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第13章 新たなる冒険の始まり?・・・そして。
13-69 相手の様子が・・・?
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ただ時間の経過は俺にとっては幸運だったのだが、恐らく相手にとっても好都合なのではと、疑心暗鬼になりつつも、未だ攻撃を仕掛けてこない双頭邪竜の様子を伺い続けたのであった。
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しかし、ホントに俺にとっては幸運だったし、死を覚悟して半分諦めていた分・・・かなり冷静になれたような気がしたが、実際には危機を脱した訳では・・・。
「・・・まあ、俺的には救いだったかな?こいつが動かなかったから体力は少し回復したし、魔力も・・・まあ、そこそこ回復してるけど・・・でも、あの魔力は反則だよな。どうにかしないと状況的には、先延ばしになっただけだよな」
事実体力はほぼ回復してかなり動ける様になってる。それに、魔力もある程度回復しているのだが、それでも防御結界が張れるかどうかだ。
どうやら双頭邪竜に魔力を吸い取られ続ける量が減っている?・・・のかどうかは解らないが、それでもいつの間にか徐々にではあるが、魔力が少しずつ回復している感じだ。
《・・・実はこの時点ユウマは気付いてないのだが、体力の回復もそうなのだが、魔力の回復量も最大値も既に以前とは比べ物にならないほど上昇していたのである。事実それを知る事は今のところ無いので、本人には魔力が吸われている量が減っていると思っていたのだ。実際は逆に増えているとは知らずに・・・》
そんな事とは気付かず、その上知らずに・・・。
「このままジッとしてたら、結構いいところまで回復しそうだけど・・・そうも言ってられないよな?あの魔力の高まりはやばいよな・・・でも、何で急に魔力が?」
結果的に一旦はピンチを回避できたと思ったのは、ホンの少しの時間の間であり、俺が冷静さを取り戻した時点で、状況は俺にとって良い事ばかりではなかった。流石に双頭邪竜に未だに吸い続けられ、その魔力が異常に膨れ上がっているのは、見過せず最悪な状況なのは変わりなかった。
しかも、その量は最初に比べるとかなり、増えている感じであった。
でも、流石に俺の体力と魔力が徐々に回復に兆しが見え、このまま行けば俺に有利な状況にと一瞬そう思い始め攻撃を再開しようとしたが・・・。極端に膨れ上がり、その上に高まり続ける魔力を感じると、その様な考えは一瞬のうちに吹き飛んだ。
何せここまで魔力が膨れ上がり高まり続け、下手に攻撃するとどう言う状況になるかは想像はつく。ちょっとした事で魔力は暴走・・・大爆発!下手をするとこの世界自体を、木っ端微塵になりかねない程の魔力だ。
それに、その肝心の双頭邪竜に関しては、未だに上空に口を開けたまま動かなくなっているし、何故かその状態になってからは殺気は疎か・・・気配と言うより気力を感じなくなっていた。というか生命反応が弱い様な?・・・その代わりに極端に何かに似た魔力が膨れあがり、充実した上に高まり続けている事にも気付いたのだ。
だがその双頭邪竜?の膨れ上がって高まる魔力の感じが・・・今迄の双頭邪竜の魔力の感じとちがい・・・ある魔力と似たような感じである事に気付いたのだ。
「どう言う事だ?この魔力の感じは・・・俺の?」
その魔力の感じが・・・どうもおかしい事にも若干気付き出したのだ。
しかし、その事は今のところ俺自身の魔力を吸われているので・・・そのせいでは無いだろうかと、思って深く考えなかったのだ。
それで思考を切替て・・・違う事を考え出した。
「そんな事より・・・このまま行けば、俺の力が戻り・・・また、マトモな戦いが出来ると思ったけど・・・ちょっとヤバイ魔力量だよなこれ?このまま攻撃したら間違いなく・・・」
それからまた少し時間が進み、次第に上空に口を開いた双頭邪竜の2つの頭上付近に、魔法陣が現われたのだ。それからそこに今迄膨れ上がって高まり続ける魔力が・・・集中して魔法陣が輝き出した。
