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異世界
13. オークの街へ(テロークの街)
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テロークの街はマヴェーラ大陸北東の海岸部にあり、その沖合には“オーク族“の住む大きな島がある。
テロークはオークの移住とその交易とで栄えている。
オークは、昔は非常に厄介な魔族だと思われていた。
たまに島から流れ着いたオークが、その強すぎる性欲のままに老若男女問わず襲うので、当時は“捕獲・強制送還“対象だった。
しかし、オークのその問題行動がオークの特異な慣習から来るものだと分かり、理解され、交流が進むうちにヒト族との交配も進んだ。
テロークの街は、そんなオークの血を受け継ぐ人々や生粋のオークが住む街なのだそうだ。
あの後、私たちは急いで朝食を摂り、外に出てドアを回収してからテローク近くの街道まで転移した。
いきなり“師匠“の家まで跳ばなかったのは、転移の前に私が『“オークの街“?? もしかして、あの、魔物の“オーク“?』と訊いたからだ。
“周りにオークがうじゃうじゃ居る所にいきなり連れて行ったら、私が気絶するかもしれない“、と心配したオウガが、少し手前までの転移に変更してくれたのだ。
と言う訳で、今、私はテロークの街に続く街道を歩きながら、オウガからオークについて色々教えてもらっているところ。
「問題行動の原因になったオークの特異な慣習って?」
「オーク族は、強いオスがメスを何人も独占するんだ。強い子孫を残す為にね。
その当時オーク族は著しくメスの数が減ってたのに、ハーレム習慣が無くならなかったもんで、オスが大量にあぶれてた。そんなオスたちのうちの何人かが海を渡ってこの大陸にやってきて、性欲のままに人を襲ってたんだ。
でも、性欲の落ち着いたオークと話してみたら、人間とほとんど変わらないってことが分かって。
そうなると、オークの魔力保有量の多さとか底無しの体力だとかは人間界でも重宝されるようになって。で、海沿いの荒地がオークの為に開放されて、開拓されて、そこに人も移り住むようになって、テロークの街として発展したんだ」
「そうなんだ・・・、ますます異世界って感じで、なんか不思議」
「あ、ほら、遠くに人が居る。彼らもオークの血筋だよ」
オウガが指差す道の先を見ると、遠くに何人かの人が居て、何かしているのが見えた。
遠目にも、かなり体格が良いのが分かる。そして、ちょっと肌の色が違う人が居るのも。
近づいてみると、それは3人の男性だった。
背が物凄く高い。2メートルはある。そして揃いも揃って皆ゴリマッチョだ。
何故にゴリマッチョだと分かるかと言うと、上はベストを羽織っているだけで下はハーフパンツと言う、露出度多めの服装だからだ。暑がりなのかもしれない。
そして皆、口からは小さなキバが見えている。
1人は肌が緑色で、顔もゴツゴツしてる。多分生粋のオーク族。
1人の肌は、青みがかってる。顔はワイルドだけど人間っぽい。この人はオウガと同じ、魔術師のマントを羽織ってる。
残りの1人は、キバこそあれ、ちょっとワイルドな普通の人間って感じ。
そんな彼らにオウガが声をかける。
「こんにちは。オレはオウガ。何してるんですか?」
するとこちらを見た魔術師の男が、応えてくれる。
「おう、俺はアッシュ。アンタも魔術師か? ちょっとこれを見てくれよ」
そう言って、4人で頭を突き合わせながら、何やら魔石をチェックしてる。
“オーク“と聞いてちょっと怖い人たちを想像していたけれど、こうして実際に見てみると、身体が大きいだけの外人さん、って感じだな。
4人の話に耳を傾けると、黒いモヤの話をしていた。この辺りで何体か出現して、つい今しがた魔石に閉じ込めたばかりとのこと。
どうやらファルエストの街のそばで見たのと同じようなゴーストが、ここにも現れたらしい。
「ところで後ろの嬢ちゃんは?」
オウガとの情報共有を終えたらしい男たちが、こちらをジロジロと見てくる。
「あぁ、彼女は、オレのツガイのリサ」
「は、初めまして。リサです」
「「「俺は・・・」」」
一斉に右手を差し出してくる。そして「なんだよオメェ」「俺が先だよ」「なんでだよ」とモメ始める。
「オークは人間の女性には特にグイグイ来るから、そのつもりで居てね」
そう、オウガに耳元で囁かれ、ギョッとして慌ててオウガの腕に抱きつく。
「ごめん、オレたち先を急ぐから。じゃあ」
そう言ってオウガは私の腰を抱くと、残念そうな顔をした3人の横を通り過ぎた。
グイグイ来るって・・・、これからそのオークだらけの街に行くのに??
