3 / 39
最強天使、詰むっ☆
しおりを挟む
……ああぁあああああぁあああああーーーーっ!!!
雲に向かって右腕を伸ばしていた俺は、体をひるがえし地上を見据えた。
ここはどこだ!?情報を得ろ、サミュエル!正確な目的地でなければ、天使は翼を広げられない。つまり派手に落っこちるしかないのだ!!——どこだ、どこだ!?
東京より緑が多い!東京より人影が薄い!東京より建物が低い!……とうきょ……では……な……っ!!
ズザザザザザザザザザッッ!!
バキベキボキバキガガガガァァァッッ!!!
ド
シ
ンッッ!
俺は巨大な木の上に墜落し、スーツに枝やら葉やらを引っかけつつ、最後は地割れのような尻もちでフィニッシュした。
「……」
天使は怪我をしない。毛虫が顔に張りつきウネウネ動こうが、例え地面にヒビが入っていようが、この身は無傷だ。痛みという概念が存在せぬ、それが天使である。
だが、見た目はボロボロである。そして、恥という名の心の痛みはある。うっ。
俺は頬の毛虫を手のひらで払い、オーロラの輝きを纏った蝶へと変えた。次第に青色の光を放ちながら、ひらひらと舞い上がる姿を目で追う。……いや、ドラマティックになっている場合ではない、お気に入りのスーツが穴だらけである。指先でそっと撫でると、金の糸がリズムを奏でて踊り、スーツはあっという間に元通りに。
上界では最強天使と称えられるこの俺が、こんなマヌケな着地を人間に見せるわけには——。
「うわあっ! いまの、どうやったんですか!?」
背後から響いた大絶賛の声。無邪気であるが、なかなかいい声をしている。ははは。俺の魔法を目にするとはな。
「なあに、たいしたことはない。これは、ちょちょいと……」
え。
言いかけて凍りつき。俺は血相を変えてバッと振り返り、そして見下ろした。
「さっき窓の外をたまたま見てて! でかい音が聞こえて外に出てみたら、すげえっっ!」
ウェーブがかった栗毛色の髪。ぱっちり二重の、茶色い瞳。白い歯をのぞかせ、笑顔で俺を見上げる高校生くらいの少年……いや、青年と言ったほうが正しいだろうか。まるで、人間が絵画や彫像に描く天使像を、そのまま体現したかのような顔立ちである。実際の天使がそんなビジュアルでないことは、俺が何よりの証拠だが。
青年は日本人だが彫りが深い。俺も鼻は高いほうだが、それを上回る立体感だ。しかし、舞い降りる(落っこちるとも言う)直前に見た限り、沖縄の海は見えなかったぞ?気候的に、東北という感じでもない。
いや、待て。ここは、どこだ……?
「失礼。邪魔をしたな、青年」
「美浜遊です! 高校一年生です! よろしくお願いします!!」
元気いっぱいの大声に、思わず肩がビクつく。加えて、九十度に深々と頭を下げてきた。
美浜遊。その頭上に浮かぶ数字は【0】。黄金に輝いている。まあ、見たままの印象といっていいだろう。明朗快活、天真爛漫。清々しいほどの爽やかさである。
「怪我とかしてませんか?」
俺の体を上から下まで、キョロキョロと凝視。天パの髪がふわふわと揺れている。
実のところバレットも、ワックスで固めない限りは緩やかウェーブの天パである。硬くコシのある俺の黒髪とは違うゆえ、とある日、風呂上がりのバレットとバスルームで鉢合わせした際に、その髪に思わず触れてしまったのだが——。
「ずいぶんと柔らかい髪質をしているな、バレットよ」
「ッ!! サミュエル様、さっさとお休みくださいませ!!」
目を見開いたバレットに、なぜか怒られてしまった……。ツンデレ執事は、触れられることに過剰反応するようだ。
「美浜遊くん。俺は、この通りぴんぴんしているぞ」
そんな思い出を浮かべつつ、俺は腕をぐるぐると回して見せた。だが、目をまん丸くしてきょとんとした美浜遊は、首を傾げてこう聞いてきたのである。
「でも、さっき空から落っこちてきませんでした?」
…………。
みっ。
み、み、見られている!バレットよ、すぐに俺を迎えに……!!
