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22. 受容
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その後、広瀬が保健室に行ったことで、秋山の言う通り、いじめの件が学校中に発覚した。
そのことを受けて、桜井のクラスでも、いじめに対するアンケートが行われることになった。桜井はアンケート用紙に、自身のいじめについて書いた。経緯も、自分がされたことも、自分の想いも、全て吐き出した。
そして桜井は放課後、担任の先生に呼ばれ、誰もいない理科準備室へと訪れた。
担任は深刻そうな顔で、「座って」と桜井を椅子に座らせた。
「早速だけど、いじめの件について話そう。単刀直入に聞くけど、君が書いた内容は本当のことか?」
「はい」と桜井は静かに頷いた。
すると先生は「そうか……」と言って、眉を顰めた。
「……正直、信じられないが、何か証拠はあるのかい?」
「高山さんの葬式の日、僕が広瀬くんに告白した動画があります。その動画がクラスで拡散されているか分かりませんが、少なくとも、高山さんの親友である山岸さんは、その動画を持っています」
淡々と説明する桜井に、先生は目を丸くした。そして「……その、言っていいのか分からないけれど」と前置きして、桜井を見つめた。
「いじめ、辛くないの? どうも、君の様子から、そうも見えないんだけども……」
桜井は、自分でも妙に冷静だと感じた。自分の中のあらゆる葛藤が消え、心の余裕が生まれたからだろうか。
「もちろん、辛いです。でも、自分のしたことを考えれば、当然のことですから」
さらりと言いのける桜井に、先生は唖然とした。
いじめの原因は自業自得。その事実に、もう苦しみも後悔もなかった。
「それは、つまり、いじめを受け入れている、と?」
「はい。その通りです」
桜井がそう言うと、先生は肩を小刻みに震わせながら、苦い顔をした。
「それは、違うと思う」
先生は真剣な眼差しで桜井を見た。
「いじめは、何があっても許されることじゃない。君がそれを受け入れたとしても、自業自得だろうと、いじめはあってはならないものなんだよ。だから、調査が終わったら、教育委員会にも連絡して、いじめを解決できるように動くから」
先生の言うことは、ごもっともだった。特に否定する気はない。だが、先生の言葉には、これっぽっちも期待していなかった。
「……僕のしたことは、周りから見れば、不謹慎で、間違っている。でも、僕は正しいことをしたと思っています」
先生は目をしばたたいた。桜井は言葉を続けた。
「そして、いじめのおかげで、広瀬くんのおかげで、僕は自分の生き方に悩めました。悩んで、悩んで、やっと答えを見つけることができました。その答えを、誰にも否定されたくないんです」
桜井は、自分の想いを吐露した。
「その答えを示すために、いじめを受け入れると? そんなこと、する必要はないだろう。いじめは、回避できるんだ。逃げたっていいんだ。どうして辛い思いをしてまで、受け入れようとする?」
先生の眉間に濃いしわが刻まれる。その表情は悲しみながらも、どこか怒っているようにも見えた。
桜井は、そんな先生を前にしても臆することはなかった。ただじっと、前を見据えた。
「それが僕の幸福につながっていると思うからです。籠りっきりの生き方から飛び出して、人の信条や考え方を知って、その人の生き方を愛して、貫くことを願う。
それが、僕の心を喜びで満たしてくれるんです。いじめを受け入れることは、その過程なんです」
先生の瞳が揺れ動いた。そして先生は何かを言おうとして、口を小さくあけたが、口から言葉が出ることはなかった。
「なので、いじめが今後どうなるのか分かりませんが、僕は、いじめの存在を受け入れます」
そう言って、桜井は「失礼します」と席を立った。
「……待ってくれ」
先生は重々しく口を開いた。
「君の考えは、分かった。だが、私は君の担任だ。だから、いじめの解決には全力で動く。君がたとえ期待していなくても、受け入れても、私はいじめの存在を否定する」
桜井は先生に何も返さず、そのまま理科準備室を出た。
全ての想いを吐き出したからだろうか、桜井の心はかつてないほど晴れ晴れとして、澄み渡っていた。
まるで雲一つない青空と一体になったような、どこまでも爽やかな感覚に、桜井は思わず笑みが零れた。
