巻き込まれて異世界へ ~なぜだか関わった人の運命変えてます~

桜華 剛爛

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第10章 女神の修行・・・。

10-6 階層転移の部屋?

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 それで、どんどん進んで行くとフィーナ様が言ったとおり転移魔法陣というより、なんか電子機器で出来た光るサークルみたいなものが中央にある部屋にやってきた。



 まあ、転移魔法陣と思ったのは、それとなくそんな感じがしたからであって、ホントのところこの光るサークルが階層移動用の転移装置かどうかは、俺には全く解っていない。

「何?この部屋。ますますSFチックな未来感満載の部屋なんですけど・・・すごいよ。何に使うか解らない装置ばっかり」
 リンカが驚き声をあげて回りを確認しながら、装置に触れまくっていると、何か珍しい物をを見つけたようで、シルフィーを連れて、そちらの方に駆けて行った。

 この部屋の入口付近に、残っているのは俺とフィーナ様だけで、リンカとシルフィーは奥の方に部屋を見つけそちらの行ってしまった。

「しかし、ホントにすごい部屋だな。まるで神界のモニター室と制御室に似てますね。それに・・・あれ?これって、えっ、これは?」
 ユウマは周囲を確認しながら、神界で見たモニター室と予見装置を置いていた制御室の中に似ている様な感じがしてフィーナに話しながら眺めていると、すごい物と見知った物を見つけ、それで信じられない景色を見てしまった。

 そのすごい物と見知った物は、どうやらこの時の迷宮ダンジョンの地図とそれを映し出しているタブレット端末を見つけたのであった。それと信じられない光景とは、この部屋に何故か円形のガラス張り窓があり、そこには外の光景が見えたのである。

「フィ、フィーナ様!これって・・・」
 俺がフィーナ様に確認する為に名を呼ぶと、ちょうど色々な装置が埋め込まれているデスクを、確認していたフィーナ様が、俺が呼んでいる事に、気付きこちらにテクテクと歩いて近付いて来てくれた。

「どうかしました。ユウマさん?」
 フィーナ様に声を掛けられて、先程見つけたタブレット端末を見せて声を掛けると少し驚いた顔をした。

「これ、どう思います。これってフィーナ様が持ってるマジックタブレットと同じモノなのでは?」
「はい、同じ様に思えますけど・・・でも、これって?ちょっと違う様な・・・でも、起動方法は同じですね。恐らく機能としては同じ様ですけど・・・何故か違う様な感じもしますね」
 どうやら同じ様なモノらしいが、少し違う感じもする様なのであった。まあ、どの道この迷宮ダンジョンのマップデータがあるので貰っていこう。

「あと、このガラス窓の外って・・・宇宙ですよね?」
「えっと、宇宙?ああ、宇宙ですね。あの空の更に上にある空間の事ですよね。でも、これは多分、次元空間ですね。ほら、星とかは無いでしょ。あるのは星のような光ですから、ほら、転移空間と似たようなものですよ」
 丸いガラス窓の向こう側は、どうやら宇宙でなく、次元空間だと言う事が、フィーナ様の説明で解った。それなら何となくではあるが、納得できる。確かにその光景を見る限りでは宇宙というより、長距離転移のときに通る空間を暗くしたような光景であった。

 そんなたわいも無い事をしていると、リンカから声を掛けられた。
「ねぇねぇ、ユウ君、フィーナちゃんこっちに変な宝箱が複数あるんだよ。こっち来て確認してくれる!」
 リンカに呼ばれたのでフィーナ様と2人で、リンカとシルフィーのいる奥の部屋の更に奥の場所に移動した。

 するとそこは、先程の物々しい装置類がある部屋とは違い、広い部屋、それも各10階層ずつに存在するようなとてつもなく広い部屋の真ん中に、ポツンと宝箱が置かれたいた。

 えっと!宝箱が、ヒイ、フウ、ミイ、ヨオ・・・イツ?・・・5個・・・なんで5個?しかも種類がバラバラ・・・?

