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25:祠と卵?
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その移動のためには、この卵を入れるカバンか何かが欲しいところだが、そんなモノは誰も持っていないのであった。
実際にこの後、卵をどうしようか考えていると、アクアが祠より出て来たので、とりあえずアクアに聞いて、確認する事にしたのであった。
-☆-☆-
しかし、そのアクアは入って行った方向の後ろ向きのハイハイ状態でバックして出来た・・・・?
「よいしょ、んしょっ、ん・・・・あれ?あれ、あれ、これどうやって・・・わっと!?」
どうやら頭と腕が入口付近の狭いところに引っ掛かり、それ以上出て来れない様である。中に入る時は問題なく入ったのだが、現状お尻と足をこちらに出した状態で、足をバタつかせている。
うん、たぶん踏ん張りが利かなく、足場を必死に探しているけど、どこにも足が届かない、それに恐らく引っ掛かってるのじゃなく、無意識に支えてるのかもしれない。
「ヒビキぃ!助けてなの。足が届かないし、抜け出せないし動けないの!どうなってるの。これ?」
いや、入る時に確認したらよかったのにな、それに後ろ向きに出て来ないで、前向きに出て来たらわりと周りに手に持ち支えれるところが結構あるのにな。ついでに言うと入口付近を自分の目で見たら簡単に出てこれると思う。
ちなみに祠の入口は少し高い位置にあり、ちょうど俺が少し屈んだところに入口がある。まあ、アクアの背丈より少し高い位置くらいだ。入る時は簡単に入れるくらいの位置である。
なのでもう少し出て来れれば足が届く位置に足場があるのだが、見えないから無理である。しょうがないので助け出してやる事にした。
「支えてやるから動くなよ、アクア!」
「うん!解ったの。・・・・・・・キャハハハッ、くすっ、くすぐったいのヒビキ!ウヒャ、ウヒャヒャ・・・」
アクアの腰の辺りをつかんで支えてやろうとすると、くすぐった訳では無いのだがくすぐったがり足をバタつかせてきた。
「こら、アクア!動くな。イタッ、痛い。こら、蹴るなって・・・・」
その様な足での攻撃を受けて、避けながらやっとの思いでアクアを祠の入口から助け出した。
「きゃはははっ、あ~あ、くっ、くすっぐたかったの。でも、ヒビキありがとうなの?・・・どうしたのその顔?」
どうしたも、こうしたも無い、俺の顔には小さなアクアの足の跡がひとつ付いていたのである。たまたま偶然ではあるが、アクアがバタつかせていた足での攻撃を、上手く避けた時に偶然にも顔面に一発だけいただき、その跡がくっきり残っただけであった。
とりあえず痛かったが、まあその衝撃のおかげで、アクアを祠の入口からうまい事引きずりだせた。その時に後方へ倒れ込んだが、アクアを抱いた状態だったので、アクアを地面に直接落さずにすんでよかった。
そんな事があったが、とりあえずアクアに先程の卵を入れて運ぶ為のカバンが無いかと、この後どうするかを相談する事にした。
まあ結論から言うとアクアは、カバンなんて物は知らないし解らないらしいのと、今は森の奥に行くのは嫌みたいらしい。まあ、正確にはシーちゃんが水辺から余り離れられないのと、陸地を移動するのが苦手らしいのである。
確かにシーちゃんには俺が側にいない時は、極力アクアと一緒にいてもらいたいと思っているので、それは今のところは賛成である。
しかし、卵の問題だけは如何にか解決できないだろうかと考えてから、流石にあの卵はこのポケットに入る訳ないしと、思いつつポケットを探ると・・・。
ポケットの中にある品物が指に触れた。
あっ、そういえば何に使うか解らない指輪と腕輪があったっけか?
そうポケットの中に最初にここに来た時に、確認した指輪と腕輪がある事に気が付いた。それを取り出すと俺の行動に不思議に思ったアクアが、近付いて来て俺の手の中にある腕輪と腕輪に興味をしめした。
「ヒビキ、それなんなのそれ?綺麗なの」
「ん、ああ、俺にもなんなのか、さっぱり解らん。ここに初めて来た時に持ってたんだでど・・・それで、何に使うかは、全然解んない。アクアいるかぁこれ」
腕輪の方ならまだしも、指輪は間違いなく女の子が欲しがるような装飾が施してあり、宝石もいくつかついていた。
「うん、欲しいの。アクアそれ欲しいの」
やっぱり女の子だけはあるな、こういう物は本能で欲しがるようである。
「なら、どっちが欲しい」
まあ、どの道使い道が解らないので、両方ともアクアにやるつもりだったが、とりあえず確認とちょっとした意地悪のつもりで聞いてみる事にした。もしかしたらどっちかいらないと思っているかも知れないとも思っていたからでもあった。
「う~ん?どっちも捨てがたいの。こっちも綺麗でいいけど、こっちは何となくかっこいいの。う~ん、とっても迷うの」
アクアは、可愛い顔で困った表情をして指輪と腕輪に両方を見て、最後に俺に視線を向けてきた。
「あははっ、嘘、嘘、アクア両方ともあげるよ。どの道俺には両方とも付けられないからね」
そう答えながら、指輪と腕輪をアクアにはめてやったのである。
すると突然指輪と腕輪が光輝き出したのであった。
実際にこの後、卵をどうしようか考えていると、アクアが祠より出て来たので、とりあえずアクアに聞いて、確認する事にしたのであった。
-☆-☆-
しかし、そのアクアは入って行った方向の後ろ向きのハイハイ状態でバックして出来た・・・・?
