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9:マナのお願い?
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それに伴い魔族達には、マナさんである世界樹が出す安らぎを与える効果と、神聖な力が不満らしく妙な石碑を建てて瘴気を拡散して、この場所を破壊を試みているみたいだった。
-☆-☆-
悲しい顔をして、淡々と落ち着いて説明してくれる、マナの様子を不思議に思い、ある事を聞くことにした。
「えっ、それならば助けをどこかに求めるか、力のある物を呼んでここを守ればいいのでは・・・あっ、そういえばアクアが、神様がどうとか何とか言ってたような?」
俺はマナにそう話しを振ろうとして、ふとアクアが言っていた言葉を思い出し、それについても尋ねてみると、マナは事を詳しく答えてくれた。
『ええ、1回は助けをお願いしました。しかし、この地の神はもちろん人々も我々には優しくありません。どちらかと言うと、神は魔族に力を入れている様な方なのです。それで人族にも協力をお願いしたのですが、余りにも魔族が強力なのと自分達に利益がない為に人族にも手を貸し手くれない状態になっています。それに唯一の妖精族も長時間瘴気を浴びると邪霊と変化してしまいますので』
この世界の神様は、どうやら魔族を可愛がるらしく、人族はおろか妖精族や獣人族を嫌っているらしい。
それで人族と魔族を争わせ、この世界で一番の聖域である世界樹とこの地を、邪魔な存在である場所と偽って破壊する様に薦めるのと 、もう既にここが風前の灯火の状態になっているようだ。
『それでですね。ここがなくなれば恐らく人族の住む場所と、獣人族の住む場所が狙われるうでしょう。しかし既にもうここは、助からないと思います。なのでヒビキ、アクアを連れこの地を離れてください。そしてどこか安全な地でアクアと共に・・・』
マナがアクアの事を必死に俺にお願いしてきたが、実際元々この地の人間ではないし、ここに来る前にも色々とお願いされて、蘇えった状態なので一旦断る事にした。
「すいません。実はそのお願いはきけないです」
『そうですね。やはり、無理ですよね。しょうがありません。最後の生き残りであるアクアと共に、この地で消滅したいと思います。出来る事なら他の子達もここで・・・』
マナは響が自分のお願いを断ったとたんに、物凄い絶望と残念そうな顔をして深い悲しみに落ちて行った。
「あっ、すいません。ちょっと説明不足でしたね。実は俺はマナさんに頼まれる前に、ある人・・・じゃないか、ある方達にお願いされてるんですよ。それでマナさんの願いを叶えられないと言うつもりだったんですよ」
響の言葉を聞き悲しく落ち込んでいた顔を上げ、首を傾げ尋ねてきた。
『それは、どう言ったないようですか?もし、出来るのならアクアも同行させてやってください』
ホントにこの人?は、アクアの事を助けたいようだな。
「いえ、連れて行く事は、出来ません。何故ならその用事があるのが一年後のこの地なのですから。だから連れて行く事ができないのです」
俺の言葉に、最初はまた愕然としていたが、最後まで聞いて更に不思議に思ったようで我慢できずマナさんが尋ねてきた。
『そっ、それはどういう事ですか?ここは・・・恐らくどう頑張っても半年は持ちませんよ。それを一年後なんて・・・無理です。私はもちろんの事、アクアもこの瘴気の中では生きていけません。それにあなただって、そんな長い間瘴気に当たれば、恐らく・・・・』
「うぇ、そうなんですか?どうしよう。それじゃ俺が何のため来たのか・・・・あっ、でも、ここを抜け出せはアリアも生き延びる事ができるんですか?」
『はい、アリアは水の精ですので綺麗な水があれば問題ありません。でも、この外に綺麗な水があるかは、解りませんが恐らく大丈夫です。それにあなたの側なら・・・』
「はいっ?俺の側なら大丈夫なんですか?」
『はい、あなたは不思議ですよね。今でも私に必要な聖なる気と純粋で綺麗な気を放っていますので・・・・?』
マナがそこまで言って、おかしい事に気が付いたのであった。
それはただの人族であるはずのヒビキより、世界樹というより精霊に必要な聖なる気と純粋で綺麗な気を同時に放ち、自分達に分け与えていたのであった。
『ヒビキ?あなたはいったい・・・もしかして、我らを救い出してくれる勇者様なのでは!』
「はっ、いや、恐らく、そんなんじゃないですよ。それに俺自身ここには、先程言った人を護るためにここに来たんですから」
マナには自分の事を先程説明したように、もう一度説明して勇者で無い事も説明した。
それでもここを守りたいのは、確かなのでとりあえず現状を確認して、この瘴気をどうにか出来ないかを聞き出すことにした。
「それじゃ、マナさん。ここをもし守るとしたら、どうしたらいいですか?出来る限りの事はしたいので、お願いします。教えてください」
『解りました。上手くいくかは、わかりませんが、あなたにお願いします。そうですね。まずは、この森の瘴気を発している石碑を破壊してください。それが終ったら、またあなたに話し掛けたいと思います。そうです期日は約1ヵ月でどうですか、その間私はできるだけ能力を使わずアクアとこの地を護ります。それがだめな時は、すみませんが諦めてアクアを連れてこの森から退去してください。後あなたに私からの加護をお渡ししておきますね。それではお願いします。また・・・1ヵ月後に・・・・』
この話しが終ると同時くらいに意識がブラックアウトした。
実際、最終的には一方的に話しが進んだが、まあ、それはそれで言いと思う。これから世界樹の精であるマナの話のように1ヶ月で瘴気を出す石碑を壊す事になったのであったのである。