・・・ちょっと先が思いやられる。
街道を進むにつれて、民家が多くなってくる。
切り出した不揃いの岩を積み上げてモルタルで固めたような、素朴な家。でも、どこの窓辺にも鉢植えのお花が飾ってあって、可愛らしい。
風に運ばれてくる潮の香りを確かめながらしばらく歩くと、噴水広場を囲むようにカフェや飲食店が並ぶ場所に出た。どうやらここが街の中心らしい。ギルドらしい建物も見える。
元々オウガもこの街の出身とのことで、歩いていると何人かの人に「よっ」「久しぶり」なんて声をかけられてる。
そこにはたくさんの人が居て、いかにもオーク族な人や人間にしか見えない人、肌色が青かったり緑だったり、薄かったり濃かったり、と、結構個性豊かだ。でも総じてみんな背が異様に高くて、筋肉質。
男性の数に比べて女性の数はやや少なめだったけど、こちらもやはり皆背が高くて筋肉質で、オークの血を受け継いでいると分かる人ばかり。しかも女性も結構露出度が高い。でも、“胸“と言うよりは“筋肉“だからか、あまりイヤラシさは感じられない。
一方、生粋のヒト族の女性はほとんど見かけない。
オウガによると、ヒト族の女性も住んではいるけれど、パートナーのオーク男性によって家の中で大切に愛でられているとのこと。
ヒト族も移住して来ているとは言え、ヒト族女性はここではまだまだ希少で、それ故に外でヒト族女性を見つけると、皆グイグイとアピールして来るのだ、と。
街道で最初の3人に会って以来、オウガがずっと私の腰を抱いていてくれるので、幸い今のところはジロジロ見られるだけで、グイグイとは来られてはいないけど。
広場を抜けて更に歩くと、とうとう街の端に辿り着いた。
そこは崖になっていて、目の前には海が拡がっている。
右手の遠方に見えている大きな島が、オークが棲むと言う島らしい。そこから何隻もの船が行き来している。
ふと目線を下げると、崖は急峻ながらも段畑のように整地され、そこにもたくさんの家がある。崖の岩を削り出して作った思われる、崖と一体型の家々だ。下の家の屋上が、上の家の庭や道になっている、そんな形状。
その階段状の土地のあちこちに石階段が掘られていて、メインであろう幅の広い階段が、何度もつづら折りを繰り返しながら、大きな入江へと続いている。そこが船着場になっていた。
こんなに急な階段だらけの土地に住むなんて大変そうなのに、見ていると、住人たちはひょいひょいと移動してる。彼らの体力の前には、こんな坂など大した問題ではないのかもしれない。
「こんな地形だから、元々人間は住んで居なかったんだけど、オークが来て、その魔力と無尽蔵の体力とで崖を削り出して、こんな形状の街へと開拓していったんだ。日当たりもあまり良くないんだけど、生粋のオークには気にならないみたいでね」
「そうなんだ・・・、凄いね」
「凄いよね。・・・さて、その辺でお昼でも食べようか」
「師匠の家に行かなくて良いの? 急ぎの呼び出しだったんじゃないの?」
「んー、まぁ、そうなんだけど。行ったらきっと、すぐに忙しくなりそうな気がするから、今のうちにリサとの時間をゆっくり楽しんでおきたくて」
そう言ってカフェのテラス席まで来たオウガが、私を自分の足の間に座らせる。後ろ抱きにされてる形だ。
「オ、オウガ」
「こうしとかないと、奴らがグイグイ来るからさ」
言われて周りに目を向けると、こちらをチラチラ見ている男性が何人か居た。私は目線をテーブルに戻して、大人しくオウガの腕の中に収まることにした。
注文の後すぐに運ばれてきたチキンサンドやデザートを平げ、コーヒーを飲みながらゆったりとふたりで話をしているところに、またまた白い伝書魔法鳩がやって来た。
オウガの肩に留まって、耳元で何かをワァワァと言っている。その早口っぷりに、オウガが苦笑いした。
「さすがに師匠も痺れを切らしてるみたいだから、そろそろ行こうか。・・・でもその前に、リサ」
「ん?」
「師匠に何を言われても、嫌だったら従う必要はない。いつだって大切なのは、“リサがどうしたいか“だからね」
「え・・・、もしかして私、“師匠“に何か怖いことやらされるの?」
「怖く・・・はないと思うけど、・・・多分」
え、何それ。ヤダ、コワイ・・・
テロークはオークの移住とその交易とで栄えている。