「よいしょ、んしょっ、ん・・・・あれ?あれ、あれ、これどうやって・・・わっと!?」
どうやら頭と腕が入口付近の狭いところに引っ掛かり、それ以上出て来れない様である。中に入る時は問題なく入ったのだが、現状お尻と足をこちらに出した状態で、足をバタつかせている。
うん、たぶん踏ん張りが利かなく、足場を必死に探しているけど、どこにも足が届かない、それに恐らく引っ掛かってるのじゃなく、無意識に支えてるのかもしれない。
「ヒビキぃ!助けてなの。足が届かないし、抜け出せないし動けないの!どうなってるの。これ?」
いや、入る時に確認したらよかったのにな、それに後ろ向きに出て来ないで、前向きに出て来たらわりと周りに手に持ち支えれるところが結構あるのにな。ついでに言うと入口付近を自分の目で見たら簡単に出てこれると思う。
ちなみに祠の入口は少し高い位置にあり、ちょうど俺が少し屈んだところに入口がある。まあ、アクアの背丈より少し高い位置くらいだ。入る時は簡単に入れるくらいの位置である。
なのでもう少し出て来れれば足が届く位置に足場があるのだが、見えないから無理である。しょうがないので助け出してやる事にした。
「支えてやるから動くなよ、アクア!」
「うん!解ったの。・・・・・・・キャハハハッ、くすっ、くすぐったいのヒビキ!ウヒャ、ウヒャヒャ・・・」
アクアの腰の辺りをつかんで支えてやろうとすると、くすぐった訳では無いのだがくすぐったがり足をバタつかせてきた。
「こら、アクア!動くな。イタッ、痛い。こら、蹴るなって・・・・」
その様な足での攻撃を受けて、避けながらやっとの思いでアクアを祠の入口から助け出した。
「きゃはははっ、あ~あ、くっ、くすっぐたかったの。でも、ヒビキありがとうなの?・・・どうしたのその顔?」
どうしたも、こうしたも無い、俺の顔には小さなアクアの足の跡がひとつ付いていたのである。たまたま偶然ではあるが、アクアがバタつかせていた足での攻撃を、上手く避けた時に偶然にも顔面に一発だけいただき、その跡がくっきり残っただけであった。
とりあえず痛かったが、まあその衝撃のおかげで、アクアを祠の入口からうまい事引きずりだせた。その時に後方へ倒れ込んだが、アクアを抱いた状態だったので、アクアを地面に直接落さずにすんでよかった。
そんな事があったが、とりあえずアクアに先程の卵を入れて運ぶ為のカバンが無いかと、この後どうするかを相談する事にした。
まあ結論から言うとアクアは、カバンなんて物は知らないし解らないらしいのと、今は森の奥に行くのは嫌みたいらしい。まあ、正確にはシーちゃんが水辺から余り離れられないのと、陸地を移動するのが苦手らしいのである。
確かにシーちゃんには俺が側にいない時は、極力アクアと一緒にいてもらいたいと思っているので、それは今のところは賛成である。
しかし、卵の問題だけは如何にか解決できないだろうかと考えてから、流石にあの卵はこのポケットに入る訳ないしと、思いつつポケットを探ると・・・。
ポケットの中にある品物が指に触れた。
あっ、そういえば何に使うか解らない指輪と腕輪があったっけか?
そうポケットの中に最初にここに来た時に、確認した指輪と腕輪がある事に気が付いた。それを取り出すと俺の行動に不思議に思ったアクアが、近付いて来て俺の手の中にある腕輪と腕輪に興味をしめした。
「ヒビキ、それなんなのそれ?綺麗なの」
「ん、ああ、俺にもなんなのか、さっぱり解らん。ここに初めて来た時に持ってたんだでど・・・それで、何に使うかは、全然解んない。アクアいるかぁこれ」
腕輪の方ならまだしも、指輪は間違いなく女の子が欲しがるような装飾が施してあり、宝石もいくつかついていた。
「うん、欲しいの。アクアそれ欲しいの」
やっぱり女の子だけはあるな、こういう物は本能で欲しがるようである。
「なら、どっちが欲しい」
まあ、どの道使い道が解らないので、両方ともアクアにやるつもりだったが、とりあえず確認とちょっとした意地悪のつもりで聞いてみる事にした。もしかしたらどっちかいらないと思っているかも知れないとも思っていたからでもあった。
「う~ん?どっちも捨てがたいの。こっちも綺麗でいいけど、こっちは何となくかっこいいの。う~ん、とっても迷うの」
アクアは、可愛い顔で困った表情をして指輪と腕輪に両方を見て、最後に俺に視線を向けてきた。
「あははっ、嘘、嘘、アクア両方ともあげるよ。どの道俺には両方とも付けられないからね」
そう答えながら、指輪と腕輪をアクアにはめてやったのである。
すると突然指輪と腕輪が光輝き出したのであった。
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