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第3章 街まで移動、転移しないで護衛延長かもしれない
3-24 ギルドマスターからの試験結果?
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「おお、そんなに汚れてるか?まあ、良いんじゃないか・・・がっははは・・」
「そんな訳にはいかないでしょ!本当にもう大雑把なんだから・・はぁ」
豪快に笑うグラントを、フィリアは冷たい目で見つめて答えため息をはいた。
「もう!しょうがないわね。ちょっと待ててね、あなたたち」
フィリアがそう言って扉を開けてから秘書のヨーコに声をかけた。
「ねー!ヨーコ!お願いがあるの!ちょっとこっち来てちょうだい」
「なに、おねーちゃん!」
フィリアがヨーコを呼び寄せ、ヨーコがギルドマスターの部屋の扉から中を覗いた途端。
「えっ!おねーちゃん!何でみんなボロボロで汚いの?おまけにギルドマスターまで?」
「えっと、ねっ!かくがくしかじかで色々あってね、この子達の昇格に相応しいかの試験をしてたの!」
「えっ!ギルドマスター直々に?普通試験官の係員がする事でしょう、何でまた」
秘書のヨーコが何気に信じられない言葉を言ったような気がしてみんなが一斉に声をだした。
「「「えっ!えええ・・・!そっ、そうなんですか?」」」
「ええ、そうよ普通は、試験官が戦闘を見てから、その人に合った訓練方法や能力判定を行うの。そして場合によっては試練と言う名の修行、探索をさせるのよ。でも今までギルドマスターが試験官をやったなんて聞いた事無いわ」
ヨーコが冷やかな目でグラントを見た。
「うっ!えーとな、俺が暇だったのと面白いやつらが来たから、がっははは・・」
「もうー、おねーちゃんも、何で止めなかったのよ!」
「えっ!私ここの責任者じゃないし、私も実際この子たちの本気の戦闘を見てみたかったから、あえて止めなかったのよ。もっとも本音は、面白そうだったからかな♪」
などと、とんでもない新事実を聞かされた。
それから、秘書のヨーコが、みんなに向け生活魔法の【清浄化】の唱えた。
すると先程まで汚れていた服や体が一瞬で綺麗になったので、ヨーコにお礼を言った。
「それではあらためて、俺はここトライア冒険者ギルドのギルドマスターのグラント・フルフロートだ」
「そして私はシルフォード公国の冒険者ギルド、ギルドマスターのフィリア・フィーリスよ、よろしくね!あっ、ちなみの私がここにいるのは、妹のヨーコを迎えに来たの!」
フィリア曰く、今まで不在だったトライアのギルドマスター付きの秘書が新しく見つかったので、ヨーコがシルフォードのギルドに戻れる事になっていた。
そして、たまたまギルドマスター恒例会議が2日前にトライアの街でありヨーコと一緒に戻ろうと考えていたら、今日まで申し送りで時間がかかって明日戻る事になっていたと説明をしてくれた。
「まっ!かたい挨拶は良しとして、お前たちは全員合格だ!昇格は認めよう」
ユータたちは、全員でやった!と声を上げ一同によろこんだ。
そして、その光景を微笑ましく見ていたユウマに向けて、グラントが少しお願いがあるのだがと言葉をかけて来た。
「ユウマすまんが、コイツらの昇格は認めるが・・」
ユウマが、もしかして俺は不合格なのではと考えたがどうも様子が違うようだ。
「いやいや、お前は文句なしの合格だ。何せ俺を非公式とは言え倒したんだからな!ただな、どうもコイツらは合格とは言ったが現状危なっかしい。でだコイツらの面倒をお前がみてやって欲しいんだが?どうだ!」
「えっ!でも俺っ?」
「ああ!お前の事情はフィリアにおおまかに聞いてる。それをふまえてのお願いしたい。もちろん断ってもかまわん」
「いや、断ってもかまわんって。この子たちの目の前で言います普通。はあ、まあ、でも今俺フリーじゃ無いんで依頼者に相談してからで良いですか?」
「うん!そうかそれでかまわん。取り合えず前向きに考えてくれ」
グラントにそう言われたが、とうのユータたちは何故か目をキラキラさせて期待の眼差しをユウマに向けていた。
でも一旦保留となった途端に、みんなが「ええっ!」とうなだれてしまった。
「ユウマ、その件だけど私からもお願いするわ。できるだけ前向きに考えてお願い」
