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一章 私立八意学園
笑顔
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ジェットコースターは思っていた反応と違い、お気に召した様子でその後も絶叫系に挑戦し続け、先に僕ら男の方がダウンするという失態を見せてしまった。
「ちょ、ちょっと一休みしてお昼にしませんか?時間的にも空いてきた頃でしょうし」
あえてお昼時を避けるために遅めの朝食にしたのが功を奏しどうにか休憩することになった。
「いや、思ってたより面白いね遊園地!」
「だねー、まさか初めてとは思わなかったけど。それにしてもれんたんタフだねー。さすがに私も疲れてきちゃったぜ」
本当にタフすぎる。
絶叫マシン6連打をかましてもまだまだ余裕が見える。
予定ではジェットコースターの時点で根をあげてそれからゆっくりしたアトラクションを回るつもりだったため僕らの方がボロボロだった。
「午後からは少しゆっくりしたのに乗りましょうか、定番っちゃ定番のコーヒーカップとか」
ただし人によるが。間違ってもバカと乗ってはいけない。降りた後に訪れる浮遊感とリバースモードは味わいたいものではない。
「お、いいねー。じゃ、二人ずつ乗ろうか?私とれんたんねー」
「いやいやいや、ここは普通僕と蓮さんでしょ」
「なにをー、れんたんを奪うつもりかー」
「奪う以前にそこで死んでるやつを思い出してあげてくださいよ」
そういってなかざ…宗介の方を指差す。
情けないことにこの男、あれだけノリノリだったのに一番に倒れたのである。復活するのにもうしばらくかかりそうなのも鑑みての休憩だった。
「絵里さん、は、お、れと…おぇっ」
リバースしてないだけ許すとしよう。
「仕方ないにゃあ、じゃあ宗ちんは受け取ってあげよう。でもれんたんの一番は私だからなー」
「いいえ、僕です」
「む、類きゅんのくせに生意気なー」
「なんですか類きゅんって」
「私なりの信頼の見せ方だよん」
「今まで宗介以上に信頼されてなかったことに驚きましたよ」
「壁を作るやつが悪いー」
ごもっともで。なにも言い返せなくなったところで蓮さんの方を見てみると何故か宗介をツンツンとつついていた。おい宗介そこ代われ。
「生きてるー?」
「いち、おう」
「あと5分で復活しなきゃエリーに捨てられちゃうぞー」
「ちょ、まっ、今、起きまっ!…起きます!復活しました!捨てないでください!」
なんか生き返らせてた。
「宗ちんは私が捨てると思ってんのかなー?酷いなぁ傷ついたなぁ、あ、涙出てきちゃう」
「冗談ってわかってても起き上がらないわけに行かないじゃないっすかー!」
嘘っぽくグスグス言ってる絵里さんに取り入る宗介を横目に蓮さんを見るとニコニコと笑っていた。
「どうしたんです?」
「これで類君と二人で乗れるなーって。ちょっとこういうの憧れてたんだよねーあはは。似合わないかな?」
可愛すぎかよ僕の彼女。間違いなく今僕は勝ち組だった。
「似合いすぎて破壊力ありすぎるんで抑えてください。思春期男子には効果強すぎます」
「そ、そっか。ありがと…」
思わず抱きつきそうになるほど可愛いのだがいかんせん背丈が足りずかっこ悪い姿になるだけなので踏みとどまった。
復活した宗介を引き連れコーヒーカップへと足を運ぶ。待ち時間の合間に乗ってる人を見ていると様々だった。
初々しいカップル(人のこと言えないかもしれないけど)、男だけで全力で回し続けるバカども(これが乗ってはいけないという例だ)、子供連れのお父さん。
色々なタイプの人たちがいたがどの組も楽しそうだった。割と見ているだけでも満足かもしれない。
「順番来たしいこっ!」
なんだか今日の蓮さんは少し場に酔っているのか幼さが見える気がする。いつものポンコツとも違ってあどけない感じで実にいい。
そして僕は僕で場に酔っているのか発想が気持ち悪いなと思った。
乗ってみるとニコニコとスピードを早めてみたり遅めてみたり楽しそうに乗っている蓮さんを見てるだけでつられて笑顔になる。
