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第2章 旅立ち、いえ迷子かもしれない。
2-13 試したい事からのみんなの回復?
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この一件はここでほぼ解決してから、ユウマは自分が試したい調合と、シルフィーに聞いた言葉のなかで、レーネに聞いて確認しようとしていたのを思い出した。
また寝かせている酷い怪我をしている男性騎士に、エリクサーを飲ますのも思い出した。
「あっ、シルフィーさん、レーネさん、そこで寝かしている男性騎士の彼に、早くエリクサーを飲ましてやってください。 先ほど意識を取り戻して痛みで唸っていました、相当痛かったのでしょうね、気絶しちゃいましたから・・・」
「えっ!あわわホント忘れてました。 レーネ早くこれを彼に!」
シルフィーが、男性騎士の方をみて慌てて、先ほどユウマより貰ったエリクサーをレーネに渡し、男性騎士に飲ましてやってくださいとお願いした。
「あっはい、わかりましたすぐに彼、騎士トーレに飲ませます」
レーネは、シルフィーに渡された、エリクサーを持って騎士トーレと呼んだ男性騎士の下に行き、小瓶の蓋を開けて飲ませた。
すると先ほどの、キュリカの時に起こった光るという現象は無く、普通に騎士トーレの苦悶に満ち青ざめていた表情が、穏やかになり荒い息遣いも無くなり《すやすや》と寝息をたてだした。
ユウマは、念のため【状況確認・分析】を、騎士トーレに使い確認してみた、すると先ほど骨折重症だった表記が、キュリカと同じく健康・睡眠中の表記になっていたのでその事をシルフィーたちに伝え安心させた。
そして、最後の重傷者の騎士トーレの治療が終わり。
ユウマは、自分が聞きたかった事を口に出した。
「えっと、レーネさん調薬の件で少し聞きたいのですけど?」
「調薬の件ですか?私もシロートなのでお役に立てるか?・・・」
「いえ、聞きたかったのは薬液と容器をいくつか無いかなと・・・思いまして。 先ほどシルフィーさんに、薬剤師が中級ポーションを薬液で薄めてかさましして販売していたと聞いたので、試しにエリクサーと薬草を混ぜて薬液で水増ししたら、良い薬が出来ないかなーと思いまして――」
ユウマは、先ほど試したい内容を正直に話し薬液と容器が無いかレーネに聞いてみた。
「えっ! はい薬液はありますが、容器は丁度良いものは無いですね。 しかし、エリクサーに他の薬草を混ぜるなんて聞いた事ないですよ?どうしてそんな事を・・・」
ユウマの欲しいものに返事をしてからレーネが、なぜそんな事をしようと思ったか訊ねた。
「えっとですね、中級ポーションを薬液で薄めて増やしたと言う事なら、恐らく下級のポーション程度の物ですよね。 なら、エリクサーを使えばそれなりの回復薬か治療薬が複数出来るのではないかと思ったんですよ」
「なっ! なんて発想をするんですか、しかも高級なエリクサーを使ってなんて・・・。 でも、確かに可能かも知れませんね」
「ただ容器が無いとかさましできるかどうか?」
「あのー、2人ともよろしいかしら?」
レーネとユウマが話している最中に、シルフィーが2人の話に割り込み良いだろうかと言ってきた。
「「どうしました?シルフィーさま」」
レーネとユウマの返事に・・・。
「えっとですね、容器でしたら使いかけ薬液の容器がちょうど良いのではと思いまして、声をかけたのですが?」
「あっ!そうですね、あの大きさならいいかもしれませね」
「???どれくらいの大きさなんですか?」
「ちょっと待ってください、持ってまいりますから」
レーネは、ちょっと待ってくれと言って馬車の方に薬液を取りに行ってくれた。
「しかし、ホントにユウマ様は、色んな事が出来ますよね♪」
シルフィーが、ユウマの目を見て自分の目をキラキラさせてから語りかけてきた。
そして、色々シルフィーとユウマが話しをしながらレーネを待っていると、馬車より薬液の入ったビンを2本持ってきた。
「はあ、はあ、ユウマ様この使い掛けの薬液の入ったビンと新品の薬液ビンの容器で良いでしょうか?」
レーネは、持ってきた薬液の容器を2本、ユウマに渡した。
「あっ!ありがとうございます。ちょっと、大きいですけど良いと思います。 この中の薬液は、使って問題ないでしょうか?」