先生がいじめを解決することを約束したものの、それでも、決していじめはなくなることはなかった。
先生の目が届かない場所で、いじめは行われる。例のアンケート以降、クラスメイト達は発覚を恐れて、暴力などの目に見えるいじめはしないし、机にごみが入れられることはなくなった。だが、変わらず非難や罵倒は浴びせられ続けた。
そして秋のある日、男子生徒は桜井を人気のない体育館裏に引っ張った。
桜井のいじめの件がいよいよ公になり、主犯の男子生徒に退学処分が下されることになった。クラス中の空気がざわめく中、男子生徒は、桜井が先生にチクった、と怒りを露にしていた。
そして、「どうせ明らかになったし」と開き直って、体育館裏に桜井を連れ出し、桜井の顔を殴った。
殴られた衝撃で一瞬、頭がぐらつき、桜井はその場に倒れこんだ。
「ほら、痛いんだろ!」
倒れこんだ桜井に、追い打ちをかけるように、男子生徒はみぞおちを蹴った。
「お前のせいだぞ、お前が先公にチクるから悪いんだ! おかげで俺は退学する羽目になるかもしれない。どう落とし前を取ってくれるんだ!?」
罵詈雑言に暴力を浴びせられ、力が出ない。だが、桜井は肩を震わせて、気力の尽きる限り、口を大きくあけて笑い始めた。
自分でも、こんなに笑ったのは初めてだった。笑いすぎて、殴られたみぞおちが痛む。それでも、どうしても笑いを止められなかった。
男子生徒は、突然の桜井の爆笑に困惑したようで、その場から動けなくなった。
「君の言う通りだよ。君からいじめを受けるのも、今殴られているのも、全て自業自得だ」
桜井は目尻に滲んだ涙を拭った。
「……笑ったのは、君が退学するからじゃない。決して君を馬鹿にするつもりも、君が退学して喜ぶつもりもない」
「は? じゃあ、なんで、笑ってんだよ……」
男子生徒は、唇をわなわなと震わせた。
桜井はふっと柔らかく微笑んだ。それは、桜井の心からの笑顔だった。
「僕は、いじめによって、広瀬くんの幸せを願う生き方を肯定できる。自分が幸せになれると確信できる。それを君と僕に証明できるから、嬉しいんだよ」
男子生徒は、口をぱくぱくと金魚のように動かした。そして、「は」と息を吐き、乾いた笑いを浮かべた。
「お前、マゾかよ?」
「君がそう思うなら、それでいいよ。それと、どれだけ君に殴られても、痛くても、僕はそれを受け入れるし、殴り返すつもりもない。君が僕を痛めつけることで、喜びを感じるのは確かだから」
男子生徒の顔が蒼白くなった。そして、この世のものとは思えないほど気持ち悪いものを見たような目で、桜井を軽蔑した。
「自ら喜んでサンドバッグになる奴なんか、殴ってもつまんねえわ。気持ち悪。近づく気も失せるわ」
男子生徒は舌打ちをして、足早にその場を去っていった。桜井は立ち上がろうとしたが、上手く体に力が入らず、諦めてあおむけになった。
秋の冷たい風が桜井の頬を撫でた。少し冷たかったが、頬のあざを冷やすには十分だろうと思っていた。
その時ふと、足音が聞こえ、桜井はその足音に耳を傾けた。
「……何してんだよ」
桜井の眼前に、広瀬の端正な顔が映った。
「日向ぼっこ」
「ここ日陰だし、鼻血出てんのにか?」
そう言われて、桜井は手で鼻を拭った。そして手を見ると、赤い血がべっとりついていた。桜井はようやく、自分が鼻血を出していることに気が付いた。
「気が付かなかった……」
そう言って、桜井はワイシャツの袖で鼻血を拭った。白いワイシャツに血がついても、桜井は何とも思わなかった。
広瀬はそんな桜井を見ても、眉一つ動かさなかった。そして、桜井の横に座り始めた。
「……全部、見てた。お前が殴られてるところ。お前の言葉も、全部聞いた」
「うん」
「お前、強いんだな」
桜井は目を丸くして、広瀬に顔を向けた。
「前に、俺よりも強くないって言ってたけど、十分強いと思う」
そう言うと、広瀬は桜井の顔をそっと手で包んだ。
そして、ゆっくりと自分の顔を近づける。
広瀬の薄い唇が、桜井のそれと重なった。
桜井は目を丸くしながらも、その一瞬を受け入れた。
広瀬の唇は、どこまでも優しく温かった。
そして、互いの唇が離れた。唇に残った温もりは、秋の風と共にすぐに消えた。
「……誇っていい」
桜井は「そんなことないよ」と笑いながら、一筋の涙をこぼした。
広瀬は桜井を愛していない。口づけたのも、ただ己の欲求に素直に従ったまでだ。そこに愛おしさも、名残惜しさも無い。
それでも、桜井は自分の生き方の姿勢を、大切な人に示せたことが、ひどく嬉しかった。
