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第9章 戦いの中で真実を?
9-41 魔人族との決着?
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まあ、それでも結構有力な情報は手に入ったし・・・そろそろ、こいつ倒しちゃおうかな。なんかミーアの教育的にはあんまりよろしくないような感じがしてきた。
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そう思っていたらどうも、俺だけ出遅れてしまった。
まあ、この際だからあいつらに戦闘を任せる事にした。
決して出遅れたから恥ずかしいと言う訳ではない!ただ単にあいつらの成長を見てみたいだけである・・・絶対に今更出て行くのが恥ずかしい訳で・・・・・。
もういいや、大人しく見やすい位置に移動して見よう。
「さあ、迷い人の小娘よ。その魔王竜の卵を渡せ、それは新たな強き者へと進化する為の大切なモノなのだ」
「えぇぇ、やだよ。あげないよーだ。アッカンベー」
ミーアは相手を馬鹿にする様にして、アッカンベーをしているが仕草が可愛すぎるので、相手もそれ程気にしてないようだ。
しかしそんな事を行なっている間に、不思議な事が起こったのである。
「いや、すでにもう頂いている。残念だがお前達にはやはり死んでもらう事にする。それとそのうしろにいる者達も一緒にな。ドロス様こちらを」
『!?・・ウオッ???』
白王狼のランは、自分の首にかかっていた卵を入れた風呂敷が無くなっている事に、気が付き不思議がっていたが、どうやら何が起こったのかは解ったようだ。
「おお、確かに・・・キサールよ俺はこれを、先に例の場所に持っていくぞ。あのぬか喜びしている冒険者共にひと泡吹かせてやるとする。お前はこいつらを始末したら戻って来い」
「ははっ、解っております。しかし、こいつらはどこかで・・・?まあ、いいでしょう、後はお任せください。あっ、あとそうですね。ここに居るはずの魔物も見つけ次第つれていきます。あの魔物達は向こうの世界にはいない種ですから大混乱になるはずです。それにこの魔封幻の森では、殆ど力を封印されますので、ここから連れ出せばここにいる時と比べたら強さも倍以上になりますから、必ずつれてまいります。ドロス様」
「ああ、では頼むぞキサールよ。まあ、お主が来た時には俺はすでに進化して、神に近い存在になっているかも知れんがな。がっはっはっはっ・・・」
そうの様な言葉を残して、角の生やしたガタイのいい魔人族?は、何かのアイテムを出し魔法陣のゲートを出現させた。
そして、その中に高笑いをしながら風呂敷に包まれた卵を持って、その中に消えていなくなったが・・・まださっきの奴が出した魔法陣はすぐに消えずに残っていた。
なので、ユウマは移動する途中でその魔人族?の行動に気付き、攻撃のチャンスだと思いつつクレリア製のナイフに魔眼の力と聖なる魔力を加え、その魔法陣の中に消えた魔人族の残留魔力を頼りにナイフを投げ放った。
まあ、この力を使った時にミーアとランは、以前俺が使ったのでそんなに驚いてなかった。だが、アリアとロンは違い、余りにも凄い力に何が起こったが解らず少し驚いていた。
まあ俺がしでかした行為だと解り、すぐにもう1人のひ弱そうな魔導師風の男と対峙した。
そのころ先程ユウマが投げたクレリア製のナイフは、魔法陣に消えた魔人族?の残留魔力の後を追い、魔法陣の中に消えて行き、その魔法陣も消えたのであった。
「何、今の・・・なんなのユウ兄の力?この間も感じたけど・・・ただ事じゃないよ。あれは、もう人の範疇こえてるよ。ねぇ、ロン」
「ええ、僕も感じましたけど、あれはヤバイですね。兄貴は凄過ぎですよ。以前から思ってましたが、もう人じゃないですよ」
アリアとロンが何かを言っていたようだが、気にするまい大体言いたい事は解っているから、それよりもあいつはヤバイな。・・・どうやら時空魔法を使えるようだな。さっき数秒とはいえ時間を止めていた感じだったけど・・・まあ、ほんの数秒だけど、危ないと解ったら手助けすればいいかな。