——休暇中はワープ機能が使えませんので——
ぐっ!ならば一旦、俺が上界へ戻り……!!
——サミュエル様がミッションコンプリートをなさらない限り、上界へお戻りにはなれませんよ?——
ハハッ。
詰んでるぜっ☆
「骨折とかもしてないですか?」
額に指先をあて、作戦を練ろうと試みる俺。汚れを知らぬ澄んだ瞳の彼は、次々と質問を投げかけてくる。
「……いや、大丈夫だ。それよりも渋谷に行きたいのだが」
美浜遊は、ぱちぱちとまばたきを繰り返した。
「俺も行ったことないです」
「そうか。ここは東京ではないよな?」
「はい! 栃木です!」
とちぎ。TOCHIGI。
イチゴが旨い。餃子が旨い。海がない。魅力度ランキングの上位に食い込まない。——だが、最下位になってもそれをネタにし笑い飛ばせるおおらかさ。温泉あり、避暑地あり、御用邸のチーズケーキも旨い。
海なし県とか呼ぶんじゃない。
……というのを、俺は知っている。バレットが先日、鼻息荒くプレゼンした資料によるものだ。おそらく、栃木でのミッションが近いのではと踏んでいる。いずれにせよ、俺は長年に渡りこの職務に就いているものの……栃木は、なんと初上陸だ。
「ここから渋谷までは、どのくらいかかるんだ?」
「逆にうちにどうやって来たんですか? 空からで合ってますか?」
うっ!痛いところを突いてくるな、美浜遊!!
……って、うちとは?
「うち、というのは?」
「ここ、俺んちの庭です!」
不法侵入である。頭の中で真っ赤なランプがくるくる回り、ファーンファーン!と激しくアラートが鳴り響く。サングラスを掛けた黒スーツの男たちが、猛スピードで俺に迫り来る。「サミュエル、止まれ!」そう叫び、銃口を向けて……!
いかん、身震いが止まらんぞ!!下界で罪を犯すと厄介なことになる。最強天使の称号に傷がついてしまう。なんなら剥奪されかねぬ!
「美浜遊くん。ちょっと連絡を!」
「遊でだいじです! 俺、年下なので!」
だいじ……?
え?いまは「大丈夫」を「だいじ」と略すのか?いや、先日の東京では聞かなかったが。流行の回転が速すぎる、これが日本か!?
ときに遊よ。お前は、俺の年下なんてもんじゃないぞ。俺は四百二十歳である。人間の年齢で例えるとどうなるかはわからんが、まあ説明したところとてだ。
「遊、連絡をする。少し離れるぞ」
「はいっ!」
庭の端に家庭菜園。瑞々しいトマトにキュウリ。太陽の光を浴びてぱんぱんに実を膨らませている。俺が落ちたこの木は……なんの木だろうか?濃い緑の葉を茂らせ、広い影を地面いっぱいに落としている。そよそよと風が吹くと、夏の日差しもどこか和らいで——。
いや、ほっこりしている場合ではないぞ!俺は腕時計のサイドボタンを押し、バレットを呼び出した。俺の焦りを煽るかのように、秒針のぶれが相変わらずひどい。
「……サミュエル様」
「バレット、まずい! 栃木に来てしまった、不法侵入だ!」
「栃木を訪れること自体は、不法侵入ではございませんよ」
バレットめ、いやに落ち着いているな?
「美浜遊という青年の、家の敷地に入ってしまった!」
「ええ。サミュエル様のお部屋の窓から拝見しておりますが……遊様は、怯えていらっしゃらないようですね?」
バレットがティーカップを片手に、上界から優雅に見下ろしている姿が目に浮かぶ。
「サミュエル様。故意に遊様のご自宅へ落ちたわけではございません。罪には問われないかと」
「そ、そうか」
「ご心配なさるのは、東西南北を読み解けない、その絶望的な方向感覚だけでよろしいかと」
ボロクソな件。天使はな、心の痛みは感じるんだぜ……?
