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第11章 開拓と聖霊の森創り?
11-49 今度のお願いは?
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結果的に二つの聖霊神殿を建てる事に関しては、予定どおり完了したので、後は聖霊であるフレイとファルに任せて、俺は自分の事をやる事にしたのであった。
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聖霊神殿が完成してから数日後、今度はフレイとファルの2人と同じ聖霊である月姫と雪姫が、俺の元にやって来た。まあ慌てている訳ではないけど、なんとなく俺に相談したそうであったので、大人しく聞く事にした。
「主様!お願い、お願いがあるの。月の一生のお願い」
なんでまた一生のお願いなのだろうと思っていたが、幼い顔立ちの月姫に上目ずかいでお願いされると断りきれない。何度も言うが俺は決してロリコンではないと思っている。
とりあえずは月姫の言葉には、答えるように言葉をかけた。
「・・・でっ何だ?今度は月姫達か、それで、今度はどこに神殿を作るんだ?」
数日前にフレイ達が聖霊界の事でお願いしてきたので、俺は恐らくまた聖霊がらみの案件だろうと、考えて月姫達にそう答えたのだ。
しかし、俺の考えていた事とはどうも違う様で、月姫は首をコテンと傾けて頭上にハテナマークを出した状態で答えてくれた。
「へっ、何言ってるの主様?・・・月がお願いしたいのは、この神精霊の森の場所に温泉を作って欲しいの。あれが気に入っちゃって、主様なら造れるかもと思ってお願いしに来たの」
はっ、なにを突然言い出すんだ。この娘は?だいいちこの世界に温泉なんてあるのか?そもそもこのアーストリアの星に火山とか無かったよな不思議と・・・ん?でも、あるのか?それどころか、そもそも月姫はなんで温泉なんて単語を知ってるんだ?大きいお風呂とかお湯が湧く池とかなら解るけど?
そう今度は何かと思ったら月姫と雪姫に、何故か温泉を作るようにお願いされたのである。いったいどこでその情報を仕入れたのかが、俺としてはさっぱり訳が解らない状態なのだ。
「なんでいきなり温泉なんだ?そもそもそんなモノこの世界にないだろう・・・」
俺の知る限りは、温泉どころか俺が屋敷に造ったような大きなお風呂自体が無いし、その様なモノに入る習慣が上級貴族ぐらいしか無かった筈だ。まあ、シャワーみたいなモノや小さめの桶みたいなお風呂みたいなモノが殆どのはずだ。
まあ確かに俺が増設した屋敷には、かなり大きめな湯船があったが、そもそも公国の姫様であるシルフィーも、貴族の生まれであるレーネさんとキュリカさんですら、あのお風呂自体すごく驚いていた。それに聖霊である月姫達はその風呂にも入っていたかどうか・・・。
俺は月姫が言う温泉についてちょっと考えていると、その俺の考え込む様子に気付いた雪姫が声をかけてきた。
「あっ、あのですね主様!実はちょっと前に聖霊の森にある小川の横にですね・・・・」
どうやら雪姫の話では、スレリア大陸にある精霊の森の小川付近に、いつの間にか熱いお湯が湧いている事を発見したそうだ。それでそのお湯を鑑定してみると、かなり強力な回復効果のあるお湯だったそうだ。しかも魔力をかなり含んでおり、もしかしたら大きな傷も治る可能性があるらしい。
ただその湧き出ていたお湯に関しては、高温すぎて直接触る事が出来ないが、うまい事に横を流れている小川の水でちょうどいい感じの湯加減になっていたそうなのだ。
「・・・それでそれが温泉だという事も解りました。それでその温泉が・・・どうもお姉様のツボにはまり、お気に入りになってしまいました。まあ、実は私も少なからず気に入っております。その温泉を・・・」