「あはは、きもちーねー」
初めてだからなのか、本当に楽しそうにしている蓮さんを見て、遊園地に来てよかったなーと感じた。
「ちょ、ちょっと一休みしてお昼にしませんか?時間的にも空いてきた頃でしょうし」
あえてお昼時を避けるために遅めの朝食にしたのが功を奏しどうにか休憩することになった。
「いや、思ってたより面白いね遊園地!」
「だねー、まさか初めてとは思わなかったけど。それにしてもれんたんタフだねー。さすがに私も疲れてきちゃったぜ」
本当にタフすぎる。
絶叫マシン6連打をかましてもまだまだ余裕が見える。
予定ではジェットコースターの時点で根をあげてそれからゆっくりしたアトラクションを回るつもりだったため僕らの方がボロボロだった。
「午後からは少しゆっくりしたのに乗りましょうか、定番っちゃ定番のコーヒーカップとか」
ただし人によるが。間違ってもバカと乗ってはいけない。降りた後に訪れる浮遊感とリバースモードは味わいたいものではない。
「お、いいねー。じゃ、二人ずつ乗ろうか?私とれんたんねー」
「いやいやいや、ここは普通僕と蓮さんでしょ」
「なにをー、れんたんを奪うつもりかー」
「奪う以前にそこで死んでるやつを思い出してあげてくださいよ」
そういってなかざ…宗介の方を指差す。
情けないことにこの男、あれだけノリノリだったのに一番に倒れたのである。復活するのにもうしばらくかかりそうなのも鑑みての休憩だった。
「絵里さん、は、お、れと…おぇっ」
リバースしてないだけ許すとしよう。
「仕方ないにゃあ、じゃあ宗ちんは受け取ってあげよう。でもれんたんの一番は私だからなー」
「いいえ、僕です」
「む、類きゅんのくせに生意気なー」
「なんですか類きゅんって」
「私なりの信頼の見せ方だよん」
「今まで宗介以上に信頼されてなかったことに驚きましたよ」
「壁を作るやつが悪いー」
ごもっともで。なにも言い返せなくなったところで蓮さんの方を見てみると何故か宗介をツンツンとつついていた。おい宗介そこ代われ。
「生きてるー?」
「いち、おう」
「あと5分で復活しなきゃエリーに捨てられちゃうぞー」
「ちょ、まっ、今、起きまっ!…起きます!復活しました!捨てないでください!」
なんか生き返らせてた。
「宗ちんは私が捨てると思ってんのかなー?酷いなぁ傷ついたなぁ、あ、涙出てきちゃう」
「冗談ってわかってても起き上がらないわけに行かないじゃないっすかー!」
嘘っぽくグスグス言ってる絵里さんに取り入る宗介を横目に蓮さんを見るとニコニコと笑っていた。
「どうしたんです?」
「これで類君と二人で乗れるなーって。ちょっとこういうの憧れてたんだよねーあはは。似合わないかな?」
可愛すぎかよ僕の彼女。間違いなく今僕は勝ち組だった。
「似合いすぎて破壊力ありすぎるんで抑えてください。思春期男子には効果強すぎます」
「そ、そっか。ありがと…」
思わず抱きつきそうになるほど可愛いのだがいかんせん背丈が足りずかっこ悪い姿になるだけなので踏みとどまった。
復活した宗介を引き連れコーヒーカップへと足を運ぶ。待ち時間の合間に乗ってる人を見ていると様々だった。
初々しいカップル(人のこと言えないかもしれないけど)、男だけで全力で回し続けるバカども(これが乗ってはいけないという例だ)、子供連れのお父さん。
色々なタイプの人たちがいたがどの組も楽しそうだった。割と見ているだけでも満足かもしれない。
「順番来たしいこっ!」
なんだか今日の蓮さんは少し場に酔っているのか幼さが見える気がする。いつものポンコツとも違ってあどけない感じで実にいい。
そして僕は僕で場に酔っているのか発想が気持ち悪いなと思った。
乗ってみるとニコニコとスピードを早めてみたり遅めてみたり楽しそうに乗っている蓮さんを見てるだけでつられて笑顔になる。
「あはは、きもちーねー」
初めてだからなのか、本当に楽しそうにしている蓮さんを見て、遊園地に来てよかったなーと感じた。
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