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13:力を使い果たした響・・・?
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身体に力が入らないや、ああ、これがさっきエナジー様とフレイヤ様が言っていたヤツか・・・はははっ、力が入らないや。
響はアクアに声を掛けたが、足に力が入らずアクア達を抱いたまま後方に倒れた。
-☆-☆-
そう先程エナジー様とフレイヤ様から言われたように、響は気力を使いきり力が抜けて立てなくなってしまったのである。
「えっ、ヒビキ?どうしたの・・・ねぇ、ヒビキ、ヒビキ・・・」
ああ、アクアの声が聞けるが・・・駄目だ力が入らないし・・・眠い。
「えっ、ヒビキどうしたの?・・・あっ、シーちゃん!えっ、えっ、どういうことなの?シーちゃん元気になったなの!」
『くぅぅぅっ・・・』
「良かったの。良かったの。ヒビキのおかげなの。ねえ、ヒビキ!・・・ん、ヒビキ?」
ははっ、よかった。これであのアクアの悲しい顔を見なくて済むし、あの可愛い笑顔が起きたら見れるや・・・。
「おやすみ・・・アクア・・・Zzzz」
響は何故か凄い睡魔に襲われていた。ただ、眠りに落ちる前にアクアの喜ぶ声と、恐らく水竜であるシーちゃんの声を聞き笑顔のまま眠りに落ちたのであった。
☆☆☆☆☆ー 少し時間はさかのぼり、水の精であるアクアの視点で・・・・。 -☆☆☆☆☆
ちょうど響の腕が光輝く前より、ちょっとだけ前にさかのぼりアクアがシーちゃんである水竜を探しに、世界樹の根の部分に出来た穴の中に入った時である。
「シーちゃん?ここにいるの?ねぇ、どこなの・・・・・あっ、シーちゃん?えっ、えっ、何でこんなにちっちゃくなってるの?あっ、ああ、シーちゃん、シーちゃんが!」
『アクア、落ち着きなさい。早くその子をヒビキの元に連れて行きなさい。必ずヒビキならどうにかしてくれるはずですから、ただし強要してはいけませんよ。ヒビキはまだ力を制御でき無いかもしれませんから・・・』
混乱するアクアを、世界樹の精であるマナが心に話し掛け落ち着かせ、アクアに急いで響の元に行くように指示した。
「うん、解ったなの。母様!でも、このままじゃ、アクアの友達・・・誰もいなくなっちゃうよ。母様、そんなの嫌だよ。もう、家族が居なくなるのも、友達が居なくなるのも」
『ごめんなさいアクア。私にもっと力があればこんな事には・・・いえ、そうねそんな事言ってはいけませんね。アクア!早く貴方の友達を助けてもらいなさい。後は貴方にまかせますから。さあ、早く、手遅れになる前に』
「うん、なの。解ったの・・・」
アクアが急いで水竜である小さな首長竜の、その子を抱えて穴から出て行った。
その出た先には響が、心配そうにアクアが入って行った穴の中を覗きながら、アクアの事を穴の前で待っていたのである。
響は心配そうにアクアを見ながら、アクアの抱いていた水竜であるシーちゃんを見て何かを感じ取ったみたいだけど、アクアには良く解らなかった。それに何故かシーちゃんを抱えてる手が痺れて感覚が無くなってきていたのである。それに何故か嫌な感じが身体の中に入ってきていたのであった。
それは恐らく水竜の背中のところに出来た黒い斑点みたいな痣から出ている、黒い靄のようなモノがアクアにも影響を与えていたのだろうが、それに気付く者はいなかった。事実それはこの森を侵食していた瘴気そのものであったのである。
しかし、アクアは自分の身体が、その黒い靄である瘴気に浸食されて苦しいのを我慢して、響に助けを求めたのであった。
「ヒビキ!シーちゃんが、シーちゃんがちっこくなって元気が無いの。このままじゃアクアの友達どんどん・・・ヒック、居なくなっちゃうの。ヒック、うううっ、うわーん・・・」
アクアはこの時、初めて心の底から助けを求めて泣いたのである。今迄にも色々なアクアの仲間達が姿を消していったが、それは仕方が無いと思っていた。
それに世界樹であるマナが、常にアクアの側にいたのでアクアも心の底から泣く事も無かった。それにこれはもう、しかたが無いと諦めていた感じもあったのである。
しかし、響がここに来る少し前から、世界樹であるマナの元気も無くなりだし、それに近くにいた同じ存在の家族が、次々と何故か居なくなっていたので、ついにアクアもその事を悟り寂しいけど、世界樹であるマナを困らせたくなかったので泣くのを我慢していた。
それはとても心優しいアクアが、世界樹であるマナを、母様と慕う存在を悲しませたくないのと、いつか絶対に助かると希望を思っていたからであった。
そこに不思議な感じの少年響がどこからともなくやって来た事により、何かを感じ取ってそれが恐らく自分が求めた希望だと思っていた。それに何故か響がここに来た事により世界樹であるマナも、少しであるが元気を取り戻していたのである。