「ええ、足りなかったら新品の薬液を開封して使ってください」
ユウマはレーネに、薬液を使って良いか聞いたら、レーネの返答は足りなかった場合は新品を使って問題ないと回答が帰ってきたので調薬を行うことにした。
ユウマは、まず最初に薬液が半分入ったビンの中にアイテムボックスより出していた薬草を数枚のうちの3枚を入れて【錬金術】と【薬剤師】のスキルを使用して、また【低速搾り撹拌】の創生魔法を使いした。
すると、何故か上級ポーション×10が出来上がった。
「はて? 何で上級ポーション×10に? 予想では下級かなと思ってたのに・・・?」
ユウマは、また調薬精製で予想とは違う、上級の薬品が出来たので少し混乱していた。
「はあー、ユウマ様はまたとんでもない事を行いますね?」
「すごいですねっ♪レーネ、ユウマ様はとても素敵です♪」
レーネさんのあきれ気味の言葉とは裏腹に、ユウマの作業の姿に感動して今までにも好意を寄せていたが、ますます好意をよせ素敵だと言葉にだしていた。
ユウマは、調薬精製した上級ポーション×10に【超級解析】をかけた。
『【超級解析】上級ポーション×10を解析します。回復薬の一種、非常に状態の良い薬草を錬金術で精製加工した粉末を薬液に浸し成分を抽出。その後薬剤師の手により調薬精製ただし温度管理が悪いと上質な回復薬は出来ない。また解析を行っている品物は、通常の20%ましで回復可能さらに10本分の量がある』
ユウマが超級解析の結果を見て驚き黙っていると・・・。
「ユウマ様、上級ポーションが出来てしまいましたがどうします? エリクサーも調薬致しますか?」
シルフィーがどうしますかと訊ねてきたので、
「いいえ、やめておきます」とユウマは答えた。
「ええ、その方が懸命ですね。これ以上とんでも無いもの作られたらこちらの方がおかしくなりそうですし」
レーネも、もう精製などしない方が良いと答えエリクサーをしまってくださいとユウマに言った。
それからユウマは、先ほど調薬精製した上級ポーション×10と使わなかったエリクサーを一旦アイテムボックスにしまいこみ、シルフィーとレーネに後でみんなに配りますのでと言った。
その後、ちょっと騎士隊長レオンの所へ行きますと断ってから立ち上がりレオンの方へ向かった。
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この一件はここでほぼ解決してから、ユウマは自分が試したい調合と、シルフィーに聞いた言葉のなかで、レーネに聞いて確認しようとしていたのを思い出した。
また寝かせている酷い怪我をしている男性騎士に、エリクサーを飲ますのも思い出した。
「あっ、シルフィーさん、レーネさん、そこで寝かしている男性騎士の彼に、早くエリクサーを飲ましてやってください。 先ほど意識を取り戻して痛みで唸っていました、相当痛かったのでしょうね、気絶しちゃいましたから・・・」
「えっ!あわわホント忘れてました。 レーネ早くこれを彼に!」
シルフィーが、男性騎士の方をみて慌てて、先ほどユウマより貰ったエリクサーをレーネに渡し、男性騎士に飲ましてやってくださいとお願いした。
「あっはい、わかりましたすぐに彼、騎士トーレに飲ませます」
レーネは、シルフィーに渡された、エリクサーを持って騎士トーレと呼んだ男性騎士の下に行き、小瓶の蓋を開けて飲ませた。
すると先ほどの、キュリカの時に起こった光るという現象は無く、普通に騎士トーレの苦悶に満ち青ざめていた表情が、穏やかになり荒い息遣いも無くなり《すやすや》と寝息をたてだした。
ユウマは、念のため【状況確認・分析】を、騎士トーレに使い確認してみた、すると先ほど骨折重症だった表記が、キュリカと同じく健康・睡眠中の表記になっていたのでその事をシルフィーたちに伝え安心させた。
そして、最後の重傷者の騎士トーレの治療が終わり。
ユウマは、自分が聞きたかった事を口に出した。
「えっと、レーネさん調薬の件で少し聞きたいのですけど?」
「調薬の件ですか?私もシロートなのでお役に立てるか?・・・」
「いえ、聞きたかったのは薬液と容器をいくつか無いかなと・・・思いまして。 先ほどシルフィーさんに、薬剤師が中級ポーションを薬液で薄めてかさましして販売していたと聞いたので、試しにエリクサーと薬草を混ぜて薬液で水増ししたら、良い薬が出来ないかなーと思いまして――」
