おんなご。【R18】

あさだみく

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穂香

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その後気まずいまま一言も喋らず一夜開けた。

朝起きると勇治さんは漁に行ってもう出かけた後だった。テーブルの上には濡れてくしゃくしゃになった生徒手帳と高そうな腕輪、一通の手紙があった。

手紙は勇治さんからだった。


『千景へ

昨日はすまなかった、今日帰ったら話をしよう。置いてある物はお前が浜で発見されたときに身に付けていたものだ、それについても説明する。 勇治』


簡潔な手紙を読み終え生徒手帳と腕輪を手に取る、何故これを持っていたんだろう……記憶が無くなる前の私はどこにいて何をしていたんだろう……

昨日真っ白になったときにみた、白昼夢?のようなもの……誰かに追いかけられ追い詰められる……他にも見た気がするけど思い出せなかった。


「あ……遅刻しちゃう!」


私は生徒手帳と腕輪を持って慌てて家を出た。




市立の中学校、海が近くて教室の窓を開けたら潮風が鼻を擽くすぐる。

 漁師の家が多いせいもあり港も近くにあって兄弟、姉妹で通っている子も結構いる。

 隣町の中学校より全校生徒の数が2倍くらいあるら しい。この辺りは少子化とは関係ないみたいだ。


「千景!おはよぉ!!」


「あ、おはよう。穂香」


 声をかけてきたのは同じクラスで友達の田島穂香(たじま ほのか)。指定の制服よりスカートが少し短く髪の色も少し茶色いけど不良って訳でもない。

 この中学校に転校生として初めて来たときに今みたいに元気よく一番最初に声をかけてくれ、それ以来の付き合いだ。

 彼女には信頼もしているし何でも話ができる、面と向かって言いづらいけど親友だと私は思っている。彼女も弟と妹がたくさんいる5人姉弟の長女だ。



 2年の時に学校で二人きりになった時に女の子が大好きな恋話になりそこからエッチな話になった事があった。


「千景はオチンチンって見たことあるぅ?」

「え…と、勇治さんのならこの間たまたまお風呂で見ちゃったけど…」


 彼女は私が記憶を無くして勇治さんの所に住んでいるのも知っている。


「ええっ!?あのオジサンと一緒に入ってるの!?」

「ばっ!馬鹿たれっ、そんな訳ないでしょ!勇治さんがお風呂入ろうと脱衣場にいたときに私が入っちゃっただけだがね!!」


 私は興奮するとつい名古屋弁が出るみたいだ。


「そ、そうだよね…まさか千景がねぇ……あ~、ビックリした。」


まあ見たと言ってもチラ見くらいなものだったけど…

「じゃ、じゃあ穂香はどうなの?見たことあるの?」


 私が聞くと彼女はニヤニヤと笑みを浮かべる。

 「わたしはあるよぉ~、田中先輩のを!」

「田中先輩?3年の?穂香の部活の先輩?なんで?」

「先輩とわたしって同じ歌手が好きなんだけどCD を借りに先輩の家に行った時にキスされちゃって……」

「ええっ!?マジ?それでそれで?」

 「それからぁ……ベッドに押し倒されちゃって…初えっちしちゃった。」

 「はあ……そっか、穂香もしちゃったんだ、ねえ?オチンチンってどんな形してんの?」

「う~ん、キノコ?かなぁ?大きくて、熱くて、硬くて……」

「ふ~ん、勇治さんは違ったなあ……」

「それってまだ…え~と、ボッキ?してなかったんだよ。それしてないと大きくならねえんだって。」

「ボッキ?そうなんだ。」

「うん、あとこっちが濡れてないとダメなんだって。痛すぎて入らないらしいの」

「濡れる?よくわかんないなあ、オシッコとは違うの?」

「あ、オナニ―ってした事ある?」

「オナニ―?なにそれ?」

聞いたことがなくて首を傾げる、また穂香がニヤニヤしている。

「1人でするえっちぃ事だよぉ。わたしもたまにそらろもないんらろもさ(たまにしかしないんだけどさ)、あんまりやりすぎると良くないみたいで。でも気持ちいいよぉ~」

「……気持ちいいんだ?」

「うん、それにねぇ……しておかないといざえっちになった時に濡れねれん(ないん)だって、つまり普段からの練習が必要ってことよ。

教えよっかぁ?」


 何だかやる気満々の穂香、興味はあるけど怖い気もする。しちゃっていいのかな……


「いいけど……ここで?」

 「あ、そうらね。じゃあ千景の家に行こっかぁ?うちはおじ(弟)とかおば(妹)達がいるし。」

「う…ん、今日は勇治さんは組合の寄り合い(飲み会)で遅くなるらしいからいいけど…」

「決まりらね、じゃあ行こっかぁ。」




 「おまたせ、何にもないけど……」


 案の定勇治さんは出掛けていて夜中まで帰ってこないだろう、晩御飯を買うお金がテーブルの上に置いてあった。


「ううん、ありがとねぇ。」


 持ってきたお茶を机の上に置いてベッドに座っていた穂香の横に座る。


 私に与えられた部屋は元々おばあちゃん、勇治さんのお母さんの部屋で亡くなる前までは一緒に寝ていた。畳部屋にベッドっていうのも変だけど介護用に使っていたのをそのまま私が使っている。


