ミッション・オブ・リターンゲーム

桜華 剛爛

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№41:部屋の謎を解く?

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 食事の際にこの部屋の謎を解いた事を教えてくれたのと、また桜花おうかの機嫌が悪くなりそうな事がおきた。

 それは俺が回収してきたケーブルは、思っていたとおり装置などからデータを転送する為のケーブルであり、それと端末を使い見取り図や他にいろいろ役にたちそうなデータを転送出来てしまった。
「むきぃぃぃ。なんでそんなの持ってくるかな。かな。連夜れんやの馬鹿、馬鹿、馬鹿チン」
 《ぽかぽか》と俺のタンコブが出来ていた頭を叩いてきた。

「いや、ごめんて、痛い、痛い、頭、たんこぶ出来てるとこ叩かないで、痛い」
 そう言うと頭を叩くのを止めてくれた・・・そう思っていたら今度は先程桜花おうかが一生懸命書いていたメモ用紙を取り出して、両手に持って声をあげた。
「もういい。こんなの破いてやるんだから、きぃぃぃっ」

「ああ、駄目、駄目だよ。桜花おうか。それは俺が貰うから、それにちゃんと使うから破かないでお願い。それと機嫌を治してお願い」
「うっ、ううう、うん、解ったよ。連夜れんや。はいっ」
 まあ、怒りが頂点にたっして書き写していたメモ用紙を破ろうとしていたが、それは俺が貰う事にしたら何故か不思議と機嫌を治してくれて、破ろうとしていたメモ用紙を俺に手渡してくれた。

 あと、先程言っていたこの部屋の謎は解いたらしいのだが、肝心の鍵が見つからないという事も説明して教えてくれ、必要な物と関係がなかった鍵を3本、見つけた事も教えてくれ見せてくれた。
「これがこの部屋で見つけた鍵だぜ、見てみろよ。なんに使うかはさっぱり解らんけどな」
「あっ、でもさ。この中に絵美華エミカちゃんと真美華マミカちゃんの足枷の鍵があるかもね」
 茉莉香まりかちゃんが言ったとおり、その内の一本は双子の足枷の鍵であった。そして、もう1本はおそらく双子を監禁していた部屋の南京錠用の鍵だろうと思う。

 それともう1本は何の鍵か解らないが、この鍵は電子ロック用の鍵だと思うから、とりあえず双子の足枷を外した鍵と共に取っておく事にした。

「その電子キーの鍵は使用ようとが違うから、振り出しに戻ったてっ事だぞ。しかもあと10分も無いし、どうす連夜れんや。最悪この部屋から出るか?」
「ううん、それは最後の手段で良いとは思うんだけど・・・。でもさ、なんで鍵だけでここの謎が解けるんだ?」
「ああ、それがな、謎を解くため色々不振な場所を探してる時に、あの見取り図の映っていたモニターに、この部屋のから脱出する事でミッションクリアって表示されてたんだ」
「あっ、そうそうタク君が言ったとおりだよ連夜れんや。いつの間にかモニターにそう表記されてたの、それでみんなで鍵を一生懸命探して鍵穴を探したの」
 なるほど、それで戻って来た時に、謎が解けたけど鍵が無いと言ってたのか。

「えっ、ならそれを開ける為の鍵があればいいのか? なら急いで鍵を探して、ここのロックを外さないと」
「でもなあ。もう、鍵がありそうな場所は無いぞ」
 そこで一生懸命、俺とタクでもう一度探そうと動こうとした途端、双子が声をかけてきた。

「あっ、連夜れんやさん、連夜れんやさん。さっき拾ってた鍵があったじゃないですか」
「そうそう、レン兄がマミ達を助けてくれた部屋に落ちてた鍵が」
「あっ、ああ、そうだった。そういえばこの鍵があった。タクこれ使ってみてくれ」
 絵美華エミカちゃんと真美華マミカちゃんに言われて、鍵を拾って来ている事を思い出して、ズボンのポケットに入れていた鍵を取り出し、それをタクに渡した。

「なんで、お前はそんな鍵を持ってるんだよ。しかもそれを忘れてるなんて」
「ああ、ごめんごめん、あの娘達が閉じ込められてた部屋に落ちてたから何かの鍵だろうと思って持って来てただけだよ。ただ、完全に忘れてたけど」
 そうタクに答えたが、実際には鍵の形にちょっと思うところがあったので、持って来ていたのだ。

 それを使ってタクが、自分達が調べて見つけ出した鍵穴の方に向かった。
 何故その鍵の形に思うところがあったかと言うと、自分の家の鍵に似ていたのと他の鍵とあきらかに形が違っていたからだ。

 そして、その鍵穴がある場所は、少し前に桜花おうか茉莉香まりかちゃんが、俺達がロッカーを移動したあとにあった。トリックアートのドアノブに見えるギミックの部分に本物の鍵穴があったのだ。
 そこにタクが鍵を差し込むとスムーズに鍵はその鍵穴に入り。ゆっくり回すと入口付近で《ガッチャン》と、ロックが外れる音が鳴り響いた。

 とりあえず鍵とドアのロック解除の問題は、この時点で解決した。残りはこの部屋より出て行くだけだ。
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