ユウマは、先ほど試したい内容を正直に話し薬液と容器が無いかレーネに聞いてみた。
「えっ! はい薬液はありますが、容器は丁度良いものは無いですね。 しかし、エリクサーに他の薬草を混ぜるなんて聞いた事ないですよ?どうしてそんな事を・・・」
ユウマの欲しいものに返事をしてからレーネが、なぜそんな事をしようと思ったか訊ねた。
「えっとですね、中級ポーションを薬液で薄めて増やしたと言う事なら、恐らく下級のポーション程度の物ですよね。 なら、エリクサーを使えばそれなりの回復薬か治療薬が複数出来るのではないかと思ったんですよ」
「なっ! なんて発想をするんですか、しかも高級なエリクサーを使ってなんて・・・。 でも、確かに可能かも知れませんね」
「ただ容器が無いとかさましできるかどうか?」
「あのー、2人ともよろしいかしら?」
レーネとユウマが話している最中に、シルフィーが2人の話に割り込み良いだろうかと言ってきた。
「「どうしました?シルフィーさま」」
レーネとユウマの返事に・・・。
「えっとですね、容器でしたら使いかけ薬液の容器がちょうど良いのではと思いまして、声をかけたのですが?」
「あっ!そうですね、あの大きさならいいかもしれませね」
「???どれくらいの大きさなんですか?」
「ちょっと待ってください、持ってまいりますから」
レーネは、ちょっと待ってくれと言って馬車の方に薬液を取りに行ってくれた。
「しかし、ホントにユウマ様は、色んな事が出来ますよね♪」
シルフィーが、ユウマの目を見て自分の目をキラキラさせてから語りかけてきた。
そして、色々シルフィーとユウマが話しをしながらレーネを待っていると、馬車より薬液の入ったビンを2本持ってきた。
「はあ、はあ、ユウマ様この使い掛けの薬液の入ったビンと新品の薬液ビンの容器で良いでしょうか?」
レーネは、持ってきた薬液の容器を2本、ユウマに渡した。
「あっ!ありがとうございます。ちょっと、大きいですけど良いと思います。 この中の薬液は、使って問題ないでしょうか?」
「ええ、足りなかったら新品の薬液を開封して使ってください」
ユウマはレーネに、薬液を使って良いか聞いたら、レーネの返答は足りなかった場合は新品を使って問題ないと回答が帰ってきたので調薬を行うことにした。
ユウマは、まず最初に薬液が半分入ったビンの中にアイテムボックスより出していた薬草を数枚のうちの3枚を入れて【錬金術】と【薬剤師】のスキルを使用して、また【低速搾り撹拌】の創生魔法を使いした。
すると、何故か上級ポーション×10が出来上がった。
「はて? 何で上級ポーション×10に? 予想では下級かなと思ってたのに・・・?」
ユウマは、また調薬精製で予想とは違う、上級の薬品が出来たので少し混乱していた。
「はあー、ユウマ様はまたとんでもない事を行いますね?」
「すごいですねっ♪レーネ、ユウマ様はとても素敵です♪」
レーネさんのあきれ気味の言葉とは裏腹に、ユウマの作業の姿に感動して今までにも好意を寄せていたが、ますます好意をよせ素敵だと言葉にだしていた。
ユウマは、調薬精製した上級ポーション×10に【超級解析】をかけた。
『【超級解析】上級ポーション×10を解析します。回復薬の一種、非常に状態の良い薬草を錬金術で精製加工した粉末を薬液に浸し成分を抽出。その後薬剤師の手により調薬精製ただし温度管理が悪いと上質な回復薬は出来ない。また解析を行っている品物は、通常の20%ましで回復可能さらに10本分の量がある』
ユウマが超級解析の結果を見て驚き黙っていると・・・。
「ユウマ様、上級ポーションが出来てしまいましたがどうします? エリクサーも調薬致しますか?」
シルフィーがどうしますかと訊ねてきたので、
「いいえ、やめておきます」とユウマは答えた。
「ええ、その方が懸命ですね。これ以上とんでも無いもの作られたらこちらの方がおかしくなりそうですし」
レーネも、もう精製などしない方が良いと答えエリクサーをしまってくださいとユウマに言った。
それからユウマは、先ほど調薬精製した上級ポーション×10と使わなかったエリクサーを一旦アイテムボックスにしまいこみ、シルフィーとレーネに後でみんなに配りますのでと言った。
その後、ちょっと騎士隊長レオンの所へ行きますと断ってから立ち上がりレオンの方へ向かった。
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