「それで?どうやるの?」

「うん、先ずはパンツの上から触ってみて、布が擦れて気持ちいいんだょ~」

「う、うん……」


 言われた通りにスカートの中に手を入れパンツの上から触れてみる……


「筋沿いに指を動かしてみて、ゆっくりね。」

爪が当たり痛い、指の平らなところで撫でるように動かす。あまり感覚がなくちょっとくすぐったい。


「あんまり…気持ちよくないかも?」

「ならこの机の角に脚を宛てて擦るように動いてみて?」


 勉強机の角を指さし促す穂香、ベッドから立ち上がりスカート越しに股を押し付けるようにする。


「ンンッ……」


 声が漏れる、上手く筋に当たらないので腰を回しながら動かす。


 「スカートの上からじゃ厚いから当たんないのかなぁ?」


 穂香は私のスカートを捲り腰で縛るように持って後ろから覆い被さるように私の後ろに付く。


「ほ、穂香!?」

「いいじゃん?どこのしょ(誰)も見てないんだしぃ~?この方がやりやすいでねっかぁ?」


 穂香にパンツ見られた……

どうせならもっと可愛いの履いとけば良かった……

 構わずに私のおしりを持って机に押し付ける穂香、触られて押し付けられてなんだか頭がぼおっとして考えられなくなってきた……


「どぉかなぁ?千景気持ちいい?」

「ハアッ…ハアッ…う、うん……きもちいい……」

「もっと気持ちよくなりたぁい?」

「うん……きもちよくなりたいよ……」


 穂香にそう聞かれもう立っているのがやっとの私を彼女はベッドに引っ張って行きスカートを脱がせ綺麗に畳んだ、こういうところはしっかりしてるんだよなあ……流石長女…それから自分もパンツだけになっていた……


「ほら、撫でられると気持ちいいでしょ?」

「う、うん。でも何かこういうのダメなんじゃないのかな……?」

「ダメ?なんで?」

「だって……女同士だよ?」

「別にべっちょ(セックス)してるわけないんだっけいいじゃん、まあ千景とならしてもいいけどねぇ」

 「ええっ…?うん…まあ…でも今日はオナニ―のやり方でしょ?」

「あっ、そっかぁ!へへっ、忘れてたぁ」


 と、いいながらもずっとパンツを擦りつづけている穂香、言ってたようにオシッコを漏らしたみたいにパンツに染みが出来ている。


「あっ…」


 タメ息混じりの声が出ると穂香はじっと私のソコを見る。見られてると緊張しちゃって本当にオシッコしたくなってくる……


「ハァ…ハァ…ほ、ほのかあ…」


 堪らなくなって掠れた声で穂香を呼ぶ、彼女は無視して擦り続け、手の動きは速さを増してくる。


「ンフッ…アッ…ハァ……」

「千景…カワイイよぉ、イキそうになったらイクってゆうんだよぉ?」

「イク…?」

「うん、頭が真っ白になる前にねぇ?」


 アソコからクチュクチュと音がしている、今までにない感覚に捕らわれる。


 穂香に手を握られその手を強く握り返した。



「アッ…アッ…アアッ!」

「イキそぉ?イキそぉ?」



 穂香が聞いてくる、思わず腰が浮き始める。



「うっ!ウンっ!!イクっ、イクうっ!!」


      プシャアアアッ!!



 股間の感覚が緩くなりオシッコが出てしまう、穂香は慌てて引き出しからタオルを取りだし放った液体を拭いてくれた。

私は脱力感と恥ずかしさで一杯になって涙まで流していた。


「ゴメンね、千景……ちょっとやり過ぎたみたい……」

「ハアッ…ハアッ…だ、大丈夫…」





 まあその後慌ててシ―ツとパンツを洗濯してとても大丈夫じゃなかったんだけど……

 そんな事もあったけど穂香とはもっと仲良くなった。ただあんまりオナニ―はそれからしてないけど……



 放課後になり穂香は部活に顔を出すので教室で別れた、私は日直だったので職員室に日誌を持っていった。


 帰りに渡り廊下を通っていると誰かの怒鳴っている声がしてきた……






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