巻き込まれて異世界へ ~なぜだか関わった人の運命変えてます~

桜華 剛爛

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第11章 開拓と聖霊の森創り?

11-30 戦闘のその後?

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 しかもこれに関しては、現場で相手しているヒミコ達も不思議がっていたのである。



 そのヒミコ達は西側の爆発が起きた外壁の近くで、戦闘を行なっていたのだがその戦いも下級の魔獣モンスターを相手している感じであったのだ。
「どう言う事なんでしょう。突然相手の擬態が解けた途端、最初に感じた嫌な感じが一気になくなってすごく弱くなったんだけど?」
 ナズナが余りにも不思議な現象なので、思わず口に出てしまっていた。

「カレン!これってさっきより弱くなってない?相手の気の感じが一気に萎んだ感じなんだけど?」
「そうですね。これじゃ慌ててここに来る必要なかったですね!でも誰がこんな事をしたんでしょうか?多分あれが原因だと思いますよ」
 ヒミコは広場での戦闘の時の事を思い出し、カレンもその事が気になり不思議に思ったがある事を思い出しある物を指差した。
 それはユウマが設置した聖碑で、ナズナが偵察していた時に見つけたものであった。

「あっ、それって!さっき説明したモノですよ。周囲に何箇所か同じモノがあるみたいでですよ!多分聖なる力を宿してるようだからシルク様か誰かが設置したんじゃないかな?」
「まあ、あれの御蔭で助かってるからいいけど、それならそうと説明してくれればいいのに・・・」
 シルク様が今回の件で鬼人達に念の為説得を行なったが、もう限界なのでシルク様が討伐を許可した形になっている事をヒミコは知っていたが、シルク様はもしも救える鬼人がいたらその時は助けて欲しい事もお願いしていた事をヒミコは思い出した。
 だが現状この鬼人の街には、以前見た事のある鬼人は疎かエルフ自体も存在していなかった事に気付いた。

 ヒミコ達もそうなのだが、東門に向かった冒険者達の方も苦労せずその付近にいる魔獣モンスター達をいとも簡単に倒していたのであった。

 それでその仕掛けを動作させた邪鬼人達と悪エルフ達は、自分達の側に置いていた護衛の鬼人とエルフ達の擬態が解け、元の姿の魔獣モンスターへと戻った事に驚き慌てだした。
「あっ!あれ?あいつら・・・周りにいるのがモンスターって解ってなかったのかな?」
「そうだね。声が聞けないから、何言ってるのかさっぱり解んない。ただ物凄く慌ててるぽいね」
「ホントね!恐怖で顔を引きつらせてるみたいね。まあ、自業自得ちゃ自業自得だよね。まさかホントに自分達に付いて来る仲間がいたとでも思っていたのかしらねぇ」
 ユアの意見はもっともだ。この色々な行動を映し出している神器モニターのもう一つの欠点は、音声が拾えないと言う事だ。まあ実際音声を聞く方法はあるらしいが、それも神器みたいでそれを借りるのは無理であった。
 それでシルク様も逃げ惑う邪鬼人と悪エルフ達を見て、半分以上呆れた状態になっている。それに先程まで下手こいた冒険者達に怒りをみせていたが、今はそのとんでもない光景を見て怒りは納まっているみたいだ。

 逃げ惑う邪鬼人達と悪エルフ達の行動を一部始終宮殿部を映しているモニターで確認できていて、何を考えたのか突然地下へ助けを求め、全員例の昇降用の魔法陣が書かれた台座に載り地下へと降りて行ったのだ。ただしその地下施設には、既に誰もいないし自分達の仕掛けた罠で幻覚をみせる霧状のガスが充満していたのである。

「ありゃりゃ、ユウマさん!あいつらどこにいったの?姿が消えちゃったよ。まさか逃げちゃったの?」
「えっと、恐らく地下に行ったと思うけど、これじゃ見えないな・・・」
 シルク様が邪鬼人達がどこに行ったか聞いてきたが、俺が知っているのは地下に降りる為の台座である事なのだが、生憎と地下施設を映しだしている画面はいまだ霧が掛かった状態で、全く様子が見えないのであった。

