巻き込まれて異世界へ ~なぜだか関わった人の運命変えてます~

桜華 剛爛

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第13章 新たなる冒険の始まり?・・・そして。

13-41 ついに戦闘開始・・・ちょっとの前に?

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 そんな事をしている間に少女が姿を消した後に、邪神デスハーケンと言われていた人物は、禍々しい邪気を放って・・・なにか満足したように大笑いをしていた感じに見えたのだった。



 その大笑いして邪悪な気を放出している邪神デスハーケンと言われていた奴の事は無視して、一番ヤバイ感じの少女がこの場から姿を消した事に・・・少し安心していたのだった。
「とりあえずは、厄介な娘はどこかに行ってしまったな。なら後はここ正門がある外側と内側のこの状態をどうにかしないとな・・・」

 当然とは言えるが、正門の外には最初は千体をゆうに超える程の、悪魔族関連の者と魔物等の相手が沢山いたが、先程の影響で最低でも二百前後は消滅した感じだ。だがそれでも残っている相手はちゃんと数えた訳ではないが、区画で単純計算した感じでは、千体に近い程の相手が残っていると思われる状態だ。

「まあ、さっきの攻撃を防いだ反動で大分減ったみたいだけど・・・防がなくても半分は捨て駒状態だったみたいだな。まあそれでもこれだけの数の敵は・・・実際どこから来たんだ?それにこの魔物の量は・・・一種の氾濫かな?」
 この街に来る前にも思ったのだが、最初に感じた気配では十か二十を満たない気配しか感じなかった。それから例の街の門についてから・・・着実に気配が増え、街の内部にはいる頃には、確か二百を超えるまで増えていた感じだった。
 そして、それから街に入った後は、どうやら街に張られている結界と悪魔族の張った結界により、殆どの気配が感じられなくなっていたが、その後くらいに大きな気の持ち主が数体現われていた事は、気を察知していた俺には解っていた。だが流石に気が極端に弱い奴までは気にしていなかったし、感じなかったのだ。
 恐らくだが相手である悪魔族の誰かが、短時間のうちに召喚か転移術を使い応援を呼んだのだろうと、ユウマは密かに思っていたのだ。
 
 それと先程の姿を消した少女が最後になんとも言えない強大な気を放出した事で、大半の弱い気の持つ主と興味本位で近付いたと思われる者や魔物は・・・既にこの場より速攻で逃げて行ってしまっていた。まあ実際場違いな奴も数十程、相手側の中に混じっていたようだ。
 だが面白いのは、最終的にデスハーケンの怪しい笑い声と邪悪な気を感じて、完全に興味本位でこの場に来ていた魔物が一斉に逃げ出していたのは、はっきり言って笑えたがそれは俺の心の中だけの話だ。
 まあそのほうが懸命な判断だろうな?・・・それで最終的に残っているのが、パッと見・・・千はいない状態になっているだろうと思う。

 大体数える気はさらさら無いが、それでも普通に考えたら・・・今正門の内側で戦闘準備をしている騎士団の数では到底敵う筈の無い大差である。何せ現状の騎士達の数は、20人そこそこの数だからだ。
 殆どが先程の一件で騎士達は逃げ出しているが、いつの間にか姿を現したレイパルドがなにやら話をして数人を引き止めたていたらしいが、それでも数の差は圧倒的だし、力関係・・・まあ単純に戦力的にも魔物の百や二百程度なら相手をしても問題ないだろう。
 だが相手にはかなり強い気を持つ悪魔族が騎士団と同等数いるし・・例の殺戮デスマシーンの機械人形は倍以上存在していたのだ。それにあきらかに敵いそうに無い相手が沢山存在しているからだ。
 そのうちの1人は邪神デスハーケンだし、その側近にも騎士団全員で掛かっても怪しい感じだ。

「まあそんな事はいいとして、正門の外側の敵に関しては、俺がどうにかするとして・・・」
 俺がこの言葉を出したのは理由がある・・・実は先程からリナの様子が変なのだ。アリスは然程最初にあったときからあんまり代わった感じではないのだが、リナはちょっと前から大人しすぎるのだ。



 ・・・と言うより機械人形の攻撃を防いで、騎士達の様子を伺った辺りから言葉をいっさい話してないような?ホントだったらちょっと頼みたい事があったんだが・・・。


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