ちぐはぐ

稀人

文字の大きさ
5 / 39
一章 私立八意学園

仮初

しおりを挟む
同類を見つけたと思ったら直後に告白された、これはどう見ればいいんだろうか。


1、先輩が両刀
2、そもそも百合
3、言い間違い


とりあえず百合では無さそうだ、両刀でもないだろう。つまり言い間違いが正解だと思われる。しかし、しかしだ。この状況は都合がいいと言えばいい気がする。


内実はともあれ、この目立つ先輩と付き合ってることになれば、野郎どもからの告白も何故かわからない女子からの嫉妬やら怒りを受けずに済むのでは?


なんかポンコツっぽい人だから付き合ってて飽きることはなさそうだし。そしてなにより


「先輩、俺初めてなんですよ、女の子から告白されたの」


「こくはっ!?いや、そうじゃなくてね、言い間違いっていうか言葉の綾っていうかでね!えっと、そう、友達として付き合って欲しかったの!」


俺、勘違い野郎と化す。


やべえ、穴があったら入りたいなくても掘って埋まりたい、そして永遠に埋もれていたい。


なにが、俺初めてなんですよ、女の子に告白されたの(キリッ


だよ!もう恥ずかし過ぎて死にてえよ!ウォァァァア!!!


「すいません先輩、お願いだから忘れてください…。勘違い野郎ですいません…でもね、男はね、勘違いしてしまう生き物なんですよ…」


っていうかさぁ、今の流れで付き合って欲しいってさ、勘違いじゃなくね?先輩が悪くね?なんで謝ってんの?


「えっと、ごめん私の言い方が非常に悪かったね、ごめん!なんでもとは言わないけどなんかお詫びするから!」


今なんでもって…言ってないんだよなぁ。
さてこの辱めどう晴らしてくれようか。うーむ。

これに匹敵する辱めを返してやりたい、とはいえセクハラ系は論外だ、俺が捕まってしまう。なにより人としてダメな気がする。


そしてこの時の俺はおかしかったのだろう。恥ずかしさに押されて頭が沸騰していたのかもしれない。ついつい魔が差したのかもしれない。別に後悔はしてないけど。


「じゃあ先輩。俺と付き合ってください。先輩のことなんも知りませんけど」


ぶっちゃけクズである。我ながらクズである。後々この時の俺死ねばいいのに!って思うことになるレベルでクソ野郎である。少しばかりの感謝とともに。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。 「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

離婚した妻の旅先

tartan321
恋愛
タイトル通りです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

毒姫の婚約騒動

SHIN
恋愛
卒業式を迎え、立食パーティーの懇談会が良い意味でも悪い意味でもどことなくざわめいていた。 「卒業パーティーには一人で行ってくれ。」 「分かりました。」 そう婚約者から言われて一人で来ましたが、あら、その婚約者は何処に? あらあら、えっと私に用ですか? 所で、お名前は? 毒姫と呼ばれる普通?の少女と常に手袋を着けている潔癖症?の男のお話し。

拝啓~私に婚約破棄を宣告した公爵様へ~

岡暁舟
恋愛
公爵様に宣言された婚約破棄……。あなたは正気ですか?そうですか。ならば、私も全力で行きましょう。全力で!!!

断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた

兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。

処理中です...