巻き込まれて異世界へ ~なぜだか関わった人の運命変えてます~

桜華 剛爛

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第13章 新たなる冒険の始まり?・・・そして。

13-54 絆の契約と現状?

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 しかし、俺も魔神竜では、と思ったが・・・実際どんな存在なのかが知らないので、とりあえずは双頭邪竜と命名して、そう呼ぶ事にした。



 だって正体がさっぱり解らないうえに、種族どころか名前すら解らないからしょうが無い。多分竜だろうとは思うのだが、何分頭がふたつあるので俺としては、竜であって欲しいと願いを込めたうえに、実はかなり強力な邪気を放っていたので・・・双頭邪竜と言う名を勝手に付ける事にしたのだ。
 ここで炎と氷を覆ってる身体と、光と闇の4対の翼に関する事が含まれて無いと言われても・・・そこは無視である。何せ最初に見た時にこいつは竜だと思い、もしかしたら魔神竜なのではと、勝手に思い込んだのが原因と何故か2つの頭と強大な邪気に印象を受けたからだったのだ。

 その事は実際にはどうでもいいので、とりあえずは双頭邪竜という事で統一した。それで双頭邪竜以外の魔物に動きが見えたのだ。
「あの双頭邪竜は後でどうにかするとして・・・周りの湧き出て来ている魔物を如何にかしないと、あいつら正門の方に移動し出したぞ・・・」

 無駄話をしている間にも、双頭邪竜が召喚用の魔法陣から出現してから、どう言う訳かその魔法陣の周囲からかなり強い魔物がウジャウジャと湧き出て来ているのだ。恐らくだが双頭邪竜の現われた召喚魔法陣の影響だろうと思うが・・・その魔法陣は双頭邪竜を召喚した後は、沈黙をした状態なのだが、何故か無尽蔵に魔力を吸い続けている状態なのだ。
 その為機械人形は永遠と魔力を吸われ続けているので動けない状態だった。

「ねぇ!ユウマ・・・あれって如何にかできるの?あの魔物って下手をすると悪魔族なんかより強いよ?それに何でこんなに湧き出て来るの解んないよ・・・」
 リナが心配そうに聞いてきた。先程迄顔色が悪く震えていたのだが、いつの間にか顔色は良くなり、いつもどうり話し掛けてきたのだが、今度はその魔物の数に驚いている状態だった。

 しかし、リナは大げさに魔物の強さが悪魔族より強い等と言っている。だが決してそこまで強い訳ではない・・・どちらかと言うと悪魔族より少し弱く、悪魔族と一緒にいた緑色人種・・・どうやらこの世界でのゴブリンに似たデミヒューマンに近いと感じの強さた。何故デミヒューマンと言うのか解らないが、ちょっと前にリナに教えて貰った。
 それで決して最初にいた雑魚の魔物とは比較にならない強さだが、その点は別に問題は無い。ただ、数が多すぎる。

「うんじゃ!とりあえず魔物が未だ湧き出てる元凶を破壊するようにしますか?」
 それでとりあえずは、何故か未だに魔法陣に魔力を吸われ続ける機械人形の殺戮デスマシーンを、破壊する事にしたのだ。

「えっ?ユウマ・・・魔物がどうして湧いてくるのか解ったの?私はてっきりユウマの言う双頭邪竜だと・・・」
 リナは俺の言葉を聞き不思議そうに尋ねて来たが、状況を見て魔法陣が怪しい事には気付いたようだが、その原因が双頭邪竜だと思っていたらしいのであった。まあ、普通に考えたらそう思うはずだが、現状その一番厄介かもしれない双頭邪竜は、覇気と邪気を放出する以外は、殆どその魔法陣側から動いてない。現われて少し移動した後は、何事も無かった様に静止している感じだった。

 それで俺はこれから少し本気で戦おうと考えリナとアリスにある事を告げようと言葉にした。
「ああ、それでなリナ、アリス・・・」
 ただ現状では・・・リナはもちろんアリスを連れたままでは2人に危険がおよぶ可能性があるので、どうにか2人を説得して正門付近に待機して貰おうと思い・・・駄目もとで相談してみたのだ。・・・だが、二人の回答は、予想通りのものだった。

「もちろん却下よ。今度は私もアリスみたいに・・・絆を結ぶからあなたの心配も無くなるし、危険もなくなるわよ!もちろんユウマが無事なのが前提だけどね。それでねユウマ!いいわよね絆を結んで?」
「えっ!?ああ、ん?どう言う・・・」
「いいの!それとも駄目なの?・・・ユウマお願い。もしいいのなら頷いて・・・」
 リナに何故か押し切られる感じでお願いされたので、理由を聞かないまま仕方なく頷いた。そして、絆の契約を結ぶ事になった。その契約は呆気ないほど簡単に終わったのだが、俺には何が起こったのかがさっぱり解らないが、リナに関してはかなり変化があったようだった。

 実はこの時・・・俺は絆に付いての意味を深く理解していなかったし、のちに大変な事になるとは考えもしなかったのであった。

 それでアリスは、絆を結んだ仲間が増えた事を喜び、リナを祝福した。
「リナちゃんおめでとう!良かったね。これでリナちゃんもユウマと一緒に生きて行けるねっ。それとユウマ!私も一緒に戦うから離れない・・・」
 はい!そうですか・・・まあ、なんとなくそんな感じはしてたけど、これって俺が本気出して問題ないのか?・・・ん?それよりも一緒に生きて行くって?
 何気にアリスの言葉を聞いていたが、何故か気になるワードを言った感じであったが、なんとなく深く考えたらいけないような感じがして、気にしない様にした。

 などと・・・ほのぼのとした空気で会話をしている間にも、魔力を無尽蔵に吸収している魔法陣の側から無尽蔵に魔物が湧き出している状態で、既に双頭邪竜の周囲はすごい事になっていた。ただ不思議だったのがその双頭邪竜は、召喚されてからその場から全く動こうとしてないのと、全く現状に関心が無い状態であったのだ。



 結局俺はリナとアリスを連れた状態で、殺戮デスマシーンである機械人形を破壊する為に、大量にいる魔物中を戦闘しながら近づく事になったのだ。


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