しかし、何故だ?ランは卵を取られた後に、実際何をされたか解っていた様な感じだったけど・・・今はなんか考えがあるんだろうか? 何かしようと相手の出方を気にしている。
それに卵を持っていた魔人族の奴も確認しないで、さっさとどこかに行きやがったな?まあ、いっか、ただの卵だし、それに孵化しても以前討伐したコカトリスだしな。まあ、気になること言ってたけど気にするまい。それでは、今から始めるみんなの戦闘でも見学しますかな。
そう思い岩場に腰を下ろし、今から始まる戦闘の方に意識を切り替えた。まずは先制攻撃で、相手の魔導師風の男が動いた。
「ふはははっ、貴様らなど私1人で十分だ。まずは貴様だ」
そう言葉に出してアリアの方を指差していたが、その指ごと腕をランによって吹き飛んばされた。
ああっ、あれはさっきのお返しだろうな。てっ、今ランが時間を止めて攻撃したぞ・・・よっぽどさっきの卵を取られたのが頭に来ていたんだろうな。
そんな事とは知らずに魔導師風の男は、今だにアリアの方を指差した状態で固まっている。というより時間が止まった状態でいるので、その腕は空中で止まった状態になっている。
「ああ、もう勝負は決まったな。さてこの後のあいつの反応はどうなるだろうか、しかし長いなぁ、ランの時間停止魔法は・・・!?」
俺がその状態を確認しているとランが、俺が見ているのに気が付いてこちらにやって来た。
「ん?どうしたラン?」
あれ?もう飽きたのか?あいつとの戦闘に・・・そらそうだろうな。何せ力の差があり過ぎるし、やってられないんだろうな。実はこうなるんじゃ無いかと思ってたんだよな。
ランは魔導師風の男の腕を吹き飛ばすと、既に勝利を確信したのかユウマの元にやって来て、そのそばで寝そべったのである。
「ラン、いい加減時間を動かさないと、みんな動けないぞ。まあ、アリアは今にでも動き出しそうだけど・・・」
ちなみにこの時点で動けているのは、この場所では俺とその時間停止魔法を放ったランだけである。ただ、アリアがこのまま成長したら、この魔法が効かなくなるのは時間の問題だと思った。
ユウマ自身は、時の女神メルティナである妹のティナの加護を持っているので、この時空魔法系統の力は、殆ど効かない身体になっていたのである。
俺の声を聞きランは、その魔法発動の行為を止めた。それと同時に時間が動き出し、魔導師風の男が宙を舞う自分の腕を確認して、一旦何が起こったか考えて、理解したと同時に喚き出した。
「???・・・!? うっ、うがぁぁぁっ、なっ、なんだ、何が起こった?確かに時間を止めた筈だが・・・何故、私の腕が、腕がぁぁぁっ!」
そこにミーアがいつの間にそいつの間合いに入っていたのか、瞬時に目の前に姿を現してもう一本の腕を音も無く切り飛ばした。
「やぁぁっ、もう、悪さは出来ないの」
「うがー、なっ、なんなんだ。貴様らは・・・何故、時間停止の魔法が効か・・・!?」
そう喚いた後に、今度は何が起きたか解っていないようで、そのまま目の前にやってきたアリアの攻撃をまともに受けていた。
「ていやぁ、たかだか魔導師がほんの少し時間を止めたぐらいで、私達に勝てるとは思わない事ね」
ザシュッという音と共に、魔導師風の男の外套ともう胴体に一撃を加えてすぐさまに、その場をミーアを抱えて離脱すると、その後方からロンが声をあげた。
「そうですね。まあ、いつの間にかもう片方の腕が無くなってますが、そんな事は気にしません。消えてください。【水流爆破】!」
「おりょ、なんか凄そうな魔法をロンが放ったけど・・・こりゃ、あの魔導師死んだな」
ロンの放った魔法は、まさしく水による大爆発であり、この森ではその方が周りに被害が少ない、それに相手には相当のダメージを与えられるはずだ。
『あっ、マスターあいつまだ生きてるけど・・・あっ、逃げるよ!』
いつの間には俺の懐に潜り込んでいたファルが、顔を覗かせて魔導師風の魔人族が逃げるのを指摘した。
そいつは既に両腕と胴体を切られ瀕死だったうえに、先程のロンの魔法の攻撃で息絶え絶えながら、何かのアイテムを無い手を使い取り出し消えていった。