 その中心には5個の宝箱が一箇所に集められ置いてあるのだが、あきらかに怪しい宝箱が1つだけある。何故かと言うと1つだけ物凄く豪華な宝箱で怪しすぎる。それにその中の2つは木製であるが、これまた逆に怪しい。
 あとの宝箱は鉄製と蒼い水晶製のような物であるが、鉄製はあきらかに錆びだらけで、既に使われてない様な感じで、蒼い水晶製は触ったら砕けそうな感じがあるのであった。

「なんだこれ、なんか、すっごく怪しく無いか?特にあの豪華な奴なんか・・・それにこれ絶対罠だろ。しかも他のもあきらかに怪しいぞ」
「あははっ、ユウ君もそう思うよね。実際、私の危険察知の感知スキルでも危険のサインが出てるもの」
「そうですね。ユウマ様とリンカさんが言う様に、わたくしも、おかしいと思いますよ。後、その木箱の宝箱も嫌な感じがします。それでですねフィーナ様、また、未来視をお願いできますか?」

 ああ、なるほどね、ここでフィーナ様の未来視で確認してもらい。どんな未来で、何が出るか確認してもらうのか?
「・・・でも、何でわざわざ未来視を?別に未来視を使わなくても、俺のスキルの【超級解析】でもガラス製の宝箱以外は、全て罠と魔獣モンスターって解ってるし・・・。まあ、大体リンカもシルフィーも宝箱全て怪しいと解ってるよな?」
 でも、まあ、確かにフィーナ様の能力向上の為に、未来視で確認するのもいいのでは無いだろうかな。

「いいのいいの、多分それは、フィーナちゃんも解ってると思うよ」
「そうですよ。ユウマ様それを解ったうえでの。確認ですから・・・」
 リンカとシルフィーも解ってやってるみたいだ。なんでわざわざ?

 そんな事を考えてると、フィーナ様が突然ありえない事を言い出した。
「えっとね。その豪華な宝箱以外は、開けたら駄目だよ。他は開けたら危険だから」

 へっ!?いきなりおかしな事を言い出したぞフィーナ様・・・。
「「はひっ???」」
 リンカとシルフィーが、そのフィーナの答えに素っ頓狂な声をあげた。

「はぁぁ?なんで、それなの?フィーナ様!それが一番怪しい奴だよ」
 俺は突然のフィーナ様の発言に驚き声をあげた。

「そっ、そうだよフィーナちゃん?これ、多分モンスターだよ。宝箱に擬態した奴だよ!」
「ええ、フィーナ様、わたくしでも、それは解りますよ。だって、時たま触手みたいなのが見えますもの」
 えっ、触手が見えるのシルフィーには・・・あっ、そっかあの瞳は・・・魔眼を使用してるのか、ならば!・・・あっ、ホントだ完全に魔物じゃん。なんなんだあの触手は?・・・でも何故フィーナ様はこれが安全なんて?

 実際にユウマが【超級解析】のスキルで全ての宝箱を確認したら、間違いなく豪華な宝箱は魔獣モンスターであり、ミミックと言われる宝箱に擬態する奴で間違いなかった。
 ちなみに木箱の2つは即死ガスと複数の状態異常を誘発するガスが入った罠で、鉄の宝箱は既に錆びて朽ちる・・・まあ、その前に中身はカラッポの宝箱だった。ただ、解らないのは蒼い水晶製の宝箱は、解析等が出来ないのであった。

 それでフィーナ様の思惑が良く解らない。だが、なにか仕掛けがあり、それが未来視で見えたのだろうから、それに従うしかない。

 まあ、俺自身がフィーナ様を信じない訳には行かないので、とりあえず俺が話してその宝箱をあける事にした。
「う~と・・・・なあ、フィーナ様、俺がこいつを開けるけど、問題は無いかな?」
「ええ、ユウマさんでお願い。あなたが一番最適なの。私の未来視で見た映像で、あなたが対処する未来を選んだ結果では、問題なく解決出来るみたいなの」

 ん?結果・・・まあ、いいや、とりあえず魔眼を使用して、例の剣の柄を持って宝箱を解放しよう。
 そう思いながら、魔眼を使用して魔力をある程度解放しながら、いつでも以前使った様に光の剣を、いつでも出せるようにして、少しずつ近付いて行くと・・・宝箱がありえない程に、振動を繰り返し出した。
 しかも必死に触手で逃げようとしているが、上手く動けないようである。良く見ると触手事態が、崩壊しているのであった。

