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最強天使、数字を下げる者
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オーヤ資料館を訪れたその夜。
蚊取り線香の煙がゆらめく遊の部屋で、俺は布団に寝転び、うちわで顔をぱたぱたあおいでいた。
完全に日本人。もはや天使ですらない。最強かどうかすら怪しい。
「もう蚊も落っこちたかなあ? 冷房つけるね!」
窓を閉めた遊は、正面にどしん!とあぐらをかき、目をきらきらさせながら問いかけてきた。
「サミュエルさんさ、いま俺のこと浮かせたりできるの?」
「できるぞ」
「すげえ! じゃあ、にーちゃんも浮かせられるの?」
「ここに蒼くんがいればな。天使の魔法は、頭の中で思い浮かべた相手を動かすことはできんのだ」
もう深夜零時近いが、蒼くんはしのぶちゃんとのデートを楽しんでいるようだ。
「サミュエルさんには困ってることとか、解決してほしい悩みはないの?」
ほう。面白い質問だ。
「特にはないな。俺は日々、人間を窮地から救うために下界へ舞い降りていたからな」
手のひらを宙にかざし、指先でヘアブラシを描き出す。
*** パアアアアッ! ***
淡い光を帯びたそれで、遊の前髪をそっととかしてやった。金粉のような煌めきが部屋中に舞い、まるでプラネタリウムのようだ。
「うわあああ……!」
遊の瞳が星のように輝いている。光の反射だろうか?いや、遊自身の瞳の輝きに違いない。
前回はシャボン玉に夢中で魔法を見逃したと言っていたな。なぜ俺の顔に向かって吹いたのかは、いまだに謎だが。
「ねえ、もっと魔法が見た……あ、車の音がした!」
耳のいい遊はぱっと立ち上がり、部屋のドアを開けて階段のほうを覗き込んだ。
「にいちゃあーん! おかえりー!」
ご両親、寝てる件。
「遊、静かにしよう。深夜だ」
「そうだった!」
蒼くんが苦笑いしながら階段を上がって来た。
「遊、声が大きいよ。窓閉まってるから外には聞こえないと思うけど」
普段は落ち着いている蒼くんも、しのぶちゃんと会った日はややテンションが高い。口元が緩んでいる。
「にーちゃん、幸せそうだったね⁉」
「そうだな」
ドアを閉めるや否や、遊がベッドに「ひゃっほーい!」とダイブ。壊れる。
「だが、遊も久美ちゃんと一緒にいると幸せそうだぞ?」
「えっ!? ……あ、浴衣姿の久美ちゃんに告白するイメトレを毎晩してるとかさ! そんなんじゃないからね!? 違うってばあ! サミュエルさあーんっっ!」
遊が枕を抱きしめ、足をジタバタさせてベッドの上で大騒ぎ。壊れる。……そして、深夜である。
「恋の妄想も悪くはないが、そろそろ寝よう。遊よ、電気を消すぞ?」
「……ぐう……ぐううう……ぐうううう」
すでに寝ていた。自由にもほどがある。
だが、目を閉じたと同時に眠りに落ちるその姿は、なんと愛らしいことか。これぞ、天使のようである。
今日は大変意義のある一日になった。ミッションはいまだに見つかっていないが、地下神殿に足を踏み入れただけでも大収穫だった。
——来年もさ、三人でまた来ようよ!——
……いやはや、何を考えているのか。たとえ休暇でここへ訪れても、誰一人として俺を覚えてはいないのだ。
そしてその事実を、まだ遊に伝えていない。伝えづらいという気持ちが大きい。
俺がどこかで、それを認めたくないのかもしれぬ——。
深夜零時まで残り五分。……おっと、バレットに連絡をしていなかった。
床に置いたままのスマホを手に取り、画面を見るとメッセージが届いていた。
『サミュエル様、ペナルティは回避できるようです。ご安心くださいませ』
おお!さすがは我が無双執事!
俺はスマホを耳にあて、ベランダへ出た。夜風が頬を撫で、見上げれば星々が鮮明に瞬いている。さっきの遊の瞳とよく似ているな。ははは。
さてはて、あと十日あまりでこの景色も見納めか——
「……サミュエル様」
「バレット、感謝するぞ。見事な対処であった。……ところで、オーヤ資料館を知っているか?」
「ええ。『地下神殿』と呼ばれる場所でございます。本日、遊様と力也様とご一緒されていましたね」
「見ていたのか?」
「ええ。その壮大さは確認できませんでしたが」
モニターは天使を中心に映す。そのため俺が感動して見ていた景色の全てを、バレットが理解するのは難しい。
「上界で、図書館の建て替えの話があっただろう? オーヤ資料館は、そのモデルにぴったりだと思ったのだ。だが、遊が撮った写真が……まあ、実に個性的でな」
「参考にならない、ということでございますね」
相変わらず容赦ない。
「ま、まあそうだ……」
帰宅後、プリンターから印刷してくれた遊だが。そこには『茶色い何か』と、『光が走り去る躍動感』しか写っていなかった。……ぐいーんと背中を反らせながら撮れば、当然そうなる。
力也くんの写真の腕は素晴らしかった。頭上に浮かぶ数字の【94】。初めて出会った日は【96】と【95】を行き来していたが、状況は確実に良くなっている。
「サミュエル様」
「うむ」
「基本的に、執事はミッションに無関係の人間を調べるのはペナルティ対象でございます」
「改めてどうしたんだ?」
バレットは話を続ける。
「サミュエル様は現在、『壊れた腕時計の影響により迷子となり、やむなく栃木にて過ごされている』、この事実関係に相違はございませんね?」
「ははは。やむなくというより、もはや居心地がよく……」
「よろしいですね(カッッ!)!?」
「は、はい!」
バレットは俺より年下の三百九十歳だが、時折その勢いにたじろぐことがある。
「……ですので、執事としても致し方なく調べざるを得ない状況にございます」
「何をだ?」
「力也様についてです」
——バレットよ、そういうことか。
「とは言え、必要最低限のみでございます。力也様はトラウマと葛藤に苦しんでいらっしゃいますが、頭上の数字は少しずつ下がっております。そして天使と出会ったことにより、その減り方は顕著に表れております」
「おお! 力也くんのミッションを担う天使が、栃木にいるのか!」
「いいえ。天使と申しましても、実際は人間です」
「人間?」
「ええ。——天使のような人間、でございます」
俺は部屋を振り返り、ベッドで大の字に寝息を立てる遊を見やった。
「……遊のことか?」
「さようでございます」
遊よ、やはりお前は天使にふさわしいな。
「今後も、力也くんの数字は減り続けるだろうか?」
「私もそう願っております。ですが、一度【99】まで膨れあがりますと、たった1を減少するのに時間を要しますので……」
「そうだな」
「……サミュエル様」
バレットの声が少し柔らいだ。
「人間は素晴らしいですね。私どもは、ほんの手助けをしているにすぎません。人間同士が思い合い、手を差し伸べ、支え合う光景は、想像以上に溢れているのかもしれません」
「バレットよ、なかなかいいことを言うな?」
「ええ。私は常にいいことを申し上げております」
無双執事には謙虚さも必要である。
「……サミュエル様。それでは、今夜もごゆっくりと」
「バレット。お前は優しいな」
「はい?」
「俺が力也くんを気に掛けていると気づいて、調べて教えてくれたんだろう?」
「……んなっ!? 急なナルシスト発言はお控えくださいませっ!」
ツンデレ執事、焦る。
「ははは。バレットは素直じゃないな」
「まっ……たく……ナルシスト……サミュエル……」
——電話が切れた。
ノイズの影響で、最後に聞こえたのは「ナルシストサミュエル」という響き。おい。
俺は笑いながら部屋に戻り、静かにカーテンを閉めた。
遊がむにゃむにゃと横向きに寝返りを打つ。落ちそうになっている足元を、俺はそっと手でベッドの上に戻した。
ミッションは見つからぬかもしれぬ。いや、むしろ見つからなくてもいいのかもしれぬ。
素晴らしい友を得られた。
それだけで、俺には十分なのだ。
——続く——
蚊取り線香の煙がゆらめく遊の部屋で、俺は布団に寝転び、うちわで顔をぱたぱたあおいでいた。
完全に日本人。もはや天使ですらない。最強かどうかすら怪しい。
「もう蚊も落っこちたかなあ? 冷房つけるね!」
窓を閉めた遊は、正面にどしん!とあぐらをかき、目をきらきらさせながら問いかけてきた。
「サミュエルさんさ、いま俺のこと浮かせたりできるの?」
「できるぞ」
「すげえ! じゃあ、にーちゃんも浮かせられるの?」
「ここに蒼くんがいればな。天使の魔法は、頭の中で思い浮かべた相手を動かすことはできんのだ」
もう深夜零時近いが、蒼くんはしのぶちゃんとのデートを楽しんでいるようだ。
「サミュエルさんには困ってることとか、解決してほしい悩みはないの?」
ほう。面白い質問だ。
「特にはないな。俺は日々、人間を窮地から救うために下界へ舞い降りていたからな」
手のひらを宙にかざし、指先でヘアブラシを描き出す。
*** パアアアアッ! ***
淡い光を帯びたそれで、遊の前髪をそっととかしてやった。金粉のような煌めきが部屋中に舞い、まるでプラネタリウムのようだ。
「うわあああ……!」
遊の瞳が星のように輝いている。光の反射だろうか?いや、遊自身の瞳の輝きに違いない。
前回はシャボン玉に夢中で魔法を見逃したと言っていたな。なぜ俺の顔に向かって吹いたのかは、いまだに謎だが。
「ねえ、もっと魔法が見た……あ、車の音がした!」
耳のいい遊はぱっと立ち上がり、部屋のドアを開けて階段のほうを覗き込んだ。
「にいちゃあーん! おかえりー!」
ご両親、寝てる件。
「遊、静かにしよう。深夜だ」
「そうだった!」
蒼くんが苦笑いしながら階段を上がって来た。
「遊、声が大きいよ。窓閉まってるから外には聞こえないと思うけど」
普段は落ち着いている蒼くんも、しのぶちゃんと会った日はややテンションが高い。口元が緩んでいる。
「にーちゃん、幸せそうだったね⁉」
「そうだな」
ドアを閉めるや否や、遊がベッドに「ひゃっほーい!」とダイブ。壊れる。
「だが、遊も久美ちゃんと一緒にいると幸せそうだぞ?」
「えっ!? ……あ、浴衣姿の久美ちゃんに告白するイメトレを毎晩してるとかさ! そんなんじゃないからね!? 違うってばあ! サミュエルさあーんっっ!」
遊が枕を抱きしめ、足をジタバタさせてベッドの上で大騒ぎ。壊れる。……そして、深夜である。
「恋の妄想も悪くはないが、そろそろ寝よう。遊よ、電気を消すぞ?」
「……ぐう……ぐううう……ぐうううう」
すでに寝ていた。自由にもほどがある。
だが、目を閉じたと同時に眠りに落ちるその姿は、なんと愛らしいことか。これぞ、天使のようである。
今日は大変意義のある一日になった。ミッションはいまだに見つかっていないが、地下神殿に足を踏み入れただけでも大収穫だった。
——来年もさ、三人でまた来ようよ!——
……いやはや、何を考えているのか。たとえ休暇でここへ訪れても、誰一人として俺を覚えてはいないのだ。
そしてその事実を、まだ遊に伝えていない。伝えづらいという気持ちが大きい。
俺がどこかで、それを認めたくないのかもしれぬ——。
深夜零時まで残り五分。……おっと、バレットに連絡をしていなかった。
床に置いたままのスマホを手に取り、画面を見るとメッセージが届いていた。
『サミュエル様、ペナルティは回避できるようです。ご安心くださいませ』
おお!さすがは我が無双執事!
