巻き込まれて異世界へ ~なぜだか関わった人の運命変えてます~

桜華 剛爛

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第2章 旅立ち、いえ迷子かもしれない。

2-14 薬の精製からの治療完了?

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 ユウマは、レオンの姿を探し見当たらないので、目は開けているが寝かした状態でまだ意識が朦朧としているマークと言う名の男性騎士に、付っきりで看病している女性騎士に声をかけた。

「あのーすいません。 レオンさっあっいえ隊長さんは、どちらに行きましたか?」

「あっ!はい、レオン隊長なら先ほどあちらに向かって歩いていきました」
 ユウマが、騎士隊長であるレオンの場所を女性騎士に聞いたら、あちらに行きましたと指を差して教えてくれたのでお礼を言って何かを思い出したように。

「あっ!そういえばあのー、マークさんにこの上級ポーションを飲ましてやってください。コップか何か空いた容器ないですか?」
 ユウマは、先ほど精製した上級ポーション×10の入った薬液の溶液をアイテムボックスから取り出してから、女性騎士にコップか何か無いか訊ねたすると

「はい!マークが目を覚ました時に、飲ませた水の入ったカップでよければ」
 まだ少し水の入っていた木で出来たカップを空にしてユウマに差し出してくれたので、そのカップに上級ポーションを注ぎ込んだすると容器に入っていた上級ポーション×10が×9に変化していた。 そしてカップに入れた上級ポーションを女性騎士に渡し。

「それをマークさんに飲ましてやってください」
「えっ!はい、ありがとうございます。 ユウマ様、ちょっと待って下さいね」
 ユウマから上級ポーションの入ったカップを受け取り、マークに飲ます為、声を掛け身体を少し起こさせてから少しずつカップに入った上級ポーションを飲ませてた。

 すると、今まで意識朦朧として瞳の視点が定まらず生気の抜けかけていた状態から瞳に生気が戻りしっかりと女性騎士を見てからしっかりとした口調で女性騎士に話しかけた。

「はっ!レイナ姉さん!僕は?ここはっ、確かオークと戦っていて?・・・」
「ああ、マークっマーク!本当に良かった」
 マークの意識が完全に戻りレイナは、よくなってホントに良かったと言ってからユウマの方に向き直り。

「ユウマ様、私の名前はレイナ・メルーライトと申します。此度は、ほんとーにありがとうございます弟の命を救って貰ったうえ、貴重な回復薬で分けて貰い回復までしてもらって、このご恩は一生忘れません」
 レイナは、ユウマに勢いよく頭を下げ感謝を述べられたので。

「いえいえ、構いませんよでも弟さんが良くなって良かったですね。それでは俺はレオンさんの所にいきますので、では」
 レイナに手をかざしユウマは、レオンさんのところに行きますとその場をはなれた。

「姉さん!あの方は?」
「あの方はユウマ様と言って、私たちを助けてくれて、死に掛けていたあなたの命の救ってくれた恩人よ、あなたは・・・・・・」
マークは、涙ながら語るレイナよりユウマが自分の命を救い回復薬までくれた事を掻い摘んで教えてもらい。
 《はっ》として、立ち上がりユウマに聞こえるように。

「ユウマ様!命を救っていただき、まことにありがとうございます。私の名は、マーク・メルーライト、このご恩は必ず」
 ユウマは、名を呼ばれたので振り返ると、マークが立ち上がり礼と名を大きな声でいってきたので、ユウマも声を大きくして答えた。
「気にしないでください!でも、元気になってよかったですね♪」

 マークは、頭を深く下げてこちらを見ていたので、ユウマも手を挙げてから再びレオンの方に歩みを進めた。



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