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10:目が覚めて・・・?
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でも、よくよく考えたら、その瘴気をだす石碑の場所も形も解らない。ついでにこの森の広さに、それからこの湖から森を渡る方法など、すべて確認する事を忘れていた。それを後で俺は思いだすのであった。
-☆-☆-
深い眠りに落ちて・・・一時たった頃に、何故か体を揺さ振っていられる感覚と、可愛らしい声が聞こえてきたのである。
「・・・・キ・・・・なの」
ん?・・・・。
「ヒビキ、お・・てなの!」
誰かが、俺の体を揺さ振ってる?・・・でも、俺は一人暮らしだ。そんなはず無い?きっと、夢の続きだ。でも、夢に出てきた人は綺麗だったなぁ・・・。
そう思いながら薄目を開けてみると、可愛らしい少女の顔が目の前にあった。
「ヒビキ!お・き・て・なのぉぉっ」
ちょうど俺のお腹の上に、程よい重さの少女が乗っかっていた。
「そうそう、ちょうどこんな感じの可愛い娘が、成長して大きくなったような娘が夢に・・・・・?」
「ヒビキ、やっと起きたの。でも起きて開口一番に可愛いと言われるのは嬉しいのなの。でも早く起きてなの。朝なの。アクアと散歩行くの」
ん?・・・・。
まだ、完全に意識が覚醒しておらず、俺の目の前に美少女の顔があった。
えっと・・・ここは・・・!?
いったい何が起きたかが解らず、思考が少しの間・・・停止した。
「あっ、アクア?」
すぐに意識が透き通り、昨日までの記憶が蘇えり少女の名を口にした。
昨日あった事は夢でなく現実にあったことのようだ。どうやらホントに死んで異世界に来てしまっているようだし、可愛らしい娘の間違いなくいる。それに寝ている間に見た夢もホントにあった事なのだろうと思う、それでも夢の中に出てきていた少女は、アクアを大きくした姿にそっくりで綺麗な子だったな。
アクアも大きくなったら、あんな美人さんになるのかな?
「ん?どうしたの。ヒビキ?そんなに見つめたら恥ずかしいの」
俺の上に馬乗りになっているアクアの顔を見つめていると、何を勘違いしたのか頬を染め身体をクネクネしていた。
「あっ、いや、その何か・・・いや、なんでもない。おはよう」
「ん・・・そうなの?おはようなの」
アリアは俺の言動が不思議だったのか、首を傾げていたが返事を返してくれたが、俺の上から降りようとはせずに抱き付いてきた。
どうもアリアは男と言う存在を知らないようで、昨日から俺にベタベタ引っ付いてくるし、無防備な姿をさらけ出している。
しかも今着てる服が朝日で透けて身体のラインがはっきり見えている。ちっぱい胸の形まで解るくらいであった。
いやいや、俺は決してロリコンじゃないぞ・・・でも、視線を外せない。いかんいかん、やましい事を考えたらマナに起こられるかも知れん。それにもしも結婚してたらこれくらいの子がいたかもしれないが・・・残念ながら俺は1人身だった。
それに今の姿は恐らく15から16歳くらいの身体だと思う・・・まあ、今のところ確認のしようがないが、まあ、いいや。
それでまだ見ていたい気持ちを抑え、先程アクアが散歩に行くと言っていた事に対して質問する事にした。
「なぁ、アクア。散歩ってどこに行くんだ?」
「ん、あの場所に行くの。昨日母様があそこにヒビキを連れて行ってあげてって言ってたの。でも、不思議なの?母様は湖を渡ってあの場所にはもう行っては駄目って言ってたのに、ヒビキとなら良いって言ったの。何でかな?」
アクアがある箇所を指差し、そこに散歩に行く事を教えてくれた。
ただ、アクアの話によると、以前は自由に湖を渡ってその場所に行っていた様なのだが、森が瘴気に汚染され始めた頃から湖を渡るのを禁止されたそうだ。
だが、今回は俺がいるという事で、向こう岸に渡る事を許されたそうだ。
「どれで、アクア向こうまでどうやって、行くんだ?まさか泳いで行く訳じゃないよな」
「ん?泳ぐって、何?歩くのと同じなの?」
はい?どうやらアクアは泳ぐと言う事を知らないのか、それともその単語を知らないのかは解らないようだが、でも、恐らくアクアは水の精って言ってたから。そんなの関係ないのだろうと思う。と言うよりそう思いたい。
「まあ、その事は言いのだけど」
実際良くないけど、話が進まなくなるので確認は後回しにしよう。
「それで、どうやって向こうまで渡るんだ?」
「えっとね。ホントは歩いて行くのだけど、今日は久々シーちゃんの背中に乗せて貰うの。シーちゃんは、アクアの友達なの」
えっ、なんだアクアは1人じゃないじゃん。友達がいるじゃん・・・あれ、ならなんで俺は家族にされたんだ?それが不思議だな・・・。
そんな、単純な事を考えていると、アクアが大声で叫んでいた。
「シーちゃん!お願いなのぉぉぉ!」
・・・・。
あれ?なんもこないし、反応もないぞ?