「・・・!?どっ、どうなってんだ?この魔力は俺だけのじゃなくて、アリスとリナの魔力が合わさってる?」
結果的に俺が吸われ続けた筈の魔力と、何故かアリスとリナの魔力を感じた。するとその直後に何故か三つの魔力が突如魔法陣に反応して融合しだしたのだ。
・・・それからである今迄全く動かなかった双頭邪竜の様子が、次第におかしくなり始めたのだ。
最初は大口を開けて止まっていた状態から・・・魔法陣の輝きと共に動き出したのだが、どうにも俺を追い詰めていた事は忘れてしまっていたのか、周囲を気にし始めたのだ。それから何も無い場所に視線を向け・・・手や尻尾で攻撃を開始しだし他のである。
それから徐々に双頭邪竜は、おかしな行動を取り始めたのだ。今迄だったら俺の姿を見つけると、有無を言わずに攻撃を仕掛けてきたのだが、それさえも行なってこない・・・それどころか自分自身が解ってないようだ。
「なんだ、なんだ?あいつ、どうしちまったんだ!もしかして・・・」
様子がおかしくなってる双頭邪竜の状態が気になり、攻撃を仕掛けてみる事にした。ただ、現状強い衝撃を与えるとどうなるか解らないので、魔法陣が出現している頭の部分さえ衝撃を与えなければいい筈・・・と考え攻撃を仕掛けた。
『『グギャァァ!?がギャァァ、ギャァァ!!・・・・』』
俺の攻撃をくらい・・・とてつもなく2つの頭が同時に叫び狂ったのだ。
「えっ!?・・・なんで、普通のパンチであそこまでダメージを負う?しかも、今迄無い程に苦しんでる?あいつどうなってんだ・・・」
それで核心出来た事は・・・今迄は俺がどんな攻撃を仕掛けても、あるタイミングで強力な防御を展開していたのだが、今回のはそれさえも行なわずマトモに攻撃を食らい、どうもかなりのダメージを受けた様なのだ。
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今回の攻撃は・・・実を言うと魔法陣と膨れ上がった魔力を気にしすぎて、実は普通のパンチによる攻撃だったのだ。
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ただ時間の経過は俺にとっては幸運だったのだが、恐らく相手にとっても好都合なのではと、疑心暗鬼になりつつも、未だ攻撃を仕掛けてこない双頭邪竜の様子を伺い続けたのであった。
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しかし、ホントに俺にとっては幸運だったし、死を覚悟して半分諦めていた分・・・かなり冷静になれたような気がしたが、実際には危機を脱した訳では・・・。
「・・・まあ、俺的には救いだったかな?こいつが動かなかったから体力は少し回復したし、魔力も・・・まあ、そこそこ回復してるけど・・・でも、あの魔力は反則だよな。どうにかしないと状況的には、先延ばしになっただけだよな」
事実体力はほぼ回復してかなり動ける様になってる。それに、魔力もある程度回復しているのだが、それでも防御結界が張れるかどうかだ。
どうやら双頭邪竜に魔力を吸い取られ続ける量が減っている?・・・のかどうかは解らないが、それでもいつの間にか徐々にではあるが、魔力が少しずつ回復している感じだ。
《・・・実はこの時点ユウマは気付いてないのだが、体力の回復もそうなのだが、魔力の回復量も最大値も既に以前とは比べ物にならないほど上昇していたのである。事実それを知る事は今のところ無いので、本人には魔力が吸われている量が減っていると思っていたのだ。実際は逆に増えているとは知らずに・・・》
そんな事とは気付かず、その上知らずに・・・。
「このままジッとしてたら、結構いいところまで回復しそうだけど・・・そうも言ってられないよな?あの魔力の高まりはやばいよな・・・でも、何で急に魔力が?」
結果的に一旦はピンチを回避できたと思ったのは、ホンの少しの時間の間であり、俺が冷静さを取り戻した時点で、状況は俺にとって良い事ばかりではなかった。流石に双頭邪竜に未だに吸い続けられ、その魔力が異常に膨れ上がっているのは、見過せず最悪な状況なのは変わりなかった。
しかも、その量は最初に比べるとかなり、増えている感じであった。
でも、流石に俺の体力と魔力が徐々に回復に兆しが見え、このまま行けば俺に有利な状況にと一瞬そう思い始め攻撃を再開しようとしたが・・・。極端に膨れ上がり、その上に高まり続ける魔力を感じると、その様な考えは一瞬のうちに吹き飛んだ。
何せここまで魔力が膨れ上がり高まり続け、下手に攻撃するとどう言う状況になるかは想像はつく。ちょっとした事で魔力は暴走・・・大爆発!下手をするとこの世界自体を、木っ端微塵になりかねない程の魔力だ。
それに、その肝心の双頭邪竜に関しては、未だに上空に口を開けたまま動かなくなっているし、何故かその状態になってからは殺気は疎か・・・気配と言うより気力を感じなくなっていた。というか生命反応が弱い様な?・・・その代わりに極端に何かに似た魔力が膨れあがり、充実した上に高まり続けている事にも気付いたのだ。
だがその双頭邪竜?の膨れ上がって高まる魔力の感じが・・・今迄の双頭邪竜の魔力の感じとちがい・・・ある魔力と似たような感じである事に気付いたのだ。
「どう言う事だ?この魔力の感じは・・・俺の?」
その魔力の感じが・・・どうもおかしい事にも若干気付き出したのだ。
しかし、その事は今のところ俺自身の魔力を吸われているので・・・そのせいでは無いだろうかと、思って深く考えなかったのだ。
それで思考を切替て・・・違う事を考え出した。
「そんな事より・・・このまま行けば、俺の力が戻り・・・また、マトモな戦いが出来ると思ったけど・・・ちょっとヤバイ魔力量だよなこれ?このまま攻撃したら間違いなく・・・」
それからまた少し時間が進み、次第に上空に口を開いた双頭邪竜の2つの頭上付近に、魔法陣が現われたのだ。それからそこに今迄膨れ上がって高まり続ける魔力が・・・集中して魔法陣が輝き出した。
「・・・!?どっ、どうなってんだ?この魔力は俺だけのじゃなくて、アリスとリナの魔力が合わさってる?」
結果的に俺が吸われ続けた筈の魔力と、何故かアリスとリナの魔力を感じた。するとその直後に何故か三つの魔力が突如魔法陣に反応して融合しだしたのだ。
・・・それからである今迄全く動かなかった双頭邪竜の様子が、次第におかしくなり始めたのだ。
最初は大口を開けて止まっていた状態から・・・魔法陣の輝きと共に動き出したのだが、どうにも俺を追い詰めていた事は忘れてしまっていたのか、周囲を気にし始めたのだ。それから何も無い場所に視線を向け・・・手や尻尾で攻撃を開始しだし他のである。
それから徐々に双頭邪竜は、おかしな行動を取り始めたのだ。今迄だったら俺の姿を見つけると、有無を言わずに攻撃を仕掛けてきたのだが、それさえも行なってこない・・・それどころか自分自身が解ってないようだ。
「なんだ、なんだ?あいつ、どうしちまったんだ!もしかして・・・」
様子がおかしくなってる双頭邪竜の状態が気になり、攻撃を仕掛けてみる事にした。ただ、現状強い衝撃を与えるとどうなるか解らないので、魔法陣が出現している頭の部分さえ衝撃を与えなければいい筈・・・と考え攻撃を仕掛けた。
『『グギャァァ!?がギャァァ、ギャァァ!!・・・・』』
俺の攻撃をくらい・・・とてつもなく2つの頭が同時に叫び狂ったのだ。
「えっ!?・・・なんで、普通のパンチであそこまでダメージを負う?しかも、今迄無い程に苦しんでる?あいつどうなってんだ・・・」
それで核心出来た事は・・・今迄は俺がどんな攻撃を仕掛けても、あるタイミングで強力な防御を展開していたのだが、今回のはそれさえも行なわずマトモに攻撃を食らい、どうもかなりのダメージを受けた様なのだ。
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今回の攻撃は・・・実を言うと魔法陣と膨れ上がった魔力を気にしすぎて、実は普通のパンチによる攻撃だったのだ。
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