巻き込まれて異世界へ ~なぜだか関わった人の運命変えてます~

桜華 剛爛

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第13章 新たなる冒険の始まり?・・・そして。

13-43 正門から出たが・・・?

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 それで直ぐに行動に移り、抱きついてるアリスにはしっかり捕まっている様に話して、考えごとをしているリナは、ちょっと失礼してお姫様抱っこ状態で、正門の屋根より地上へ一気に飛び降りたのであった。



 リナに関しては、俺がお姫様抱っこの状態で地上に降り立ったのに・・・何故かその間も考え事に夢中で、殆ど気付いてない状態だった。
「・・・いったい何をそこまで考え込んでるのか解らんが・・・とにかくアリス!お願いできるか?」
 未だリナに関しては、お姫様抱っこをしているが、何故かアリスは対抗するように、俺の首に抱きつき顔を寄せてる感じの状態だった。そのアリスに話しかけお願いした。

「えっ!それは別にいいけど・・・リナだけずるい・・・」
 俺がアリスに先程お願いしていた事を頼むと、何故かアリスが了承してくれたが、若干むくれた感じの雰囲気を漂わせていたのだった。
 まあその事は、全て解決した後にでもアリスに確認するとして、とりあえずは未だお姫様抱っこをしているリナをどこかにおろして、再度アリスに騎士達の説得をお願いしようとしたが・・・結局はその説明も心配も無かったのであった。

 何故なら考え中のリナを、正門の近くにあった段差のある場所に一旦おろし、アリスと共に騎士達が待機している場所に向かおうとすると・・・リナが突然声をかけてきた。
「ねえ、ユウマ!今から私がもう1度騎士達を説得するから地上に戻るわよ・・・ん?」

 ・・・いえいえ、既に地上に降りてますよ姫様!
 俺が心の中でリナにツッコンデいると・・・流石のアリスもあきれ気味でリナの元に行き、今までの事を説明していた。

 流石にアリスから今までの事を聞かされて、一瞬俺の顔を見た後・・・直ぐにアリスの方に向き直りなにやらコソコソと2人で話していた。

 それで結局のところ話が纏まった様で、俺の側に来て改めて話し掛けてきた。
「・・・コホン!えっと、とりあえず私が今から騎士団の隊長のところに行って説明してくるから・・・」
 そうリナが答えたが、一向に俺の方には視線を向けずに騎士達も元に行き説明し出した。

 どうやらリナの考えていた事は、俺がアリスに説明していた事に近かったのだ。ただ違っていたのは・・・正門を開け放ち俺の行動を一部始終を残っている騎士達に見せる事にしたようだ。
 まあ早い話、俺のすごさを目視確認をさせるのと、もし俺がやられる事があれば速攻で、逃げ出す事だそうなのだ。ちょっとビックリだが、それだったら閉めていた方がいいように思えたのは、どうやら俺だけのようだった。

「いや、俺の強さを見せるって・・・たいした事じゃないけど・・・やっぱり閉めてたほうが安全だと思うけど・・・」
 まあホントだったら正門は閉めた状態にして欲しいところだが、それは別に大した事は無いが・・・。この後またリナがとんでも無い条件を俺に要望してきた。それは正門を開放した後に、この場も護りつつ戦闘をする様にと無謀で無茶なお願い事を言い出したのだった。
「・・・という事で、よろしくねユウマ!」

「・・・・!?」
 俺は無言で驚く事しか出来なかった。それで、はっきり言おう・・・その難題が無理かどうかと言うと、まあ別にたいした事では無いが、正直言うと出来るだけ俺の力を公にしたくなかった。

 それで結局のところ渋々ではあるが、通常どおり騎士達の手により正門を開けて貰い・・・徒歩で大量の敵が待ちわびている場所に繰り出したのだった。正門も実際で言えば小さい部分を開ければいいのに、大きい方を全開で開け放ったのであった。

「はぁぁっ、1人で戦うのはいいけど・・・わざわざ大きい方の門を開けるか?」
 若干疑問に思いながら皆に送り出されるが、俺としたら人が出入りできる方を解放するだけでも十分見れると思うのだが、わざわざ馬車や大物を通す為の門を開け放つこと事態が無謀のように思えたのだ。

「はぁぁっ、まあいいや!それよりも・・・見えないけど、すっごい数の魔物が正門に近い場所にいるなぁぁ。それにまだ地面が・・・この地面も解決しないといけないけど、その前にこの煙のどうにかしないと・・・。はぁぁっ、なんか敵の相手も1人ずつ倒すのも面倒臭いな・・・」

 正門を早速騎士達に開けて貰ったが、外の様子はというと・・・まず正門を出て直ぐには異常などは無い。ただ俺が張っている結界から向こう側は今も黒煙が漂っており、地面は真っ赤に焼け焦げ溶けた溶岩のような液体が、今もなおボコボコと音を出し真っ赤な池のようになっていた。ついでにこちら側では熱さは感じないが、結界から向こう側は、陽炎のようなモノが浮かんでいた。

「これをどうにかしない事には・・・うん!戦闘は無理だな。上からだったら不思議と周囲が見えてたのに・・・」
 そう正門の屋根の上からは、黒煙が漂うっていても不思議と周囲の様子を確認する事が出来たが、地上ではそうは行かなかったからである。不思議と見えない現象だったが、ユウマには気配を探る事が出来たので、実際には関係なかったのであった。

 それでまず最初にユウマが考えたのは、正門の外で先程殺戮デスマシーンとか言う機械人形のの攻撃で被害を受けている地面と、未だ何故か発生して収まらないでいる黒煙の対処をする事にした。



 そのついでに魔物や敵対している雑魚を一掃しようと考えたのであった。


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