どうやら俺が聖霊の森にある各神殿に宝玉を戻し解放した時点では、その様な変化はなかったのだが、その後に変化があったようだ。
まあそれはアリア達に聖霊の森を神聖な森へと戻す作業をお願いして、それを実施している間にどうやらそのお湯・・・いや温泉が湧いていたようだ。それでそのちょうどいい湯加減のお湯に浸かり、あまりにもその温泉の気持ちよさに月姫と雪姫は心を奪われたようだ。
その話を雪姫に聞き詳しくアリアに聞こうと思ったが、ここはアリアと一緒に行動していたユイカの方に聞いた方が詳しく解ると思いユイカに聞く事にした。何故アリアでなくユイカに聞くことにしたかと言うと、アリアは恐らく温泉という言葉を知らない筈だから、その言葉を教えたのは間違いなくユイカと思ったからだ。
それに何故そのお湯が、温泉と確信しているのかと思ったら、どうやらその答えもユイカが知っていた。
「はい、ユウ兄様!あの場所には確かに温泉が湧いておりましたよ。ただのお湯では無くあれは間違いなく温泉のお湯ですよ。あの温泉独特の硫黄のニオイもしてましたから、まあ、微かなのですが・・・」
ユイカのその話を聞き、直接その場所に行き確認した方がいいと思い、その場所に行く事にした。
「ユイカ!とりあえずその場所に案内してくれ。疑う訳ではないけど、どう言う状況でそのお湯が出てるか確認したいから・・・」
まあ、恐らくユイカが感じたように温泉のお湯と同じ感じなのだろうが、俺としては納得できなかった。何せ近くに火山みたいなモノが無いし、あの場所で勝手にお湯が湧くとかが考え付かなかったからだ。
まっ、とりあえずはその場所に行きその場の状況と環境を見ておかないと、どの様にしてお湯が湧き出しているかを確認しないと、いけない様な気がしたのでユイカと共に聖霊の森へ赴いた。
まあ聖霊の森には俺とユイカの2人ぐらいならスキルの【瞬間移動】で行けるので直ぐに行動に出た。
ついて早々ユイカは、その場所に俺の手を引き連れて行ってくれた。
「ユウ兄様!ここですよ。ここ!この場所から温泉の源泉が湧き出していますの!それがこちらに流れて、ちょうどいいお湯に・・・」
ユイカの案内してくれた場所は川原の石を円状に囲い、まさしく露天風呂のようにしている。それにご丁寧に脱衣所のような小屋を真横に建てていて柵まであったのだ。それでその露天風呂の場所を通り過ぎ、高温の温泉水が湧き出ている場所に案内してくれた。
そこは結構な量のお湯が湧き出ており、湯気だけでも結構な温度がある。それにその廻りもその蒸気で結構熱い状態だ。まあ、ついでに言うと高温のお湯・・・いや源泉が湧き出ているところは、ちゃんと危なくないように柵を設けているので、それ以上近付く事は出来ない状態だ。
誰がその様な物を造ったかは、後で確認するとして・・・。
うん!・・・確かに微かだが硫黄の臭いがする。これは間違いなく温泉、高温の源泉だ。しかもここは確か以前・・・超巨大なポポタボがあった場所だし・・・今も数種類の自然に出来た薬草が、いや異常に成長した薬草が生息している。
「しかし、どう言う事だ?もしかしてあの温泉水が原因で、この辺りの薬草やポポタボが異常な成長をしてるって事か?まあ、どの道その事は後で考えるとして・・・」
俺としてはこの周りにある異常な成長を遂げている植物も気になるところではあるが、今は温泉のお湯、源泉の調査だ。
「どうですかユウ兄様!何かお解りになりましたか?」
「ああ、しかしなるほど確かにこの独特なニオイは温泉だな。しかも小川の横にあるからちょうどいい感じの温度になってるな。しかし露天風呂みたいな感じの奴は、自分達で造ったのか、ユイカ?」
温泉の効能や状態は俺の持つ能力で、大体の情報は手に入った。まあ、確かに自然に出たお湯ではあるが効能異常すぎる。
まずこの源泉の効能として、疲労回復はもちろん、あらゆる状態異常を回復させるうえに、どうやら若返りの効力まであるときた。ついでにすごい事は源泉をそのまま飲料すると下手な回復薬より効果がある事が解った。
