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第5章 王都シルフォードに向けて出発かもしれない。
5-13 妖精フレイとファル、そして少女と子狼・・!
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そして、ファルの事も重要な部分は、はぶいて妖精のファルと契約した事を説明した。
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するとフレイが突然、シルフィーに泣きついて。
『シルフィー!ユウマが、私の事捨てた。捨てられちゃった私!』
その悲しそうなフレイをシルフィーが慰めていた。
ユウマは、フレイと契約した覚えが無いし。それにフレイの契約者は・・。
「あのさ、フレイの契約者て、シルフィーさんじゃなかったけ?」
そう尋ねて見たらシルフィーとフレイはお互い見つめて。
「『あっ!』そうでした。フレイ、あなたの契約者は私じゃないですか!」
『そうだった。つい、いつもののりで。ごめんね、私の主様はシルフィーだけだよー』
そう言ってシルフィーの顔に頬ずりをして愛情表現をしていた。
「て、言うより浮気をしていたのは、フレイの方なんじゃないか?」
そのユウマの言葉にシルフィーとフレイが、声をそろえて「『それは違います』」と言ってきた。
何が違うのかさっぱり解らないユウマであった。
それで、シルフィーとフレイの声でユウマに寄り添って寝ていた、ファルと少女、そして子狼のランが目を覚まして。
それからユウマの顔とシルフィーを順番に見て。何故かユウマの後ろに隠れた。
ただ子狼のランはユウマの膝の上で丸くなってまた目を閉じていた。
二人を見てから、ユウマに向けて少女が話だした。
「あっ、あのあの、助けてくれてありがとうですの。ミーアはミレニアて言いますの。この子は、白王狼のランて言いますの」
少女の名前はミレニアと呼ぶらしいが、自分の事を一人称でミーアと呼んでいるようだ。ミレニアもそう呼ぶようにしてくれとお願いして。そして子狼のランは白王狼と言う希少種族であるらしい。
「あの、お兄ちゃんホントに助けてくれて、あり・が・うっ、ぐすっ」
ミーアはユウマにお礼を言おうとして、何かを思い出し突然泣き出してしまった。
ユウマは、困った顔をしたが自分の膝の上に抱き寄せた。
この時ランは、ユウマの膝の上から降りて、シルフィーの前に移動していた。どうもこの子は頭が良い様でユウマ達の会話も理解している様だった。
そしてユウマは、シルフィーを見てみるとしょうが無いですねと目で合図をして。しばらくミーアが泣き止むまで見守った。その間、シルフィーは自分の前まで来ていたランを抱え膝の上に乗せて撫でていた。
ランの方も嫌がるそぶりを見せず、おとなしくシルフィーの膝の上で丸くなっていた。
この様な事をしている時、妖精であるフレイとファルはお互い挨拶をして、何やら話をしていた様だ。
その話とは、お互い自己紹介をしていた。
まずはフレイが自己紹介をしていた。
「私は、紅の妖精で火属性の上位で紅炎属性を司る妖精なの」
そう伝えてから。
「私の主様は、シルフィーでお気に入りはユウマだよ」と、とんでも無い事を言っていた。
それを聞いたファルは、折角ユウマが黙っていた事実を呆気なくフレイに暴露していた。それは昨日、ユウマに説明した事と同じような内容だった。
「私は虹の妖精で、そして精霊剣グランドファルシオンであって、剣より生まれた妖精で、七属性の守護を持つ精霊でもあるの。主様ユウマだよ」と。
その言葉を聴いたフレイが驚いて、ユウマの方をみていたが、見られていた本人は泣き続けるミーアをあやしていたので気が付いてはいなかった。
そして、何故フレイが驚いたかと言うと、それはまず妖精族に虹の妖精と言う種族はいないが、伝説上の妖精で七属性をあやつる存在の者がいた文献が残っている。それにあくまで資料の中の存在で実物を見た妖精はいなかった。
その話では実際は妖精で無く精霊だったと言う噂までもあった。しかし、誰もその存在を知らず、そのうえその妖精、いえ精霊は世の中の悪意に嫌気がさして、自分自身で力を封印して眠りについてしまった。
などの事を資料に記載されていたし妖精達の間で語り告がれていた事を思い出したが、まさか目の前のファルがその存在とは思っていなかった様だ。
その後、何故か意気投合してフレイとファルは、仲良くユウマの頭の上に乗っかて話をしている。
ユウマは、何故俺の頭の上なのかと不思議に思ったが、今は考えない様にした。
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そして、ユウマの胸でひとしきり泣いた後、ミーアは事情を説明してくれた。
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するとフレイが突然、シルフィーに泣きついて。
『シルフィー!ユウマが、私の事捨てた。捨てられちゃった私!』
その悲しそうなフレイをシルフィーが慰めていた。
ユウマは、フレイと契約した覚えが無いし。それにフレイの契約者は・・。
「あのさ、フレイの契約者て、シルフィーさんじゃなかったけ?」
そう尋ねて見たらシルフィーとフレイはお互い見つめて。
「『あっ!』そうでした。フレイ、あなたの契約者は私じゃないですか!」
『そうだった。つい、いつもののりで。ごめんね、私の主様はシルフィーだけだよー』
そう言ってシルフィーの顔に頬ずりをして愛情表現をしていた。
「て、言うより浮気をしていたのは、フレイの方なんじゃないか?」
そのユウマの言葉にシルフィーとフレイが、声をそろえて「『それは違います』」と言ってきた。
何が違うのかさっぱり解らないユウマであった。
それで、シルフィーとフレイの声でユウマに寄り添って寝ていた、ファルと少女、そして子狼のランが目を覚まして。
それからユウマの顔とシルフィーを順番に見て。何故かユウマの後ろに隠れた。
ただ子狼のランはユウマの膝の上で丸くなってまた目を閉じていた。
二人を見てから、ユウマに向けて少女が話だした。
「あっ、あのあの、助けてくれてありがとうですの。ミーアはミレニアて言いますの。この子は、白王狼のランて言いますの」
少女の名前はミレニアと呼ぶらしいが、自分の事を一人称でミーアと呼んでいるようだ。ミレニアもそう呼ぶようにしてくれとお願いして。そして子狼のランは白王狼と言う希少種族であるらしい。
「あの、お兄ちゃんホントに助けてくれて、あり・が・うっ、ぐすっ」
ミーアはユウマにお礼を言おうとして、何かを思い出し突然泣き出してしまった。
ユウマは、困った顔をしたが自分の膝の上に抱き寄せた。
この時ランは、ユウマの膝の上から降りて、シルフィーの前に移動していた。どうもこの子は頭が良い様でユウマ達の会話も理解している様だった。
そしてユウマは、シルフィーを見てみるとしょうが無いですねと目で合図をして。しばらくミーアが泣き止むまで見守った。その間、シルフィーは自分の前まで来ていたランを抱え膝の上に乗せて撫でていた。
ランの方も嫌がるそぶりを見せず、おとなしくシルフィーの膝の上で丸くなっていた。
この様な事をしている時、妖精であるフレイとファルはお互い挨拶をして、何やら話をしていた様だ。
その話とは、お互い自己紹介をしていた。
まずはフレイが自己紹介をしていた。
「私は、紅の妖精で火属性の上位で紅炎属性を司る妖精なの」
そう伝えてから。
「私の主様は、シルフィーでお気に入りはユウマだよ」と、とんでも無い事を言っていた。
それを聞いたファルは、折角ユウマが黙っていた事実を呆気なくフレイに暴露していた。それは昨日、ユウマに説明した事と同じような内容だった。
「私は虹の妖精で、そして精霊剣グランドファルシオンであって、剣より生まれた妖精で、七属性の守護を持つ精霊でもあるの。主様ユウマだよ」と。
その言葉を聴いたフレイが驚いて、ユウマの方をみていたが、見られていた本人は泣き続けるミーアをあやしていたので気が付いてはいなかった。
そして、何故フレイが驚いたかと言うと、それはまず妖精族に虹の妖精と言う種族はいないが、伝説上の妖精で七属性をあやつる存在の者がいた文献が残っている。それにあくまで資料の中の存在で実物を見た妖精はいなかった。
その話では実際は妖精で無く精霊だったと言う噂までもあった。しかし、誰もその存在を知らず、そのうえその妖精、いえ精霊は世の中の悪意に嫌気がさして、自分自身で力を封印して眠りについてしまった。
などの事を資料に記載されていたし妖精達の間で語り告がれていた事を思い出したが、まさか目の前のファルがその存在とは思っていなかった様だ。
その後、何故か意気投合してフレイとファルは、仲良くユウマの頭の上に乗っかて話をしている。
ユウマは、何故俺の頭の上なのかと不思議に思ったが、今は考えない様にした。
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そして、ユウマの胸でひとしきり泣いた後、ミーアは事情を説明してくれた。
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