巻き込まれて異世界へ ~なぜだか関わった人の運命変えてます~

桜華 剛爛

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第10章 女神の修行・・・。

10-13 神界に戻る事にしました。

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 それで、リンカが作ったオムライスを、冷めないウチにみんなで食べる事にしたのだが、またここで、ちょっとした問題が起こったのであった。



 それは・・・この食事をする直前になって、何故か3人共同じようなタイミングで吐き気を催したのである。

「えっ・・・どうしたの3人共?もしかしてこれって、このオムライスの中のキノコが悪かったのかな?《ツンツン》あ~ん、モグモグ・・・う~ん、美味しいけど?どうしてだろう」
 あきらかにリンカの作ったオムライスを食べ様とした時に、何故か3人は嘔吐を訴え、リンカは調理台へ向かい、シルフィーはトイレに駆け込み、フィーナ様は浴槽に向かって行った。

 しかし、オムライスもすごく美味しいし、俺が見つけてきたキノコが、不味いと言う訳でも、毒素があると言う訳でも無かった。

「あれ、よく見たら3人共オムライスには口を付けてない?」
 それに、良く見ると3人共スプーンでオムライスを崩してはいるが、口にした様子ではなかったのである。

「???どうしたんだ3人共・・・」
 それを確認したユウマは、実際にこの状態の訳が解らなかった。

 そういえば100階層で休息を取った時も、確か3人共体調が優れないので、最終的には少し長めで休養を取った。それにここまで来る間も数度と無く、時たまでわあるが吐き気を催している様だった。
 だが、状態を確認したが異常等は見付らないし、別に何も異常などの反応が無い。それに最初は結構短い周期で気分を悪くしていたが、最近はそんなに激しく気分を悪くしてなかったので、正直に言うと油断していた。

 ただ、3人のステータスで状態の表示部分が、今迄と少し違い確かに正常の表示ではあるが、その表示の横に空白のハートマークと星マークが数個付いていた。
 しかもその星のマーク方が、数個ほど塗り潰された状態になっていた。まあ、それに関してはこの場では良く解らなかった。
 それに【超級解析】のスキルでその部分を調べても『秘密です!』と訳の解らない事になっている。これも初めての経験であるが、普段ならブランクか文字化け状態か、もしくは解析不能になっているか、解析不能でなく秘密となっているからであった。

 まあ、状態に異常がないのならいいのだが、秘密はちょっと・・・ただ、もう1つ食料事情に変化があった。それはやたらと保管庫にあるミーブル(オレンジ)とレーブル(レモン)などの、複数の柑橘系の果物の消費率が大いのと、試しに作っていたレーブル(レモン)の蜂蜜漬けや、果汁100%ドリンクの原液が大量に無くなっているのが確認できたのであった。

 まあ、それに関しては捨てるじゃなく、食べてくれたり、飲んでくれる分には問題ないのだが、なぜ、すっぱい系の果実がこんなにも、無くなっているのかが不思議であった・・・まあ、特に気にする事でもないので、そのまま俺のアイテムボックス内にあったモノを補充しておいた。
「まあ、レーブル(レモン)の蜂蜜漬けは、また作るとして、とりあえずは今は果汁100%のドリンクの原液を作っとこ」

 実はこの蜂蜜漬けと果実のドリンクは、ちょっと前まで食欲が無い3人の為に作った物であり、食欲が無くても何故か果物類はある程度を食べていたからであった。それに果汁100%のドリンクも原液で飲んでも問題は無いが、料理でも使えるし、薄めて飲む事も混ぜて飲む事も可能であった。
 最近は特にそれらを使用して料理を作り食卓にも、並べてる事もあったので間違いない。ただ、それにしても無くなる量が多いように思えたのであった。

 しかし、そんな事とは別に3人の事を思うと流石にこれ以上は、ここ時の迷宮ダンジョンにいてもいい事が無いので、時の迷宮ダンジョン出て神界に戻って、神界でちゃんとした治療をして貰う事を進める事にした。
「なあ、最近思ったんだけど・・・3人共、チョクチョク体調を崩しているよね。それでもうこれ以上ここにいてもする事無いし、予定より早いけど、もう、戻らない」
 流石に3人の体調が悪いのにこれ以上ここにいても仕方がないと思いそう話し掛けた。

「うん、確かにそうなんだよね。最初は大した事無かったんだけど段々と、それで実は今日の食事の後でその話をするつもりだったの。それに自身のステータスでも解んないのよ?」
 どうやら女神であるフィーナ様にも解らない症状のようである。

「そうなんだよユウ君、みんなで色々この体調不良がなんなのか調べたけど、結局何が原因か解らなかったのよ。普通なら自身のステータスなら状態とかも解ったんだけど・・・今回のは何がなんだか解んないんだよ」
 リンカに関しても、現状の状態がさっぱり解らないようで、少し混乱した様子であった。なぜ、そこまで悩むなら早めに相談をしないのかが不思議であったが、この後シルフィーの言葉で少し納得した。

「はい、それでわたくし達3人で色々と相談して、3人で自分達の身体に何が起きているのかを調べていたんです。ホントは早めにユウマ様に相談したかったのですが、最初の事も有りましたので、余り大事にしたらユウマ様が慌てるかもと思いまして、それにあの日と似たような感じもありましたから、それでわたくしの方も色々と医療関係の書物を読み調べたのですが、それらしい内容の書物等はありませんでした」
 3人はその事を俺に説明してくれたので、それ以上追及するのはやめた。恐らく最初に3人が気分が悪く体調を崩した時の数日間、俺が看病した事を気にしていたようである。