 余りにも激しい振動で、宝箱の周りにある装飾品が、ガチャガチャ五月蝿く響き出した。
「ねえ、なんか、この宝箱すごく不気味なんですけど・・・?」

 俺が振り返ってみんなの方に視線を向けるとフィーナ様達が、また信じられないモノ見る様な目でこちらを見ているのである。

「なんかその視線、若干傷付くんですけど・・それに、この光景以前の見た事ある様な気が・・・。まあ、いいや、とりあえず宝箱を開けよう」
 そして宝箱にそっと触れた途端に、先程まで震え振動していた宝箱がピタッと停止して・・・《ポンッ!》という小気味の良い音と共に、豪華だった宝箱が真っ白になり、蒸発してその場から消えてなくなった。ただし、その宝箱のあった場所に何かの鍵と魔石が落ちていた。それと・・・。
「これは何の鍵でしょうかね。フィーナ様・・・ん?」

 俺が話しかけると、その一連の状況を見て不思議がっていた、3人から声を掛けられた。
「あのう、ユウマさん何をしたの?私の未来視と結果が相当違うんだけど?それに何その柄だけの武器は?」
「そうだよユウ君!フィーナ様の話しじゃ、ユウ君が宝箱に開けた瞬間、モンスターが正体を現すってから、みんなで戦闘をするって言ってたのに、それに何あの力は・・・余りにすごいから、モンスターがすっごいビクついて信じられないほど震えて振動してたよ」
「そっ、そうですよユウマ様!その力のせいで、ほら、他の宝箱も跡形も無くなっちゃいましたよ」
 実際、以前これと似たような事を、アリア達に言われた事を思い出し、説明するのも面倒なので、話をそらした。

「あれ、ホントだ!全部の宝箱が無くなってる。・・・なんで?それとこれは、メモリーと電子キー?」
 しかも、蒼い水晶の製の宝箱のあったところには、メモリーカードみたいなのと、カードみたいな電子キーが、その場所に落ちてる。他の木製の宝箱があった場所には、即死系の薬品と状態異常を引き起こす薬品、それにそれをガスに変える起動装置みたいなのが2つ落ちていた。

「これは・・・ちょっと危険すぎますね。とりあえずアイテムボックスに保管しといて、問題はこの鍵とそれは・・・説明書?・・・フィーナ様これ読めます?」
「どうしたの。ユウマさん?」
 豪華な宝箱の魔獣モンスターであるミミックが最終的に落としたのは、魔石は解るが・・・鍵が何の鍵か解らない、そのうえその側に少し厚めの本があった。ただ問題は本を調べたら説明書というのは解ったのだが・・・中身の文字がさっぱり訳が解らない。どうやらここに来る時にフィーナ様が教えてくれた神のみぞ解る文字のようである。

「フィーナ様、これ俺達じゃ多分読めませんよ。フィーナ様が見たほうがいいと思いますので・・・はい!」
 そう言ってフィーナ様に、先程の説明書を渡した。

「えっ、これを全部、私が読まないといけないの?」
 フィーナ様は説明書を受け取ると少し顔を青ざめさせていた。

 解らないでもないが、その文字を読めるのはフィーナ様だけなのでどうしようもない。まあ、全部読む必要は無いのだが、フィーナ様は気負って一生懸命その本の中身を確認しようとしていた。
「フィ、フィーナちゃん。それ別に全部確認する事無いと思うよ。必要な時に必要なとこだけ確認すれば・・・」
 確かにリンカの言うとおりなんだが・・・?なんでいきなり全部読もうとする。しかも、リンカのその提案を聞いたフィーナ様も、なぜ、驚いたうえに悲しそうな表情をするんですか?

 まあ、後で確認したらシルフィーもだったが、そんな発想が無かったそうだ。結局はリンカの言葉を聞いた時には、既に説明書をフィーナ様はその短い時間で説明書の内容を読破していたのだ。
 いや、すごい事はすごいのだが、そこまで悲しそうな顔で俺を見ないで・・・。


 それで結局フィーナ様が説明書を読んで詳しい事を確認した結果では、先程手に入れた鍵は重要な鍵らしく、ここの転移門みたいな光のサークスを、決められた階層に移動する為に、必要な鍵だったようである。

 この鍵を使用して決められた、階層に転移できるようだが問題は、どの階層に行くかなのだが・・・まあ、慌てて下の方の階層に行きたい訳では無いので、ここはフィーナ様に決めて貰う事にした。



 それで結局は、ここは59階層なので90階層のボス部屋の前に転移する事にしたのであった。


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