「なあ、アクアどうなってるんだ?」
「おかしいの?いつもならすぐ来てくれるのに・・・なんでなの?」
アクアは俺の方に視線を向けて、首を傾げて聞いてきた。
いや、俺に聞かれても困るのだが?実際そのシーちゃんって子の事なんも知らんし、会った事ないからな。
-☆-☆-
深い眠りに落ちて・・・一時たった頃に、何故か体を揺さ振っていられる感覚と、可愛らしい声が聞こえてきたのである。
「・・・・キ・・・・なの」
ん?・・・・。
「ヒビキ、お・・てなの!」
誰かが、俺の体を揺さ振ってる?・・・でも、俺は一人暮らしだ。そんなはず無い?きっと、夢の続きだ。でも、夢に出てきた人は綺麗だったなぁ・・・。
そう思いながら薄目を開けてみると、可愛らしい少女の顔が目の前にあった。
「ヒビキ!お・き・て・なのぉぉっ」
ちょうど俺のお腹の上に、程よい重さの少女が乗っかっていた。
「そうそう、ちょうどこんな感じの可愛い娘が、成長して大きくなったような娘が夢に・・・・・?」
「ヒビキ、やっと起きたの。でも起きて開口一番に可愛いと言われるのは嬉しいのなの。でも早く起きてなの。朝なの。アクアと散歩行くの」
ん?・・・・。
まだ、完全に意識が覚醒しておらず、俺の目の前に美少女の顔があった。
えっと・・・ここは・・・!?
いったい何が起きたかが解らず、思考が少しの間・・・停止した。
「あっ、アクア?」
すぐに意識が透き通り、昨日までの記憶が蘇えり少女の名を口にした。
昨日あった事は夢でなく現実にあったことのようだ。どうやらホントに死んで異世界に来てしまっているようだし、可愛らしい娘の間違いなくいる。それに寝ている間に見た夢もホントにあった事なのだろうと思う、それでも夢の中に出てきていた少女は、アクアを大きくした姿にそっくりで綺麗な子だったな。
アクアも大きくなったら、あんな美人さんになるのかな?
「ん?どうしたの。ヒビキ?そんなに見つめたら恥ずかしいの」
俺の上に馬乗りになっているアクアの顔を見つめていると、何を勘違いしたのか頬を染め身体をクネクネしていた。
「あっ、いや、その何か・・・いや、なんでもない。おはよう」
「ん・・・そうなの?おはようなの」
アリアは俺の言動が不思議だったのか、首を傾げていたが返事を返してくれたが、俺の上から降りようとはせずに抱き付いてきた。
どうもアリアは男と言う存在を知らないようで、昨日から俺にベタベタ引っ付いてくるし、無防備な姿をさらけ出している。
しかも今着てる服が朝日で透けて身体のラインがはっきり見えている。ちっぱい胸の形まで解るくらいであった。
いやいや、俺は決してロリコンじゃないぞ・・・でも、視線を外せない。いかんいかん、やましい事を考えたらマナに起こられるかも知れん。それにもしも結婚してたらこれくらいの子がいたかもしれないが・・・残念ながら俺は1人身だった。
それに今の姿は恐らく15から16歳くらいの身体だと思う・・・まあ、今のところ確認のしようがないが、まあ、いいや。
それでまだ見ていたい気持ちを抑え、先程アクアが散歩に行くと言っていた事に対して質問する事にした。
「なぁ、アクア。散歩ってどこに行くんだ?」
「ん、あの場所に行くの。昨日母様があそこにヒビキを連れて行ってあげてって言ってたの。でも、不思議なの?母様は湖を渡ってあの場所にはもう行っては駄目って言ってたのに、ヒビキとなら良いって言ったの。何でかな?」
アクアがある箇所を指差し、そこに散歩に行く事を教えてくれた。
ただ、アクアの話によると、以前は自由に湖を渡ってその場所に行っていた様なのだが、森が瘴気に汚染され始めた頃から湖を渡るのを禁止されたそうだ。
だが、今回は俺がいるという事で、向こう岸に渡る事を許されたそうだ。
「どれで、アクア向こうまでどうやって、行くんだ?まさか泳いで行く訳じゃないよな」
「ん?泳ぐって、何?歩くのと同じなの?」
はい?どうやらアクアは泳ぐと言う事を知らないのか、それともその単語を知らないのかは解らないようだが、でも、恐らくアクアは水の精って言ってたから。そんなの関係ないのだろうと思う。と言うよりそう思いたい。
「まあ、その事は言いのだけど」
実際良くないけど、話が進まなくなるので確認は後回しにしよう。
「それで、どうやって向こうまで渡るんだ?」
「えっとね。ホントは歩いて行くのだけど、今日は久々シーちゃんの背中に乗せて貰うの。シーちゃんは、アクアの友達なの」
えっ、なんだアクアは1人じゃないじゃん。友達がいるじゃん・・・あれ、ならなんで俺は家族にされたんだ?それが不思議だな・・・。
そんな、単純な事を考えていると、アクアが大声で叫んでいた。
「シーちゃん!お願いなのぉぉぉ!」
・・・・。
あれ?なんもこないし、反応もないぞ?
「なあ、アクアどうなってるんだ?」
「おかしいの?いつもならすぐ来てくれるのに・・・なんでなの?」
アクアは俺の方に視線を向けて、首を傾げて聞いてきた。
いや、俺に聞かれても困るのだが?実際そのシーちゃんって子の事なんも知らんし、会った事ないからな。
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