「バレットよ。やはりこちらに来るのは難しいだろうか?」
「申し訳ございませんが、執事の休暇中にワープは出来かねます。天使との接触も禁止されておりますので、私が栃木へ伺うことは許されません」
「……となると、お前がここへワープできるのはいつだ?」
ややあって、バレットはさらりと俺に告げた。
「下界のカレンダーで換算致しますと、ざっと二十八日後でございます」
にじゅうはちにち。ほぼ一ヶ月。ハハッ。
詰んでるぜっ☆
「渋谷のミッションは、早急に代理を手配致しました。本日より、私は休暇の合間を活用し、膨大な書類作成に精を出す所存です」
なんだろうか。言葉に棘がある。
「バレットよ、俺はどうすべきだ? ワープはできぬ、ミッションコンプリートしなければ上界にも戻れぬ、だがミッションの対象ではない、美浜遊の前に舞い降りてしまった!」
「そうですね……遊さ……ま……の……」
む?
「バレット?」
「いち……にち……ご……ふんま……で……です……」
おいおい、肝心なところでノイズが入るな!?
「遊の、なんだ!?」
「遊さ……のミッ……ション……けて……メッ……セ……」
かろうじて聞き取れたのは、「ミッション」と「メッセージ」。
「遊に関するミッションを見つけて、お前にメッセージを送ればいいんだな!?」
「きゅう……か……りがとう……ございま……」
——切れた。
休暇をありがとうございます、じゃないんだ。俺がいま必要なのは感謝ではなく、明確な作戦指示だ。バレットのやつめ、まったく。ははは。
……おかしいだろ(微笑)。
——続く——
読んでくださりありがとうございます!^^
※だいじ=大丈夫(栃木弁)です。以上、豆知識でした(笑)
雲に向かって右腕を伸ばしていた俺は、体をひるがえし地上を見据えた。
ここはどこだ!?情報を得ろ、サミュエル!正確な目的地でなければ、天使は翼を広げられない。つまり派手に落っこちるしかないのだ!!——どこだ、どこだ!?
東京より緑が多い!東京より人影が薄い!東京より建物が低い!……とうきょ……では……な……っ!!
ズザザザザザザザザザッッ!!
バキベキボキバキガガガガァァァッッ!!!
ド
シ
ンッッ!
俺は巨大な木の上に墜落し、スーツに枝やら葉やらを引っかけつつ、最後は地割れのような尻もちでフィニッシュした。
「……」
天使は怪我をしない。毛虫が顔に張りつきウネウネ動こうが、例え地面にヒビが入っていようが、この身は無傷だ。痛みという概念が存在せぬ、それが天使である。
だが、見た目はボロボロである。そして、恥という名の心の痛みはある。うっ。
俺は頬の毛虫を手のひらで払い、オーロラの輝きを纏った蝶へと変えた。次第に青色の光を放ちながら、ひらひらと舞い上がる姿を目で追う。……いや、ドラマティックになっている場合ではない、お気に入りのスーツが穴だらけである。指先でそっと撫でると、金の糸がリズムを奏でて踊り、スーツはあっという間に元通りに。
上界では最強天使と称えられるこの俺が、こんなマヌケな着地を人間に見せるわけには——。
「うわあっ! いまの、どうやったんですか!?」
背後から響いた大絶賛の声。無邪気であるが、なかなかいい声をしている。ははは。俺の魔法を目にするとはな。
「なあに、たいしたことはない。これは、ちょちょいと……」
え。
言いかけて凍りつき。俺は血相を変えてバッと振り返り、そして見下ろした。
「さっき窓の外をたまたま見てて! でかい音が聞こえて外に出てみたら、すげえっっ!」
ウェーブがかった栗毛色の髪。ぱっちり二重の、茶色い瞳。白い歯をのぞかせ、笑顔で俺を見上げる高校生くらいの少年……いや、青年と言ったほうが正しいだろうか。まるで、人間が絵画や彫像に描く天使像を、そのまま体現したかのような顔立ちである。実際の天使がそんなビジュアルでないことは、俺が何よりの証拠だが。
青年は日本人だが彫りが深い。俺も鼻は高いほうだが、それを上回る立体感だ。しかし、舞い降りる(落っこちるとも言う)直前に見た限り、沖縄の海は見えなかったぞ?気候的に、東北という感じでもない。
いや、待て。ここは、どこだ……?