でも、よくよく考えたら、その瘴気をだす石碑の場所も形も解らない。ついでにこの森の広さに、それからこの湖から森を渡る方法など、すべて確認する事を忘れていた。それを後で俺は思いだすのであった。
-☆-☆-
悲しい顔をして、淡々と落ち着いて説明してくれる、マナの様子を不思議に思い、ある事を聞くことにした。
「えっ、それならば助けをどこかに求めるか、力のある物を呼んでここを守ればいいのでは・・・あっ、そういえばアクアが、神様がどうとか何とか言ってたような?」
俺はマナにそう話しを振ろうとして、ふとアクアが言っていた言葉を思い出し、それについても尋ねてみると、マナは事を詳しく答えてくれた。
『ええ、1回は助けをお願いしました。しかし、この地の神はもちろん人々も我々には優しくありません。どちらかと言うと、神は魔族に力を入れている様な方なのです。それで人族にも協力をお願いしたのですが、余りにも魔族が強力なのと自分達に利益がない為に人族にも手を貸し手くれない状態になっています。それに唯一の妖精族も長時間瘴気を浴びると邪霊と変化してしまいますので』
この世界の神様は、どうやら魔族を可愛がるらしく、人族はおろか妖精族や獣人族を嫌っているらしい。
それで人族と魔族を争わせ、この世界で一番の聖域である世界樹とこの地を、邪魔な存在である場所と偽って破壊する様に薦めるのと 、もう既にここが風前の灯火の状態になっているようだ。
『それでですね。ここがなくなれば恐らく人族の住む場所と、獣人族の住む場所が狙われるうでしょう。しかし既にもうここは、助からないと思います。なのでヒビキ、アクアを連れこの地を離れてください。そしてどこか安全な地でアクアと共に・・・』
マナがアクアの事を必死に俺にお願いしてきたが、実際元々この地の人間ではないし、ここに来る前にも色々とお願いされて、蘇えった状態なので一旦断る事にした。
「すいません。実はそのお願いはきけないです」
『そうですね。やはり、無理ですよね。しょうがありません。最後の生き残りであるアクアと共に、この地で消滅したいと思います。出来る事なら他の子達もここで・・・』
マナは響が自分のお願いを断ったとたんに、物凄い絶望と残念そうな顔をして深い悲しみに落ちて行った。
「あっ、すいません。ちょっと説明不足でしたね。実は俺はマナさんに頼まれる前に、ある人・・・じゃないか、ある方達にお願いされてるんですよ。それでマナさんの願いを叶えられないと言うつもりだったんですよ」
響の言葉を聞き悲しく落ち込んでいた顔を上げ、首を傾げ尋ねてきた。
『それは、どう言ったないようですか?もし、出来るのならアクアも同行させてやってください』
ホントにこの人?は、アクアの事を助けたいようだな。
「いえ、連れて行く事は、出来ません。何故ならその用事があるのが一年後のこの地なのですから。だから連れて行く事ができないのです」
俺の言葉に、最初はまた愕然としていたが、最後まで聞いて更に不思議に思ったようで我慢できずマナさんが尋ねてきた。
『そっ、それはどういう事ですか?ここは・・・恐らくどう頑張っても半年は持ちませんよ。それを一年後なんて・・・無理です。私はもちろんの事、アクアもこの瘴気の中では生きていけません。それにあなただって、そんな長い間瘴気に当たれば、恐らく・・・・』
「うぇ、そうなんですか?どうしよう。それじゃ俺が何のため来たのか・・・・あっ、でも、ここを抜け出せはアリアも生き延びる事ができるんですか?」
『はい、アリアは水の精ですので綺麗な水があれば問題ありません。でも、この外に綺麗な水があるかは、解りませんが恐らく大丈夫です。それにあなたの側なら・・・』
「はいっ?俺の側なら大丈夫なんですか?」
『はい、あなたは不思議ですよね。今でも私に必要な聖なる気と純粋で綺麗な気を放っていますので・・・・?』
マナがそこまで言って、おかしい事に気が付いたのであった。
それはただの人族であるはずのヒビキより、世界樹というより精霊に必要な聖なる気と純粋で綺麗な気を同時に放ち、自分達に分け与えていたのであった。
『ヒビキ?あなたはいったい・・・もしかして、我らを救い出してくれる勇者様なのでは!』
「はっ、いや、恐らく、そんなんじゃないですよ。それに俺自身ここには、先程言った人を護るためにここに来たんですから」
マナには自分の事を先程説明したように、もう一度説明して勇者で無い事も説明した。
それでもここを守りたいのは、確かなのでとりあえず現状を確認して、この瘴気をどうにか出来ないかを聞き出すことにした。
「それじゃ、マナさん。ここをもし守るとしたら、どうしたらいいですか?出来る限りの事はしたいので、お願いします。教えてください」
『解りました。上手くいくかは、わかりませんが、あなたにお願いします。そうですね。まずは、この森の瘴気を発している石碑を破壊してください。それが終ったら、またあなたに話し掛けたいと思います。そうです期日は約1ヵ月でどうですか、その間私はできるだけ能力を使わずアクアとこの地を護ります。それがだめな時は、すみませんが諦めてアクアを連れてこの森から退去してください。後あなたに私からの加護をお渡ししておきますね。それではお願いします。また・・・1ヵ月後に・・・・』
この話しが終ると同時くらいに意識がブラックアウトした。
実際、最終的には一方的に話しが進んだが、まあ、それはそれで言いと思う。これから世界樹の精であるマナの話のように1ヶ月で瘴気を出す石碑を壊す事になったのであったのである。
でも、よくよく考えたら、その瘴気をだす石碑の場所も形も解らない。ついでにこの森の広さに、それからこの湖から森を渡る方法など、すべて確認する事を忘れていた。それを後で俺は思いだすのであった。
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