120 / 557
第5章 王都シルフォードに向けて出発かもしれない。
5-37 魔人族との戦闘の前に?
しおりを挟む
・
・
・
ユウマは少年達が勝つ事を信じていたので、素っ気無く返事をした。
・
・
・
そして、少年達の戦闘が始まろうとしていたが、その前にやる事がある。
それはアリアの剣が、折れて使い物にならなくなっていた。
「ちょっとまってくれ。アリア!」
アリアを呼び止めたら、ユウマの前までやってきた。
「なに?どうしたの。ユウ兄?」
「うん、アリア。君の方は大丈夫かい?あんな事があったばかりだし」
「えっとね、ホントの事言うと今でもすごく怖いよ。さっきは私の右腕が無くなってすごく痛かったし。それにまたさっきみたいになるかもだし、もしかしたら最悪命を落とすかも知れないって考えたらすごく怖いよ。でもね、もしここで怖がってあきらめたら」
そこまで語りユウマの目を真剣に見つめてから、また続きを話した。
「ここであきらめたら、みんなと・・・ううん、ユウ兄と一緒に冒険できなくなる。それにみんなを守れるくらい強くなりたいの。みんなに頼られて勇敢に戦うユウ兄みたいになりたいの!」
その訴える様に声をだしたアリアの瞳を見て強い意志を感じた。
『そこまで俺の事を美化して見ていたのか?これはめったな事いえないし失望させる訳には行かないか』
そう思いながらアリアの頭に手を置いて撫でた。
「そっか・・・なら、ファル!君の方は大丈夫かい」
『うん。でも、妖精の姿に戻るにはまだ魔力と、精霊力が足りないかな?マスターのそばにいたらそのうち回復するけど、今は無理。でも剣本来の力なら使えるよ。でもなんで?』
「なら、すまないが。アリアに力を貸してやってくれないか?」
『うーんと、うん!アリアならいいよ。気質もマスターと似てるし、アリアなら私の力を使えると思うから』
「へっ、俺とアリアの気質が似てるって?」
そう声に出してアリアの方を見てみると、何故かにやけていた。
「えっ!私とユウ兄の気質が似てるの。えへへへぇ・・・」
ユウマとファルの会話を聞いていたアリアが、ユウマの前で気質が似ていると聞いて照れているが、とても喜んで笑顔を向けてきた。
「えっと、とりあえずアリア。君の剣が使い物にならないから、これを」
そう言ってファルを、剣に姿を変えているグランドファルシオンをアリアに渡した。
すると、アリアが両手で剣を受け取って、包み込むようにして持った。
「ファルちゃん、よかった無事で」
『ううん、アリアこそ傷を負ってたのに、私のために身体を張って守ってくれたもの。それに・・・』
「どうしたの。ファルちゃん?」
『何でもないよ。アリア』
このときファルは、もし最初に現マスターであるユウマに巡り会わなかったら、もしかしたらアリアが自分のマスターになっていたかもと思ったが言葉には出さなかった。
それにユウマの事は、すごく気に入っているし恐らくファルが頼めば、今後も自由にアリアを手助けさせてくれるはずだとも考えていた。
「そっか、ならよろしくね。そしてお願い力を貸して」
『オッケー、今からあの魔人族にリベンジだー!』
そして、アリアがユータ達と合流した。
「なあ、なあっ兄貴と何話していたんだ?」
「そうですよ。なんかにやけてますけど?」
「アリアちゃんだけずるいです。私もユウ兄様とお話したかったです」
「えへへっ!あのね。ファルちゃんも一緒に戦ってくれるってほら」
そう言って剣へと姿を変えたファルを見せていた。
・
・
・
そしてみんなで声を出し気合を入れて、魔人族の男との戦闘が開始された。
・
・
・
・
・
ユウマは少年達が勝つ事を信じていたので、素っ気無く返事をした。
・
・
・
そして、少年達の戦闘が始まろうとしていたが、その前にやる事がある。
それはアリアの剣が、折れて使い物にならなくなっていた。
「ちょっとまってくれ。アリア!」
アリアを呼び止めたら、ユウマの前までやってきた。
「なに?どうしたの。ユウ兄?」
「うん、アリア。君の方は大丈夫かい?あんな事があったばかりだし」
「えっとね、ホントの事言うと今でもすごく怖いよ。さっきは私の右腕が無くなってすごく痛かったし。それにまたさっきみたいになるかもだし、もしかしたら最悪命を落とすかも知れないって考えたらすごく怖いよ。でもね、もしここで怖がってあきらめたら」
そこまで語りユウマの目を真剣に見つめてから、また続きを話した。
「ここであきらめたら、みんなと・・・ううん、ユウ兄と一緒に冒険できなくなる。それにみんなを守れるくらい強くなりたいの。みんなに頼られて勇敢に戦うユウ兄みたいになりたいの!」
その訴える様に声をだしたアリアの瞳を見て強い意志を感じた。
『そこまで俺の事を美化して見ていたのか?これはめったな事いえないし失望させる訳には行かないか』
そう思いながらアリアの頭に手を置いて撫でた。
「そっか・・・なら、ファル!君の方は大丈夫かい」
『うん。でも、妖精の姿に戻るにはまだ魔力と、精霊力が足りないかな?マスターのそばにいたらそのうち回復するけど、今は無理。でも剣本来の力なら使えるよ。でもなんで?』
「なら、すまないが。アリアに力を貸してやってくれないか?」
『うーんと、うん!アリアならいいよ。気質もマスターと似てるし、アリアなら私の力を使えると思うから』
「へっ、俺とアリアの気質が似てるって?」
そう声に出してアリアの方を見てみると、何故かにやけていた。
「えっ!私とユウ兄の気質が似てるの。えへへへぇ・・・」
ユウマとファルの会話を聞いていたアリアが、ユウマの前で気質が似ていると聞いて照れているが、とても喜んで笑顔を向けてきた。
「えっと、とりあえずアリア。君の剣が使い物にならないから、これを」
そう言ってファルを、剣に姿を変えているグランドファルシオンをアリアに渡した。
すると、アリアが両手で剣を受け取って、包み込むようにして持った。
「ファルちゃん、よかった無事で」
『ううん、アリアこそ傷を負ってたのに、私のために身体を張って守ってくれたもの。それに・・・』
「どうしたの。ファルちゃん?」
『何でもないよ。アリア』
このときファルは、もし最初に現マスターであるユウマに巡り会わなかったら、もしかしたらアリアが自分のマスターになっていたかもと思ったが言葉には出さなかった。
それにユウマの事は、すごく気に入っているし恐らくファルが頼めば、今後も自由にアリアを手助けさせてくれるはずだとも考えていた。
「そっか、ならよろしくね。そしてお願い力を貸して」
『オッケー、今からあの魔人族にリベンジだー!』
そして、アリアがユータ達と合流した。
「なあ、なあっ兄貴と何話していたんだ?」
「そうですよ。なんかにやけてますけど?」
「アリアちゃんだけずるいです。私もユウ兄様とお話したかったです」
「えへへっ!あのね。ファルちゃんも一緒に戦ってくれるってほら」
そう言って剣へと姿を変えたファルを見せていた。
・
・
・
そしてみんなで声を出し気合を入れて、魔人族の男との戦闘が開始された。
・
・
・
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ありふれた聖女のざまぁ
雨野千潤
ファンタジー
突然勇者パーティを追い出された聖女アイリス。
異世界から送られた特別な愛し子聖女の方がふさわしいとのことですが…
「…あの、もう魔王は討伐し終わったんですが」
「何を言う。王都に帰還して陛下に報告するまでが魔王討伐だ」
※設定はゆるめです。細かいことは気にしないでください。
魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
「俺が勇者一行に?嫌です」
東稔 雨紗霧
ファンタジー
異世界に転生したけれども特にチートも無く前世の知識を生かせる訳でも無く凡庸な人間として過ごしていたある日、魔王が現れたらしい。
物見遊山がてら勇者のお披露目式に行ってみると勇者と目が合った。
は?無理
一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ
karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。
しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。
心が折れた日に神の声を聞く
木嶋うめ香
ファンタジー
ある日目を覚ましたアンカーは、自分が何度も何度も自分に生まれ変わり、父と義母と義妹に虐げられ冤罪で処刑された人生を送っていたと気が付く。
どうして何度も生まれ変わっているの、もう繰り返したくない、生まれ変わりたくなんてない。
何度生まれ変わりを繰り返しても、苦しい人生を送った末に処刑される。
絶望のあまり、アンカーは自ら命を断とうとした瞬間、神の声を聞く。
没ネタ供養、第二弾の短編です。
婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる