巻き込まれて異世界へ ~なぜだか関わった人の運命変えてます~

桜華 剛爛

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第13章 新たなる冒険の始まり?・・・そして。

13-70 イチかバチかの本気の攻撃で・・・。しかし・・・?

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 今回の攻撃は・・・実を言うと魔法陣と膨れ上がった魔力を気にしすぎて、実は普通のパンチによる攻撃だったのだ。



 その攻撃は・・・そう今迄で最弱である一番弱い威力のパンチであり、実際には攻撃とは言えない・・・ただ拳が接触しただけで、普通なら痛みを感じ無い筈の打撃だった。それなのに、その拳が接触しただけの行為が・・・どうにも双頭邪竜には、とてつもない苦痛を与え・・・かなり効いた様であり、何故だか今迄以上に苦しんで、のたうち回る状況になってしまっていたのだった。

 流石の俺もその状況を目撃して、驚き一旦動きを止めて唖然としてしまった。
「・・・えっ!?なんであんな何の変哲もない。ただの接触が・・・えっ、えっ?なんで、ここまで効くんだ?おかしくない?あの苦しみよう・・・」
 今迄の様子からして、その様な攻撃は殆ど効くどころか反応は無かった筈だし、そこまで苦しむ内容の攻撃ではなかった筈なのだ。これは、あきらかに様子がおかしいのは間違いが無い状況だったのだ。

「もしかして、あの魔法陣って・・・己を犠牲にするモノなのか?でも、何でそこまでする必要が・・・?」
 ユウマとしては不思議な事には変わりないが、実はこれにはユウマの知らない事が起きていたのである。もちろん双頭邪竜自身にも解らない事だ。

 ・・・ただある2人には予想していた事だが・・・少し規模が大きくなっているのだった。

 それからの双頭邪竜は、何故だかより一層・・・一段と様子がおかしくなり、ついには暴走していた時と同じ様に我を忘れて、ところ構わず攻撃を仕掛けだしたのであった。あたり一面破壊しだしたのだ。
 今迄いた丘は破壊尽くされ、ユウマのいる場所には・・・直接の攻撃は来ないが、瓦礫や爆風が吹き荒れていた。
「やっ、やっべぇぇっ!これじゃあ最初の時と殆ど代わらないじゃんか!いや、最初の時より手におえない・・・。それよりも俺自身がマトモな攻撃が出来ないから・・・完全に不利じゃんかよ。しかも、あの魔法陣はなんなんだ?意味も解らんし、正体も解らない。どうしよう・・・?」

 さっきみたいに簡単な攻撃なら・・・いつでも出来るかもしれないが、今の状況の中に飛び込むのは、はっきり言えば自殺行為にも見える。何せ俺の体力と魔力が回復していると言っても、近付くと何故か魔力が今迄以上に吸取られるので、下手に魔力を使う防御結界は使えない。
「・・・まさか、今迄と違って魔力の放出した分だけ、余分に魔力を・・・」

 実はちょっとでも魔力を体外に放出すると、離れているのに、維持できずそのまま双頭邪竜に魔力を吸われてしまう。まあ、体外に放出しなければ・・・今迄どおりの量を吸われるだけだと思うが、あきらかにおかしすぎる。
 なので近付き・・・魔力を利用した防御結界は危険なのだ。これ以上魔力を一気に吸われると、お互いどうなるか解ったものじゃなかった。

 結局は双頭邪竜の最初の暴走状態と同じ様な状態になったのだが、如何せんこちらは以前のようにマトモな攻撃と魔力を展開した防御が出来ない状態と化してしまった。幸運だった事と言えば・・・体力が回復してきているので直ぐにやられる心配は無いのだが、相手である双頭邪竜は以前とは違い、動きに規則性が無い上に強力な攻撃をデタラメに仕掛けて来ているのだ。

 しかし、このままでは埒があかないので、如何にかして相手を黙らせないといけない。それで俺はイチかバチかの賭けに出て、攻撃を仕掛ける事にした。
「・・・このままじゃ、永遠と魔力を吸われ続けるし・・・決着がつかないよな。なら危険を覚悟で最大限の力で、また拳にオーラを纏わせて攻撃を加えてみようかな?・・・もしかしたら効くかもしれないし、頭の部分じゃなければ・・・多分、問題ないかもしれない」

 それで俺は意を決して、本気の攻撃!そう拳にオーラを纏わせた攻撃を、現状暴走して暴れ回る双頭邪竜の懐に飛び込み食らわせたのであった。結果的にその攻撃は上手く腹部に決まり、暴走していた筈の双頭邪竜は完全に沈黙して今度こそホントに動かなくなったのだ。

「もっ、もしかして・・・上手くいったのか?完全に動かなくなった?」
 攻撃を繰り出した後、魔法陣に集中していた魔力の暴発を気にして一瞬のうちに距離を取っていたが、動かなくなった双頭邪竜の様子を確認する為に近づく事にした。何せ今回は鳴き声どころか、苦しむ姿も見せずにピタッと停止したので、もしかしてと思い近付き自身の目で確認する事にした。
 何せ少し前より、双頭邪竜の殺気と気を感じないのと、独特の魔力は疎か邪気すら感じなくなっていたからだった。

 なので仕方なく近付き、双頭邪竜の鼓動か何かを確認する必要があり、恐る恐る近付いたのである。事実目の前まで近付き、完全に活動の停止を確認して安堵の溜息を漏らし、自身の警戒を何も考えずに解いたのだった。



 しかし、その考えは甘かったのだ!俺が活動を停止して全く動かなくなったと思い・・・油断して双頭邪竜を警戒を解いた途端、2つの頭が動き出し俺を見つめたと同時に口を大きく開き、火炎と吹雪のブレス攻撃を・・・。


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