巻き込まれて異世界へ ~なぜだか関わった人の運命変えてます~

桜華 剛爛

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第13章 新たなる冒険の始まり?・・・そして。

13-42 リナの様子が・・・?

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 ・・・と言うより機械人形の攻撃を防いで、騎士達の様子を伺った辺りから言葉をいっさい話してないような?ホントだったらちょっと頼みたい事があったんだが・・・。



 そんなリナの様子を気にしつつ、アリスに聞く事にした。
「なあアリス!ちょっといいか?」
 ホントはこの街の関係者であるリナに、あるお願いを再度しようと考えていた。何せちょっと前には却下されたらしいが、この状況では俺が見た未来視と同じ状況よりひどい事に成りそうだったからだ。
 しかし現状そのリナに関しては、心ここに有らずの様な感じだったので・・・今回は仕方なく俺の側に居たアリスに話しかけ、リナの事を含め確認しようとした。

「ん!どうしたの、ユウマ?」
 アリスが不思議そうに思い、俺に視線を向けて返事をしてくれたが、それで抱き付くのはよして欲しい。

 まあ抱き付かれたからと言って引き離さない俺にも問題があるが、そこは考えない様にして・・・ホントだったら、そこまで確認したい訳ではなかったのだが、ちょっとリナの様子がかなり気になったのでアリスに確認して聞く事にした。
 それと今から俺がする事を説明する事を詳しく説明する事にしたのだ。というより俺が正門の外でやる事とに対して騎士達に、なまじ正門から出て来て相手と戦闘を行い変な動きをされたら困るので、それを静止して貰おうと考えていた。

 それでまずは、俺が気になっているリナの事を聞く事にしたのだ。
「えっとな、まずリナはどうしたんだ?急に大人しくなったけど・・・」

 まずはそうリナの様子・・・これについて解決しときたいと考えたのだ。何故ならそうしないといざ戦闘になっても、リナの事が気がかりで俺が相手に対してマトモな戦闘が出来ないかもしれない・・・と考えていたからだ。
 なのでリナと一番仲がいいアリスに、その事について聞いた方が良いと思い確認する事にしたのだ。

「うん、多分・・・恐らくだけど、今後の事を考えてるんじゃないかな?リナちゃん考え事しだしたら・・・そうあんな感じで目を閉じて唇に指をあてて考え込むから・・・。あっ!ちなみに眉間にしわが寄ってないから、悪い事で悩んでる訳じゃないと思うけどね。それに実際ユウマがあれを防いで騎士達の様子を見た後からこうなってると思うよ」
 確かにアリスが言うように、リナは目を閉じ人差し指を唇に当てて・、ブツブツと何かを言っている感じだ。それに確かこの状態になったのは、馬車を奪っていた奴に呆れて、今なお戦闘の準備をしている騎士達の様子を確認してからだった。

 それでそのぶつぶつ何かを言ってるリナの様子を近くによって見ると・・・。
「そうね・・・・これなら・・・ユウマと騎士団・・・。ううん、でも・・・ユウマなら・・・一人・・・勝利しやすいかも・・・。でも、それには・・・・私が説得して・・・アリスにも手伝・・。確かアリエルも・・・ブツブツ・・・ブツブツ・・・」

 近くに近付き耳を澄まし良く聞いてみると、聞き取り難いが俺の名と勝利の言葉を言っているのが解った。それに時たまアリスやこの場にいないアリエルの名が微かに聞えたような気がした。

 まあ本人は、一生懸命何かを考えている感じではあるが・・・。
「ああ、確かに・・・まあ、リナの事は解った。それでなアリス!俺は・・・」
 アリスには、これから俺が行なう事を説明して話し掛けたのだ。

 ホントだったらリナにも一緒に聞いて貰いたかったが、現状あの様子では・・・マトモに聞いてくれそうにないと感じたから・・・リナの事はそのまま放置してアリスだけに説明する事にしだ。まあ、もしかしたら考え中のリナも、耳だけは傾けてこちらの話を聞いてるかもしれないので、極力聞える様にアリスに話しかけたのである。

 それで詳しく俺の説明を聞き、アリスは頷き納得して快く了承してくれたのである。

 ちなみにアリスにはなんと説明したかと言うと、まずはこのまま一旦正門の屋根から地上に降りたち、騎士達がいる場所に向かう事を説明した。そこでホントだったらリナに騎士達の説得をお願いしたいが、ここは考え事中でいるのでその役目をアリスにお願いしたのだ。・・・何せアリスも皇女様と言われていたから、騎士達もアリスの話を無下に出来ないと踏んでいたからだ。

 それでもし騎士達が言う事を聞かないようなら、俺がある事をして皆を気絶させる気でいたのである。・・・まあ実際この話はアリスにはしていないのだ。何せ物騒だからである、下手をすると後遺症が残るかも知れなかったからだ。



 それで直ぐに行動に移り、抱きついてるアリスにはしっかり捕まっている様に話して、考えごとをしているリナは、ちょっと失礼してお姫様抱っこ状態で、正門の屋根より地上へ一気に飛び降りたのであった。


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