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第5章 王都シルフォードに向けて出発かもしれない。
5-36 魔人族と戦闘なのか?
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《シュン》と音を立てて消えたと同時に、男達のアジトと共に禍々しい物のすべてが浄化されて消え去っていた。
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そんな事が起きているとは知らず、ここにいる3人の魔人族は恐怖していた。
今だ動けずに、考える事しか出来ないからだった。
『いやっ、なんなのこいつ。あんな化け物がいるなんて聞いてない』
『ああっ、マシュリさま、フレッドさま助けてください。なんなんですか?こいつはこんな奴がいるなんて聞いていませんよ』
『動ければ、あんな奴・・・ぐぬぬっ』
そして、ユウマが今まで魔人族達に使っていた【聖鎖拘束】を解いた。
この【聖鎖拘束】は、何時の間にか習得していたが無意識の内にユウマは使っていたと言うより、何故かすべての魔法が手に取るように解っていた様だった。
このときのユウマは、何故この様な芸当が出来るのかなど深く考えてなかった。
それだけ怒りが込み上げていたからだった
そして、ここからユウマと魔人族の戦いが始まった。
まずガタイのいい方の魔人族バルボが、何も考えずに突っ込んで来た。
「ふっはっは、動ければこっちのものだ。死ねぇ・・・」
その突っ込んできたバルボに【聖光気】と雷属性の魔法【超電撃】を横に軽々と避けながらユウマは喰らわしていた。
すると《バシュ》とその音と共にバルボの姿が一瞬で跡形もなく消えてしまった。
バルボが突進しながら何か言っていたが、気にする事なく次の標的に視線を向けた。
「次は、どいつだ。お前がいいな・・・」
そう言葉を出し怪しい笑みを浮かべて、その視線に女の魔人族マジョルに向けた。
するとマジョルは怯えだして、すぐにその場所から逃げ出した。
「なんなのこいつ。こっ怖い。すぐに逃げなきゃ殺される。ひいぃぃ!」
だがその方向には、フィリアと冒険者達がいる方向だった。
そのフィリアがいるところでは、いつの間にか形勢が変わり、先程まで行なわれていた戦闘での混乱が無くなって。
今は、魔獣を殲滅して終わりに近づき、あと一体だけになっていた。
そしてその場所に、先程ユウマから逃れてやって来ていたマジョルが近づき。
「ちくしょう。ここはもうやられてしまったのね。でもあいつよりこっちの方がまだまし、ここならまだ勝てるわ。それに隙を見て逃げ出さないと」
その魔人族の女性マジョルは、逃げてきた先にフィリア達がいる事を確認し対峙していた。
そしてフィリアが、そのマジョルを見て思わず声をだした。
「あら?あなた、さっきの場所にいた魔人族の女とそっくりじゃない。どう言う事?まあ敵である事は間違いないみたいだから、倒させて貰うわ。まずはあなた達やっちゃいなさい」
冒険者達に指示を出して、そいつらは聖属性が弱点よと教えて戦闘をさせていた。
「あれ、あいつフィリアさんの方に逃げていきやがった。まあ、あちらはフィリアさんがいるから、大丈夫だろう。それで良いとしてこいつは、どう料理してくれようか」
そう威嚇しながら顔をニヤ付かせて近づいた。そしてこの魔人族の男をどう倒そうかと考えていると。
「ユウ兄っ!そいつとは、私達に戦わせて。お願い」
その言葉を聞き振り返ると、アリアが先程は重症で死に掛けていた状態から回復して、元気な姿で立ち上がっていた。
ユータとロンも目を覚まして、みんなと一緒に立ち上がってこちらに視線を向けて頷いていた。
そしてメイリーを含めた少年達は、先程とは打って変わって。
この魔人族の男にリベンジする為、最大限の闘志を向けてアリアの横に並んで立っていた。
「ユウ兄っ、お願い私達に戦わせて。そうじゃないとこれから冒険者なんてやってられないよ」
「兄貴お願いだ。俺達に・・・」
「僕達に戦わせてください。お願いします」
「ユウ兄様!お願いです」
その少年達の目を見て。
「だめだ!・・・」とユウマが声をだした。
その瞬間少年達は、落胆して落ち込みかけていたが、ユウマが続けて語りだした。
「駄目だと言いたいけど、確かにこのままじゃ。今後の冒険と戦闘に支障が出るといけないから、君達だけでやるんだ。ただ保険だけはかけさせてもらうよ」
そう言葉にした途端、少年達はユウマに笑顔を向けた。
そして、魔人族の男スレーボに向けてユウマが語りかけた。
「お前の相手は、俺がやろうと思ったがこの子達に譲る。だが覚悟しとけよ!」
そう言って威嚇して今まで出していた覇気をおさえた。
それと同時にの【戦闘覇気】スキルもOffにして止めた。
それから少年達に向けて【能力向上】と【防御向上】の魔法をかけ戦闘に向かわせた。
すると魔人族の男スレーボがユウマに向けて。
「なあ、あんた。こいつらを倒したら見逃してくれるか?」
「ああっ、何言ってんだ。お前っ!まあ出来たら考えてやるよ」
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ユウマは少年達が勝つ事を信じていたので、素っ気無く返事をした。
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そんな事が起きているとは知らず、ここにいる3人の魔人族は恐怖していた。
今だ動けずに、考える事しか出来ないからだった。
『いやっ、なんなのこいつ。あんな化け物がいるなんて聞いてない』
『ああっ、マシュリさま、フレッドさま助けてください。なんなんですか?こいつはこんな奴がいるなんて聞いていませんよ』
『動ければ、あんな奴・・・ぐぬぬっ』
そして、ユウマが今まで魔人族達に使っていた【聖鎖拘束】を解いた。
この【聖鎖拘束】は、何時の間にか習得していたが無意識の内にユウマは使っていたと言うより、何故かすべての魔法が手に取るように解っていた様だった。
このときのユウマは、何故この様な芸当が出来るのかなど深く考えてなかった。
それだけ怒りが込み上げていたからだった
そして、ここからユウマと魔人族の戦いが始まった。
まずガタイのいい方の魔人族バルボが、何も考えずに突っ込んで来た。
「ふっはっは、動ければこっちのものだ。死ねぇ・・・」
その突っ込んできたバルボに【聖光気】と雷属性の魔法【超電撃】を横に軽々と避けながらユウマは喰らわしていた。
すると《バシュ》とその音と共にバルボの姿が一瞬で跡形もなく消えてしまった。
バルボが突進しながら何か言っていたが、気にする事なく次の標的に視線を向けた。
「次は、どいつだ。お前がいいな・・・」
そう言葉を出し怪しい笑みを浮かべて、その視線に女の魔人族マジョルに向けた。
するとマジョルは怯えだして、すぐにその場所から逃げ出した。
「なんなのこいつ。こっ怖い。すぐに逃げなきゃ殺される。ひいぃぃ!」
だがその方向には、フィリアと冒険者達がいる方向だった。
そのフィリアがいるところでは、いつの間にか形勢が変わり、先程まで行なわれていた戦闘での混乱が無くなって。
今は、魔獣を殲滅して終わりに近づき、あと一体だけになっていた。
そしてその場所に、先程ユウマから逃れてやって来ていたマジョルが近づき。
「ちくしょう。ここはもうやられてしまったのね。でもあいつよりこっちの方がまだまし、ここならまだ勝てるわ。それに隙を見て逃げ出さないと」
その魔人族の女性マジョルは、逃げてきた先にフィリア達がいる事を確認し対峙していた。
そしてフィリアが、そのマジョルを見て思わず声をだした。
「あら?あなた、さっきの場所にいた魔人族の女とそっくりじゃない。どう言う事?まあ敵である事は間違いないみたいだから、倒させて貰うわ。まずはあなた達やっちゃいなさい」
冒険者達に指示を出して、そいつらは聖属性が弱点よと教えて戦闘をさせていた。
「あれ、あいつフィリアさんの方に逃げていきやがった。まあ、あちらはフィリアさんがいるから、大丈夫だろう。それで良いとしてこいつは、どう料理してくれようか」
そう威嚇しながら顔をニヤ付かせて近づいた。そしてこの魔人族の男をどう倒そうかと考えていると。
「ユウ兄っ!そいつとは、私達に戦わせて。お願い」
その言葉を聞き振り返ると、アリアが先程は重症で死に掛けていた状態から回復して、元気な姿で立ち上がっていた。
ユータとロンも目を覚まして、みんなと一緒に立ち上がってこちらに視線を向けて頷いていた。
そしてメイリーを含めた少年達は、先程とは打って変わって。
この魔人族の男にリベンジする為、最大限の闘志を向けてアリアの横に並んで立っていた。
「ユウ兄っ、お願い私達に戦わせて。そうじゃないとこれから冒険者なんてやってられないよ」
「兄貴お願いだ。俺達に・・・」
「僕達に戦わせてください。お願いします」
「ユウ兄様!お願いです」
その少年達の目を見て。
「だめだ!・・・」とユウマが声をだした。
その瞬間少年達は、落胆して落ち込みかけていたが、ユウマが続けて語りだした。
「駄目だと言いたいけど、確かにこのままじゃ。今後の冒険と戦闘に支障が出るといけないから、君達だけでやるんだ。ただ保険だけはかけさせてもらうよ」
そう言葉にした途端、少年達はユウマに笑顔を向けた。
そして、魔人族の男スレーボに向けてユウマが語りかけた。
「お前の相手は、俺がやろうと思ったがこの子達に譲る。だが覚悟しとけよ!」
そう言って威嚇して今まで出していた覇気をおさえた。
それと同時にの【戦闘覇気】スキルもOffにして止めた。
それから少年達に向けて【能力向上】と【防御向上】の魔法をかけ戦闘に向かわせた。
すると魔人族の男スレーボがユウマに向けて。
「なあ、あんた。こいつらを倒したら見逃してくれるか?」
「ああっ、何言ってんだ。お前っ!まあ出来たら考えてやるよ」
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ユウマは少年達が勝つ事を信じていたので、素っ気無く返事をした。
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そして「もう私は必要ないんですよね?」と、そっと術を解き、リシアは国を後にする決意をするのだった。
※小説家になろう・カクヨムにも同タイトルで投稿しています。
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