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4章
107話:合流
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「おらぁぁ!」
「ふん!」
菱田の攻撃を受け流す。ファーガス城の中庭にて、俺とシンの二人でクラスメイトを鍛えていた。
「そこだ!」
一度間合いをとってから一瞬で間合いに近づき、頭の前で寸止めする。すると菱田は観念したかのように手を挙げ武器をしまう。
「くそぉ……縮地はずるいっすよ~」
「悔しければお前も早く習得することだな~」
改めて思うが、俺が神山周平だと知った時こいつがどう思うかだな。
「体技の習得は難しくて……」
本来ステータスを上げる為に鍛えるにつれて体技を覚えるものだが、こいつらはステータスだけ先行して上がるために、本来なら体技のいくつかを覚えてもいいステータスなのに体技を習得できていない。こればっかりは体に覚えさせないといけないので、いくら加護があっても意味を為さない。
「体の動きと呼吸、それとステップだ。いくつかは習得しないと向こう行っても死ぬだけだぞ!」
「うい~っす」
こうして指導する事二週間か……とりあえずこいつらを育成していくのもいいが、あっちのほうもちらほら進めないとだが……
「今日はそろそろ切り上げようか。向こうも終わったみたいだし」
少し離れた場所でシンが木幡&嶋田と模擬戦をしていた。正確にはその模擬戦は今終わったところだが。
「強すぎる……」
「化け物め……」
二人はシンに軽くあしらわれKOだ。
「剣術の基本がなってないな。基礎ができてなければ後々詰まる。能力に頼った戦いでは真なる強さは得られない」
シンも同じようなことを言っていた。こいつらを見ていると初代勇者の三人はやっぱり別格なんだと改めて実感できる。もちろんあいつらの生きていた時代背景だったり身分は特別なものがあるが、それでも群を抜いている。
「やはり基礎をもっと重点的にやらないとだね竜也……シンさんの言う通りどっかで息詰まるね……」
「ああ、強くなることにこだわりすぎて色々見えてなかったことが見えてきたな……」
基礎がなっていないがために習得できてなかった技があることに気づいてきた。ステータスだけでなく、そのステータスに合った体の使い方も戦闘ではかなり大事になってくる。
「シン~飲みに行こうぜ~」
「承知した」
二人で城を出ると、シンは俺に質問を投げかけてきた。
「友はあいつらをどうするつもりなのだ?」
どうするかか……どうしたいのだろうか……その質問に対して正しく答えられない自分がいる。勿論助けて人材はいてそいつらは助けるんだがな。
「わからん……ただ死んでもあまり感じない奴もいれば、死んで欲しくない奴もいるただ……」
「ただ?」
「平和な暮らしをしていた日本の高校生がこんなのに巻き込まれるのは、嫌いな奴だろうと同情するし、かわいそうだとは思う」
これは本心だ、俺を嵌めようした奴にしろ菱田にしろ雪や美里もだ。そしてこんなことをした現ファーガス王国は滅ぶべきだと思っている。
「ふっ、優しいな。俺の親友も優しかったがお前もたいがいだ」
「精霊王バヤルドか、是非一度会ってみたいな」
「いずれ二十柱が集結したら会えるさ」
存在する二十柱の中には会ったことがないのもいる。シンの親友だった精霊王バヤルドもその一人だ。
「そうだな、それと今日の飲みはファーガスじゃなくて移動するぞ」
「どういうことだ?」
「あいつが来たみたいだ」
シンと共にとある場所までいく。そう転移してきた場所だ。
「よっ、遅かったな~」
王都の外れにあるとある廃墟の中、そこには立花とエミリアがいた。変身を解き神山周平に戻る。
「周平~」
立花は俺に抱きつかキスを交わす。
「私がいなくて寂しかった?」
「ああ、隣がいなくて調子がでなかったよ」
「ふふっ、でも女の臭いがするわね?」
立花は俺の臭いを嗅ぎはじめる。
「エミリアは抜いて……ふんふん……一、二、三、四、五人かしら?周平ったらそんなたくさんの女と遊ぶなんて妬いちゃうわね~」
こいつの鼻はどうなってやがる?一応五人とは親しくなった異性の人数だが……まだ小さいダルジナまで入れるとは……
「ははっ、その誤解を招くような発言はしないでくれよ~」
「私の鼻を甘く見ないことね」
「恐れ入ったよ~」
怖いわ~
なんかスキルでも隠し持ってるんじゃないかと疑ってしまう。
「ははっ、相変わらずだなフォルモサよ」
「フフッ、久しぶりねシン。無事復活を果たしたようね」
「ああ、俺も戦力に数えてくれていいぞ。昔と変わらず友たちと共にあるつもりだ」
その言葉に立花は微笑む。
「頼もしいわ、改めてよろしくね」
「ああ、それと友が場所を変えるとはそういうことだったのだな」
立花が王都に来たのは夕方前で、魔力の波動から察することができたが、訓練もありすぐには移動しなかった。そのおかげでエミリアとの合流を先に済ませてくれている。
「おう、立花のゲートでギャラントプルームに移動して飲み会ってわけよ。エミリアはいつ合流したんだ?」
「さっきよ、立花の方から私に声をかけてくれたの」
エミリアは酒を飲みはじめていたのか少し顔が赤い。
「さっきここに来た時何やら見覚えのある魔力を感じたの、どうせエミリアも合流だったんでしょ?」
「ああ、だから先に合流しといてくれて助かったよ」
「ならよかったわ、早速行きましょう」
転移装置を起動し、ギャラントプルームへ移動した。
「周平君おひさ~」
「宮本じゃないか!?」
ギャラントプルームへ移動し、第一声の声は、中学時代生徒会で一緒だった宮本里菜だった。確かに高校も一緒で勇者召喚されていたのは知っていたが何故ここに?