ただし問題は高温すぎてそのままでは飲めないのと、効果的には高温の時だけと言うとんでもない条件だ。冷めてしまうと効果が失われてしまうようだ。ただこの場所で小川の水と混ざりあいちょうどいい温度の温泉であればそれなりの効果があるようだ。
その源泉と露天風呂に温泉の効果は解ったのだが、この周りの設備はいったいだれが・・・。
「はい、私達で造りました。まあ、基本はユウ兄様がくれたログハウスにあったモノを使いましたが・・・」
なるほど確かにログハウスの工房にはそれなりの材料と木材があったな。それに恐らくユータやロンを連れて行った時に手伝わせたのだろう。確か以前ブツブツ文句を言っていたのを思い出した。
建物に関しては、大体納得できた。ただ未だに納得できていないのは、何故こんな火山等が無い場所に温泉が湧くという謎が残っている。
そう思ったがここに来て、よく思い出してみると納得できる要素があった。何故ならこの直ぐ近くにある炎の神殿が最初は地中深くに埋まっていた。それでその神殿を発見した時に、この辺りには火山等は無かったのだが、その神殿があった場所には、ドロドロに溶けた溶岩のようにかなり高温の真っ赤な池があった事を思い出したのだ。
まあ現在はその場所に行く事は多分出来ないと思うが、確かにその様な場所があったから聖霊の森としての力が戻ったかどうかで、このようなお湯が湧く現象が起きたのだろうと無理やり納得するようにした。
それはいいとして今回の月姫と雪姫のお願いに関しては、俺としては別に反対する事は無いので、実行しようと思い。聖霊の森での温泉を確認出来たので急いでユイカを連れて新聖霊の森に戻る事にした。
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それで戻ったら直ぐに、エルフの姫であるエリーゼに相談してみる事を思いついたのだ。
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結果的に二つの聖霊神殿を建てる事に関しては、予定どおり完了したので、後は聖霊であるフレイとファルに任せて、俺は自分の事をやる事にしたのであった。
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聖霊神殿が完成してから数日後、今度はフレイとファルの2人と同じ聖霊である月姫と雪姫が、俺の元にやって来た。まあ慌てている訳ではないけど、なんとなく俺に相談したそうであったので、大人しく聞く事にした。
「主様!お願い、お願いがあるの。月の一生のお願い」
なんでまた一生のお願いなのだろうと思っていたが、幼い顔立ちの月姫に上目ずかいでお願いされると断りきれない。何度も言うが俺は決してロリコンではないと思っている。
とりあえずは月姫の言葉には、答えるように言葉をかけた。
「・・・でっ何だ?今度は月姫達か、それで、今度はどこに神殿を作るんだ?」
数日前にフレイ達が聖霊界の事でお願いしてきたので、俺は恐らくまた聖霊がらみの案件だろうと、考えて月姫達にそう答えたのだ。
しかし、俺の考えていた事とはどうも違う様で、月姫は首をコテンと傾けて頭上にハテナマークを出した状態で答えてくれた。
「へっ、何言ってるの主様?・・・月がお願いしたいのは、この神精霊の森の場所に温泉を作って欲しいの。あれが気に入っちゃって、主様なら造れるかもと思ってお願いしに来たの」
はっ、なにを突然言い出すんだ。この娘は?だいいちこの世界に温泉なんてあるのか?そもそもこのアーストリアの星に火山とか無かったよな不思議と・・・ん?でも、あるのか?それどころか、そもそも月姫はなんで温泉なんて単語を知ってるんだ?大きいお風呂とかお湯が湧く池とかなら解るけど?