フィリアからも、再度ユータたちの面倒を看てくれとお願いされた。
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「おお、そんなに汚れてるか?まあ、良いんじゃないか・・・がっははは・・」
「そんな訳にはいかないでしょ!本当にもう大雑把なんだから・・はぁ」
豪快に笑うグラントを、フィリアは冷たい目で見つめて答えため息をはいた。
「もう!しょうがないわね。ちょっと待ててね、あなたたち」
フィリアがそう言って扉を開けてから秘書のヨーコに声をかけた。
「ねー!ヨーコ!お願いがあるの!ちょっとこっち来てちょうだい」
「なに、おねーちゃん!」
フィリアがヨーコを呼び寄せ、ヨーコがギルドマスターの部屋の扉から中を覗いた途端。
「えっ!おねーちゃん!何でみんなボロボロで汚いの?おまけにギルドマスターまで?」
「えっと、ねっ!かくがくしかじかで色々あってね、この子達の昇格に相応しいかの試験をしてたの!」
「えっ!ギルドマスター直々に?普通試験官の係員がする事でしょう、何でまた」
秘書のヨーコが何気に信じられない言葉を言ったような気がしてみんなが一斉に声をだした。
「「「えっ!えええ・・・!そっ、そうなんですか?」」」
「ええ、そうよ普通は、試験官が戦闘を見てから、その人に合った訓練方法や能力判定を行うの。そして場合によっては試練と言う名の修行、探索をさせるのよ。でも今までギルドマスターが試験官をやったなんて聞いた事無いわ」
ヨーコが冷やかな目でグラントを見た。
「うっ!えーとな、俺が暇だったのと面白いやつらが来たから、がっははは・・」
「もうー、おねーちゃんも、何で止めなかったのよ!」
「えっ!私ここの責任者じゃないし、私も実際この子たちの本気の戦闘を見てみたかったから、あえて止めなかったのよ。もっとも本音は、面白そうだったからかな♪」
などと、とんでもない新事実を聞かされた。
それから、秘書のヨーコが、みんなに向け生活魔法の【清浄化】の唱えた。
すると先程まで汚れていた服や体が一瞬で綺麗になったので、ヨーコにお礼を言った。
「それではあらためて、俺はここトライア冒険者ギルドのギルドマスターのグラント・フルフロートだ」
「そして私はシルフォード公国の冒険者ギルド、ギルドマスターのフィリア・フィーリスよ、よろしくね!あっ、ちなみの私がここにいるのは、妹のヨーコを迎えに来たの!」
フィリア曰く、今まで不在だったトライアのギルドマスター付きの秘書が新しく見つかったので、ヨーコがシルフォードのギルドに戻れる事になっていた。
そして、たまたまギルドマスター恒例会議が2日前にトライアの街でありヨーコと一緒に戻ろうと考えていたら、今日まで申し送りで時間がかかって明日戻る事になっていたと説明をしてくれた。
「まっ!かたい挨拶は良しとして、お前たちは全員合格だ!昇格は認めよう」
ユータたちは、全員でやった!と声を上げ一同によろこんだ。
そして、その光景を微笑ましく見ていたユウマに向けて、グラントが少しお願いがあるのだがと言葉をかけて来た。
「ユウマすまんが、コイツらの昇格は認めるが・・」
ユウマが、もしかして俺は不合格なのではと考えたがどうも様子が違うようだ。
「いやいや、お前は文句なしの合格だ。何せ俺を非公式とは言え倒したんだからな!ただな、どうもコイツらは合格とは言ったが現状危なっかしい。でだコイツらの面倒をお前がみてやって欲しいんだが?どうだ!」
「えっ!でも俺っ?」
「ああ!お前の事情はフィリアにおおまかに聞いてる。それをふまえてのお願いしたい。もちろん断ってもかまわん」
「いや、断ってもかまわんって。この子たちの目の前で言います普通。はあ、まあ、でも今俺フリーじゃ無いんで依頼者に相談してからで良いですか?」
「うん!そうかそれでかまわん。取り合えず前向きに考えてくれ」
グラントにそう言われたが、とうのユータたちは何故か目をキラキラさせて期待の眼差しをユウマに向けていた。
でも一旦保留となった途端に、みんなが「ええっ!」とうなだれてしまった。
「ユウマ、その件だけど私からもお願いするわ。できるだけ前向きに考えてお願い」
フィリアからも、再度ユータたちの面倒を看てくれとお願いされた。
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