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はじまり
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ウーとなるパトカーの音
ピーポーピーポーとなる救急車の音
「物騒ね」
と母は呟いた
マンションに近づく度に大きくなる音
多くなる人
マンションの前に着くと人だかりが出来ていた
「どうしたのかしら」
英語が書かれた黄色いテープが貼られているのが人だかりの中から見えた
「あっ ちょっと佐藤さん」
と隣の部屋のおばさんが声をかけてきた
おばさんは涙で顔がぐちゃぐちゃだ
「どうされたんですか?」
と母が聞くと真剣な顔になり
「落ち着いて聞いて」
と前置きをしてからスーッと息を吸い
「月ちゃんと唯斗くんが…」
この時私は時が止まった感覚に陥る
嫌なことが紡がれるおばさんの口を見るのが怖くて下を向く
「死んじゃったのよ」
ピーポーピーポーとなる救急車の音
「物騒ね」
と母は呟いた
マンションに近づく度に大きくなる音
多くなる人
マンションの前に着くと人だかりが出来ていた
「どうしたのかしら」
英語が書かれた黄色いテープが貼られているのが人だかりの中から見えた
「あっ ちょっと佐藤さん」
と隣の部屋のおばさんが声をかけてきた
おばさんは涙で顔がぐちゃぐちゃだ
「どうされたんですか?」
と母が聞くと真剣な顔になり
「落ち着いて聞いて」
と前置きをしてからスーッと息を吸い
「月ちゃんと唯斗くんが…」
この時私は時が止まった感覚に陥る
嫌なことが紡がれるおばさんの口を見るのが怖くて下を向く
「死んじゃったのよ」
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