Toxic Fairy

TF

文字の大きさ
4 / 14
1.

1-4.

しおりを挟む
1-4.

「グレン、ちょっと話があるんだけど、いいかな」

良くねえー!

吐息で話すのはやめろ!

それ以上、顔近づけるのもやめろ!!

「何でしょうか?」

グレンは机から微動だにせずに、顔の前に本を立ててイーリオからガードしていた。

「・・・・ここで話すのはちょっと・・・・・」

こいつの声を聞くと羽根に首筋をくすぐられているかのようにぞわぞわする。


講義室中がしーんとして、全員が聞き耳を立てている。

「・・・・まあ、いいか。みんな、ちょっと出て行ってくれないか?ありがとう」

「はあっ!?」

グレンも立ち上がりたかったが、すでに体が立ち上がれる状態ではなかった。

二人きりになった講義室でイーリオが思う存分近づいてくる。

「君の父上から、君が僕の世話を断ったって聞いた」

親父。一応、約束は守ったな。

昨夜は怒鳴って悪かったな、とグレンは思った。

「そんなに、迷惑?いや、迷惑はかけないつもりだ。君は僕が嫌いなのか?嫌われるようなことしてないと思うんだけど、何が気に入らないのか言ってくれ」

「迷惑だなんてとんでもない。しかし、私の身に余るお役目ですので、辞退させていただいたまでです。私はまだ候補生でして、あなた様にはきちんとした将校が付くべきで・・・・」

「建前は言わなくていいよ。どうせ誰もいないんだ」

「ひぃっ!」

イーリオの手がグレンの肩に触れた。

「さっ触らないでくださいっ」

「そんなに、嫌わなくてもいいじゃないか・・・・」

「いやっ!違う!というか、いやっ!言えない」

「なんなんだ。」

イーリオが顔を間近に近づけてくる。こんな人形みたいな顔が生きているなんて信じられない。

「これを言ったら、俺は処刑されます」

「なんで?」

ここまで気がつかないなんてあり得るか?わざと嫌がらせしてるんだろう。

「分かった。じゃあ言うけど、あなたがきれいすぎるんです!」

言ってしまったら楽になった。

「ついでに、すごく良い匂いもするし、体が勝手に反応するんだ!こんなんで一緒に訓練なんてできない!」

イーリオは本気で驚いた顔をしている。

「・・・・・・それってどういうこと?」

「いや、だから・・・・・、体が興奮するんです。性的に」

これでイーリオは部屋から出て行ってくれると思ったが、反対にイーリオは満面の笑顔になった。

「なんだ。良かった。じゃあ、やろう」

・ ・・・・・・・・・・・・・。

今、こいつ何て言った?

「僕はね、グレンが好きなんだ。実は前もってこっそり訓練を見学させてもらった。首席の君は優秀なのは当然だけど、すごくセクシーだし、すてきだったんだ。で、どうせ、訓練するなら好きな人の傍にいたいと思ってさ」

えーと、何を言っているのか理解がついていかない。

視界が白くなってきた。

「実は寮の部屋を一緒にしてもらったんだ。嫌って程できるじゃん。そしたら、お互いに慣れちゃって、訓練の妨げにはならないと思うね」

イーリオは目が線になるくらい、くしゃくしゃの顔で笑っている。

「あー、良かった。僕は君が主導してる課外活動にも参加したいんだ。参加させてくれるよね」

「かっ、課外活動?」

「父上に聞いたよ。夕方と週末は皆で森に行って、火をおこしたり、木の実を集めたり、ウサギを狩ったりするんでしょ?まあ、その前に早速、君の部屋に行こうよ。やることやったら会話に集中できるよね」

親父・・・・・!

殺してやる!!
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

2度目の恋 ~忘れられない1度目の恋~

青ムギ
BL
「俺は、生涯お前しか愛さない。」 その言葉を言われたのが社会人2年目の春。 あの時は、確かに俺達には愛が存在していた。 だが、今はー 「仕事が忙しいから先に寝ててくれ。」 「今忙しいんだ。お前に構ってられない。」 冷たく突き放すような言葉ばかりを言って家を空ける日が多くなる。 貴方の視界に、俺は映らないー。 2人の記念日もずっと1人で祝っている。 あの人を想う一方通行の「愛」は苦しく、俺の心を蝕んでいく。 そんなある日、体の不調で病院を受診した際医者から余命宣告を受ける。 あの人の電話はいつも着信拒否。診断結果を伝えようにも伝えられない。 ーもういっそ秘密にしたまま、過ごそうかな。ー ※主人公が悲しい目にあいます。素敵な人に出会わせたいです。 表紙のイラストは、Picrew様の[君の世界メーカー]マサキ様からお借りしました。

結婚初夜に相手が舌打ちして寝室出て行こうとした

BL
十数年間続いた王国と帝国の戦争の終結と和平の形として、元敵国の皇帝と結婚することになったカイル。 実家にはもう帰ってくるなと言われるし、結婚相手は心底嫌そうに舌打ちしてくるし、マジ最悪ってところから始まる話。 オメガバースでオメガの立場が低い世界 こんなあらすじとタイトルですが、主人公が可哀そうって感じは全然ないです 強くたくましくメンタルがオリハルコンな主人公です 主人公は耐える我慢する許す許容するということがあんまり出来ない人間です 倫理観もちょっと薄いです というか、他人の事を自分と同じ人間だと思ってない部分があります ※この主人公は受けです

生まれ変わりは嫌われ者

青ムギ
BL
無数の矢が俺の体に突き刺さる。 「ケイラ…っ!!」 王子(グレン)の悲痛な声に胸が痛む。口から大量の血が噴きその場に倒れ込む。意識が朦朧とする中、王子に最後の別れを告げる。 「グレン……。愛してる。」 「あぁ。俺も愛してるケイラ。」 壊れ物を大切に包み込むような動作のキス。 ━━━━━━━━━━━━━━━ あの時のグレン王子はとても優しく、名前を持たなかった俺にかっこいい名前をつけてくれた。いっぱい話しをしてくれた。一緒に寝たりもした。 なのにー、 運命というのは時に残酷なものだ。 俺は王子を……グレンを愛しているのに、貴方は俺を嫌い他の人を見ている。 一途に慕い続けてきたこの気持ちは諦めきれない。 ★表紙のイラストは、Picrew様の[見上げる男子]ぐんま様からお借りしました。ありがとうございます!

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
 漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。  漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。  陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。  漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。  漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。  養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。  陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。  漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。  仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。  沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。  日本の漁師の多くがこの形態なのだ。  沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。  遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。  内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。  漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。  出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。  休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。  個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。  漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。  専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。  資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。  漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。  食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。  地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。  この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。  もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。  翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。  この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

創作BL短編集

さるやま
BL
短編まとめました。 美形×平凡、ヤンデレ、執着・溺愛攻め多め

キサラギムツキ
BL
長い間アプローチし続け恋人同士になれたのはよかったが…………… 攻め視点から最後受け視点。 残酷な描写があります。気になる方はお気をつけください。

側妻になった男の僕。

selen
BL
国王と平民による禁断の主従らぶ。。を書くつもりです(⌒▽⌒)よかったらみてね☆☆

処理中です...