─きっとこの感覚を、幸せと呼ぶんだろう。桜井はその感覚を大切に噛み締めた。
そのことを受けて、桜井のクラスでも、いじめに対するアンケートが行われることになった。桜井はアンケート用紙に、自身のいじめについて書いた。経緯も、自分がされたことも、自分の想いも、全て吐き出した。
そして桜井は放課後、担任の先生に呼ばれ、誰もいない理科準備室へと訪れた。
担任は深刻そうな顔で、「座って」と桜井を椅子に座らせた。
「早速だけど、いじめの件について話そう。単刀直入に聞くけど、君が書いた内容は本当のことか?」
「はい」と桜井は静かに頷いた。
すると先生は「そうか……」と言って、眉を顰めた。
「……正直、信じられないが、何か証拠はあるのかい?」
「高山さんの葬式の日、僕が広瀬くんに告白した動画があります。その動画がクラスで拡散されているか分かりませんが、少なくとも、高山さんの親友である山岸さんは、その動画を持っています」
淡々と説明する桜井に、先生は目を丸くした。そして「……その、言っていいのか分からないけれど」と前置きして、桜井を見つめた。
「いじめ、辛くないの? どうも、君の様子から、そうも見えないんだけども……」
桜井は、自分でも妙に冷静だと感じた。自分の中のあらゆる葛藤が消え、心の余裕が生まれたからだろうか。
「もちろん、辛いです。でも、自分のしたことを考えれば、当然のことですから」
さらりと言いのける桜井に、先生は唖然とした。
いじめの原因は自業自得。その事実に、もう苦しみも後悔もなかった。
「それは、つまり、いじめを受け入れている、と?」
「はい。その通りです」
桜井がそう言うと、先生は肩を小刻みに震わせながら、苦い顔をした。
「それは、違うと思う」
先生は真剣な眼差しで桜井を見た。
「いじめは、何があっても許されることじゃない。君がそれを受け入れたとしても、自業自得だろうと、いじめはあってはならないものなんだよ。だから、調査が終わったら、教育委員会にも連絡して、いじめを解決できるように動くから」
先生の言うことは、ごもっともだった。特に否定する気はない。だが、先生の言葉には、これっぽっちも期待していなかった。
「……僕のしたことは、周りから見れば、不謹慎で、間違っている。でも、僕は正しいことをしたと思っています」
先生は目をしばたたいた。桜井は言葉を続けた。
「そして、いじめのおかげで、広瀬くんのおかげで、僕は自分の生き方に悩めました。悩んで、悩んで、やっと答えを見つけることができました。その答えを、誰にも否定されたくないんです」
桜井は、自分の想いを吐露した。
「その答えを示すために、いじめを受け入れると? そんなこと、する必要はないだろう。いじめは、回避できるんだ。逃げたっていいんだ。どうして辛い思いをしてまで、受け入れようとする?」
先生の眉間に濃いしわが刻まれる。その表情は悲しみながらも、どこか怒っているようにも見えた。
桜井は、そんな先生を前にしても臆することはなかった。ただじっと、前を見据えた。
「それが僕の幸福につながっていると思うからです。籠りっきりの生き方から飛び出して、人の信条や考え方を知って、その人の生き方を愛して、貫くことを願う。
それが、僕の心を喜びで満たしてくれるんです。いじめを受け入れることは、その過程なんです」
先生の瞳が揺れ動いた。そして先生は何かを言おうとして、口を小さくあけたが、口から言葉が出ることはなかった。
「なので、いじめが今後どうなるのか分かりませんが、僕は、いじめの存在を受け入れます」
そう言って、桜井は「失礼します」と席を立った。
「……待ってくれ」
先生は重々しく口を開いた。
「君の考えは、分かった。だが、私は君の担任だ。だから、いじめの解決には全力で動く。君がたとえ期待していなくても、受け入れても、私はいじめの存在を否定する」
桜井は先生に何も返さず、そのまま理科準備室を出た。
全ての想いを吐き出したからだろうか、桜井の心はかつてないほど晴れ晴れとして、澄み渡っていた。
まるで雲一つない青空と一体になったような、どこまでも爽やかな感覚に、桜井は思わず笑みが零れた。
先生がいじめを解決することを約束したものの、それでも、決していじめはなくなることはなかった。
先生の目が届かない場所で、いじめは行われる。例のアンケート以降、クラスメイト達は発覚を恐れて、暴力などの目に見えるいじめはしないし、机にごみが入れられることはなくなった。だが、変わらず非難や罵倒は浴びせられ続けた。