 その光景を見る少し前の邪鬼人達と悪エルフ達の行動はというと・・・。
「爆破を確認しました!それと数名の冒険者の姿を確認いたしました」
「なっ!もうなのか?タイミングが早すぎる・・・」
「どう言う事だ!冒険者達が攻め込んでくるのは、周囲の村や町を襲ってからだから、昼頃のはずだっただろう!まあ、それはいい」
「そのはずだ。それに見張りは何をしていた。すぐにその場所に衛兵を向かわせろ!それと・・・」
 慌てふためく邪鬼人達は、部下である鬼人(擬態したオーガ)に指示を出していた。

「ええい、ちょうど良い地下の奴等を戦闘に向かわせ、すぐにベンネ殿を呼び寄せよう。そして援軍を呼んで貰うのだ!」
「解った!ならば同胞達よ。生贄となれ!ふははははっ・・」《ポチッ!?》
 その動作と同時に淡い光が街全体を照らし、邪鬼人達と悪エルフ達の周囲で護衛していた者達の擬態が解けて・・・魔獣モンスターへと変貌した。

「「「「・・・!?」」」」
「ひっ!ひぇぇぇっ、まっ、魔物ぉぉ」
「なんで魔物が!早く逃げなければ・・・」
 慌てて邪鬼人達と悪エルフ達が地下へと降りる台座に、慌てて乗り込み地下に降りて行った。しかしそこは真っ白い霧状のガスに覆われ周囲の確認が出来ない状態であった。
「なっ、なんじゃ?これはどうなって・・・・」
「「「「こっ、これは・・・!?」」」」
 その声の後は謎か全員大人しくなっていたが、何が起こっているのかが解らない状態だ。

 それから一旦地下施設に降りて行った邪鬼人達と悪エルフ達の事とその映像は置いといて、というより全く見えないのでそちらの方は後回しにして、街の方の様子を伺って見ていると・・・。

 いつの間にか大規模な戦闘になっていたが、ヒミコ達が追加でやって来た魔獣モンスター達に対して覇気を全開で解放して威嚇した。
 すると魔獣モンスター達は勝てないと思ったのか、今度は慌てて逃げ惑う状態になり、周囲にクモの子を散らすように散って逃げていった。魔獣モンスター達は逃げ惑い街の各出入口ある大きな門へとヒミコ達の戦闘を避け逃げ出した。

 その光景をモニター越しに見ていた俺達は不思議に感じながら声を上げた。
「「「「えっ!?なにあれ・・・」」」」
「ありゃりゃ!もう、勝てないと思ったのかな?モンスター達は全員逃げ出し始めちゃいましたね」
 シルク様を含みこの場にいる全員が唖然とその状況を見ている中で、俺が思った事を口に出した。いったい何を見てそんな風になっているかと言うと、実は・・・。

 まず、街から必死に逃げ出そうとする魔獣モンスター達が街の周囲に張った障壁に触れた途端、身体が光の粒子へとなり浄化してしまい。その場に魔石だけを残し消滅しているのだ。

 余りにもすごい状態になっているので、俺以外の娘達が呆気に取られていた。それはモニターに映っている冒険者達も同じようである。
 魔獣モンスター達は必死に逃げているのだが、もう既に街から逃げだせない状態だ。しかも冒険者達がいる正門側にも必死に向ってくる魔獣モンスター達もその状態で、街の中に入れず外で待機していた冒険者達も、身構え戦闘体制だったのだが、その光景を見て呆気に取られ動けない状態だ。

 もちろん覇気を放ち逃げた魔獣モンスター達を追って来たヒミコ達もその光景を見て呆気に取られていた。
「えっ?・・・・どう言う事よ。これは、逃げていくモンスター全て門を潜った途端に浄化されてるじゃない」
「やっぱりこれってシルク様のしわざなんじゃないの?余りにもこちたらに有利だし、これってあきらかに鬼人とエルフが原因じゃないよね」
 ヒミコ達もこの状況がなんなのか理解が追いついてない状態であった。

 一方そのころ神器モニターで確認していたシルク様もユウマに冷たい視線を向けていた。
「あのう、ユウマさん!これってちょっと・・・」
 確かにシルク様が言いたい事は、なんとなく解るが俺としてもまさかここまで障壁の効果がすごいとは思わなかった。



 まあ恐らくなのではあるが魔獣モンスターを、弱体化してしまったのと障壁の効果がうまい具合に合わさり、弱くなった魔獣モンスター達が触れた途端に、その浄化する効果を生んでしまったようであった。


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