「偶然拾ってね~お持ち帰りしたわ」
「お持ち帰りって……まぁいいか。元気そうで何よりだよ」
一年二年共にクラスが違ってしまい、高校ではあまり絡みはなかったがそれなりに親しい仲だった。
「周平君もね~立ちゃんから話は聞いてるけど奇想天外な人生を歩んでるんだって?」
「奇想天外って……まぁ間違っちゃいないか……」
いくつか世界を行き来して、転生してまた戻ってなんて普通の人は歩まない人生だろうからな。
「もうあれだよね、欲しいものは手に入れるのが俺のやりかたさとか言って力でなんでも奪ってくスタイルなんでしょ?かっこいいな~」
「どこのジャイアンだよ……俺そこまで強引じゃねぇよ~」
たしか宮本は青い狸のファンだったな。こいつ常識人に見えてちょいちょい変なとこあるんだよな。
「またまた~でも覇道を歩む周平君には期待してるから、ちゃんとバルコニーで見てるね」
「バルコニーって……見るならせめてオーケストラのプレミア席で見てってくれよ」
ミュージカル席は一階の席がオーケストラ、二階がメザニン、三階がバルコニーと言う。
「ふふっ、私の席がそこにあるなら移動するね~」
「ああ、是非移動してくれ、それとそっちの話も聞かせてくれ」
陣も含めファラリス連邦での勇者達が気になっていた。
「それは食事の席にして一旦集まってからよ」
「ふん!」
菱田の攻撃を受け流す。ファーガス城の中庭にて、俺とシンの二人でクラスメイトを鍛えていた。
「そこだ!」
一度間合いをとってから一瞬で間合いに近づき、頭の前で寸止めする。すると菱田は観念したかのように手を挙げ武器をしまう。
「くそぉ……縮地はずるいっすよ~」
「悔しければお前も早く習得することだな~」
改めて思うが、俺が神山周平だと知った時こいつがどう思うかだな。
「体技の習得は難しくて……」
本来ステータスを上げる為に鍛えるにつれて体技を覚えるものだが、こいつらはステータスだけ先行して上がるために、本来なら体技のいくつかを覚えてもいいステータスなのに体技を習得できていない。こればっかりは体に覚えさせないといけないので、いくら加護があっても意味を為さない。
「体の動きと呼吸、それとステップだ。いくつかは習得しないと向こう行っても死ぬだけだぞ!」
「うい~っす」
こうして指導する事二週間か……とりあえずこいつらを育成していくのもいいが、あっちのほうもちらほら進めないとだが……
「今日はそろそろ切り上げようか。向こうも終わったみたいだし」
少し離れた場所でシンが木幡&嶋田と模擬戦をしていた。正確にはその模擬戦は今終わったところだが。
「強すぎる……」
「化け物め……」
二人はシンに軽くあしらわれKOだ。
「剣術の基本がなってないな。基礎ができてなければ後々詰まる。能力に頼った戦いでは真なる強さは得られない」
シンも同じようなことを言っていた。こいつらを見ていると初代勇者の三人はやっぱり別格なんだと改めて実感できる。もちろんあいつらの生きていた時代背景だったり身分は特別なものがあるが、それでも群を抜いている。
「やはり基礎をもっと重点的にやらないとだね竜也……シンさんの言う通りどっかで息詰まるね……」
「ああ、強くなることにこだわりすぎて色々見えてなかったことが見えてきたな……」
基礎がなっていないがために習得できてなかった技があることに気づいてきた。ステータスだけでなく、そのステータスに合った体の使い方も戦闘ではかなり大事になってくる。
「シン~飲みに行こうぜ~」
「承知した」
二人で城を出ると、シンは俺に質問を投げかけてきた。
「友はあいつらをどうするつもりなのだ?」
どうするかか……どうしたいのだろうか……その質問に対して正しく答えられない自分がいる。勿論助けて人材はいてそいつらは助けるんだがな。
「わからん……ただ死んでもあまり感じない奴もいれば、死んで欲しくない奴もいるただ……」
「ただ?」
「平和な暮らしをしていた日本の高校生がこんなのに巻き込まれるのは、嫌いな奴だろうと同情するし、かわいそうだとは思う」