俺はスマホを耳にあて、ベランダへ出た。夜風が頬を撫で、見上げれば星々が鮮明に瞬いている。さっきの遊の瞳とよく似ているな。ははは。
さてはて、あと十日あまりでこの景色も見納めか——
「……サミュエル様」
「バレット、感謝するぞ。見事な対処であった。……ところで、オーヤ資料館を知っているか?」
「ええ。『地下神殿』と呼ばれる場所でございます。本日、遊様と力也様とご一緒されていましたね」
「見ていたのか?」
「ええ。その壮大さは確認できませんでしたが」
モニターは天使を中心に映す。そのため俺が感動して見ていた景色の全てを、バレットが理解するのは難しい。
「上界で、図書館の建て替えの話があっただろう? オーヤ資料館は、そのモデルにぴったりだと思ったのだ。だが、遊が撮った写真が……まあ、実に個性的でな」
「参考にならない、ということでございますね」
相変わらず容赦ない。
「ま、まあそうだ……」
帰宅後、プリンターから印刷してくれた遊だが。そこには『茶色い何か』と、『光が走り去る躍動感』しか写っていなかった。……ぐいーんと背中を反らせながら撮れば、当然そうなる。
力也くんの写真の腕は素晴らしかった。頭上に浮かぶ数字の【94】。初めて出会った日は【96】と【95】を行き来していたが、状況は確実に良くなっている。
「サミュエル様」
「うむ」
「基本的に、執事はミッションに無関係の人間を調べるのはペナルティ対象でございます」
「改めてどうしたんだ?」
バレットは話を続ける。
「サミュエル様は現在、『壊れた腕時計の影響により迷子となり、やむなく栃木にて過ごされている』、この事実関係に相違はございませんね?」
「ははは。やむなくというより、もはや居心地がよく……」
「よろしいですね(カッッ!)!?」
「は、はい!」
バレットは俺より年下の三百九十歳だが、時折その勢いにたじろぐことがある。
「……ですので、執事としても致し方なく調べざるを得ない状況にございます」
「何をだ?」
「力也様についてです」
——バレットよ、そういうことか。
「とは言え、必要最低限のみでございます。力也様はトラウマと葛藤に苦しんでいらっしゃいますが、頭上の数字は少しずつ下がっております。そして天使と出会ったことにより、その減り方は顕著に表れております」
「おお! 力也くんのミッションを担う天使が、栃木にいるのか!」
「いいえ。天使と申しましても、実際は人間です」
「人間?」
「ええ。——天使のような人間、でございます」
俺は部屋を振り返り、ベッドで大の字に寝息を立てる遊を見やった。
「……遊のことか?」
「さようでございます」
遊よ、やはりお前は天使にふさわしいな。
「今後も、力也くんの数字は減り続けるだろうか?」
「私もそう願っております。ですが、一度【99】まで膨れあがりますと、たった1を減少するのに時間を要しますので……」
「そうだな」
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バレットの声が少し柔らいだ。
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「はい?」
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ツンデレ執事、焦る。
「ははは。バレットは素直じゃないな」
「まっ……たく……ナルシスト……サミュエル……」
——電話が切れた。
ノイズの影響で、最後に聞こえたのは「ナルシストサミュエル」という響き。おい。
俺は笑いながら部屋に戻り、静かにカーテンを閉めた。
遊がむにゃむにゃと横向きに寝返りを打つ。落ちそうになっている足元を、俺はそっと手でベッドの上に戻した。
ミッションは見つからぬかもしれぬ。いや、むしろ見つからなくてもいいのかもしれぬ。
素晴らしい友を得られた。
それだけで、俺には十分なのだ。
——続く——
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