「うっ、うう、なんなんだ・・・今に見ていろ、あちらの支配が済んだら・・・貴様らを・・・」
まあ、最後に何か言っていたようだが気にするまい。どうせ長く生きられないだろう。
何故ならロンが止めの魔法を魔法陣内に消えて行った、魔導師風の魔人族に向けて放ったから、恐らくその転移先の出口で消滅するだろう。
でも、あの転移用のアイテムは、どうも欠点だらけなように思える。あれだけ維持している時間が長かったら後を追いかけられたり、反撃を受けたりするだろうとユウマは思ったのであった。
これでここに現れた魔人族達には、また逃げられてしまったが、それはまあ仕方無いので、とりあえず泉付近に戻って泉と横穴の常態を確認してから、次にどうするかを考えようと思う。
「さてと、みんな疲れてるところ悪いけど一旦、拠点にしていた泉に戻ろうか。そして、そこでさっきと変わらないか、それとも代わってるかの状況次第で、どうするか考えようと思うんだけど・・・いいかな?」
「うん、私はいいけど・・・ロン大丈夫?」
「ええ、ちょっと魔力を使いすぎましたが、体力的には問題有りませんよ。すぐに戻りましょう」
「ふぁぁぁっ、早く戻ろうお兄ちゃん。ミーアまた眠くなってきちゃったよ」
ありゃりゃ、アリアとロンは大丈夫そうだけど、ミーアが既に電池切れで眠そうにしている。まあ、とりあえず拠点にしていた泉の付近まで戻ろう。
それから拠点にしていた泉のところまで戻って来たが、やはり思っていたとおり、あれから結構時間が経ているのに水位は、魔人族を倒しに行く前と然程変わっていない状態だった。
ただ、自然に出来たその横穴が、どうやら崩れかけているので、急いで調べに行った方がいいと思ったのである。
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それで、最初は少し休憩をした後に、横穴を調査しようと思っていたが、状況的には今のウチに調査を開始しないと、完全に横穴事態が閉じてしまうと思い、すぐに今だ水位が上がらない泉の底付近にある横穴にはいる事にした。
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まあ、それでも結構有力な情報は手に入ったし・・・そろそろ、こいつ倒しちゃおうかな。なんかミーアの教育的にはあんまりよろしくないような感じがしてきた。
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そう思っていたらどうも、俺だけ出遅れてしまった。
まあ、この際だからあいつらに戦闘を任せる事にした。
決して出遅れたから恥ずかしいと言う訳ではない!ただ単にあいつらの成長を見てみたいだけである・・・絶対に今更出て行くのが恥ずかしい訳で・・・・・。
もういいや、大人しく見やすい位置に移動して見よう。
「さあ、迷い人の小娘よ。その魔王竜の卵を渡せ、それは新たな強き者へと進化する為の大切なモノなのだ」
「えぇぇ、やだよ。あげないよーだ。アッカンベー」
ミーアは相手を馬鹿にする様にして、アッカンベーをしているが仕草が可愛すぎるので、相手もそれ程気にしてないようだ。
しかしそんな事を行なっている間に、不思議な事が起こったのである。
「いや、すでにもう頂いている。残念だがお前達にはやはり死んでもらう事にする。それとそのうしろにいる者達も一緒にな。ドロス様こちらを」
『!?・・ウオッ???』
白王狼のランは、自分の首にかかっていた卵を入れた風呂敷が無くなっている事に、気が付き不思議がっていたが、どうやら何が起こったのかは解ったようだ。
「おお、確かに・・・キサールよ俺はこれを、先に例の場所に持っていくぞ。あのぬか喜びしている冒険者共にひと泡吹かせてやるとする。お前はこいつらを始末したら戻って来い」
「ははっ、解っております。しかし、こいつらはどこかで・・・?まあ、いいでしょう、後はお任せください。あっ、あとそうですね。ここに居るはずの魔物も見つけ次第つれていきます。あの魔物達は向こうの世界にはいない種ですから大混乱になるはずです。それにこの魔封幻の森では、殆ど力を封印されますので、ここから連れ出せばここにいる時と比べたら強さも倍以上になりますから、必ずつれてまいります。ドロス様」