「失礼。邪魔をしたな、青年」
「美浜遊です! 高校一年生です! よろしくお願いします!!」
元気いっぱいの大声に、思わず肩がビクつく。加えて、九十度に深々と頭を下げてきた。
美浜遊。その頭上に浮かぶ数字は【0】。黄金に輝いている。まあ、見たままの印象といっていいだろう。明朗快活、天真爛漫。清々しいほどの爽やかさである。
「怪我とかしてませんか?」
俺の体を上から下まで、キョロキョロと凝視。天パの髪がふわふわと揺れている。
実のところバレットも、ワックスで固めない限りは緩やかウェーブの天パである。硬くコシのある俺の黒髪とは違うゆえ、とある日、風呂上がりのバレットとバスルームで鉢合わせした際に、その髪に思わず触れてしまったのだが——。
「ずいぶんと柔らかい髪質をしているな、バレットよ」
「ッ!! サミュエル様、さっさとお休みくださいませ!!」
目を見開いたバレットに、なぜか怒られてしまった……。ツンデレ執事は、触れられることに過剰反応するようだ。
「美浜遊くん。俺は、この通りぴんぴんしているぞ」
そんな思い出を浮かべつつ、俺は腕をぐるぐると回して見せた。だが、目をまん丸くしてきょとんとした美浜遊は、首を傾げてこう聞いてきたのである。
「でも、さっき空から落っこちてきませんでした?」
…………。
みっ。
み、み、見られている!バレットよ、すぐに俺を迎えに……!!
——休暇中はワープ機能が使えませんので——
ぐっ!ならば一旦、俺が上界へ戻り……!!
——サミュエル様がミッションコンプリートをなさらない限り、上界へお戻りにはなれませんよ?——
ハハッ。
詰んでるぜっ☆
「骨折とかもしてないですか?」
額に指先をあて、作戦を練ろうと試みる俺。汚れを知らぬ澄んだ瞳の彼は、次々と質問を投げかけてくる。
「……いや、大丈夫だ。それよりも渋谷に行きたいのだが」
美浜遊は、ぱちぱちとまばたきを繰り返した。
「俺も行ったことないです」
「そうか。ここは東京ではないよな?」
「はい! 栃木です!」
とちぎ。TOCHIGI。
イチゴが旨い。餃子が旨い。海がない。魅力度ランキングの上位に食い込まない。——だが、最下位になってもそれをネタにし笑い飛ばせるおおらかさ。温泉あり、避暑地あり、御用邸のチーズケーキも旨い。
海なし県とか呼ぶんじゃない。
……というのを、俺は知っている。バレットが先日、鼻息荒くプレゼンした資料によるものだ。おそらく、栃木でのミッションが近いのではと踏んでいる。いずれにせよ、俺は長年に渡りこの職務に就いているものの……栃木は、なんと初上陸だ。
「ここから渋谷までは、どのくらいかかるんだ?」
「逆にうちにどうやって来たんですか? 空からで合ってますか?」
うっ!痛いところを突いてくるな、美浜遊!!
……って、うちとは?
「うち、というのは?」
「ここ、俺んちの庭です!」
不法侵入である。頭の中で真っ赤なランプがくるくる回り、ファーンファーン!と激しくアラートが鳴り響く。サングラスを掛けた黒スーツの男たちが、猛スピードで俺に迫り来る。「サミュエル、止まれ!」そう叫び、銃口を向けて……!
いかん、身震いが止まらんぞ!!下界で罪を犯すと厄介なことになる。最強天使の称号に傷がついてしまう。なんなら剥奪されかねぬ!
