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第6章 王都シルフォードに到着、城で何かあるかもしれない。
6-5 久々の再会・・?
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そして、その人達が中に入ってきて挨拶をして来た。
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この時、ユウマはソファーに座った状態で、入口の扉は後ろだったので気にせず、そのまま座っていた。
「フィリア様、至急と合わせたい方がおっしゃると伺いましたので急いできたのですけど・・・」
「ねえ、ねぇフィリア様。また、何かあったんですか。私達を呼ぶって事は・・・」
そして聞き覚えのある声がして、恐る恐る後ろに振り返り視線を向けた。
「何か御座いま・・・・・!?」
「「えっ・・・!?」」
「あっ!?」
やっぱり、この子達でしたか。
「まあ、紹介するわね。ここにいるのは?・・・どうしたの貴方たち」
「「ユウ兄!」」
『ああ、いきなり探し人が見つかりました』
ここに来ていきなり、今回城から出て来た理由の一つ、その目的を果たす事が出来てしまった。
そして、顔を引きつかせながら片手を挙げて返事をした。
「よっ、よう、久しぶり!」
「えっ、どうしたのあなた達?もしかして知り合いなの」
フィリアがユウマと今着たばかりの少女達を交互に見て尋ねていた。
そのフィリアが声を出して尋ねている時には、もう少女達は入口から突然駆け出していた。
「「ユウ兄会いたかったよー」」
「ユウ兄様ぁぁ」
「せんぱーい、心配してたんですよっ。今まで何してたんですか。うわーんっ」
突然4人が一斉に座っていたユウマに向かって飛び付いてきたので、慌てて抱きとめたが勢いが付きすぎて座っていたソファーから落ちてしまった。
その光景をフィリアとヨーコがお互いを見て驚いた顔をしてから、メグミの方を見てどう言う事と視線を送っていた。
「ユウ兄様っ、なんで直ぐに私達のもとに戻って来てくれなかったんですか。ぐすっ」
「「そうだよ、そうだよっ。ずっと不安だったんだよーっ。うわーん」」
「ああ、ごめん、ごめん。不安にさせたのは謝るから、みんな泣き止んでくれよ」
ユイカとミナ、ユアの双子とリンカが泣きながら抱きついてきたので、それぞれの頭を撫でて安心させた。
そして、ある程度泣き止み落着いたのを確認してから、ユウマはある事を尋ねてみる事にした。
「あれ、でも連絡はしてもらっていたはずだけど?」
『うぅん、あれは確かトライアを出る前日の夜だったか、そのときフィーナ様にお願いしたはずだよな。ここに来るのが送れると伝えてくれとお願いしたのは、でも事実上最初の予定より2から3日遅かったはずだが。何故ここまで不安にさせて、心配されているの?』
そう不思議に思っているとミナが説明してくれた。
「ぐすっ、えっ!ユウ兄。連絡って一昨日に聞いたばかりだよ?」
「はあっ、俺は約一週間前にしたぞ・・・それにここに着いたの一昨日だぞ。まあ着いてから連絡するの忘れてたけどな・・・」
そう言葉に出してユウマが説明をした。
すると、少女達はメグミの持っている毛玉の方に視線を向けて。
「「「「ねえ、ラビーっ、どう言う事かな・・・」」」」
少女達が毛玉ウサギのラビーに向けてちょっと怒り気味でたずねた。
『うん、なんかメグミさんの持っている毛玉が、やたら震えているような?』
するとその毛玉が動き出して、耳を伸ばしメグミの手から抜け出して壁際まで行くと、少女達に向けて必死に謝ってきた。
「すみませんっ、すいません。かなり早い段階に連絡があったのですが、予定では間に合うと思いまして報告するのを忘れてました」
なんとも間の抜けた話で、ただ単に少女達を心配させまいとして気を使ったら、まさかそのユウマがなかなか姿を見せなかったので、まずいと思い一昨日に報告したという事だったらしい。
すると今度は少女達がユウマに問い詰める事になってしまった。
「で、何故、ここに来るのが遅くなったの。せ・ん・ぱ・いねぇ」
若干どころかかなり本気でお怒りモードのリンカが額に青筋を立てて尋ねてきた。
なのでユウマは恐る恐る、そしてビクビクしながら説明する事にした。
「えっ、えっとな、実はここシルフォードには・・・・・」
詳しく説明したのに、メグミ以外の少女達にすごく心配されていた分、物凄い形相で文句を言われ止めにはそれぞれの子からビンタをされてしまった。
そして今現在は、ギルマスの部屋の端でユウマは正座をさせられ、ラビーはユウマの頭の上にへばりついている。
まあ、ラビーは怖くて彼女達に近づきたくないのと、何時自分もボコられるか解らないのでユウマのところに避難している様なものだ。
ユウマはこの場所で、言い訳をしようとしたら何故か少女達全員に睨まれるので、今は大人しく話を聞いている。
なんでこうなったかと言うと、最初はここに来るまでの道中の話をフィリアとヨーコが少女達に話した。
まあ、そこまでの話なら問題なく良かった。
しかしその後、姫様とここに来るまで知り合った女の子達の話を聞き、最初は平手打ち程度であった。
だがついにはエスカレートして、少女達はグーパンチで殴りだし、最終的にはユウマはボコボコにやられてしまっていた。
あのままメグミとヨーコに、止めて貰わなかったら致命傷を負っていたかもしれない。
この後、ヨーコに回復をしてもらい、腫れ上がった顔と、全身色々と痣が出来ていたのを、何とか治して貰い元の健康な姿に戻してもらった。
そのとき、毛玉ウサギのラビーに関しては、終始そのユウマがボコられているのを近くで見ていた。それで何時自分がその様にされるのかと、ガタガタ震えながら見ていてユウマが回復して貰っている時には、泡を吹いて気絶をしていた。
普通なら感動な再会のはずなのに最終的には、ユウマはボコボコにされてしまっていた。
その光景を見ていたフィリアに関しては、終始笑い転げていた。
はっきり言って今回の騒動の元凶は、このギルマスのフィリアなのにである。
余程以前の事を根に持っていたのか、それとも面白がってやっているのか解ったものでは無い。
まあ、それにしても少女達とは無事?再会を果たした事になった。
だがユウマは、また王城に戻らないといけない事を伝えた。
「あのさ、俺まだ合流できないんだよね。一応ここシルフォードの王城にはいるから。まあ自由になったら、またここに来るからその時合流しよう。それでいいかな」
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そう説明したら少女達全員了承してくれたので、このときはそれで分かれたのであった。
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そして、その人達が中に入ってきて挨拶をして来た。
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この時、ユウマはソファーに座った状態で、入口の扉は後ろだったので気にせず、そのまま座っていた。
「フィリア様、至急と合わせたい方がおっしゃると伺いましたので急いできたのですけど・・・」
「ねえ、ねぇフィリア様。また、何かあったんですか。私達を呼ぶって事は・・・」
そして聞き覚えのある声がして、恐る恐る後ろに振り返り視線を向けた。
「何か御座いま・・・・・!?」
「「えっ・・・!?」」
「あっ!?」
やっぱり、この子達でしたか。
「まあ、紹介するわね。ここにいるのは?・・・どうしたの貴方たち」
「「ユウ兄!」」
『ああ、いきなり探し人が見つかりました』
ここに来ていきなり、今回城から出て来た理由の一つ、その目的を果たす事が出来てしまった。
そして、顔を引きつかせながら片手を挙げて返事をした。
「よっ、よう、久しぶり!」
「えっ、どうしたのあなた達?もしかして知り合いなの」
フィリアがユウマと今着たばかりの少女達を交互に見て尋ねていた。
そのフィリアが声を出して尋ねている時には、もう少女達は入口から突然駆け出していた。
「「ユウ兄会いたかったよー」」
「ユウ兄様ぁぁ」
「せんぱーい、心配してたんですよっ。今まで何してたんですか。うわーんっ」
突然4人が一斉に座っていたユウマに向かって飛び付いてきたので、慌てて抱きとめたが勢いが付きすぎて座っていたソファーから落ちてしまった。
その光景をフィリアとヨーコがお互いを見て驚いた顔をしてから、メグミの方を見てどう言う事と視線を送っていた。
「ユウ兄様っ、なんで直ぐに私達のもとに戻って来てくれなかったんですか。ぐすっ」
「「そうだよ、そうだよっ。ずっと不安だったんだよーっ。うわーん」」
「ああ、ごめん、ごめん。不安にさせたのは謝るから、みんな泣き止んでくれよ」
ユイカとミナ、ユアの双子とリンカが泣きながら抱きついてきたので、それぞれの頭を撫でて安心させた。
そして、ある程度泣き止み落着いたのを確認してから、ユウマはある事を尋ねてみる事にした。
「あれ、でも連絡はしてもらっていたはずだけど?」
『うぅん、あれは確かトライアを出る前日の夜だったか、そのときフィーナ様にお願いしたはずだよな。ここに来るのが送れると伝えてくれとお願いしたのは、でも事実上最初の予定より2から3日遅かったはずだが。何故ここまで不安にさせて、心配されているの?』
そう不思議に思っているとミナが説明してくれた。
「ぐすっ、えっ!ユウ兄。連絡って一昨日に聞いたばかりだよ?」
「はあっ、俺は約一週間前にしたぞ・・・それにここに着いたの一昨日だぞ。まあ着いてから連絡するの忘れてたけどな・・・」
そう言葉に出してユウマが説明をした。
すると、少女達はメグミの持っている毛玉の方に視線を向けて。
「「「「ねえ、ラビーっ、どう言う事かな・・・」」」」
少女達が毛玉ウサギのラビーに向けてちょっと怒り気味でたずねた。
『うん、なんかメグミさんの持っている毛玉が、やたら震えているような?』
するとその毛玉が動き出して、耳を伸ばしメグミの手から抜け出して壁際まで行くと、少女達に向けて必死に謝ってきた。
「すみませんっ、すいません。かなり早い段階に連絡があったのですが、予定では間に合うと思いまして報告するのを忘れてました」
なんとも間の抜けた話で、ただ単に少女達を心配させまいとして気を使ったら、まさかそのユウマがなかなか姿を見せなかったので、まずいと思い一昨日に報告したという事だったらしい。
すると今度は少女達がユウマに問い詰める事になってしまった。
「で、何故、ここに来るのが遅くなったの。せ・ん・ぱ・いねぇ」
若干どころかかなり本気でお怒りモードのリンカが額に青筋を立てて尋ねてきた。
なのでユウマは恐る恐る、そしてビクビクしながら説明する事にした。
「えっ、えっとな、実はここシルフォードには・・・・・」
詳しく説明したのに、メグミ以外の少女達にすごく心配されていた分、物凄い形相で文句を言われ止めにはそれぞれの子からビンタをされてしまった。
そして今現在は、ギルマスの部屋の端でユウマは正座をさせられ、ラビーはユウマの頭の上にへばりついている。
まあ、ラビーは怖くて彼女達に近づきたくないのと、何時自分もボコられるか解らないのでユウマのところに避難している様なものだ。
ユウマはこの場所で、言い訳をしようとしたら何故か少女達全員に睨まれるので、今は大人しく話を聞いている。
なんでこうなったかと言うと、最初はここに来るまでの道中の話をフィリアとヨーコが少女達に話した。
まあ、そこまでの話なら問題なく良かった。
しかしその後、姫様とここに来るまで知り合った女の子達の話を聞き、最初は平手打ち程度であった。
だがついにはエスカレートして、少女達はグーパンチで殴りだし、最終的にはユウマはボコボコにやられてしまっていた。
あのままメグミとヨーコに、止めて貰わなかったら致命傷を負っていたかもしれない。
この後、ヨーコに回復をしてもらい、腫れ上がった顔と、全身色々と痣が出来ていたのを、何とか治して貰い元の健康な姿に戻してもらった。
そのとき、毛玉ウサギのラビーに関しては、終始そのユウマがボコられているのを近くで見ていた。それで何時自分がその様にされるのかと、ガタガタ震えながら見ていてユウマが回復して貰っている時には、泡を吹いて気絶をしていた。
普通なら感動な再会のはずなのに最終的には、ユウマはボコボコにされてしまっていた。
その光景を見ていたフィリアに関しては、終始笑い転げていた。
はっきり言って今回の騒動の元凶は、このギルマスのフィリアなのにである。
余程以前の事を根に持っていたのか、それとも面白がってやっているのか解ったものでは無い。
まあ、それにしても少女達とは無事?再会を果たした事になった。
だがユウマは、また王城に戻らないといけない事を伝えた。
「あのさ、俺まだ合流できないんだよね。一応ここシルフォードの王城にはいるから。まあ自由になったら、またここに来るからその時合流しよう。それでいいかな」
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そう説明したら少女達全員了承してくれたので、このときはそれで分かれたのであった。
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