「ああ、では頼むぞキサールよ。まあ、お主が来た時には俺はすでに進化して、神に近い存在になっているかも知れんがな。がっはっはっはっ・・・」
そうの様な言葉を残して、角の生やしたガタイのいい魔人族?は、何かのアイテムを出し魔法陣のゲートを出現させた。
そして、その中に高笑いをしながら風呂敷に包まれた卵を持って、その中に消えていなくなったが・・・まださっきの奴が出した魔法陣はすぐに消えずに残っていた。
なので、ユウマは移動する途中でその魔人族?の行動に気付き、攻撃のチャンスだと思いつつクレリア製のナイフに魔眼の力と聖なる魔力を加え、その魔法陣の中に消えた魔人族の残留魔力を頼りにナイフを投げ放った。
まあ、この力を使った時にミーアとランは、以前俺が使ったのでそんなに驚いてなかった。だが、アリアとロンは違い、余りにも凄い力に何が起こったが解らず少し驚いていた。
まあ俺がしでかした行為だと解り、すぐにもう1人のひ弱そうな魔導師風の男と対峙した。
そのころ先程ユウマが投げたクレリア製のナイフは、魔法陣に消えた魔人族?の残留魔力の後を追い、魔法陣の中に消えて行き、その魔法陣も消えたのであった。
「何、今の・・・なんなのユウ兄の力?この間も感じたけど・・・ただ事じゃないよ。あれは、もう人の範疇こえてるよ。ねぇ、ロン」
「ええ、僕も感じましたけど、あれはヤバイですね。兄貴は凄過ぎですよ。以前から思ってましたが、もう人じゃないですよ」
アリアとロンが何かを言っていたようだが、気にするまい大体言いたい事は解っているから、それよりもあいつはヤバイな。・・・どうやら時空魔法を使えるようだな。さっき数秒とはいえ時間を止めていた感じだったけど・・・まあ、ほんの数秒だけど、危ないと解ったら手助けすればいいかな。
しかし、何故だ?ランは卵を取られた後に、実際何をされたか解っていた様な感じだったけど・・・今はなんか考えがあるんだろうか? 何かしようと相手の出方を気にしている。
それに卵を持っていた魔人族の奴も確認しないで、さっさとどこかに行きやがったな?まあ、いっか、ただの卵だし、それに孵化しても以前討伐したコカトリスだしな。まあ、気になること言ってたけど気にするまい。それでは、今から始めるみんなの戦闘でも見学しますかな。
そう思い岩場に腰を下ろし、今から始まる戦闘の方に意識を切り替えた。まずは先制攻撃で、相手の魔導師風の男が動いた。
「ふはははっ、貴様らなど私1人で十分だ。まずは貴様だ」
そう言葉に出してアリアの方を指差していたが、その指ごと腕をランによって吹き飛んばされた。
ああっ、あれはさっきのお返しだろうな。てっ、今ランが時間を止めて攻撃したぞ・・・よっぽどさっきの卵を取られたのが頭に来ていたんだろうな。
そんな事とは知らずに魔導師風の男は、今だにアリアの方を指差した状態で固まっている。というより時間が止まった状態でいるので、その腕は空中で止まった状態になっている。
「ああ、もう勝負は決まったな。さてこの後のあいつの反応はどうなるだろうか、しかし長いなぁ、ランの時間停止魔法は・・・!?」
俺がその状態を確認しているとランが、俺が見ているのに気が付いてこちらにやって来た。
「ん?どうしたラン?」
あれ?もう飽きたのか?あいつとの戦闘に・・・そらそうだろうな。何せ力の差があり過ぎるし、やってられないんだろうな。実はこうなるんじゃ無いかと思ってたんだよな。
ランは魔導師風の男の腕を吹き飛ばすと、既に勝利を確信したのかユウマの元にやって来て、そのそばで寝そべったのである。
「ラン、いい加減時間を動かさないと、みんな動けないぞ。まあ、アリアは今にでも動き出しそうだけど・・・」
ちなみにこの時点で動けているのは、この場所では俺とその時間停止魔法を放ったランだけである。ただ、アリアがこのまま成長したら、この魔法が効かなくなるのは時間の問題だと思った。