そして秋のある日、男子生徒は桜井を人気のない体育館裏に引っ張った。
桜井のいじめの件がいよいよ公になり、主犯の男子生徒に退学処分が下されることになった。クラス中の空気がざわめく中、男子生徒は、桜井が先生にチクった、と怒りを露にしていた。
そして、「どうせ明らかになったし」と開き直って、体育館裏に桜井を連れ出し、桜井の顔を殴った。
殴られた衝撃で一瞬、頭がぐらつき、桜井はその場に倒れこんだ。
「ほら、痛いんだろ!」
倒れこんだ桜井に、追い打ちをかけるように、男子生徒はみぞおちを蹴った。
「お前のせいだぞ、お前が先公にチクるから悪いんだ! おかげで俺は退学する羽目になるかもしれない。どう落とし前を取ってくれるんだ!?」
罵詈雑言に暴力を浴びせられ、力が出ない。だが、桜井は肩を震わせて、気力の尽きる限り、口を大きくあけて笑い始めた。
自分でも、こんなに笑ったのは初めてだった。笑いすぎて、殴られたみぞおちが痛む。それでも、どうしても笑いを止められなかった。
男子生徒は、突然の桜井の爆笑に困惑したようで、その場から動けなくなった。
「君の言う通りだよ。君からいじめを受けるのも、今殴られているのも、全て自業自得だ」
桜井は目尻に滲んだ涙を拭った。
「……笑ったのは、君が退学するからじゃない。決して君を馬鹿にするつもりも、君が退学して喜ぶつもりもない」
「は? じゃあ、なんで、笑ってんだよ……」
男子生徒は、唇をわなわなと震わせた。
桜井はふっと柔らかく微笑んだ。それは、桜井の心からの笑顔だった。
「僕は、いじめによって、広瀬くんの幸せを願う生き方を肯定できる。自分が幸せになれると確信できる。それを君と僕に証明できるから、嬉しいんだよ」
男子生徒は、口をぱくぱくと金魚のように動かした。そして、「は」と息を吐き、乾いた笑いを浮かべた。
「お前、マゾかよ?」
「君がそう思うなら、それでいいよ。それと、どれだけ君に殴られても、痛くても、僕はそれを受け入れるし、殴り返すつもりもない。君が僕を痛めつけることで、喜びを感じるのは確かだから」
男子生徒の顔が蒼白くなった。そして、この世のものとは思えないほど気持ち悪いものを見たような目で、桜井を軽蔑した。
「自ら喜んでサンドバッグになる奴なんか、殴ってもつまんねえわ。気持ち悪。近づく気も失せるわ」
男子生徒は舌打ちをして、足早にその場を去っていった。桜井は立ち上がろうとしたが、上手く体に力が入らず、諦めてあおむけになった。
秋の冷たい風が桜井の頬を撫でた。少し冷たかったが、頬のあざを冷やすには十分だろうと思っていた。
その時ふと、足音が聞こえ、桜井はその足音に耳を傾けた。
「……何してんだよ」
桜井の眼前に、広瀬の端正な顔が映った。
「日向ぼっこ」
「ここ日陰だし、鼻血出てんのにか?」
そう言われて、桜井は手で鼻を拭った。そして手を見ると、赤い血がべっとりついていた。桜井はようやく、自分が鼻血を出していることに気が付いた。
「気が付かなかった……」
そう言って、桜井はワイシャツの袖で鼻血を拭った。白いワイシャツに血がついても、桜井は何とも思わなかった。
広瀬はそんな桜井を見ても、眉一つ動かさなかった。そして、桜井の横に座り始めた。
「……全部、見てた。お前が殴られてるところ。お前の言葉も、全部聞いた」
「うん」
「お前、強いんだな」
桜井は目を丸くして、広瀬に顔を向けた。
「前に、俺よりも強くないって言ってたけど、十分強いと思う」
そう言うと、広瀬は桜井の顔をそっと手で包んだ。
そして、ゆっくりと自分の顔を近づける。
広瀬の薄い唇が、桜井のそれと重なった。
桜井は目を丸くしながらも、その一瞬を受け入れた。
広瀬の唇は、どこまでも優しく温かった。
そして、互いの唇が離れた。唇に残った温もりは、秋の風と共にすぐに消えた。
「……誇っていい」
桜井は「そんなことないよ」と笑いながら、一筋の涙をこぼした。
広瀬は桜井を愛していない。口づけたのも、ただ己の欲求に素直に従ったまでだ。そこに愛おしさも、名残惜しさも無い。
それでも、桜井は自分の生き方の姿勢を、大切な人に示せたことが、ひどく嬉しかった。
─きっとこの感覚を、幸せと呼ぶんだろう。桜井はその感覚を大切に噛み締めた。
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