これは本心だ、俺を嵌めようした奴にしろ菱田にしろ雪や美里もだ。そしてこんなことをした現ファーガス王国は滅ぶべきだと思っている。
「ふっ、優しいな。俺の親友も優しかったがお前もたいがいだ」
「精霊王バヤルドか、是非一度会ってみたいな」
「いずれ二十柱が集結したら会えるさ」
存在する二十柱の中には会ったことがないのもいる。シンの親友だった精霊王バヤルドもその一人だ。
「そうだな、それと今日の飲みはファーガスじゃなくて移動するぞ」
「どういうことだ?」
「あいつが来たみたいだ」
シンと共にとある場所までいく。そう転移してきた場所だ。
「よっ、遅かったな~」
王都の外れにあるとある廃墟の中、そこには立花とエミリアがいた。変身を解き神山周平に戻る。
「周平~」
立花は俺に抱きつかキスを交わす。
「私がいなくて寂しかった?」
「ああ、隣がいなくて調子がでなかったよ」
「ふふっ、でも女の臭いがするわね?」
立花は俺の臭いを嗅ぎはじめる。
「エミリアは抜いて……ふんふん……一、二、三、四、五人かしら?周平ったらそんなたくさんの女と遊ぶなんて妬いちゃうわね~」
こいつの鼻はどうなってやがる?一応五人とは親しくなった異性の人数だが……まだ小さいダルジナまで入れるとは……
「ははっ、その誤解を招くような発言はしないでくれよ~」
「私の鼻を甘く見ないことね」
「恐れ入ったよ~」
怖いわ~
なんかスキルでも隠し持ってるんじゃないかと疑ってしまう。
「ははっ、相変わらずだなフォルモサよ」
「フフッ、久しぶりねシン。無事復活を果たしたようね」
「ああ、俺も戦力に数えてくれていいぞ。昔と変わらず友たちと共にあるつもりだ」
その言葉に立花は微笑む。
「頼もしいわ、改めてよろしくね」
「ああ、それと友が場所を変えるとはそういうことだったのだな」
立花が王都に来たのは夕方前で、魔力の波動から察することができたが、訓練もありすぐには移動しなかった。そのおかげでエミリアとの合流を先に済ませてくれている。
「おう、立花のゲートでギャラントプルームに移動して飲み会ってわけよ。エミリアはいつ合流したんだ?」
「さっきよ、立花の方から私に声をかけてくれたの」
エミリアは酒を飲みはじめていたのか少し顔が赤い。
「さっきここに来た時何やら見覚えのある魔力を感じたの、どうせエミリアも合流だったんでしょ?」
「ああ、だから先に合流しといてくれて助かったよ」
「ならよかったわ、早速行きましょう」
転移装置を起動し、ギャラントプルームへ移動した。
「周平君おひさ~」
「宮本じゃないか!?」
ギャラントプルームへ移動し、第一声の声は、中学時代生徒会で一緒だった宮本里菜だった。確かに高校も一緒で勇者召喚されていたのは知っていたが何故ここに?
「偶然拾ってね~お持ち帰りしたわ」
「お持ち帰りって……まぁいいか。元気そうで何よりだよ」
一年二年共にクラスが違ってしまい、高校ではあまり絡みはなかったがそれなりに親しい仲だった。
「周平君もね~立ちゃんから話は聞いてるけど奇想天外な人生を歩んでるんだって?」
「奇想天外って……まぁ間違っちゃいないか……」
いくつか世界を行き来して、転生してまた戻ってなんて普通の人は歩まない人生だろうからな。
「もうあれだよね、欲しいものは手に入れるのが俺のやりかたさとか言って力でなんでも奪ってくスタイルなんでしょ?かっこいいな~」
「どこのジャイアンだよ……俺そこまで強引じゃねぇよ~」
たしか宮本は青い狸のファンだったな。こいつ常識人に見えてちょいちょい変なとこあるんだよな。
「またまた~でも覇道を歩む周平君には期待してるから、ちゃんとバルコニーで見てるね」
「バルコニーって……見るならせめてオーケストラのプレミア席で見てってくれよ」
ミュージカル席は一階の席がオーケストラ、二階がメザニン、三階がバルコニーと言う。
「ふふっ、私の席がそこにあるなら移動するね~」
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