オークは、昔は非常に厄介な魔族だと思われていた。
たまに島から流れ着いたオークが、その強すぎる性欲のままに老若男女問わず襲うので、当時は“捕獲・強制送還“対象だった。
しかし、オークのその問題行動がオークの特異な慣習から来るものだと分かり、理解され、交流が進むうちにヒト族との交配も進んだ。
テロークの街は、そんなオークの血を受け継ぐ人々や生粋のオークが住む街なのだそうだ。
あの後、私たちは急いで朝食を摂り、外に出てドアを回収してからテローク近くの街道まで転移した。
いきなり“師匠“の家まで跳ばなかったのは、転移の前に私が『“オークの街“?? もしかして、あの、魔物の“オーク“?』と訊いたからだ。
“周りにオークがうじゃうじゃ居る所にいきなり連れて行ったら、私が気絶するかもしれない“、と心配したオウガが、少し手前までの転移に変更してくれたのだ。
と言う訳で、今、私はテロークの街に続く街道を歩きながら、オウガからオークについて色々教えてもらっているところ。
「問題行動の原因になったオークの特異な慣習って?」
「オーク族は、強いオスがメスを何人も独占するんだ。強い子孫を残す為にね。
その当時オーク族は著しくメスの数が減ってたのに、ハーレム習慣が無くならなかったもんで、オスが大量にあぶれてた。そんなオスたちのうちの何人かが海を渡ってこの大陸にやってきて、性欲のままに人を襲ってたんだ。
でも、性欲の落ち着いたオークと話してみたら、人間とほとんど変わらないってことが分かって。
そうなると、オークの魔力保有量の多さとか底無しの体力だとかは人間界でも重宝されるようになって。で、海沿いの荒地がオークの為に開放されて、開拓されて、そこに人も移り住むようになって、テロークの街として発展したんだ」
「そうなんだ・・・、ますます異世界って感じで、なんか不思議」
「あ、ほら、遠くに人が居る。彼らもオークの血筋だよ」
オウガが指差す道の先を見ると、遠くに何人かの人が居て、何かしているのが見えた。
遠目にも、かなり体格が良いのが分かる。そして、ちょっと肌の色が違う人が居るのも。
近づいてみると、それは3人の男性だった。
背が物凄く高い。2メートルはある。そして揃いも揃って皆ゴリマッチョだ。
何故にゴリマッチョだと分かるかと言うと、上はベストを羽織っているだけで下はハーフパンツと言う、露出度多めの服装だからだ。暑がりなのかもしれない。
そして皆、口からは小さなキバが見えている。
1人は肌が緑色で、顔もゴツゴツしてる。多分生粋のオーク族。
1人の肌は、青みがかってる。顔はワイルドだけど人間っぽい。この人はオウガと同じ、魔術師のマントを羽織ってる。
残りの1人は、キバこそあれ、ちょっとワイルドな普通の人間って感じ。
そんな彼らにオウガが声をかける。
「こんにちは。オレはオウガ。何してるんですか?」
するとこちらを見た魔術師の男が、応えてくれる。
「おう、俺はアッシュ。アンタも魔術師か? ちょっとこれを見てくれよ」
そう言って、4人で頭を突き合わせながら、何やら魔石をチェックしてる。
“オーク“と聞いてちょっと怖い人たちを想像していたけれど、こうして実際に見てみると、身体が大きいだけの外人さん、って感じだな。
4人の話に耳を傾けると、黒いモヤの話をしていた。この辺りで何体か出現して、つい今しがた魔石に閉じ込めたばかりとのこと。
どうやらファルエストの街のそばで見たのと同じようなゴーストが、ここにも現れたらしい。
「ところで後ろの嬢ちゃんは?」
オウガとの情報共有を終えたらしい男たちが、こちらをジロジロと見てくる。
「あぁ、彼女は、オレのツガイのリサ」
「は、初めまして。リサです」
「「「俺は・・・」」」
一斉に右手を差し出してくる。そして「なんだよオメェ」「俺が先だよ」「なんでだよ」とモメ始める。
「オークは人間の女性には特にグイグイ来るから、そのつもりで居てね」
そう、オウガに耳元で囁かれ、ギョッとして慌ててオウガの腕に抱きつく。
「ごめん、オレたち先を急ぐから。じゃあ」
そう言ってオウガは私の腰を抱くと、残念そうな顔をした3人の横を通り過ぎた。
グイグイ来るって・・・、これからそのオークだらけの街に行くのに??