 そんなこと言ったら、一番最初に俺が倒れた時の事を考えたらどうだって言うんだか、まあ、いまさらそんな事言ってもしょうが無いが・・・。

「はぁっ、まあ、俺も薄々気付いて、気付かないふりをして、ほったらかしていたしな。人の事いえない俺も同罪かな・・・ごめん。俺が早く戻る事を進めていたら、こんな事には・・・」
 3人の前で頭を下げて謝罪した。

 そんな俺の姿を見て3人は、驚いた表情をして俺の元により、涙を流しながら笑顔をみせながら逆に謝罪してきたのであった。
「ユウマさんは悪くないよ。早めに相談していればこんな事にならなかったし、でも、ありがとうね」
「やっぱり、ユウ君は最高だよ。でもホントにごめん。今度からは悩まずすぐに相談するよ」
「ごめんなさいユウマ様。わたくしも早めに相談する事にします。やはりあなたを好きになってよかったです」
 まあ、今回に関してはしょうがないよな。

 実際に一番最初に気付いた時に、有無を言わずに神界に戻っていれば、彼女達を悩まさせる事もなかったのだから、まあ、今更そんな事考えても仕方ないので、早速神界に戻る事にした。

「それじゃ、御飯を食べ終わったら戻ろうか」
 そうみんなに声を掛け、3人の返事を聞きここでの最後の食事を終らせ、1階層上の転移サークルのある部屋に向かった。

 何故そこに向かったかと言うと・・・実は神界に帰る方法は色々とあるのだが、ただ単に転移サークルが時の迷宮ダンジョン以外の場所に通じるかという確認を、マジックタブレットの機能を確認する時に、フィーナ様が見つけたらしいのである。
「えっと、フィーナ様?それでここに来たのは・・・いいのですけど、このあとどうするんです?」
 ここに来るまである程度の事は聞いたのだが、肝心の操作方法を聞いていないので、それをこの隠し部屋で聞いているところである。

「はい、実はこの転移サークルを起動キーを使わずに、私の転移能力である転移魔法を使用して、神界にある転移魔法陣へと繋げようかと考えてるの。そしたら、また、いつかここに来たい時に、この場所に戻ってこれる様になる筈なのよね」
 えっ、またここの探索をするつもりなの?フィーナ様は・・・まあ、確かに女神であるフィーナ様にはちょうどいい暇つぶしにも、修行の場にはなるかもしれないけど・・・また、今回のような体調不良になるかもしれないのに・・・まあ、実際に原因が、まだこのダンジョンかどうかは解らないけど・・・たくましいね。

「えっ、そんな事出来るの。フィーナちゃん?」
 リンカに関しては、笑顔を見せてフィーナ様に確認し出した。

 余程嬉しいのだろうか?まあ、実際体調さえ良かったら時間一杯まで、下層に行くつもりでいたのだろう。

「うん、ただ私が付いて行く事が、必要だけどね」
 まあ、やはり条件はあるようだ。それに関しては予想はしていたが、恐らくフィーナ様もリンカと考えは同じ様である。

「なら、また、ユウマ様と4人で来ると言う事で、いいのでは無いでしょうか?」
 それにシルフィーまでもノリノリであった。

 って、あんたら自分の体調不良が、なんで発生しているのかが解ってないのに、また、ここに来る準備をしてるのかよ。流石にもうちょっと自分の身体を気にしようよ。

 この時点で何故か3人は、この時の迷宮ダンジョンのせいで体調を崩した訳では無いと、本能的に解っていた様であったのである。まあ、実際にその事を知るのは神界に戻って数日後となるが、今のところ誰もその事を知らないのであった。
 ましてやフィーナの未来視でも解らないのであった。まあ、自分自身の直接な事なので解らないのである。

「そうだよね。フィーナちゃん抜け駆けは無しだよ。3人の約束で・・・」
「そうですよね。フィーナ様!ちゃんと私達4人一緒で、また、ここに来ましょうね」
「うっ、うん、解ってるよ。3人の約束で・・・」
 なんか勝手に話しが進んで、また4人でここに来る約束をしているようだが・・・。俺としてはここには、もう来たくないのだが、恐らくまた、この4人とここに来るような気がするが、それはこの時点では解らないのであった。

 そんな事を話しながらフィーナ様は先程言っていた事を試し、上手い事起動キーが無くても転移様のサークルが青く輝き出したのを確認出来たので改めて声をみんなに掛けた。
「よかった!ちゃんと動いたよ。なら改めて・・・あっ、めんどくさいからリンカちゃんとシルフィーちゃんが揃わないと起動しない様にしておくね。それじゃ神界に戻ろうか」

 最後にフィーナ様がみんなに声を掛けて、転移サークルを3人で仲良く話しながら通り抜けた。この時点でもユウマは、その仲良く話しながら前を歩く3人を見て、ちょっと前まで体調が優れなかった姿が、嘘のように晴れ晴れとしている3人を見ながら不思議に思えたのであった。



 それで結局、まったく問題等は無く、時の迷宮ダンジョンの389階層にある隠し部屋にある転移サークルから、神界の転移魔法陣のある部屋に戻って来れたのであった。


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