ユウマ自身は、時の女神メルティナである妹のティナの加護を持っているので、この時空魔法系統の力は、殆ど効かない身体になっていたのである。
俺の声を聞きランは、その魔法発動の行為を止めた。それと同時に時間が動き出し、魔導師風の男が宙を舞う自分の腕を確認して、一旦何が起こったか考えて、理解したと同時に喚き出した。
「???・・・!? うっ、うがぁぁぁっ、なっ、なんだ、何が起こった?確かに時間を止めた筈だが・・・何故、私の腕が、腕がぁぁぁっ!」
そこにミーアがいつの間にそいつの間合いに入っていたのか、瞬時に目の前に姿を現してもう一本の腕を音も無く切り飛ばした。
「やぁぁっ、もう、悪さは出来ないの」
「うがー、なっ、なんなんだ。貴様らは・・・何故、時間停止の魔法が効か・・・!?」
そう喚いた後に、今度は何が起きたか解っていないようで、そのまま目の前にやってきたアリアの攻撃をまともに受けていた。
「ていやぁ、たかだか魔導師がほんの少し時間を止めたぐらいで、私達に勝てるとは思わない事ね」
ザシュッという音と共に、魔導師風の男の外套ともう胴体に一撃を加えてすぐさまに、その場をミーアを抱えて離脱すると、その後方からロンが声をあげた。
「そうですね。まあ、いつの間にかもう片方の腕が無くなってますが、そんな事は気にしません。消えてください。【水流爆破】!」
「おりょ、なんか凄そうな魔法をロンが放ったけど・・・こりゃ、あの魔導師死んだな」
ロンの放った魔法は、まさしく水による大爆発であり、この森ではその方が周りに被害が少ない、それに相手には相当のダメージを与えられるはずだ。
『あっ、マスターあいつまだ生きてるけど・・・あっ、逃げるよ!』
いつの間には俺の懐に潜り込んでいたファルが、顔を覗かせて魔導師風の魔人族が逃げるのを指摘した。
そいつは既に両腕と胴体を切られ瀕死だったうえに、先程のロンの魔法の攻撃で息絶え絶えながら、何かのアイテムを無い手を使い取り出し消えていった。
「うっ、うう、なんなんだ・・・今に見ていろ、あちらの支配が済んだら・・・貴様らを・・・」
まあ、最後に何か言っていたようだが気にするまい。どうせ長く生きられないだろう。
何故ならロンが止めの魔法を魔法陣内に消えて行った、魔導師風の魔人族に向けて放ったから、恐らくその転移先の出口で消滅するだろう。
でも、あの転移用のアイテムは、どうも欠点だらけなように思える。あれだけ維持している時間が長かったら後を追いかけられたり、反撃を受けたりするだろうとユウマは思ったのであった。
これでここに現れた魔人族達には、また逃げられてしまったが、それはまあ仕方無いので、とりあえず泉付近に戻って泉と横穴の常態を確認してから、次にどうするかを考えようと思う。
「さてと、みんな疲れてるところ悪いけど一旦、拠点にしていた泉に戻ろうか。そして、そこでさっきと変わらないか、それとも代わってるかの状況次第で、どうするか考えようと思うんだけど・・・いいかな?」
「うん、私はいいけど・・・ロン大丈夫?」
「ええ、ちょっと魔力を使いすぎましたが、体力的には問題有りませんよ。すぐに戻りましょう」
「ふぁぁぁっ、早く戻ろうお兄ちゃん。ミーアまた眠くなってきちゃったよ」
ありゃりゃ、アリアとロンは大丈夫そうだけど、ミーアが既に電池切れで眠そうにしている。まあ、とりあえず拠点にしていた泉の付近まで戻ろう。
それから拠点にしていた泉のところまで戻って来たが、やはり思っていたとおり、あれから結構時間が経ているのに水位は、魔人族を倒しに行く前と然程変わっていない状態だった。
ただ、自然に出来たその横穴が、どうやら崩れかけているので、急いで調べに行った方がいいと思ったのである。
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それで、最初は少し休憩をした後に、横穴を調査しようと思っていたが、状況的には今のウチに調査を開始しないと、完全に横穴事態が閉じてしまうと思い、すぐに今だ水位が上がらない泉の底付近にある横穴にはいる事にした。
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