして言い聞かせるように語り始める。
「ーー大丈夫よ、大丈夫。 さっきも言ったでしょ。 ここでボスハウト家を切るほどラッフィナートは愚かではないわ」
「……なのに凍結するの?」
「あちらは商家。 貴族以上に家の利益には貪欲でしょう? 見栄も格も無いのだから、なんの気負いもなく凍結を口にするわよ」
「なの、かな……?」
ぎこちなくたずね返すリアーヌにビアンカはわざと明るい顔で答える。
「そうに決まってるでしょ。 大体、貴女や子爵様は凍結をすんなり受け入れた
んでしょう? だったら、貴女にとって悪い未来になんかならないわ? でしょう?」
そんなビアンカのだ問いかけに、リアーヌは答えを探すように視線をうろつかせた。
そして、答えを待つビアンカに観念したかのように口を開いた。
「……分かんない」
「え?」
「……だって、ずっとここが……胸がギシギシしてて……ーーだからゾワゾワもザワザワも分かんない……」
「ーー貴女って本当に……おバカなんだから……」
そう言いながら抱きしめていた腕に少し力を込め、背中を撫で付けるビアンカ。
「うん……」
リアーヌはそう答え、ズビズビと鼻を鳴らしながらも、ビアンカに縋り付くようにその背中に手を伸ばしたのだった。
◇
それから数日後ーー
散々泣いてビアンカに諭され慰められ、気を取り直したリアーヌだったが、婚約凍結という事実は変わらず、ゼクスと話しをする機会も無く、二人の間にはギクシャクとした気まずい空気が流れ続けていた。
そしてそれを目撃した一部の生徒たちにより、二人の婚約破棄のウワサが真実なのでは無いか? と学院内でもウワサされるようになっていた。
そんなある日、レジアンナたちに誘われ、共に昼食とったリアーヌ。
その帰り道、教養学科の生徒たちしか使わないであろう廊下の向こう側から、ある意味では会うことが気まずい相手であるユリアとその友人たちが歩いてくるのが見えた。
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「ーー貴女って本当に……おバカなんだから……」
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「うん……」
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◇
それから数日後ーー
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そしてそれを目撃した一部の生徒たちにより、二人の婚約破棄のウワサが真実なのでは無いか? と学院内でもウワサされるようになっていた。
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