・・・ちょっと先が思いやられる。
街道を進むにつれて、民家が多くなってくる。
切り出した不揃いの岩を積み上げてモルタルで固めたような、素朴な家。でも、どこの窓辺にも鉢植えのお花が飾ってあって、可愛らしい。
風に運ばれてくる潮の香りを確かめながらしばらく歩くと、噴水広場を囲むようにカフェや飲食店が並ぶ場所に出た。どうやらここが街の中心らしい。ギルドらしい建物も見える。
元々オウガもこの街の出身とのことで、歩いていると何人かの人に「よっ」「久しぶり」なんて声をかけられてる。
そこにはたくさんの人が居て、いかにもオーク族な人や人間にしか見えない人、肌色が青かったり緑だったり、薄かったり濃かったり、と、結構個性豊かだ。でも総じてみんな背が異様に高くて、筋肉質。
男性の数に比べて女性の数はやや少なめだったけど、こちらもやはり皆背が高くて筋肉質で、オークの血を受け継いでいると分かる人ばかり。しかも女性も結構露出度が高い。でも、“胸“と言うよりは“筋肉“だからか、あまりイヤラシさは感じられない。
一方、生粋のヒト族の女性はほとんど見かけない。
オウガによると、ヒト族の女性も住んではいるけれど、パートナーのオーク男性によって家の中で大切に愛でられているとのこと。
ヒト族も移住して来ているとは言え、ヒト族女性はここではまだまだ希少で、それ故に外でヒト族女性を見つけると、皆グイグイとアピールして来るのだ、と。
街道で最初の3人に会って以来、オウガがずっと私の腰を抱いていてくれるので、幸い今のところはジロジロ見られるだけで、グイグイとは来られてはいないけど。
広場を抜けて更に歩くと、とうとう街の端に辿り着いた。
そこは崖になっていて、目の前には海が拡がっている。
右手の遠方に見えている大きな島が、オークが棲むと言う島らしい。そこから何隻もの船が行き来している。
ふと目線を下げると、崖は急峻ながらも段畑のように整地され、そこにもたくさんの家がある。崖の岩を削り出して作った思われる、崖と一体型の家々だ。下の家の屋上が、上の家の庭や道になっている、そんな形状。
その階段状の土地のあちこちに石階段が掘られていて、メインであろう幅の広い階段が、何度もつづら折りを繰り返しながら、大きな入江へと続いている。そこが船着場になっていた。
こんなに急な階段だらけの土地に住むなんて大変そうなのに、見ていると、住人たちはひょいひょいと移動してる。彼らの体力の前には、こんな坂など大した問題ではないのかもしれない。
「こんな地形だから、元々人間は住んで居なかったんだけど、オークが来て、その魔力と無尽蔵の体力とで崖を削り出して、こんな形状の街へと開拓していったんだ。日当たりもあまり良くないんだけど、生粋のオークには気にならないみたいでね」
「そうなんだ・・・、凄いね」
「凄いよね。・・・さて、その辺でお昼でも食べようか」
「師匠の家に行かなくて良いの? 急ぎの呼び出しだったんじゃないの?」
「んー、まぁ、そうなんだけど。行ったらきっと、すぐに忙しくなりそうな気がするから、今のうちにリサとの時間をゆっくり楽しんでおきたくて」
そう言ってカフェのテラス席まで来たオウガが、私を自分の足の間に座らせる。後ろ抱きにされてる形だ。
「オ、オウガ」
「こうしとかないと、奴らがグイグイ来るからさ」
言われて周りに目を向けると、こちらをチラチラ見ている男性が何人か居た。私は目線をテーブルに戻して、大人しくオウガの腕の中に収まることにした。
注文の後すぐに運ばれてきたチキンサンドやデザートを平げ、コーヒーを飲みながらゆったりとふたりで話をしているところに、またまた白い伝書魔法鳩がやって来た。
オウガの肩に留まって、耳元で何かをワァワァと言っている。その早口っぷりに、オウガが苦笑いした。
「さすがに師匠も痺れを切らしてるみたいだから、そろそろ行こうか。・・・でもその前に、リサ」
「ん?」
「師匠に何を言われても、嫌だったら従う必要はない。いつだって大切なのは、“リサがどうしたいか“だからね」
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