巻き込まれて異世界へ ~なぜだか関わった人の運命変えてます~

桜華 剛爛

文字の大きさ
77 / 557
第4章 トライアの領主の館で何かあるかもしれない。

4-6 戦闘継続中からのどうも厄介ごとが起きたかも?

しおりを挟む



 そしてユウマは、剣での攻撃と光魔法を発動している状態のリステーを見てから。
 どうしようかと、振り下ろしてくる剣の攻撃に視線をむけながら考えていた。



 炎を纏った剣の攻撃には、まったく恐怖は感じず構えたまま動かずに、ユウマは考えごとをしている。
 周りから見たら何をやっているのかと思うところだが、ユウマとしては単調的な攻撃なうえ、余りにも遅すぎるしいつでも避けられる攻撃だったので。

『この馬鹿馬鹿しい作戦、その攻撃を周りから目撃されず、なおかつ解らないように解決するには?』
 どうしたものかと考えてから。
 まずはリステーが光属性魔法の【閃光フラッシュ】を発動しているので、放つ前に停滞維持している魔法陣を手刀で切り裂いき破壊、魔法そのものを消し去った。
 そして目つぶしの騙し討ち、その一手を阻止した。

 このとき繰り出した手刀は、ユウマにとっては何気に振るったのだが、常人には到底見える速さでなく、ただ風が吹いた程度にしか解らなかった。

 次に攻撃していた炎を纏った剣は、真剣白羽取りの要領で拳と掌底を繰り出し剣を挟んもうとして。

 そこでリステーの剣を止めるつもりが、何故か勢いよくぶち折っれ。
《ガキン》と言う音とともに刃先が宙を舞い飛んでいった。

 このとき、ユウマもまさか折れるとは、思っては無かったが本人は折る気満々でこのような対策をおこなったのだった。

 その光景をみていた観戦者達は、全員、一瞬ユウマが切られたと思っていたが、次の瞬間リステーが攻撃を繰り出し当たったはずの剣が折れ。
 その刃先が飛んで行ったので、驚いて呆気に取られていた。

 しかし一番驚いていたのは、当の騙し討ちをするつもりで、攻撃をおこなった本人である。
 何故かと言うとリステーの使っていた剣は、ミスリル製で特別な付与、斬撃強化と麻痺効果の呪詛を施した剣であり。
 その上彼自身も、得意とする身体能力向上の魔法を使用して。
 さらには光魔法を使って目くらましをおこなう筈だったが、その魔法も発動せず霧散してしまい。

 そして、炎を纏わしてさらに強化をおこなったはずの、自分の剣を難なく折られてしまったからだ。

 その光景を直ぐ間近で見ていた、執事のセバリオの方も、何が起こったか解らず。
 リステーの折れた剣とユウマの手元を見て驚いていたが。

 次の起こしたユウマの行動を見てさらに驚き驚愕した。

 そのユウマは、さて?ここからどうしようと。
 一旦リステーに剣を折り向き合っていた体勢をといて、後ろに振り替えり考えながら離れていった。

 このとき、どう言う風に決着を付ければ音沙汰無く済ませるのかと、顎を触りながら目をつぶって考え、一定の距離を静かに歩いていると。

 先程まで呆気に取られて驚き、いったい何が起こったのかが解らず思考停止していたリステーが、後ろを向いて離れて行くユウマに気が付き、これはチャンスと思ったのか。

 その場から後方に勢い良く飛んで、着地すると同時に自分のもっとも得意とする魔法を詠唱して、攻撃を仕掛け様と声をあげた。

「はははっ!油断したな、馬鹿な庶民め!まぐれで僕の剣を折りやがって、死んで詫びろ」
 などと悪役みたいな台詞を吐き、詠唱完了して魔力を溜め込んだ魔法を放ってきた。

 そんな大声で言ったら不意打ちにもならないでしょうと、思ったユウマだった。

 このとき、リステーの放ってきた魔法は、火属性の火炎魔法【火炎矢弾幕フルファイヤーアロー】と言う魔法で。
 はっきり言ってぱっと見は、避けられないと思うほど視界全体に炎の矢が広がり。
 そしてもの凄い量の炎の矢の数で、まさに弾幕と言って良い程である。

 しかも熱気が、ものすごい。

 その【火炎矢弾幕フルファイヤーアロー】の魔法を見ていた観客席の全員が、リステーの言っていた魔導騎士学校の上位で卒業は伊達では無かったのかと思い。

 このままではユウマと執事のセバリオが危ないと、急に皆が慌しく緊急事態を考え動き出した。

 みんながユウマたちの心配して、もしもの時に備えて動き回っているのをよそに。
 観戦していたシルフィーたち3人といつも間にか、姿を現した紅の妖精フレイムフェアリーのフレイがシルフィーの頭の上にちょこんと座って観戦していた。

 その3人の慌てていない姿を見た領主ロベルトは、何故こんなに落ち着いているのかを、シルフィーに聞いてみた。
「シルフィー!何故そんなに平然と、この状況を見ている?あの魔法はまかりにも、中級の上位魔法だ!ただではすまない筈だ。このままではユウマ君はもちろん、近くにいるセバリオが危険なのだぞ、最悪の事態を考えないと!」
 領主であるロベルトが慌てて声をシルフィーたちにかけたが。

「いえ、心配ないかと思いますよ。叔父さま!」
「ええ!ロベルト様、彼なら大丈夫でしょう」
「そうでしょうね!彼なら大丈夫でしょうね」
『だよねー!なんてったてユウマだもんねー♪』
 などとフレイを加えた4人が領主ロベルトに答えた。

 領主ロベルトは、紅の妖精フレイムフェアリーのフレイの存在が魔眼なしで見える唯一の人物だった。

『フレイよ、そんなに彼はすごいのか?』
『うん、だってシルフィーと同じ魔眼の持ち主だよ、ただ契約妖精や精霊はいないけど?』
 ロベルトは、このフレイの言葉を聴き驚いて、シルフィーたちの方を見たらみんなが頷き肯定してきた。



 そして、慌てて動き回っている使用人と騎士達を落ち着かせ、ロベルト自身も腰を座席に下ろして。
 今から始まるだろうユウマの行動を見ることにした。



しおりを挟む
感想 798

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?

つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。 平民の我が家でいいのですか? 疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。 義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。 学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。 必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。 勉強嫌いの義妹。 この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。 両親に駄々をこねているようです。 私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。 しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。 なろう、カクヨム、にも公開中。

男爵家の厄介者は賢者と呼ばれる

暇野無学
ファンタジー
魔法もスキルも授からなかったが、他人の魔法は俺のもの。な~んちゃって。 授けの儀で授かったのは魔法やスキルじゃなかった。神父様には読めなかったが、俺には馴染みの文字だが魔法とは違う。転移した世界は優しくない世界、殺される前に授かったものを利用して逃げ出す算段をする。魔法でないものを利用して魔法を使い熟し、やがては無敵の魔法使いになる。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !

本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。  主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。 その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。  そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。 主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。  ハーレム要素はしばらくありません。

悪役令嬢の父は売られた喧嘩は徹底的に買うことにした

まるまる⭐️
ファンタジー
【第5回ファンタジーカップにおきまして痛快大逆転賞を頂戴いたしました。応援頂き、本当にありがとうございました】「アルテミス! 其方の様な性根の腐った女はこの私に相応しくない!! よって其方との婚約は、今、この場を持って破棄する!!」 王立学園の卒業生達を祝うための祝賀パーティー。娘の晴れ姿を1目見ようと久しぶりに王都に赴いたワシは、公衆の面前で王太子に婚約破棄される愛する娘の姿を見て愕然とした。 大事な娘を守ろうと飛び出したワシは、王太子と対峙するうちに、この婚約破棄の裏に隠れた黒幕の存在に気が付く。 おのれ。ワシの可愛いアルテミスちゃんの今までの血の滲む様な努力を台無しにしおって……。 ワシの怒りに火がついた。 ところが反撃しようとその黒幕を探るうち、その奥には陰謀と更なる黒幕の存在が……。 乗り掛かった船。ここでやめては男が廃る。売られた喧嘩は徹底的に買おうではないか!! ※※ ファンタジーカップ、折角のお祭りです。遅ればせながら参加してみます。

処理中です...