それでアクアもその不思議な存在である少年響に、安らぎを感じ懐いたのであった。
響はアクアに声を掛けたが、足に力が入らずアクア達を抱いたまま後方に倒れた。
-☆-☆-
そう先程エナジー様とフレイヤ様から言われたように、響は気力を使いきり力が抜けて立てなくなってしまったのである。
「えっ、ヒビキ?どうしたの・・・ねぇ、ヒビキ、ヒビキ・・・」
ああ、アクアの声が聞けるが・・・駄目だ力が入らないし・・・眠い。
「えっ、ヒビキどうしたの?・・・あっ、シーちゃん!えっ、えっ、どういうことなの?シーちゃん元気になったなの!」
『くぅぅぅっ・・・』
「良かったの。良かったの。ヒビキのおかげなの。ねえ、ヒビキ!・・・ん、ヒビキ?」
ははっ、よかった。これであのアクアの悲しい顔を見なくて済むし、あの可愛い笑顔が起きたら見れるや・・・。
「おやすみ・・・アクア・・・Zzzz」
響は何故か凄い睡魔に襲われていた。ただ、眠りに落ちる前にアクアの喜ぶ声と、恐らく水竜であるシーちゃんの声を聞き笑顔のまま眠りに落ちたのであった。
☆☆☆☆☆ー 少し時間はさかのぼり、水の精であるアクアの視点で・・・・。 -☆☆☆☆☆
ちょうど響の腕が光輝く前より、ちょっとだけ前にさかのぼりアクアがシーちゃんである水竜を探しに、世界樹の根の部分に出来た穴の中に入った時である。
「シーちゃん?ここにいるの?ねぇ、どこなの・・・・・あっ、シーちゃん?えっ、えっ、何でこんなにちっちゃくなってるの?あっ、ああ、シーちゃん、シーちゃんが!」
『アクア、落ち着きなさい。早くその子をヒビキの元に連れて行きなさい。必ずヒビキならどうにかしてくれるはずですから、ただし強要してはいけませんよ。ヒビキはまだ力を制御でき無いかもしれませんから・・・』
混乱するアクアを、世界樹の精であるマナが心に話し掛け落ち着かせ、アクアに急いで響の元に行くように指示した。
「うん、解ったなの。母様!でも、このままじゃ、アクアの友達・・・誰もいなくなっちゃうよ。母様、そんなの嫌だよ。もう、家族が居なくなるのも、友達が居なくなるのも」
『ごめんなさいアクア。私にもっと力があればこんな事には・・・いえ、そうねそんな事言ってはいけませんね。アクア!早く貴方の友達を助けてもらいなさい。後は貴方にまかせますから。さあ、早く、手遅れになる前に』
「うん、なの。解ったの・・・」
アクアが急いで水竜である小さな首長竜の、その子を抱えて穴から出て行った。
その出た先には響が、心配そうにアクアが入って行った穴の中を覗きながら、アクアの事を穴の前で待っていたのである。
響は心配そうにアクアを見ながら、アクアの抱いていた水竜であるシーちゃんを見て何かを感じ取ったみたいだけど、アクアには良く解らなかった。それに何故かシーちゃんを抱えてる手が痺れて感覚が無くなってきていたのである。それに何故か嫌な感じが身体の中に入ってきていたのであった。
それは恐らく水竜の背中のところに出来た黒い斑点みたいな痣から出ている、黒い靄のようなモノがアクアにも影響を与えていたのだろうが、それに気付く者はいなかった。事実それはこの森を侵食していた瘴気そのものであったのである。
しかし、アクアは自分の身体が、その黒い靄である瘴気に浸食されて苦しいのを我慢して、響に助けを求めたのであった。
「ヒビキ!シーちゃんが、シーちゃんがちっこくなって元気が無いの。このままじゃアクアの友達どんどん・・・ヒック、居なくなっちゃうの。ヒック、うううっ、うわーん・・・」
アクアはこの時、初めて心の底から助けを求めて泣いたのである。今迄にも色々なアクアの仲間達が姿を消していったが、それは仕方が無いと思っていた。
それに世界樹であるマナが、常にアクアの側にいたのでアクアも心の底から泣く事も無かった。それにこれはもう、しかたが無いと諦めていた感じもあったのである。
しかし、響がここに来る少し前から、世界樹であるマナの元気も無くなりだし、それに近くにいた同じ存在の家族が、次々と何故か居なくなっていたので、ついにアクアもその事を悟り寂しいけど、世界樹であるマナを困らせたくなかったので泣くのを我慢していた。
それはとても心優しいアクアが、世界樹であるマナを、母様と慕う存在を悲しませたくないのと、いつか絶対に助かると希望を思っていたからであった。
そこに不思議な感じの少年響がどこからともなくやって来た事により、何かを感じ取ってそれが恐らく自分が求めた希望だと思っていた。それに何故か響がここに来た事により世界樹であるマナも、少しであるが元気を取り戻していたのである。
それでアクアもその不思議な存在である少年響に、安らぎを感じ懐いたのであった。
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