「美浜遊くん。ちょっと連絡を!」
「遊でだいじです! 俺、年下なので!」
だいじ……?
え?いまは「大丈夫」を「だいじ」と略すのか?いや、先日の東京では聞かなかったが。流行の回転が速すぎる、これが日本か!?
ときに遊よ。お前は、俺の年下なんてもんじゃないぞ。俺は四百二十歳である。人間の年齢で例えるとどうなるかはわからんが、まあ説明したところとてだ。
「遊、連絡をする。少し離れるぞ」
「はいっ!」
庭の端に家庭菜園。瑞々しいトマトにキュウリ。太陽の光を浴びてぱんぱんに実を膨らませている。俺が落ちたこの木は……なんの木だろうか?濃い緑の葉を茂らせ、広い影を地面いっぱいに落としている。そよそよと風が吹くと、夏の日差しもどこか和らいで——。
いや、ほっこりしている場合ではないぞ!俺は腕時計のサイドボタンを押し、バレットを呼び出した。俺の焦りを煽るかのように、秒針のぶれが相変わらずひどい。
「……サミュエル様」
「バレット、まずい! 栃木に来てしまった、不法侵入だ!」
「栃木を訪れること自体は、不法侵入ではございませんよ」
バレットめ、いやに落ち着いているな?
「美浜遊という青年の、家の敷地に入ってしまった!」
「ええ。サミュエル様のお部屋の窓から拝見しておりますが……遊様は、怯えていらっしゃらないようですね?」
バレットがティーカップを片手に、上界から優雅に見下ろしている姿が目に浮かぶ。
「サミュエル様。故意に遊様のご自宅へ落ちたわけではございません。罪には問われないかと」
「そ、そうか」
「ご心配なさるのは、東西南北を読み解けない、その絶望的な方向感覚だけでよろしいかと」
ボロクソな件。天使はな、心の痛みは感じるんだぜ……?
「バレットよ。やはりこちらに来るのは難しいだろうか?」
「申し訳ございませんが、執事の休暇中にワープは出来かねます。天使との接触も禁止されておりますので、私が栃木へ伺うことは許されません」
「……となると、お前がここへワープできるのはいつだ?」
ややあって、バレットはさらりと俺に告げた。
「下界のカレンダーで換算致しますと、ざっと二十八日後でございます」
にじゅうはちにち。ほぼ一ヶ月。ハハッ。
詰んでるぜっ☆
「渋谷のミッションは、早急に代理を手配致しました。本日より、私は休暇の合間を活用し、膨大な書類作成に精を出す所存です」
なんだろうか。言葉に棘がある。
「バレットよ、俺はどうすべきだ? ワープはできぬ、ミッションコンプリートしなければ上界にも戻れぬ、だがミッションの対象ではない、美浜遊の前に舞い降りてしまった!」
「そうですね……遊さ……ま……の……」
む?
「バレット?」
「いち……にち……ご……ふんま……で……です……」
おいおい、肝心なところでノイズが入るな!?
「遊の、なんだ!?」
「遊さ……のミッ……ション……けて……メッ……セ……」
かろうじて聞き取れたのは、「ミッション」と「メッセージ」。
「遊に関するミッションを見つけて、お前にメッセージを送ればいいんだな!?」
「きゅう……か……りがとう……ございま……」
——切れた。
休暇をありがとうございます、じゃないんだ。俺がいま必要なのは感謝ではなく、明確な作戦指示だ。バレットのやつめ、まったく。ははは。
……おかしいだろ(微笑)。
——続く——
読んでくださりありがとうございます!^^
※だいじ=大丈夫(栃木弁)です。以上、豆知識でした(笑)
91
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます
neru
ファンタジー
30を過ぎた松田 茂人(まつだ しげひと )は男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にひょんなことから転移してしまう。
松田は新しい世界で会社員となり働くこととなる。
ちなみに、新しい世界の女性は全員高身長、美形だ。
PS.2月27日から4月まで投稿頻度が減ることを許して下さい。
↓
PS.投稿を再開します。ゆっくりな投稿頻度になってしまうかもですがあたたかく見守ってください。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる