ミッション・オブ・リターンゲーム

桜華 剛爛

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№25:謎の白衣の男達。そして・・・?

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 そうだ!床下のあの部屋にあったもう一つの通路だ。あそこから声が聞こえていた。

 聞き辛かったからあまり気にしなかったが、あれは確かに女の子と男の人の言い争う声だった。それにここからあまり離れていないと思う、それはペアを解消された訳では無いし、それにまだミッションは継続中だ。

 と言うことは、余り離れた場所ではないはずだ。どうにかして探さないと二人とも危ない。
「ちくしょう!俺がもたもたせずに、さっさと戻っていればこんな事には・・・」

 今更そんな事を考えても仕方ないが、こんな展開は初めてだった。

 しかし、考えても仕方がない、急いで2人を探そう。そうしないと嫌な予感がする。

 ・・・・・

 そうこのとき二人は、連夜れんやがこの部屋で隠れていた時に見た、怪しい白い服を・・・いや、白衣を着た男達に捕まっていたのだ。

 そして、連夜れんやが感じていた嫌な事がおきようとしていた。


 この一連の自体が起きる前に桜花おうか茉莉香まりかは仲間となり、アラームがなりそれを確認していると、連夜れんやが入って行った床下の穴とは別の場所より男が出てきていた。

 このとき姿と出てきた場所を確認する前に連夜れんやと勘違いして2人とも、隠れていたソファーより出てきてしまったのだ。それで、白衣の男達に気付かれ捕まってしまっていた。
「えっ、連夜れんやじゃ、無い?」
「あんた達・・・誰?それに何者・・・」
 2人は出てきた男達が連夜れんやじゃ無いと気が付きはしたがその男達のすぐ近くまで来てしまっていた。

「なっ・・・まだ、人が・・・・」
「おい、そんな事どうでも良い早く捕まえろ。俺らの事を喋られたら・・・・」

 男達は慌てて2人を捕まえ様と手を伸ばし、まず茉莉香まりかを捕まえた。

「こら、離してよ。なんなんだの、あんたたちは・・・・・うっ」
 必死に抵抗していた茉莉香まりかだったがスタンガンで気絶させられてしまった。

「うるさい。チッ、なんで、まだこんなとこに人がいるんだよ」
「馬鹿か、お前が荷物を忘れるからいけないんなよ」
「あと、もう1人かさっさと捕まえて監禁するぞ。ばれたら俺達が・・・・」
 二人の白衣の男が話している間に、もう1人の白衣の音がちょうど桜花おうかを捕まえ様としていた。

「キャッ、離して・・・あぅ・・・」
 続けて必死に逃げていた桜花おうかが気絶されてしまっていた。

 すると、連夜れんやが入った床下とは別の、白衣の男達が出てきた床下の場所からもう1人、白衣の男が険しい顔で現れ叫んだ。
「おっ、おい、馬鹿っかお前たち。今はもうゲーム始まってるらしいぞ。このままじゃ・・・」
 
「えっ、それ、やばいじゃん。こいつらどうする・・・・」
「おい、ばれる前に連れて行こう」
「おっ、おう早く戻ろう」
「おい、カバンは?」
「それがどこを探しても無いんだよ」
「それもヤバイが、これがバレたら俺達全員がヤバイぞ」
「ああ、そうだな。カバン・・・・・だな」
 白衣の男達は慌てて桜花おうか茉莉香まりかを抱えて床下へと連れて行ったのだ。

 しかし、連れて行っている途中で2人が目を覚ました。
「はっ、離して!」
「うっ、うるさい・・・だまってろ・・・・」
「いやぁー、離し・・・」
 目を覚ました2人であったが強引に床下・・・いや、地下にある装置のある部屋に連れて行かれていたのである。

 ・・・・・

 連夜れんやそんな事とは知らずに、必死に探し回った。

 まずは、すぐに床下に潜り、先程声が聞こえた通路まで戻っていった。そして、その通路を進んでいったが、ある程度進むとそこは・・・行き止まりになっていた。この時点で落胆してしまっていた。
 そこから嫌な事を想像しながら、戻っているとちょうど、今進んだ通路の半分くらい戻った場所に換気口がある事を発見したのだ。

 ただ、そこはボルトで固定されていたので、外せそうに無いと思った。
「あっそうだ、あのカバンの中に工具らしき物があったな?良しそれを使ってこいつを」
 カバンの中にスパナなどの道具があったのを思い出し、そのカバンを取りに一旦上に戻り・・・カバンを抱えて戻ってきた。

 それから、その中にあった工具を使い換気ダクトのカバーを外した。

 おそらく、それから時間にして20分ぐらいしか経っていないと思うが、感覚的にかなり長い時間、2人を探し回ってるような気がしていた。

 換気ダクトを通り、そこから普通の通路にでて色々と動き回った。
 幸いその間誰にも会わず色々と動き回っていたが、おそらくここは俺達のいたところの下の階だと思うが・・・地下なのか、それとも・・・いやそんな事は今はどうでもいいと思う。

 そして、やっとの思いで白衣の男達がいる場所を見つけ出した。

 !?・・・・こいつら。
 そう、もうそこにはいた白衣の男達の白衣は・・・血で真っ赤に染まっていた。数にして2人であった。

 そして、その奥の部屋に・・・・連夜れんやの探していた2人がいた。
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