そう今度は何かと思ったら月姫と雪姫に、何故か温泉を作るようにお願いされたのである。いったいどこでその情報を仕入れたのかが、俺としてはさっぱり訳が解らない状態なのだ。
「なんでいきなり温泉なんだ?そもそもそんなモノこの世界にないだろう・・・」
俺の知る限りは、温泉どころか俺が屋敷に造ったような大きなお風呂自体が無いし、その様なモノに入る習慣が上級貴族ぐらいしか無かった筈だ。まあ、シャワーみたいなモノや小さめの桶みたいなお風呂みたいなモノが殆どのはずだ。
まあ確かに俺が増設した屋敷には、かなり大きめな湯船があったが、そもそも公国の姫様であるシルフィーも、貴族の生まれであるレーネさんとキュリカさんですら、あのお風呂自体すごく驚いていた。それに聖霊である月姫達はその風呂にも入っていたかどうか・・・。
俺は月姫が言う温泉についてちょっと考えていると、その俺の考え込む様子に気付いた雪姫が声をかけてきた。
「あっ、あのですね主様!実はちょっと前に聖霊の森にある小川の横にですね・・・・」
どうやら雪姫の話では、スレリア大陸にある精霊の森の小川付近に、いつの間にか熱いお湯が湧いている事を発見したそうだ。それでそのお湯を鑑定してみると、かなり強力な回復効果のあるお湯だったそうだ。しかも魔力をかなり含んでおり、もしかしたら大きな傷も治る可能性があるらしい。
ただその湧き出ていたお湯に関しては、高温すぎて直接触る事が出来ないが、うまい事に横を流れている小川の水でちょうどいい感じの湯加減になっていたそうなのだ。
「・・・それでそれが温泉だという事も解りました。それでその温泉が・・・どうもお姉様のツボにはまり、お気に入りになってしまいました。まあ、実は私も少なからず気に入っております。その温泉を・・・」
どうやら俺が聖霊の森にある各神殿に宝玉を戻し解放した時点では、その様な変化はなかったのだが、その後に変化があったようだ。
まあそれはアリア達に聖霊の森を神聖な森へと戻す作業をお願いして、それを実施している間にどうやらそのお湯・・・いや温泉が湧いていたようだ。それでそのちょうどいい湯加減のお湯に浸かり、あまりにもその温泉の気持ちよさに月姫と雪姫は心を奪われたようだ。
その話を雪姫に聞き詳しくアリアに聞こうと思ったが、ここはアリアと一緒に行動していたユイカの方に聞いた方が詳しく解ると思いユイカに聞く事にした。何故アリアでなくユイカに聞くことにしたかと言うと、アリアは恐らく温泉という言葉を知らない筈だから、その言葉を教えたのは間違いなくユイカと思ったからだ。
それに何故そのお湯が、温泉と確信しているのかと思ったら、どうやらその答えもユイカが知っていた。
「はい、ユウ兄様!あの場所には確かに温泉が湧いておりましたよ。ただのお湯では無くあれは間違いなく温泉のお湯ですよ。あの温泉独特の硫黄のニオイもしてましたから、まあ、微かなのですが・・・」
ユイカのその話を聞き、直接その場所に行き確認した方がいいと思い、その場所に行く事にした。
「ユイカ!とりあえずその場所に案内してくれ。疑う訳ではないけど、どう言う状況でそのお湯が出てるか確認したいから・・・」
まあ、恐らくユイカが感じたように温泉のお湯と同じ感じなのだろうが、俺としては納得できなかった。何せ近くに火山みたいなモノが無いし、あの場所で勝手にお湯が湧くとかが考え付かなかったからだ。
まっ、とりあえずはその場所に行きその場の状況と環境を見ておかないと、どの様にしてお湯が湧き出しているかを確認しないと、いけない様な気がしたのでユイカと共に聖霊の森へ赴いた。
まあ聖霊の森には俺とユイカの2人ぐらいならスキルの【瞬間移動】で行けるので直ぐに行動に出た。
ついて早々ユイカは、その場所に俺の手を引き連れて行ってくれた。
「ユウ兄様!ここですよ。ここ!この場所から温泉の源泉が湧き出していますの!それがこちらに流れて、ちょうどいいお湯に・・・」
ユイカの案内してくれた場所は川原の石を円状に囲い、まさしく露天風呂のようにしている。それにご丁寧に脱衣所のような小屋を真横に建てていて柵まであったのだ。それでその露天風呂の場所を通り過ぎ、高温の温泉水が湧き出ている場所に案内してくれた。
そこは結構な量のお湯が湧き出ており、湯気だけでも結構な温度がある。それにその廻りもその蒸気で結構熱い状態だ。まあ、ついでに言うと高温のお湯・・・いや源泉が湧き出ているところは、ちゃんと危なくないように柵を設けているので、それ以上近付く事は出来ない状態だ。
誰がその様な物を造ったかは、後で確認するとして・・・。
うん!・・・確かに微かだが硫黄の臭いがする。これは間違いなく温泉、高温の源泉だ。しかもここは確か以前・・・超巨大なポポタボがあった場所だし・・・今も数種類の自然に出来た薬草が、いや異常に成長した薬草が生息している。
「しかし、どう言う事だ?もしかしてあの温泉水が原因で、この辺りの薬草やポポタボが異常な成長をしてるって事か?まあ、どの道その事は後で考えるとして・・・」
俺としてはこの周りにある異常な成長を遂げている植物も気になるところではあるが、今は温泉のお湯、源泉の調査だ。
「どうですかユウ兄様!何かお解りになりましたか?」
「ああ、しかしなるほど確かにこの独特なニオイは温泉だな。しかも小川の横にあるからちょうどいい感じの温度になってるな。しかし露天風呂みたいな感じの奴は、自分達で造ったのか、ユイカ?」
温泉の効能や状態は俺の持つ能力で、大体の情報は手に入った。まあ、確かに自然に出たお湯ではあるが効能異常すぎる。
まずこの源泉の効能として、疲労回復はもちろん、あらゆる状態異常を回復させるうえに、どうやら若返りの効力まであるときた。ついでにすごい事は源泉をそのまま飲料すると下手な回復薬より効果がある事が解った。
ただし問題は高温すぎてそのままでは飲めないのと、効果的には高温の時だけと言うとんでもない条件だ。冷めてしまうと効果が失われてしまうようだ。ただこの場所で小川の水と混ざりあいちょうどいい温度の温泉であればそれなりの効果があるようだ。
その源泉と露天風呂に温泉の効果は解ったのだが、この周りの設備はいったいだれが・・・。
「はい、私達で造りました。まあ、基本はユウ兄様がくれたログハウスにあったモノを使いましたが・・・」
なるほど確かにログハウスの工房にはそれなりの材料と木材があったな。それに恐らくユータやロンを連れて行った時に手伝わせたのだろう。確か以前ブツブツ文句を言っていたのを思い出した。
建物に関しては、大体納得できた。ただ未だに納得できていないのは、何故こんな火山等が無い場所に温泉が湧くという謎が残っている。
そう思ったがここに来て、よく思い出してみると納得できる要素があった。何故ならこの直ぐ近くにある炎の神殿が最初は地中深くに埋まっていた。それでその神殿を発見した時に、この辺りには火山等は無かったのだが、その神殿があった場所には、ドロドロに溶けた溶岩のようにかなり高温の真っ赤な池があった事を思い出したのだ。
まあ現在はその場所に行く事は多分出来ないと思うが、確かにその様な場所があったから聖霊の森としての力が戻ったかどうかで、このようなお湯が湧く現象が起きたのだろうと無理やり納得するようにした。
それはいいとして今回の月姫と雪姫のお願いに関しては、俺としては別に反対する事は無いので、実行しようと思い。聖霊の森での温泉を確認出来たので急いでユイカを連れて新聖霊の森に戻る事にした。
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それで戻ったら直ぐに、エルフの姫であるエリーゼに相談してみる事を思いついたのだ。
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そして「もう私は必要ないんですよね?」と、そっと術を解き、リシアは国を後にする決意をするのだった。
※小説家になろう・カクヨムにも同タイトルで投稿しています。
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